院内研修〜色覚異常〜
昼休みにアルコンとノバルティスの担当さんがおいでになり、以前に聞きそびれてしまったWebカンファレンスを紹介してくださいました。色覚についてで東京女子医科大学の中村かおる先生からのお話でした。
色覚異常は男性の5%(女性は0.2%)と比較的高頻度であり、40人クラスなら男子の1人という比較的頻度の高いものです。軽度異常は生活上も全くこまらないため本人家族の自覚がないことすらあり、学校健診の項目から外されたことで知らないままに成長して社会に放り出されてしまうということがあり得ます。以前より改善されたとはいえ職業選択や進学面での制限は厳然としてあり、当院でも実際ありましたが、いざ就職や進学という時になって目標としてきた道を断たれるという気の毒な事例が相次いでいます。
検診から外される原因となった差別に繋がる事がないようプライバシーへの配慮は十分過ぎる程行った上で、検査して気付いて貰う事は非常に大切だと痛感します。
「過度に問題視はしない。しかし忘れないよう指導する」「子どもには教えず親任せ、ではなく医師からキチンと穏やかに諭すべき」「進路選択までには本人に自覚させ、色誤認による失敗への対策を教える」肝に銘じたいと思います。有難うございました。
今年も沢山の院内勉強会開催、学会研究会参加をしてくれました。スタッフの皆さんお疲れさまでした。
ご協力頂きました各社MRの皆様、本当に有難うございました。来年も宜しくお願い致します。