院内研修〜黄斑円孔〜
火曜日は月例の院内勉強会。本日は事務さんが担当で、黄斑円孔について勉強して発表してくれました。院長は午前診療がずれ込み発表には遅刻。定例のホウレンソウ&インシデント報告から合流しました。今年もあとわずか。お楽しみの新年会の相談もあり妙に盛り上がりました。お疲れ様でした。
臨床眼科学会へ
道中のサービスエリアにて。
月と街灯、シンとした雰囲気、なんか好きです。
モーニングセミナーは多焦点レンズのお話。この度AMO社から発売になったTECNIS Odysseyについて聞いてきました。連続焦点のレンズですが、当院でも採用している同社のSynergyと比較してハロー、グレアはかなりおさえられ、スターバーストも低減されているようです。もともと定評のある優れたTECNISプラットフォームであり、素材&製法、形状、嚢内安定性等、信頼性も高いです。当院も選定医療で使用できるよう届出予定です。先日申請したAlcon社のClareon Vivity、HOYA社のVivinex Gemetricもありますし、だいぶラインナップが変わってきました。
小児近視進行予防のお話も聞いてきました。当院でも低濃度アトロピン点眼を用いておりますが、現在はシンガポールからの輸入となります。同様のものを参天製薬が申請中とのことでごく近い将来認可がおりて使用可能となるようで大変期待しております。ただやはりこれも保険適応にはならなさそうな気配・・。近視人口増加著しい昨今、諸疾患の危険因子となる近視に対する予防医療になぜ力をいれてもらえないのか?と思います。
そのほかオルソK、多焦点コンタクト、レッドライト等治療の最新のお話も見聞してきました。
医院へのお土産は阿闍梨餅。満月本店で大量買いしてきました。
院内研修〜グラアルファ〜
これまで点眼治療は、1成分から始めて病状進行に伴い2成分、3成分と増やしていくのが通常であり、その中でお薬の本数を抑えて患者さんの負担を軽減するために成分を組み合わせた配合剤を取り入れていくと言う考えでした。
以前にも、1成分からの増強で配合剤をもちいて3成分へステップアップすると言う考えを伺った事はありましたが、治療初期から配合剤を使用していきなり2成分3成分といった強化治療を行ういう考えがあるようです。
また、これまでブリモニジンに神経保護作用があるのは有名な話でしたが、リパスジルにも同様に保護作用が認められ、両者の配合剤であるグラアルファはさらに有意差を持って保護効果が認められたとのこと。大変興味深い内容でした。
ありがとうございました>興和さん
瀬戸内眼科コロシアム
白内障手術のセッションでは多焦点眼内レンズについて最新のレンズも含め各レンズの特徴や見え方、選択の指針など大変参考になりました。涙道内視鏡の話では、SGI(Sheath-guided Intubation)手技で涙道内視鏡に直接装着できるヌンチャク型チューブの新製品の紹介もありました。これを使えば手術手順の省略、手術時間の短縮が見込めるようです。
他、レッドライト治療による近視進行抑制治療、網膜静脈閉塞等の眼底疾患と網膜静脈圧の関連のお話など興味深い内容が多く、大変勉強になる会でした。
緑内障眼底読影勉強会へ
院内研修〜マイオピン点眼〜
火曜日は月例の院内勉強会。本日は石倉副院長が担当されマイオピン点眼について解説してくださいました。
小児近視進行抑制点眼薬「マイオピン 」は当院でも導入しておjりオルソKと同様に自由診療となります。夜一回点眼で副作用報告もほとんどなく比較的安全な治療であり、当初0.01%の低濃度から導入、先日から0.025%の高濃度版も開始しました。高濃度版の方には以前からリバウンドの問題もいわれておりましたので、中止する際にはしばらく低濃度版に切り替えてからの離脱、等方針確認をしました。その後はまた恒例のほう・れん・そうです。
本日は医学部の学生さんも見学のいらしており、一緒に参加していただきました。お疲れ様でした。
アイリーア®8mg発売記念講演会
品川プリンスホテルで開催されました「アイリーア®8mg発売記念講演会」に参加してきました。
もともと2mg製剤は10年以上まえから使用しておりますが、今春高濃度版の8mg製剤が発売になりました。
滲出型加齢黄斑変性症(nAMD)、糖尿病黄斑症(DME)の治療について、錚々たる先生方が演者、座長をおつとめになり大変勉強になる会でした。
今回の講演会ではSDC(sustainable desease control:持続可能な疾患コントロール)がキーワードのようでした。
nAMDもDMEもなかなか完治は難しく最近ではSDCの考えが重要視されつつあります。投与間隔の延長が見込める薬剤であれば患者さんの身体的、経済的負担の軽減につながり、ひいては医療者の負担軽減にもつながります。
質疑応答で会場の先生からの質問に「患者さんにとって成功体験がとても重要」という話がありました。長期化する治療の中でどうしても治療中断、脱落していく患者さんがいらっしゃいます。治療後「よく見えるようになった!」という体験がモチベーションとなるとのことでした。早期に滲出液が引いている方が長期的な視力予後が良いとのお話もあり、より早くより強く効果が得られる薬剤とのことで期待されます。
当院でも発売当初から使用開始させていただいており期待の薬剤です。
ありがとうございました。〉参天さん、バイエルさん
院内研修〜ドライアイ〜
お疲れ様でした。
中国四国眼科ブロック講習会
日曜日はポンコツロードスターで岡山へ。岡山県医師会館三木記念ホールにて開催された中国四国眼科ブロック講習会へ参加してきました。現地&オンラインのハイブリッド開催でしたが、数年後鳥取県開催時の担当に任命されており後学のため現地入りしてみました。
受付や会場のあちこち写真撮らせてもらってました。不審だったかもしれません。
第39回JSCRS学術集会へ
23時ごろ博多のホテル着。ギリギリまで診療して列車に飛び乗ったので晩御飯が買えず、という言い訳を胸にホテルで勧められたラーメン屋さん「一双」へ。
目の前で煮詰められる巨大ずんどうの豚骨がど迫力です。泡々クリーミーで大変美味しゅうございました。
学会場ではまたトラブル回避、対処法を主に見聞きしてきました。まさにここ2週間立て続けに疑い症例に悩まされた後極白内障のお話&対処方法もあり、タイムリーでした。学会に行くたびに毎度白内障トラブル対応のテーマに吸い込まれてしまいますが、考え方と対処法の再確認になるとともにやはり新しい発見もあり大変勉強になります。そのほか某社の最新レンズ、単焦点+αのレンズ、3重焦点レンズについても情報を仕入れてきました。
夜は福岡で活躍中の同期の先生と久しぶりにご一緒しました。コロナ禍でしばらく会えなかった間の近況など旧交を温め、楽しいひとときでした。
そして最終日、新幹線に乗る前に駅前でまた寄ってしまいました。3日間で2食豚骨ラーメン。罪悪感がすごいです。
やっぱり一蘭が一番好き。
院内研修〜コンタクトトラブル〜
昼休憩は月例の院内勉強会でした。本日は事務さんが担当で、コンタクトレンズの不適切使用やトラブルについて解説してくれました。ネット通販などで素性のわからないカラコンを使用しトラブルで来院される方が増えています。往々にしてよくわからないメーカー製で素材や酸素透過性も謳われていないものが多いです。
コンタクトレンズは身近ではありますが一歩間違うと失明のリスクもあるものであり、人口呼吸や透析機と同じ高度管理医療機器に分類されます。信頼できるレンズを装用し定期検診をきちんと受けましょう。
本日のお楽しみ弁当はこめ蔵さんのお弁当。美味しゅうございました。
院内研修〜アレジオン眼瞼クリーム&涙道内視鏡〜
昼休みは院内勉強会。うっかりダブルブッキングで2つ立て続けでした。
一件目は参天製薬の担当さんがおいでになり新発売となるアレジオン眼瞼クリームについて解説してくださいました。
アレジオン(エピナスチン)はもともと4回の点眼でしたが、数年前アレジオンLXが発売され2回なり使いやすくなりました。今回のクリーム製剤は眼科のなかでも珍しい剤形で軟膏ともまた異なり、眼瞼に塗布することで浸透して行き結膜炎に効果を発揮する製剤となります。1日1回ですみますし点眼が難しいお子様にも使いやすい。また眼瞼にも炎症ある方にも効果が期待できそうです。 ありがとうございました>参天さん。
参天さんを質問攻めにした後、急ぎオペ室へ。
ファイバーテックさんが涙道内視鏡のデモ機を持ってきてくださいました。
先日松江でレクチャーを受けて以来、当院でも涙道内視鏡の導入を検討しております。今回は鼻腔用ファイバーと涙道ファイバーも最新のものを持ってきてくださいました。一晩置いてくださったので深夜のオペ室で一人、あれこれ使って練習させてもらいました。
ありがとうございました。>ファイバーテックさん
院内研修〜動脈と静脈〜
昼休憩は月例の院内勉強会でした。本日は看護師さんが担当で、動脈と静脈の違いや特徴、眼科において動脈性、静脈性の疾患の代表的なものについて解説してくれました。きれいな資料も作ってくれて、わかりやすい内容でした。お疲れ様でした。
本日のお楽しみ弁当は花房精肉店のお弁当。美味しゅうございました.
山陰眼科集談会へ
日曜は朝から出雲市へ。ツインリーブスホテル出雲で開催された第68回山陰眼科集談会へ参加してきました。
前半は島根大学、鳥取大学、近隣の先生方から8題の一般演題があり一題目の演者はなんと島根大学の医学生さんとのことでした。認知機能と緑内障との関連についてのご発表でしたが、堂々としておられ感服致しました。
特別講演は島根大学の兒玉達夫先生から眼部腫瘍について、愛知医科大学の瓶井資弘先生から硝子体手術におけるOCT(光干渉断層計)の活用についてのそれぞれご講演でしたが、ちょっと家庭の事情で戻らないといけなくなり失礼しました。残念です。
ところで今回久々の大失態。朝ポンコツ号の気持ち良いドライブでついニューウェルシティ出雲に行ってしまいました。フロントに挨拶して2階にあがったら誰もいない・・。もう一回フロントに挨拶してスゴスゴ退散。途中で挨拶した業者さんっぽい方も全く無関係の人でした・・。慌ててポンコツ号に飛び乗り急ぎツインリーブスへ。早めに出雲入りできていたおかげで何食わぬ顔で会場入りできました。会場間違い、時々やらかします。思い込みは怖いです。
院内研修〜リパスジル〜
お昼休み、興和の担当さんがおいでになり同社の緑内障治療薬グラナテック(リバスジル)と、配合剤グラアルファ(リバスジル+ブリモニジン)の説明会を開いて下さいました。
現在主流の緑内障治療薬の大半は房水産生抑制や流出の副経路を介した眼圧下降が主となっています。これらの点眼を長期に行うことで流出主経路(繊維柱帯、シュレム管、集合管、上強膜静脈)の機能が廃用性に衰えることが示唆されているそうです。リバスジルは流出主経路に作用する薬剤ですのでこれら機能の改善も期待できるとの事。流出路再建手術との併用時の成績など解説してくださり大変勉強になりました。
ありがとうございました>興和さん。
第128回日本眼科学会総会へ
今回は先日涙道内視鏡のレクチャーを受けたこともあり、ちょっと涙道関連のことなどに興味をもって見聞きしてきました。機器展示場ではファイバーテックの担当さんがかなり時間をとって細かくお話してくださいました。ありがとうございました。
カメハメ波?波動拳?コンタクトをモチーフになかなか面白いです。
受付には立派な書が。隣のモニタに作成風景が流れてました。
参加賞のコングレス(エコ)バッグ。これかなりの優れものです。
コンパクトなエコバッグは畳むのが億劫ですが、これは一瞬で畳めます。
気に入って早速使っています。
"0"スタート涙道治療 in 山陰
土曜日は夕方から松江テルサへ。「"0"スタート涙道治療 in 山陰」という講習会があり受講してきました。
涙道内視鏡、以前から興味は持っていたのですが開業医が独学で始めるには敷居が高く手が出せずにいました。まさにそういった眼科医の後押しをしてくれる会でした。
模擬眼?模擬顔?を用いた実際の手技の実習では、直接第一人者の先生から手ほどきをうけました。内視鏡というもの自体が初体験でアワアワしましたが非常にフレンドリーに指導してくださり、あまり緊張せずにすみました。ありがとうございました。実習後の質疑応答では、涙道内視鏡関連のことはもちろん、日常診療の中での涙道診療のちょっとしたコツなどもお話があり、大変勉強になりました。ありがとうございました。
院内研修〜ブリモニジン〜
昼休憩は、千寿製薬の担当さんがおいでになり同社の緑内障治療点眼剤アイファガン(ブリモニジン)と配合剤について解説してくれました。
副作用のお話もありました。点眼は局所外用剤であり全身副作用に油断しがちですが鼻涙管を通って鼻へ抜け、鼻粘膜から結構吸収されます。βブロッカーと心疾患&喘息はかなり注意していますが、ブリモニジンでも血圧低下などの副作用が出る場合はあるとのことで、先日当院でも関連があるかもしれない患者さんを経験しました。侮れません。点眼後は軽く目頭をおさえてしばらく目をつぶることが重要です。
本日は実習においでになっていた鳥取大学医学部の学生さんも同席していただきました。
お忙しい中ありがとうございました。>千寿さん
院内研修〜帯状疱疹〜
院長は午前診療が長引き参加できませんでしたが、後で資料をいただきました。お疲れ様でした。
ライトアップinグリーン運動
機種変更
白内障手術機械更新のため、本日は愛機NIDEK社製Fortasでの最終手術でした。
白内障から硝子体までトータルで行える機械でペリスタポンプ2系統装備、ハロゲン&キセノン光源、レーザー内蔵と開院当時こだわって導入した機器でした。ほぼ白内障手術での利用でしたが術中安定性も非常によく、もちろん定期メンテナンスはしてもらっていましたが12年間ほぼノートラブルで手に馴染んだ機体でした。黒銀の筐体もシブい思い入れのあるヤツです。お疲れ様でした。
そして次回手術日から活躍予定のAlcon社製CENTURION。灌流液を本体内加圧式(Active Fluidics)としハンドピースにもセンサー内蔵(ACTIVE SENTRY)、低眼圧低負担で安全性の高い手術が行えます。高級そうなキンキラ筐体もこれはこれでかっちょいい。使用するのが楽しみです。
院内研修〜マイボーム腺〜
火曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は事務さんが担当で眼瞼炎とマイボーム腺機能不全(MGD)等について解説してくれました。マイボーム腺とは上下瞼にある油の分泌腺であり、不調をきたすことでドライアイやものもらい、眼瞼の炎症など種々の症状の原因となります。またMGDはご高齢の方の原因不明の訴え(不定愁訴)の一因であることも多いです。瞼を温める温罨法、眼瞼縁を清潔に保つリッドハイジーンなど、当院でも手製パンフレットなど配布して「瞼のケア」を積極的に啓蒙しています。準備お疲れ様でした。
本日のお楽しみ弁当はこめ蔵さんのお弁当。写真撮り忘れましたが美味しゅうございました。
院内研修〜アイリーア8mg〜
昼休憩は、参天製薬の担当さんがおいでになり、近日発売になる硝子体注射薬アイリーア®8mgの説明をしてくださいました。現在当院でも多用している製剤(2mg)の高濃度版であり、通称4倍リーアなんだそうです。まずは加齢黄斑変性と糖尿病黄斑症から認可、今後近視性や静脈閉塞に伴う黄斑浮腫にも適応拡大予定とのこと。
高濃度となったことでも特に副作用、有害事象等の発生率は変わらず、効果の延長が望めるようです。なかなか終わりが見えない治療となりがちな加齢黄斑変性&糖尿病黄斑症において、年間当たりの投与回数減少が見込めるのはありがたいです。
惜しむらくはバイアル製剤なこと。フィルター針で吸って針付け替えて微細なエアを抜いて(これが大変)、と手間、操作が増えることでトラブルや汚染のリスクも上がります。現行と同じようなシリンジ充填済み(プレフィルド)製剤を早く出してもらえるとありがたいです。
お忙しい中ありがとうございました。>参天さん
第47回日本眼科手術学会学術総会
Deep set eye(奥目)の対処、散瞳不良はIFIS(術中虹彩脆弱症候群)の恐れあり、水晶体嚢の色素付着分布から水晶体傾斜(チン小体断裂)の予測など、術前の評価と備えの重要性を再確認しました。また眼球そのものの問題以前に患者さんのキャラクターとしての問題、認知症(安静保てない)や不安に対する対処などのお話も参考になりました。術中ビーズクッションをニギニギしてもらうと精神安定に良いそうです。当院ではスタッフさんがなるべく患者さんの手を握ってくれてますが、外回り業務でどうしても離れざるを得ない事も多々あります。クッション併用も検討してみようと思います。
今回の学会はポスターからして一世風靡した某アニメを意識しておられるようですが、会場内でもBGMに「Fly me to the moon」が流れているなど、なかなかの徹底ぶりでした。
あとこれまで自分の主な手術方式は一番オーソドックスなDivide & Conquer法の変法だと信じていましたが、じつはStop & Chop法という名前があるらしいことも新鮮な発見でした。また以前JSCRSで仕入れてきて硬い核に多用している方式、名前がわからず院内では適当に「穴掘りチョップ」などと呼称していましたが、正式名称はHole assisted Chop法ということがわかり、大変スッキリしました。
帰路「満月」さんへ。医院へのお土産に
大量の阿闍梨餅買って帰りました。
美味しいです。
院内研修〜視野と運転〜
火曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は看護師さんが担当で、視野と運転免許を取り巻く諸問題について解説してくれました。
緑内障や網膜色素変性症など視野を障害をきたす疾患や、大型の運転手さん達など職業ドライバーの高齢化など、免許更新時の視野検査の重要性は高まつていますが、なかなか人手や機材、時間、コストの問題など実施上は難しい点が多々あります。
視野障害が原因となる事故の抑止のため、職業運転手さん達の眼科検診普及に向けての国土交通省の取り組み、モデル事業についても紹介してくれました。
いつもの疾患主体の勉強会と違い、大変興味深い内容で参考になりました。お疲れ様でした。
院内研修〜Clareon〜
昼休憩はアルコンのサージカル担当さんがおいでになり、同社の眼内レンズClareonの解説をしてくださいました。前身であるAcrysofは、大学時代や開業当初にもお世話になっていたレンズですが、素材が変わり表面の精度向上やエッジデザイン変更で、グリスニングやヘイズ、SSNG、Dysphotopsiaの抑制成績が良いようです。
また近日白内障手術機械を現在使用している二デック社Fortasからアルコン社のCENTURIONへ更新予定しています。Fortasもとても良いマシンで自分の手に馴染んで愛着もあるのですが、昨秋しばらくデモ機をお借りした際のCENTURIONの前房安定性はやはり素晴らしいものがありました。低眼圧で手術できることも患者さんの目の負担軽減につながります。そのあたりのことも含めていろいろ疑問点など質問させていただきました。かれこれ10年近く前ポンコツ号で松山へセミナーを聞きに行った際に発売前の同機が展示してありすげー!って憧れたのを思い出しました。あれからアップデートを重ねてハンドピースにまでセンサー内蔵するなど進化しており感慨深いものがあります。
お忙しい中、ありがとうございました。〉アルコンさん。
島根県臨床眼科研究会へ
日曜日は朝からポンコツ号で出雲市へ。ニューウェルシティ出雲で開催された島根県眼科臨床研究会へ参加してきました。特別講演二題で一題目はふくおか眼科クリニック中野 福岡佐知子先生からカートリッジを用いた眼内レンズ(IOL)摘出と有水晶体眼内レンズ(ICL)についてのお話でした。
IOL摘出は滅多にないことですが、白内障術後の大幅な屈折値ズレや術中の眼内レンズ破損などのトラブルで入れ替えざるを得なくなる場合もあります。多焦点眼内レンズも盛んな昨今、白内障術者にとっては必須手技の一つであると思います。
当院でも稀に行ったことはありますが創口を拡大し眼内でレンズを2-3分割して取り出すため、やはり患者さんの目にそれなりに負担がかかります。福岡先生の方式は創口拡大は最小で挿入用カートリッジを用いて挿入時と同じように折り畳みながら引っ張り出すもので、以前学会で伺った時すぐに先生ご考案の専用鑷子を購入しました。幸い未だ使用歴はありませんが、今回いいろいろ細かいお話もきけて大変参考になりました。ありがとうございました。
院内研修〜アトロピン&マイオピン〜
火曜日の昼休憩は今年最後の月例院内勉強会でした。今回は視能訓練士さんが担当で小児の屈折検査で使用しているアトロピン点眼と近視の進行予防点眼マイオピン(自費診療)をテーマに効能、副作用、点眼指導や対処についてなど解説してくれました。
アトロピン点眼は小児の屈折値を正確に測定するために必要な点眼ですが発熱や紅潮などの副作用も出やすく、鼻粘膜から全身への吸収を避けるため点眼時の目頭(涙嚢部)圧迫が重要です。近視進行予防として現在国内でも使用が増えているマイオピン点眼はこの1%アトロピン点眼の1/100濃度となり副作用は稀ですが若干散瞳が翌朝のこって眩しさが出る場合もあります。
その後はまた恒例、各部署からのほうれんそうとインシデント報告。左右眼の散瞳間違い事例など報告があり、対策を検討しました。
今年もたくさんの勉強会、お疲れ様でした。
本年最終予定手術〜クリスマスツリー白内障〜
本日は年内最後の予定手術日でした。白内障8例でしたが多焦点眼内レンズ、乱視矯正眼内レンズ、散瞳不良症例(I-RING使用)、IFIS(術中虹彩緊張低下症候群)などなかなか多彩でした。その中にお一人ちょっと特殊な白内障の患者さんが・・・
クリスマスツリー白内障と呼ばれる、赤緑金色などオーナメントのようなキラキラが散りばめられたちょっぴりレアな白内障です。狙ったわけではないですがタイミング的にもまた・・。患者さんからすれば普通に見えにくいただの白内障ですが非常に綺麗で、見つけた眼科医は不謹慎にもちょっと嬉しくなってしまう白内障です。無事治療させていただきました。
今年も皆さん大きな問題もなく無事終了することができました。執刀させて頂きました患者さん方、そして頑張ってくれたスタッフさん達に感謝です。来年は白内障手術機器の刷新も予定しており引き続き安全第一な手術を心がけてまいります。よろしくお願いいたします。
院内研修〜デジタル眼精疲労〜
昼休憩はアルコンの担当さんが来院され、デジタル眼精疲労に絡めて同社のコンタクトレンズついて解説してくださいました。デジタル機器を長時間使用することで生じる症状の総称のようで、以前でいうところのVDT症候群でしょうか?
原因の一因であるドライアイについてのお話もあり、コンタクト装用者の涙液層はレンズの上下に分割されレンズ表面は涙液層が薄い上に膜型ムチンもないことから乾きやすいということでした。
同社のトータルワン、プレシジョンワン、トータル14は涙液層の維持時間が有意に長く、眼瞼との摩擦等も防ぐため有利であるとのお話でした。ご多忙中ありがとうございました > アルコンさん
鳥取大学眼科同門会
土曜日はANAクラウンプラザで開催された第73回鳥取大学眼科同門会講演会へ参加してきました。
大学病院や近隣の先生方から多くの一般演題のご発表の後、特別講演は大阪公立大学 本田茂先生から「加齢黄斑変性病態の最新知見」としてお話を拝聴しました。最新の薬剤の情報もまじえて投与方法について臨床における理想と現実などお話くださいました。現在主流のTreat and Extend(TAE)法にて13週を超える安定症例については休止できる可能性もあるとのことで、終わりの見えない治療になりがちな加齢黄斑変性において光明となりそうなお話もありました。ありがとうございました。
講演会後はお楽しみの懇親会。ポストコロナで4年ぶりに一堂に会しての開催。久しぶりの先生方と飲んで語って2次会にまでお邪魔して、楽しい時間を過ごしました。
院内研修〜感染性結膜炎〜
火曜日昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は視能訓練士さんが担当。
ここ最近いわゆる「はやりめ」、アデノウイルス陽性の患者さんが増えており、ウイルスによる感染性結膜炎の主だったものや、来院された場合の対応や消毒等の対処を含め、解説&再確認してくれました。お疲れ様でした。
当院では感染が疑われる患者様におかれましては、他の患者様への影響を考え、隔離させてていただいた上でできる範囲の検査とさせていただいております。ご不便をお願いいたしますがご協力のほどよろしくお願いいたします。
本日のお楽しみ弁当は定番のぴえろ弁当さん。
院長は大好物のエビフライ。幸せでした・・。
院内研修〜糖尿病黄斑症〜
黄斑症の治療の選択肢について、レーザーやトリアムシノロンテノン嚢下注射、特に当院でも多用している硝子体注射は適応拡大にて使用できる薬剤の選択肢は増えてきています。先日の臨床眼科学会で聴講してきた内容も含めて解説しました。後半は各部門からのほうれんそうとインシデント報告。お疲れ様でした。
本日のおたのしみ弁当は花房精肉店さん。
美味しゅうございました。
院内研修〜ドライアイ点眼〜
昼休憩は、参天製薬の担当さんが同社のドライアイ点眼について解説してくださいました。
最近当院でも対応しております。ジクアスLX、もとの製剤のジクアスに比べて点眼が6回から3回に減じたことで、やはりアドヒアランスの面でかなり有利なようです。効果面でも勝っているとされる理由にもその辺が関係あるようです。
その他スイッチOTC医薬品であるヒアレインSの分類区分が変更になったそうで、その辺の内容もお話しくださいました。
ご多忙中ありがとうございました。
臨床眼科学会へ
連休は東京国際フォーラムで開催された第77回日本臨床眼科学会へ参加してきました。今回は院長、副院長他、スタッフさん11名、関東の医学部2年の長男坊も2年連続参加です。
やっぱり必ず聞いてしまうのは難症例・合併症例の白内障手術。何回聞いても毎回何かしら得るものがありますが、難症例やトラブル時の動画などは気持ちが没入してしまってやたら疲れます。長年シリーズものとして開催されていたそうで今回で一区切りとのことでした。大変参考になっていました。ありがとうございました。
最終日は、ロービジョンケアに関連したインストラクションコースを聴講してみました。これまでにもよくお話のあった、タイポスコープや白黒反転まな板など身近なお役立ちツールのお話のほか、患者さんごとに応じたちょっとした指導のコツなどもありました。中心暗点の患者さんで近くに比較的感度の高い部位が残存している方は、少しだけ視線をずらす指導することでずいぶん楽になる、等大変参考になりました。またIT機器の発展のお話も大変興味深かったです。iPhoneやandroid等スマホが当たり前となりAIの発達が著しい昨今、役立つアプリの紹介などもありました。画像を明るくし拡大するアプリを始め、例えば買い物時の賞味期限等を読み上げてくれたり、冷蔵庫の中身映しながらAIやボランティアの方からアドバイスをいただけるようなものまであるそうです。
Be my eyes
明るく大きく
Seeing AI
Be my eyes & Seeng AI
すごいです。写真をとるだけで周囲の状況やその解説までしてくれて音声で教えてくれます。スマホがどうしても難しい方も音声入力であこれしてくれるスマートスピーカーも発達しつつあります。これからの進歩に期待ですね。
夜は東京駅近くでみんなでお疲れ会。当院を退職後関東圏で活躍中のORTさんにも会場で出会い、急遽参加してくれました。お元気そうで安心しました。皆さんお疲れ様でした。
院内研修〜消防訓練〜
院長始め眼科チームは午前診が終わらず参加できませんでしたがペインスタッフさんたちを中心に頑張ってくれました。
ちょうど実習においでになっていた医学部の学生さんも参加してもらいました。
講師の先生、ご多忙中有難うございました。
本日のお楽しみ弁当はCasual Dining FUNPさんのお弁当
美味しゅうございました。
鳥取大学眼科研究会へ
土曜夜はワシントンホテルプラザへ。第113回鳥取大学眼科研究会へ現地参加してきました。特別講演は広島大学の木内良明先生が「緑内障診療で苦労すること」と題してお話しくださいました。ガイドラインの考え方、治療の目標ではあるが、個々の患者さんに取って最良ではないかもしれない事、人生100年時代を治療後のまた次の一手を考える事の必要性等、大変考えさせられる内容でした。ありがとうございました。
院内研修〜TOTAL 14〜
昼休憩はアルコンのコンタクトレンズ担当さんがおいでになり、同社から新発売になる2週間タイプのレンズ「Total 14」の解説をしてくださいました。同社にはちょっぴりお高いけど良いレンズ「トータルワン」がありますが、それの2Week版でしょうか。
酸素透過性や良好な装着感などレンズ性能はもちろんのこと、汚れや細菌の付着も極めて少ない=感染症リスク低減とのことで安全面も非常に優秀なレンズのようです。
ご多忙中ありがとうございました > アルコンさん
院内研修〜アイフレイルと緑内障〜
お昼休み、千寿製薬の担当さんがおいでになり緑内障治療と絡めてアイフレイルについて解説してくださいました。
最近よく耳にする「フレイル」、加齢による心身の活力低下はあるが適切な支援・介入により生活機能の維持向上が可能な状態とのことです。人間が外界から得る情報の80%を視覚が占めるとされ加齢や疾患に伴う視機能の衰え「アイフレイル」に対する対策は非常に重要です。それと絡めて緑内障治療についても解説してくださいました。
緑内障治療のメインである点眼治療ですが、一般的にまず1剤から開始し悪化にともない2剤、3剤と増えることになります。昔は点眼本数がどんどん増えて大変なことになっていましたが、近年はアドヒアランス向上の観点からも2成分が合体した配合剤を使用することで点眼本数を少なく抑えます。点眼1剤から増強する際にいきなり配合剤を加えることで1→3成分へジャンプアップしてより強力に抑えることも検討をというお話もあり参考になりました。
ありがとうございました>千寿さん
院内研修〜EDOFコンタクト〜
火曜日は月例の院内勉強会でした。今回は視能訓練士さんが担当して先日当院でも導入したシードさんの焦点深度拡張コンタクトレンズ「1Day Pure EDOF」について解説してくれました。
本来は老視年齢のユーザーに対応すべく登場したレンズですが、実は欧米で小児の近視進行予防として使われ効果が報告されているレンズと光学的設計が同一とのお話があります。子供さんが矯正手段としてコンタクトを検討する際に通常のレンズに代わりこういったレンズを選択することで近視進行抑制も兼ねることができる可能性があります。ただ小学生等成長期のお子さんにコンタクトを許可するのはやはり不十分なケア等リスクが高めとなりますので十分な指導は必要です。
近年近視進行予防治療としてオルソK、低濃度アトロピン、多焦点ソフトコンタクトレンズ、二重焦点メガネ、レッドライト療法、バイオレットライトメガネ、等々多数報告が出てきております。しっかり勉強して近視児童の増加に対応していかなくてはなりません。
院内研修〜グラナテック〜
お昼休み、興和の担当さんがおいでになり同社の緑内障治療薬グラナテック(リバスジル)と、配合剤グラアルファ(リバスジル+ブリモニジン)の説明会を開いて下さいました。ちょうど実習でおいでになっていた医学部の学生さんにも参加していただきました。
現在主流で使われている緑内障治療薬は房水産生抑制や流出の副経路を介した眼圧下降が主となっています。院長不勉強で知りませんでしたがこれらの治療の長期化で流出主経路、繊維柱帯の機能が廃用性に衰えることが示唆されているそうです。リバスジルは流出主経路に作用する薬剤ですので機能の衰えた繊維柱帯の改善も期待できるとの事。
勉強になりました。ありがとうございました>興和さん。
フォーサム2023大阪へ
土曜日午前4時台からポンコツ号で出発し一路大阪へ。グランキューブ大阪にて開催されたフォーサム2023へ参加してきました。フォーサムは日本眼感染症学会、日本コンタクトレンズ学会総会、日本眼炎症学会、日本涙道・涙液学会総会の4学会合同開催です。そのうち眼感染症学会の会長を我らが鳥取大学の宮﨑教授がお勤めになられました。お疲れ様でした。
先日夏対策を施した院長のポンコツロードスター、冷却水を車内に入れずに迂回させるヒーターバルブの効果は劇的でした。相変わらず不調のエアコンは基本不使用で窓全開&幌リアスクリーン開放で移動しましたが、涼しい!。昨年手に入れた後付けシート空調も相まって例年のうだるような暑さを感じません。雨中では流石に窓は閉じましたが、リアスクリーンは全開でも走行中は風の流れで車内には雨が全く入ってきません。ロードスター、実はフルオープンでもある程度の雨は走行中車内にほぼ入ってこないんですよね。止まったらアウトなので高速道路の通り雨はそのままやり過ごしますが周りからは多分変な人と思われます・・・。
やむなくエアコン使用した時の効きも段違いで結果エアコンへの負担も減らせそう。今夏はかなり快適に過ごせそうです。
院内研修〜ブロック注射〜
眼科医としてはちょっと久しぶりの解剖図です。ペインクリニックではこうした注射や漢方、温熱、理学療法、心理的サポートなどを駆使して痛みの緩和と治療に当たっています。奥が深い世界です。
勉強会後半は看護師さんが担当して電子カルテのトラブル対応について手順を作成、説明してくれました。たくさんの画像データや検査結果を統合して運用する電子カルテは現在の眼科診療になくてはならないものになっています。ただやはり怖いのはトラブルです。これまでにも落雷停電で止まることはありましたが、先日サーバートラブルでの停止がありました。一時間ほどでしたが完全に診療が止まって右往左往してしまいました。出直してくださった患者様には大変申し訳ございませんでした。サポート会社への連絡指示受け、PC&サーバーの再起動、最悪バックアップPDFファイル閲覧しながらの紙カルテ運用など、手順をまとめたものを各部門毎用にファイルして解説してくれました。お疲れ様でした。
本日のおたのしみ弁当はちょっと豪華に「鮨 よし喜」さんの丼。・・・幸せでした。
院内研修〜抗生剤適正使用〜
火曜日は月例の院内勉強会でした。今回は看護師さんが担当で、昨年臨床眼科学会に参加した際に聞いてきてくれた、抗生剤の適正使用に関連した内容で話してくれました。実習でおいでになっていた医学部の学生さんにも参加していただきました。
近年、白内障手術時の抗生剤について全身投与は不要で局所のみと言う流れになりつつあります。
当院も手術後の投薬プロトコルを見直していこうと思います。お疲れ様でした。
院内研修〜ジクアスLX〜
昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、同社のドライアイ治療薬「ジクアスLX」の説明会をしてくださいました。
昨年末発売となった新薬で当院でも既存のジクアスから切り替える患者さんは多いですが、点眼回数も減ることで患者さんの負担も低減できてなかなか好評です。LXの方が効果が高いように伺っていますがその要因として新成分による水分&ムチン成分の保持力向上に加え、ジクアスにはなかった涙液中脂質増加もあるそうです。これにより涙液最表層の油層が安定することで効果UPが期待できるとのこと。
ありがとうございました > 参天さん
院内研修〜NGENUITY〜
近未来!です。
デジタル画像ですので設定を色々かえることで特定の部位を強調することができます。白黒で水晶体嚢を際立たせた手術動画等も見せてもらいました。先日当院でも網膜色素変性の患者さんの手術がありました。術中照明の影響が懸念されますので極力照度を落とし短時間で行いましたがHUSであればゲインをあげることで極端に照明を絞って手術ができます。
ただしばらくみているとちょっとクラクラ。慣れの問題でしょうが基本的に3D系が苦手なんですよね。子供達と行ったUSJのハリーポッターライドでも瞬間で吐きそうになって終始目を瞑り心を無にしていました・・。
貴重な体験ありがとうございました >アルコンさん
第127回日本眼科学会総会
土曜日の午前、術後の患者さん方を診療後急ぎ東京へ。東京国際フォーラムで開催された第127回眼科学会総会へ参加してきました。
土曜日はちょっと気になっている機器があり、機器展示場で各メーカーさんのブースをうろちょろ。日曜日は小児の近視についてのセッションで第一人者の先生方のお話を聞いてきました。近年日本を含む東アジアでは近視増加傾向が続いており都内中学では近視の児童が95%ほど、強度近視の児童は11%も含まれるという驚くべきデータも呈示されていました。Covid19の影響で外出が減りデジタルデバイスに触れる期間が増えた事での更なる悪化傾向もあるようです。近視進行(眼軸延長)のメカニズムに絡めて最新の進行予防治療などについてお話もありました。当院でも近視進行予防としてオルソK、低濃度アトロピン点眼、低加入コンタクトレンズを行なっていますがまた良さそうなものは取り入れていきたいと思っています。
現在、白内障手術の眼内レンズ計算精度向上とLASIK後患者さんへの対応も考え測定機器の更新を検討しています。この眼軸測定機器を小児の近視治療に応用できるオプションが付いた機器もあり、それを用いての発表もありました。トレンド解析で年齢と眼軸長の予測曲線と照らし合わせる事で強度近視化のリスク判断や近視進行予防治療の効果判定に使え、本人さんご家族さんのモチベーションアップにも役立つようです。かなり興味津々です。
帰りの飛行機まで時間があったので日本最古の植物園、小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)に立ち寄ってきました。
日本庭園&旧東京医学校本館
薬園保存園 漢方でよく聞く名前がちらほら。
ニュートンのりんごの木
メンデルのぶどうの木
最寄駅で三田線「白山」駅でおりたのですが、若かりし頃の副院長が日本医科大学の救命救急センターで修行していた当時住んでいた町でした。幾度か訪れた事があり懐かしくてうろついてみましたが、賑わっていた(と思う)小道が寂れていたり住んでいたと思しきマンションがよくわからなかったり20年以上もたつとずいぶん変わっています。少ししんみりしました。
院内研修〜エピペン〜
昼休憩はヴィアトリスの担当さんがおいでになり勉強会を開いてくださいました。
いつもは緑内障治療薬キサラタンでお世話になっている会社ですが、今回は同社取扱のエピペンについてです。アナフィラキシーショックに対するアドレナリン自己注射製剤でズボンの上からでも容易に投与できます。コロナワクチンでのアナフィラキシーショックがしばしば聞こえてきますが、同社はワクチン接種会場等に無償で提供もしておられたようです。
原因(薬剤、食物、蜂等の毒素)による発症時間の違いなどアナフィラキシーショックの解説とともにデモ製剤での実演など含め解説してくださいました。ありがとうございました。
ライトアップinグリーン
う〜ん、微妙・・・。
緑フィルムを貼った投光器と屋上ダウンライトはまだしも、窓際に並べたamazonの激安緑LEDキャンドルは一晩で電池切れの体たらく。まぁ今年は初参加ですし、来年以降もっと頑張ってみます。
緑内障は早期発見、継続治療が大切な病気です。また初期の自覚症状が乏しいので健診がとても大切になります。40歳を超えたら年一回の眼科検診をおすすめします。
院内研修〜コンタクトと花粉症〜
火曜日の昼休憩はアルコンのコンタクトレンズ担当さんがおいでになり、花粉症とコンタクトレンズについてお話しくださいました。
現在主流のコンタクトレンズ素材シリコンハイドロゲル(SH)は酸素透過性に優れますがやや固い素材です。同社のコンタクトレンズ、トータルワン&プレシジョンワンはSH素材でありながら親水性の表面加工がしてあり摩擦低減や圧力分散等装用感で優れています。この加工のためコンタクト表面に花粉や黄砂等の粒子が付着しにくいとのこと。また以前からこの表面加工は巨大乳頭結膜炎等アレルギー疾患に対する優位性も謳われてましたのでその辺りのメリットもあるかもしれません。
院長と一部スタッフは午前診察が終わらず直接うかがう事はできませんでしたが、参加したスタッフさん達から資料をもらって説明をうけました。
ありがとうございました >アルコンさん
院内研修〜疾患と検査〜
火曜日の昼休憩は月例院内勉強会でした。スタッフさん担当で眼科検査項目について解説してくれました。フォロー中の各種疾患毎や術後タイミングなど患者さんの状態に応じてどの様な検査や対応が必要なのか?詳細に解説してくれました。眼科の特殊なところだと思うのですが予診から診察までの間、事前にある程度の検査を行なって頂く事が多いです。もちろん診察後必要な検査を追加し再度の診察となる場合も多いのですが、患者さんの待ち時間短縮、医師の負担軽減のためにいろいろと頑張ってくれています。ありがたいことです。
インシデント報告では今回診察室と受付での連携ミスによって患者さんをお待たせした事例が報告されました。申し訳ありませんでした。どうすればシステムとしてミスを回避できるか?色々と相談して試行錯誤してみております。またお気づきのことがございましたらご指摘ください。
院内研修〜マキュエイド〜
昼休みはわかもとの担当さんがおいでになり、同社薬剤「マキュエイド」について解説してくださいました。
眼底黄斑部浮腫やぶどう膜炎の方にステロイド懸濁液トリアムシノロンアセトニド(TA)注射で治療する場合があります。黄斑浮腫の治療としては抗VEGF抗体硝子体注射を行われる事が多いのですが、過去に梗塞の既往がある方などはリスクが高めになります。当院でもTAのテノン嚢下注射(STA)を行うことはしばしばあります。薬剤の説明や調剤方法について動画を交えて解説してくださいました。
ありがとうございました > わかもとさん
第111回鳥大眼科研究会
土曜日の夜は第111回鳥取大学眼科研究会に参加してきました。
鳥取大学附属病院では多診療科多部門でアスリートをサポートするTSAという取り組みをしておられ、そこに眼科も参加しておられます。繰り返す同側下肢の怪我の原因として上斜筋麻痺&斜頸からくる体の傾きが原因として考えられたという報告がありました。整形外科の先生方とディスカッションしながら治療、考察しておられ非常に興味深い内容でした。
特別講演は国立病院機構大阪医療センターの大鳥安正先生が、OCTを用いた緑内障鑑別診断と題してお話し下さいました。現代の眼科診療に於いて光干渉断層計(OCT)は欠かせない機器になっています。当院でも若年者を除き、新患の患者さんは基本全例スクリーニングしていますが、思わぬ疾患が見つかる事もしばしばです。緑内障もOCT画像から発覚することもあり、自らの視神経乳頭観察能力の未熟を反省する事も多いです。緑内障と紛らわしい疾患との鑑別などを交えて解説くださり大変勉強になりました。乳頭観察の重要性を再確認し肝に銘じました。中心視野検査とアムスラーチャートがよく相関するというお話もあり、簡便短時間に行うことができますので日常診療で役立ちそうです。ありがとうございました。
第14回山陰手術談話会へ
特別講演は鳥取大学の佐々木慎一先生から増殖硝子体網膜症(PVR:proliferative vitreoretinopathy)について解説がありました。分類や一般的なお話のほか実際に治療された症例について呈示してくださいましたが、画像を見た瞬間「おぉ・・こんな網膜どうすんの?」と言いたくなるような症例が多数でした。網膜硝子体治療最後の砦として日々奮闘しておられるお姿に頭が下がります。当院からもいつも難しい患者さんの治療をお願いしており本当に感謝です。
症例検討の部では近隣の先生方が手術のみならず症例報告や相談事項を持ち寄って発表されます。日常診療でしばしば悩むような内容でいつも勉強になります。コロナ騒動でしばらくご無沙汰していた会ですがやはり興味深い会でした。また積極的に参加したいと思います。
院内研修〜コロナ感染予防〜
火曜日の昼休憩は今年最後の月例院内勉強会でした。今回は看護師さん担当で昨秋臨床眼科学会(東京)で聞いてきてくれた内容をもとに、コロナ感染予防とからめて標準予防策(スタンダードプリコーション)の重要性を解説してくれました。眼科、ペインクリニック、検査室、オペ室など各部署、診療上の各場面において適切かどうか再検討を行いました。お疲れ様でした。
その後はまた恒例のインシデント報告とその対策相談。今回は特にインシデントはなくてよかったです。余った時間で先日の除雪で作った圧雪の山をせっせと散らしました。今のうちに溶かしておかないとまた降ったとき大変です。半分氷の圧雪は腰にきます・・・orz。
本日のお楽しみ弁当はこめ蔵さんの丼。海鮮ユッケ丼美味しゅうございました。
第46回眼科手術学会へ
米子では大雪警報で朝医院駐車場雪かきもしてヘトヘト、果たして飛行機が飛ぶのだろうか?と不安な位でしたが出発が大幅に遅れはしたものの飛んでくれました。東京は全く雪がなく気温も穏やかで別世界のようでした。
近年白内障手術は見えるようになって当たり前、その先の見え方の質に対する要求度がどんどん上がってきています。最近はレーシック眼の白内障手術もちらほら相談に来られることがあり、今後増えていくことは間違いありません。通常の計算式では誤差が大きく、より精度の高い計算式が議論されています。日曜午前のセッションではBallet True K式、Heigis L式などの解説と眼軸長に対するズレの傾向などのお話があり勉強になりました。
天気もよく帰りの飛行機まで時間があったので皇居の周りを一周歩いてみました・・ら結構疲れました。
以前の家族旅行で我が家の柔道少年たちは早朝まさに「朝飯前」で一周走ってきてましたが・・。体力の衰えと運動不足を痛感します。
冬の試練
第一駐車場
やはりママさんダンプ最強です。雪かきもですが運搬で威力を発揮します。今回の大雪で一つ壊れてしまったのでまた2個ほど(大)の発注かけました。本当はママさんダンプ(特大)が欲しいのですがいつもなかなか手にはいりません。増産してほしいです・・。
第二駐車場も頑張りました。
今回は大雪で学校休みになった中2の次男坊も大活躍。柔道の練習も無くなったので筋トレがてらフルパワーで頑張ってくれました。ありがたや。
数年前までこれが「お手伝い」だった次男坊。
いまでは立派なガチムチです。こどもの成長は早いものです。
院内研修〜臨眼報告〜
その後はまた恒例のインシデント報告とその対策相談。忙しくて慌てている時などどうしてもミスが出ます。ヒューマンエラーはあるものとして、そこをうまくカバーする様なシステム作りが必要ですがなかなか難しいですね。お楽しみ弁当を囲みながら相談しました。
今年もたくさんの勉強会、お疲れ様でした。
今年最後の予定手術
本日は年内最後の予定手術日で、白内障6例&翼状片切除(結膜有茎弁移植)1例で締めくくりました。今年も難しい患者さんがたくさんおられましたが、皆さん大きな問題もなく無事終了することができました。執刀させて頂いた患者さん方、そして頑張ってくれたスタッフさん達には本当に感謝です。
今年はとくに後半、核硬度が高いカチカチ褐色白内障が多かった印象があります。「コロナが怖くて我慢してましたがいよいよ限界です」という患者さんが多数おられたためと思いますが、夏のJSCRS(屈折矯正手術学会)で聞いてきたコツが大変役に立ちました。当院の白内障手術は超音波で溝を掘って水晶体を分割していくオーソドックスなDivide & Conquer法を主とし、ある程度以上固い核にはPhaco Chop法という金属フックによる物理的カットを併用します。ただ極端に固くて大きい水晶体核は把持してしっかり深い所までカットする事が難しく、最初の2分割ができず花弁状になって四苦八苦することもしばしばでした。
なんとかチョップと名付けておられた様に思いますが、水晶体核の手前に深い穴を掘ったあと180度回転して対側に。フックをこの穴に差し込んでチョップするというものでした。水晶体核が暴れて逃げることもないため水晶体嚢や支持組織への負担も少なく、一番固い部分を確実に深いところで分割できるため非常に楽になりました。新しい器具も必要なくすぐに取り入れることができます。ほんのちょっとの工夫なんですがこういうことに気づくかどうかが我々凡人との違いなんでしょうね。目から鱗でした。
来年も眼内レンズや手術のアップデートもしっかり取り入れて丁寧な手術を心掛けてがんばりたいと思います。
鳥取大学眼科同門会
土曜日は鳥取大学眼科同門会講演会に参加してきました。
当日は眼科午前診終了後、多恵副院長主体で一般の方へのコロナワクチン接種を請け負っていました。院長も緊急に備えて院内待機でしたため、会には特大遅刻で一般口演はほぼ聞き漏らしてしまいました・・。
宮﨑大教授の教授就任記念講演を拝聴したあと、特別講演は愛知医科大学の瓶井資弘先生がご講演くださいました。
診療&診断におけるデジタル機器についてお話しくださり、とくにHead Up Surgery(HUS)についてのお話しは大変興味深い内容でした。これは顕微鏡を覗かずに3Dモニターを見ながら手術をするものです。画像を一度デジタルにしているので各種設定をいじることで特定の組織を強調したり、照度を落として手術できたり、と大変役立つツールになります。
先日当院でも網膜色素変性の患者さんの白内障手術があり極力照明を落とし短時間で行いましたが、術中照明の影響が懸念されるこれらの疾患患者さん等もHUSであればゲインをあげることで極端に照明を絞っても補って手術ができます。ただ、つるしのまま設置しても真価は発揮できない様でモニタの設置位置や角度、各種設定値についても理解しないと使いこなせない様です。非常に興味深いお話しでした。ありがとうございました。
院内研修〜EDOFメガネ〜
火曜日は眼鏡店「こどもめがね あいる」の店長さんがおいでになり、EDOF技術を採用した世界初のメガネレンズについて解説してくださいました。
EDOF(Extended Depth of Focus)というと当院でも採用している多焦点眼内レンズにも使われている焦点深度拡張技術ですが、こちらのメガネの方のFはFieldとのことで被写界深度拡張なんだそうです。むずかしい・・。
遠近両用メガネや子供さんの治療メガネに用いられ、疲れが少なく好評のようです。
「あいる」店長さんは元々視能訓練士(ORT)さんで、現在も各所の眼科でORTとしても活躍しながら眼鏡店を運営しておられます。今回のESレンズのみならず周辺収差の少ないレンズなども持参して見せてくださり興味深い内容でした。お忙しい中ありがとうございました。
グラアルファ点眼薬
昼休憩は興和創薬の担当さんがおいでになり、同社から新発売になる緑内障点眼薬「グラアルファ配合点眼液」の説明会を開催してくださいました。グラアルファは同社の「グラナテック(リパスジル)」にブリモニジン(先発としては千寿さんの「アイファガン」)を合わせた配合剤になります。
リパスジルは他の主要な緑内障治療薬と異なり、眼房水排出の主経路促進作用を持つ稀有な薬剤ですが、これまでは単剤しかなかったため患者さんの点眼増加になってしまう面がありました。配合剤となることで組み合わせの選択肢が広がり、点眼回数減&アドヒアランス向上にも繋がりますのでありがたいです。
解説ありがとうございました > 興和さん
人生100年時代の緑内障治療
昼休みは千寿製薬の担当さんがおいでくださり、超高齢化社会を見据えた緑内障治療について解説してくださいました。
アンケート結果などもお話くださいましたが高齢者に対する意識もずいぶん変わってきており「75歳位からが高齢者」という認識の方が増えているようです。また高齢者の方々の意識もずいぶん変わってきており80歳くらいまでは働きたいという方も多いというアンケート結果もあり「働ける!、働きたい!!」という方も増えてきています。
緑内障治療は残りの人生との兼ね合いで治療内容が左右されることもありますが、人生100年時代を見据え、視野等視機能をよりしっかりと守っていく必要性が高まっています。ただ高齢者にとって多数の点眼は負担ですので、配合剤で点眼回数を減らしていくことも重要というお話もありました。
お忙しいなかありがとうございました。> 千寿さん
オルソケラトロジー
昼休みはシードの担当さんがおいでくださり、オルソケラトロジーについて解説してくださいました。
当院では学童の近視進行予防として自費診療ですがオルソKとマイオピン点眼(低濃度アトロピン)を導入しています。またコンタクトレンズをご希望の際には、これも進行予防効果が期待されている低加入コンタクトレンズ(これは保険診療内)をおすすめする場合もあります。
オルソKも導入後大分たちましたし、新しいスタッフさんも増えていますので確認のためにもメーカー講習会の内容にそって基礎的なところからお話くださいました。
同社のブレスオーコレクトは酸素透過製に優れた柔軟な素材(東レ)を使用しており破損しにくく、また日本人の角膜形状に合わせた設計がなされているとのことです。適応や処方の流れ、プランなど順に説明してくださいました。
お忙しい中、ありがとうございました。 > シードさん
臨床眼科学会へ
スタッフさん5名と国際フォーラムで開催された「第76回日本臨床眼科学会」へ参加してきました。今回は関東の医学部に通う長男坊も「参加してみたい」とのことで現地で合流しました。医学生は参加無料、ありがたいです。長男坊は白内障手術や緑内障治療等興味津々で眼科に興味を持ってくれるのはお父ちゃんとしてはうれしい限りです。色々質問してくる息子と小声で話ながら白内障手術や計算式の話などを一緒に聞きました。
イブニングセミナーではアイフレイルのお話を拝聴しました。最近よく耳にする「フレイル」、加齢による心身の活力低下はあるが適切な支援・介入により生活機能の維持向上が可能な状態、とのことです。特に運転と視野の関連のお話は大変興味深い内容で、ドライビングシミュレータの画面と残存視野を重ね合わせた動画はショッキングで非常に説得力のあるものでした。そりゃ信号みえないわ・・・と納得。
実際当院でも進行した視野欠損がありながら運転していらっしゃる患者さんはやはりおられます。「危ないですからね。運転はやめましょうね。」とお話はするものの、実際には車がなくなると途端に生活に困られる方ばかりでどうしたものか?といつも悩みます。
一概に禁ずるものではなくアドバイスを与える立場でその人それぞれの残存視野や視機能、判断・動作速度等に応じて個別の指導をというお話で、大変参考になりました。
機器展示ではヘッドセット型の視野計が興味をそそられました。緑内障で定期的に視野評価が必要なのに検査が難しい方もしばしばおられます。パーキンソン病や麻痺等で指がうまく動かずボタンが押せない、高齢、長時間検査台に顎を乗せられないetc. この機器はアイトラッキングで測定するためボタン操作も不要で楽な姿勢でできるため、スクリーニング的な用途には良さそうでした。
スタッフさん達もそれぞれ興味あるテーマで見聞きしてくれてますので、また近々院内勉強会で共有したいと思います。
帰り新宿付近をぶらついて都庁に登ってみました。ふつくしい・・・。
院内研修〜ジクアスLX〜
昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、同社から近日発売されるジクアスLXの説明会を開催してくださいました。
ジクアスは水分&ムチンを増やす事で涙液の量と質を改善する働きがあり、今やドライアイ治療の主力ともいえる点眼ですが1日6回という回数が負担で点眼アドヒアランスの面で問題がありました。「仕事が忙しくてなかなか6回させない」「つい億劫になってやめてしまった」等伺う事もしばしばでしたが、今回新発売になるLXはこれらを解決するために点眼回数を3回へ減らして同等の効果を維持できているとのことです。
他剤と違い濃度を上げたわけではなく基材、添加剤を工夫することで効果を得ているとのことでした。
6回と3回では随分患者さんの負担が異なります。処方可能になるのが待ち遠しいです。
ありがとうございました > 参天さん
院内研修〜両用CL〜
昼休みはクーパービジョンの担当さんがおいでになり、同社のコンタクトレンズ紹介と遠近両用コンタクトレンズの処方のコツを教えてくださいました。両用レンズ処方はやや難しく、患者さんの要望にスッキリ決まりにくいことがあります。優位眼と非優位眼と処方レンズの関係など解説してくださいました。
院長と一部スタッフは午前診が長引き失礼してしまいましたが、資料を頂戴し参加した視能訓練士さんから解説してもらいました。
ありがとうございました > クーパーさん
院内研修〜CLD〜
昼休みはアルコンのコンタクトレンズ担当さんがおいでになりコンタクトレンズ装用に伴う不快感(CLD:Contact Lens Discomfort)とその一因となるシェアストレス(ずり応力)等について解説してくださいました。
現在よく用いられているシリコンハイドロゲルは酸素透過性が非常に良い優れた素材ですがやや硬く、上眼瞼の圧を受けて上方角膜に傷がつくSEALs(Superior epithelial arcuate lesions)の原因となり得ます。また同様に機械的刺激、摩擦により巨大乳頭結膜炎(GPC)悪化の原因にもなるとのこと。同社のトータルワン、プレシジョンワンは目に触れる部分の表面処理により眼瞼からの圧を分散して逃すことで角膜への攻撃性を軽減でき、快適な装用感を維持できるとのことでした。
実習においでになっていた鳥取大学医学部の学生さんにも参加していただきました。
ありがとうございました > アルコンさん
院内研修〜エスターマンテスト〜
本日は月例の院内勉強会。視能訓練士さんが担当で視野検査のエスターマンテストについて解説してくれました。
2018年改訂の視覚障害認定基準から、これまでのゴールドマン視野(GP)に加えて両眼解放エスターマンテストが採用されました。GPは検査機器ももちろんですが習熟した検査員が必要ですので自動視野計で認定できるようになったのは大きなことだと思います。当院は慣れている視能訓練士が複数おりますのでこれまで通りGPで障害認定診断書作成しておりますが、それ以外の診断書でエスターマンを指定で求められるものも最近経験しており今後やはり必要になってくると思われます。
あわせて恒例の各部門責任者からの報告や相談事項、インシデント報告なども行いました。コンタクトの発注ミス等「気を付ける!」では絶対にヒューマンエラーは無くならないのですがなかなか解決策がなく・・。各メーカーさんの注文用紙がそれぞれ異なった形式かつ間違い探しのように複雑なのも問題あるようなんですが・・。まあ現状はダブルorトリプルチェックくらいしかないのでしょうか?なんにせよお疲れ様でした。
本日のお楽しみ弁当はピエロ弁当さん。エビフライ弁当、美味しゅうございました。
第37回JSCRSへ
土曜日の午前診療後、ポンコツ号に飛び乗り一路京都へ。JSCRS学術総会(日本白内障屈折矯正手術学会)に参加しました。今回のスローガン「術者の良心。向上心」いいですね。今学会はWebは無く現地開催のみ!と思い切られましたので久々にお出かけの全国学会です。
京都はやっぱり市内が混みます。たどり着いたのはイブニングセミナー前でした。我らが鳥取大学の宮崎教授がアレルギー性結膜疾患、島根大学の谷戸教授が緑内障の診療ガイドラインについて解説してくださいました。
日曜は白内障難症例について聞いてきました。小瞳孔の際の対応について、処置によっては術後の瞳孔運動に支障をきたし縮瞳不良による近方視力低下や乱視眼の裸眼視力低下の原因にもなるとのこと。当院では以前は虹彩リトラクタ、最近ではVisitec I-Ringを好んで使わせてもらっていますがI-Ring使用の術後瞳孔は非常に綺麗です。ただ前房深度や状況によっては瞳孔縁切開を行う場合もありますので術後障害を来さないよう十分留意しようと思います。
同じセッションの中では角膜混濁等による視認性不良症例の解説もありましたが、提示された手術動画はもはや神業のようでとてもじゃないですが参考にもならずただひたすらに感動!でした。
往路、ポンコツロードスターで気分良く!と行きたかったのですがあまりの暑さのためか?途中エアコンのコンプレッサーから異音が出始めてしまいました。やむなく両窓全開&リアスクリーンも下ろして風通し確保し高速はそこそこ快適でしたが京都市内渋滞が修行でした。背中〜お尻辺りまでべっちょりで会場入りです・・。
雨じゃなかったのがせめてもの救いでした・・。
院内研修〜アジマイシン点眼〜
昼休みは千寿製薬の担当さんがおいでになり同社の抗生剤アジマイシン点眼(アジスロマイシン)について解説してくださいました。現在国内で唯一のマクロライド系抗菌点眼剤で、少ない回数で効果が期待できます。点眼方法も他の抗生剤に比べて特殊で1日2回を2日間、その後は1日1回で結膜炎は5日間、眼瞼炎は12日間と定められています。近年は治療に難渋する眼瞼炎症に対する効果も非常に期待されている薬剤です。本日はちょうど鳥取大学の学生さんも実習でおいでになっており一緒に聞いて頂きました。
ご多忙中ありがとうございました。>千寿さん
院内研修〜バビースモ〜
昼休みは中外製薬の担当さんがおいでになり新発売となる同社の硝子体内注射「バビースモ®(ファリシマブ)」について解説してくださいました。バビースモ・・呼びにくい名前だな、と思っていましたが製品特徴の頭文字をつなげたのだそうです。ビースはBispecificとのことでこれまでの製剤と異なり二種の抗原に結合できるとのこと。効果&副作用は現在主流の薬剤と同等で、投与間隔が伸ばせるようです。
惜しむらくは、他剤のように針をつけるだけで済むプレフィルド(薬剤がシリンジに充填済み)ではない点。バイアルから一旦吸い出さないといけないため、煩雑かつ汚染のリスクも上がり、またエアが入ったりすると厄介です。いずれは切り替わっていくようですが・・
なんにせよ選択肢が増えるのはありがたいです。お忙しいなかありがとうございました。>中外さん
鳥取県眼科医会総会講習会
総会後の講演会は特別講演2題で、1題目は日本眼科医会会長の白根雅子先生から日本眼科医会の活動や今後について詳しくお話しいただきました。
2題目は愛媛大学の溝上志朗先生で、緑内障治療における患者さんのアドヒアランスについてのテーマでした。
Empowermentという概念初めて知りましたが、患者さんとのコミュニケーションにおいて一方的に教え込むティーチングではなく、気づきを与えるコーチングで患者さん自身の行動変容につなげていくことが重要とのことでした。質問・承認・傾聴の3要素というのは目から鱗のお話しで、質問は限定型ではなくオープン型の質問を、過去を責めるのはNG、未来に繋がる質問が患者さんのモチベーションを上げる等々。
自分に日常診療を振り返ってみて、なかなかできていないのを実感しました。大変勉強になるお話しでした。ありがとうございました。
第109回鳥取大学眼科研究会
冒頭、ドライアイの歴史を振り返るスライドを背景に鍵盤ハーモニカで「Back to the future」のテーマ曲を非常に上手に演奏され、度肝を抜かれました。その後涙液動態から診断をするTFODのお話、涙液破壊の各パターンについての解説やその治療方針についてお話くださいました。また眼瞼と眼球との摩擦が関与した病態の解説とその治療など大変勉強になりました。
診察のお話では上上下下左右左右BAと言う我々ファミコン世代が心躍るコナミコマンドを引き合いに出されたり、要所要所でお上手な演奏があったり、と大変楽しいご講演でした。ありがとうございました。
院内研修〜clariti 1day〜
昼休みはクーパービジョンの担当さんがおいでになり同社の1dayタイプコンタクト「clariti 1day」の解説をしてくださいました。
CLの素材としてシリコンハイドロゲルがありますが、酸素透過性に非常に優れる反面やや硬くコスト高になりやすい点もあります。clariti 1dayはシリコンハイドロゲルでありながら少し弾性をあげて装用感を改善するとともに、なおかつかなり頑張ってお求めやすいお値段にされたのだそうです。
お忙しい中ありがとうございました。> クーパーさん
診察開始
今年もスタッフ一同頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
本日はおいでくださった患者様が眼科受付とペインクリニック受付にそれぞれ盆栽を飾ってくださいました。
新年気分が盛り上がります。ありがとうございます。
眼科受付 & ペインクリニック受付
当院へお越しの際には是非ご覧ください。
あけましておめでとうございます。
今年は元旦早々から初詣に行ってきました。まずは「目のお薬師様」島根県出雲市一畑薬師さんへ。
初めてお参りしたのは早25年前になります。眼科への入局を決め、研修が始まる前日が初めての参拝で「患者さんにトンデモないミスをしでかしませんように!」と後ろ向きなお願いをしたのを良く覚えています。今もあまり変わりませんが・・。
それからは節目ごとに、開業後は毎年お参りしてお札を交換して頂き、待合室の上のほうに飾らせてもらっています。
一畑薬師。天気がもってくれて良かったです。
要所要所に目玉親父がいて面白いです。躓いて転ぶ目玉親父の躍動感。
引き続き松江市の神魂神社へ。我が家はことあるごとにお参りしますがとってもご利益があります。
本殿は最古の大社造で国宝なんだそうです。おすすめです。
元旦の夜、ほとんどTVを見ない我が家ですが珍しくTVをつけてみていると「最強の城スペシャル」とかいう番組がやっていました。「白鷺城きれいだよね〜?天空の城いつか行ってみたいね。」なんて話ながらなんとなしに見ていると、なんと米子城がでてきて最強の城に選ばれてしまいました。
なんだかすごくうれしいです。
鳥取大学の学生時代には城山のふもとに医学部漕艇部の艇庫がありましたので、よく「城山ダッシュ」なんていうトレーニングメニューがありました。下から一気に頂上石垣の上まで駆け上がり、歩いて下山、また繰り返し駆け上がるという心臓破りのキツいものでした。
息も絶え絶えに登り切った後、360度広がる絶景に心洗われていたのを思い出します。また登ってみたくなりました。球場跡地が駐車場に整備されていますし、しばらくは人気スポットになっちゃうんじゃないでしょうか?
最近は石垣がライトアップされていることもありますが非常に綺麗です。(昨夏の写真です)
院内研修〜救急対応 おさらい〜
本日は今年最後の月例院内勉強会でした。今回は先月に看護師さん主導でやってくれた救急対応のおさらいです。
前回の勉強会直後にも外来で不調を訴える方があり早速役立っていましたが、先日は待合室で突然心肺停止となられた患者様がおられました。
幸いなことに麻酔科の多恵副院長も居合わせたため直ちに蘇生開始。副院長がルート確保やボスミン投与等行うかたわらで院長も拙いながら胸骨圧迫を継続させてもらい、その間スタッフさん達も救急要請、AED装着、モニター装着、挿管介助とテキパキと動いてくれました。
幸いにして心拍&自発呼吸回復。救急隊&大学からきてくださったドクターカーに引き継ぐことができました。
対応としては非常に良かったとおもうのですが、慌てふためく中での対応に問題点や見直す点がないか再確認です。看護師さんが当日の病状、対応、治療について経時記録をできる範囲でリストアップしてくれており、全員で待合〜処置室等移動しつつ当日の状況を見直しました。救急用品の内容&保管位置確認、使用薬剤をアンプルから薬剤充填済みシリンジへの変更、有事の際スタッフ間での意思疎通改善(対応者が大きな声で返事してから行動開始等)、病状や処置の経時記録の徹底、救急要請時の留意事項、他の患者さんの別室への誘導等々、有意義な議論ができました。
また今後も院内勉強会に同様のテーマを定期的に盛り込むこととしました。
今年もたくさんの勉強会本当にお疲れ様でした。
今年最後の予定手術
本日は年内最後の予定手術でちょっと控えめでしたが白内障6例で締めくくりました。今年も難症例の方が多数おられましたが、皆さん大きな問題もなく無事終了することができました。執刀させて頂いた患者さん方、そして頑張ってくれたスタッフさん達には本当に感謝しております。来年も丁寧な手術を心掛け、また眼内レンズのアップデートもしっかり取り入れてがんばりたいと思います。
院内研修〜PAP〜
昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり同社の緑内障治療点眼薬「エイベリス®(オミデネパグイソプロピル)」の紹介を交えてプロスタグランジン(PG)製剤による副作用について解説してくださいました。
現在緑内障治療の第一選択として用いられるPG製剤は眼周囲に副作用を起こすことがよく知られています。眼瞼の多毛、色素沈着、眼窩周囲脂肪萎縮、上眼瞼溝深化(DUES)、眼瞼硬化等々。近年はこれらの副作用をまとめてプロスタグランジン関連眼窩周囲症(Prostaglandin-associated periorbitopathy : PAP)と称されています。
PAPも高度になってくると眼瞼が硬くなって眼球を圧迫気味になり眼圧上昇や緑内障術後の経過不良につながります。またそもそも眼圧を正確に測ることすら困難になってきます。
島根大学の谷戸教授がこのPAPのグレーディング(SU-PAP)を提唱しておられ、ご発表の論文やその大まかな内容を解説してくださいました。
参天製薬のエイベリスはPG製剤のなかでもPAPが少ないとされ当院でも重宝しておりますが、他の製剤と異なる短所として白内障術後には禁忌となり使えなくなってしまうという点があります。ちょっと思い違いをしており「白内障術後眼には使えない」ではなく「白内障術後の患者さんには使えない」だそうです。つまり片目術後患者さんの反対眼にも使用を控えてくださいとのこと。添付文書の文面も紛らわしいので要注意です。大変勉強になりました。ご多忙中ありがとうございました。>参天さん
鳥取大学眼科同門会
といいましても家庭の事情で現地参加はできずオンライン参加です。ちょっと遠方まで運転が必要だったため車にiPadとモバイルWiFiを放り込んで出発。道中で聴講していましたが運転中なため画面は見れず、ほとんど音声のみのまさに耳学問でした。
近隣&鳥取大学の先生方からたくさんの一般講演のあと、三重大学の近藤峰生先生の特別講演を拝聴いたしました。
冒頭には眼科専門医制度の専門医機構への移行措置についての解説もありました。眼科は移行を結構引っ張っていたんですが、来秋に一斉移行となるそうです。みんな一緒に切り替え、と聞くと集団心理か?なんとなく心強い気がします。
講演会の後は同門会総会が行われそちらの様子もオンラインで拝聴できました。新入局の先生方のご挨拶もありましたが今年はたくさんの先生方がおられて心強いかぎりです。患者さんのご紹介等で大変お世話になることが多いと思います。よろしくお願いいたします。
院内研修〜ベオビュ〜
昼休みはノバルティスの担当さんがおいでになり同社の抗VEGF硝子体内注射「ベオビュ®(ブロルシズマブ)」について解説してくださいました。従来の薬剤と比較して浸出液のコントロールに優れ投与間隔の延長が見込めるとされていますが、若干眼局所の副作用の頻度が高めとのことでありなかなか使用に踏み切れていませんでした。本日はそのあたりを重点に、発売後の調査結果や副作用対策等についてお話してくれました。
リスクも含め患者さんにしっかりお話し適応をしっかり見極めて使用すれば非常に良い薬と思われます。反対眼が健在で既存薬で効果不十分の患者さんなどまた検討してみようと思います。ご多忙中ありがとうございました。>ノバルティスさん
院内研修〜プレシジョンワン〜
素材は酸素透過性が非常に良いシリコンハイドロゲルですがやや固い素材ですので、目に触れる部分は含水率が高く柔らかい素材とし眼瞼からの圧を分散して角膜への攻撃性を軽減しているようです。これにより安全性と快適な装用感、うるおいを高いレベルでバランスしたレンズとのこと。コンタクト患者さんの角膜上方に時々見られるSEALs(Superior epithelial arcuate lesions)に対しても良さそうな感じです。
同社のプレミアムコンタクトである「トータルワン」とよく似ている様で性能面もかなり近いようですが、価格面ではお求めやすくなっています。
お忙しいなか解説有難うございました。>アルコンさん
院内研修〜救急対応〜
本日は月例の院内勉強会。看護師さんが担当で「目の前の人が倒れたら!!」というショッキングな題で救急対応の解説してくれました。
フロートチャートで意識の有無確認、心拍の取り方から胸骨圧迫等、AEDや救急車手配等々。救急薬剤セットや酸素、アンビューバックの保管位置等ついても確認しました。バイタル管理の専門家である麻酔科医の副院長がいる時は心強いですが、眼科医の院長だけのときは慌てふためきそうですのでこういった再確認はとても大切です。途中副院長から補足説明なども入り、大変勉強になりました。お疲れ様でした。本日のお楽しみ弁当はピエロ弁当さん。安定の美味しさでした。
院内研修〜グラナテック点眼〜
昼休憩は興和創薬の担当さんがおいでになり、発売7周年になる同社の緑内障点眼薬「グラナテック(リパスジル)」の解説をしてくださいました。
緑内障では眼圧を下げる事をまず考えて治療に当たる訳ですが、眼圧は眼内の房水産生と排出のバランスから成り立っています。現在主流の緑内症治療薬は房水排出の副経路促進か房水産生抑制が大半ですが、リパスジルは主経路からの排出促進作用を持つ薬剤です。
最近新たに判明した内容も含めて作用機序からわかりやすく解説してくださいました。今後点眼使い分けを考えていくうえで役立つ内容でした。
ご多忙中ありがとうございました > 興和さん
開院10周年
当初は院長による眼科単独で開院させて頂き、その後麻酔科の副院長が合流してペインクリニックを開設。石倉副院長にも加わって頂き小児眼科診療も開始しました。医院としましても医療法人化やペインクリニック増築、小児検査室や談話室新築、駐車場増設等拡充を進め大きなイベントもいろいろあったんですが実感としては本当にあっという間の10年間でした。
温かく支えて頂いた患者様、地域の皆様、近隣医療機関や大学病院の先生方、業者の皆様には本当に感謝しております。
開業当初からの「何でも気軽に相談しやすい医院」という目標を今一度思い返しています。
スタッフ一同、初診を忘れず勉強を怠らず、地域の皆様のお役に立てるよう引き続き頑張って参りたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
院内研修〜マイオピン点眼 〜
オルソK同様自費診療になりますので、保険診療からの切り替えや自費診療上の注意など解説してくれましたが、やはり疾患を伴って来院された場合やメガネ処方のご希望がある場合など判断に悩む場面もあり相談、スタッフ内での周知を行いました。その後は各部署から恒例のほう・れん・そう、インシデントレポートを行いました。お疲れ様でした。
本日のお楽しみ弁当はまた「GURUGURU」のデリバリー。美味しゅうございました。
院内研修〜緑内障サプリ:グラジェノックス〜
昼休憩は参天さんがおいでになり、同社から販売されている緑内障向けサプリメント「グラジェノックス」について説明会を開いてくださいました。松樹皮エキス(ピクノジェノール)とビルベリーエキス(ミルトセレクト)配合にて、眼圧下降や抗酸化ストレスによる神経保護作用が期待されるようです。緑内障の治療はやはり眼圧下降の他に以前から眼圧非依存因子も言われていますがなかなかその治療は確立されていません。そういった部分への一手としても期待されます。
以前発売時にも解説してくださったのですが、今回はお得キャンペーンの紹介がてら再度お話くださいました。
「2箱購入で1箱おまけ」(2021年12月31日迄)、「6箱継続購入で1箱おまけ」(2023年3月31日迄)だそうです。
当院でも併設のほんどおりコンタクトで取扱っておりますので、ご興味の有る方はおたずね下さい。
院内研修〜TECNIS Eyhance IOL〜
昼休みはAMOの担当さんがおいでになり同社の新しい眼内レンズ「TECNIS Eyhance IOL」について説明会を開いてくださいました。
先日も同社の新しい多焦点眼内レンズ「TECNIS Synergy IOL」の説明会をしてくださいましたが、今回は保険適応の単焦点レンズの範疇に入る最新レンズです。レンズの中央の屈折を少し変えてあり焦点深度の拡張が望めるようです。多焦点レンズのような回折格子や分節がないためハロー・グレア・スターバースト・ゴースト等もほぼなく、単焦点と同等とのことでした。
以前お話しを聞いた時には参天製薬の保険適応レンズLENTISと競合するかな?どう使い分けようかな?なんて思ってましたが、もう少し単焦点寄りなレンズの印象です。売り文句通りならデメリットもみあたらず単焦点のメインに据えちゃってよさそうな感じですが・・・。
同社のTECNISシリーズは当院のメインで使っている単焦点(&乱視矯正)に加え、二重焦点、焦点深度拡張、連続焦点、そして今回のレンズ、とたくさん採用させていただいていますが、度数計算する際のA定数が統一なのでものぐさ院長にとっては地味に嬉しいポイントでもあります。
ご多忙中ありがとうございました。>AMOさん
院内研修〜多焦点眼内レンズ、マイオピン 〜
月例の院内勉強会でした。今回はオペ室を取り仕切ってくれているスタッフさんが担当で、現在当院で取り扱っている多焦点眼内レンズについて解説してくれました。二重焦点、三重焦点、焦点深度拡張型、連続焦点型、またそれぞれのトーリック(乱視矯正)タイプなど、当院で採用している多焦点レンズだけでも10種類くらいあります。実際の製品名とその特性、長所短所、患者さんの負担される眼内レンズ代金(選定療養のため)などを簡単に表にまとめて解説してくれました。お疲れ様でした。
また小児近視進行抑制点眼薬「マイオピン 」についても取り扱い開始となりましたので職員内で情報共有しました。現在当院でもすでに導入しているオルソKと並び小児の近視進行予防効果に定評のある点眼ですが、夜一回点眼で副作用もほとんどなく比較的安全な治療です。自由診療となりますのでご興味のある方はご相談ください。
第108回鳥取大学眼科研究会
大学の先生方から一般演題3題のあとWeb経由遠隔形式での特別講演として新潟大学の福地健郎先生から緑内障の最近の話題についてのお話を拝聴いたしました。OCTAの緑内障に関連した新しい知見、診断への応用など大変興味深い内容でした。当院のOCTは開院当時からのものでまだまだ現役で頑張ってくれていますが、近々必要となるであろう機器更新の際にはやはり造影機能は必須だなぁと思いました。
久しぶりのリアルの会で長らくお会いできなかった先生方とも顔をあわせることができ、嬉しい会でした。
密を避けて贅沢な間取りです。
院内研修〜消毒、滅菌、清潔手技〜
本日は月例の院内勉強会。看護師さん2名が担当で滅菌、消毒、手術室での清潔不潔について解説してくれました。
コロナ対策で巷にも速乾性手指消毒剤はあふれていますがそれら薬液の種類や特性などについて、また眼科器具の滅菌方法とそれぞれの特徴や詳細、手術室における清潔手技についての話もしてくれました。
手術室での清潔&不潔の概念や立ち居振る舞い、ガウンテクニックなど、最近手術室スタッフさんにも入れ替わりがありましたのでタイムリーな内容でした。
また院長からは近日当院で扱い開始予定の小児近視進行抑制点眼薬「マイオピン 」について相談&周知しました。国内では認可がおりていないため自由診療とはなりますが導入されている眼科施設も全国的に増えてきています。現在当院でも導入しているオルソKと並び小児の近視進行予防効果に定評のある点眼です。ご興味のある方はご相談ください。
本日のお楽しみ弁当は「ON THE TABLE」さん。
画像は院長がお弁当揺すっちゃいました・・。
ローストビーフむちゃくちゃ美味しいです。
院内研修〜消防・避難訓練〜
消防訓練、院長は午前診が長引いてほとんど参加できず・・・。いざという時一番役に立たない、なんてことがないように担当スタッフさんに本日の流れをきちんと習い、消火器の位置なども含め再確認しておこうと思います。
本日のお楽しみ弁当は「GURUGURU」のデリバリー。米子市内のたくさんのお店のお弁当、オードブル、スイーツを電話一本でテイクアウト&お届けしてくれます。「ぐるぐる米子を駆け巡る」「巡る、グルメ」なんだそうです。メニューもいろんなお店のむっちゃ美味しそうなお弁当がたくさん!で目移りしそう。すごく面白いサービスです。ぜひ!
院内研修〜緑内障患者指導〜
お忙しい中ありがとうございました>参天さん
院内研修〜上斜筋麻痺&コロナワクチン〜
また定例でインシデントレポート、各部署からの報告&相談を行いました。近々高齢者のワクチン接種が始まりますが当院もかかりつけの患者さんを中心に微力ながら接種のお手伝いする予定となっております。その辺の細かい申し送り等も行いました。お疲れ様でした。
本日のお楽しみ弁当は「NON CAFE」さんのお弁当。ロコモコ丼、美味しゅうございました。
院内研修〜TECNIS Synergy IOL〜
これまで当院でも使用していた同社の焦点深度拡張(EDOF)タイプのレンズSymfonyがありますが、それ以前は同じく同社の2重焦点レンズをメインで使っていました。今回の新レンズはこのEDOFと2重焦点のハイブリッドとのことです。やはりハローグレアは少しあるようですが、遠方から近方まで満遍なく見え、コントラストも良好なようです。近年3重焦点など多重焦点レンズもどんどん出てきていますが、技術の進歩はすごいです。
また近日同社からは保険適応で使えるマイルドな多焦点レンズもでるそうで楽しみです。参天製薬さんの「LENTIS」と使い分けに悩みそうです。
ありがとうございました
院内研修〜受付〜
またあわせて恒例の各部門責任者からの報告や相談事項、インシデント報告なども行いました。お疲れ様でした。
本日のお楽しみ弁当はこめ蔵さんの丼。むちゃ美味しそうだったのですが、院長&副院長の丼は我が家の柔道少年たちの胃袋に収まりました・・
鳥取県中西部眼科研究会
Web形式の特別講演二題で、一題目は香川大学の逢坂理恵先生からBRVOについて、その治療方法の変遷から、レーザー治療と抗VEGF抗体硝子体注射について各種スタディの結果などを踏まえて解説いただきました。
二題目は岡山大学教授の森實祐基先生から黄斑疾患の診断や新しい知見、治療方法についてお話くださいました。視覚障害についての統計について、原因疾患の変遷、地域差などのお話もありました。糖尿病網膜症や色素変性症、緑内障等の地域差はやはり遺伝的背景や食文化の違いも影響するのでしょうか?興味深いお話でした。ありがとうございました。
院内研修〜術前採血〜
なんのためにするのか?採血の際に気をつけること(透析シャントや乳がん手術既往、抗血栓薬の有無)、手技上の注意等。
また検査項目についてもそれぞれの意義や数値異常の際に考えることなど解説してくれました。お疲れ様でした。
院内研修〜色覚検査〜
本日は月例院内研修で視能訓練士さんが色覚検査について解説してくれました。
当院で主に用いている石原式色覚検査表と色相配列検査(パネルD-15)について、それぞれの検査の意義、見方、またこれらからわかる内容などプリントにまとめて説明してくれました。お疲れ様でした。
当院は現在4校の小中学校の学校医を受け持たせていただいております。学校に赴いての検診の場でも希望者の色覚検査を別室で看護師or視能訓練士がプライバシーに十分配慮して行っておりますが、当院受け持ちの学校の生徒さんについては医院にお立ち寄りいただければ学年関係なく検査、相談を学校検診の一環としてさせていただいております。ご相談くださいませ。
本日のおたのしみ弁当はまた「ぴえろ弁当」さん。安定の美味しさ。プリンもついて豪勢です。
今年最後の予定手術
本日は年内最後の予定手術で白内障5例で締めくくりました。今年は難症例も多く、また手術方式の変更や創口小切開化、手術室のスタッフさんの入れ替わりなどもありましたが引き継ぎなどもしっかりと行ってくれて大きな問題もなく無事終了することができました。
執刀させて頂いた患者さん方、そして勉強熱心で頑張ってくれたスタッフさん達には本当に感謝しております。来年も丁寧な手術を心掛けてがんばりたいと思います。
院内研修〜温罨法&リッドハイジーン〜
先日当院も所属させて頂いているLIME研究会でものもらい(霰粒腫)についてのWeb講演会がありました。霰粒腫は日常診療でよく出くわすものですがなかなかいやらしい疾患で、実はちょっぴり苦手意識があったりもします。講演会にリアルタイムでは参加できなかったのですが動画を公開してくださっており拝見しましたが非常に勉強になりました。外科的処置で起こるマイボーム腺という大事な分泌腺の障害や脱落を防ぐため、症例によっては注射や保存的治療も有効という事でした。まぶたを温める温罨法や目元を清潔に保つリッドハイジーンについては当院でももう少し啓蒙していこうと考え、患者さんにお渡しする資料を準備しリッドハイジーンに使う専用洗剤「マイボシャンプー」(LIME研究会監修)も取り扱いをはじめました。その辺り、講演会の内容も紹介しながらスタッフさんと再確認しました。ご興味のある方はまたお尋ねください。
本日のお楽しみ弁当は「こめ蔵」さん & デザート付きで豪勢です。
鳥取和牛卵とじ丼、美味しゅうございました。
鳥取大学眼科同門会
特別公演はリモートで神戸アイセンター病院の高橋政代先生が「網膜の再生医療の進展」と題してご講演くださいました。
再生医療を取り巻く現状を最先端のお話から今後の展望、またロービジョンケアの重要性も交えてお話しくださり大変興味深く拝聴しました。
今年は例年のように遠方の先生方とお顔を合わせることも飲んで喋って親睦を深めることもできず寂しい限りです。寒くなりますます猛威を振るいつつあるコロナ禍ですが早く収束してほしいものです。
院内研修〜ドライアイ〜
ありがとうございました>参天さん
院内研修〜遠近両用コンタクト〜
世の中コロナのせいでマスク姿が標準となっていますが結構メガネが曇りやすく鬱陶しいものです。となるとコンタクトレンズが良さそうですが、マスクからの吐息による気流や角膜表面温度上昇が原因のドライアイでコンタクトレンズ不調になることもあるそうです。昔学んだ知識ではマスクはドライアイによいと聞いていたようにおもうのでまた新鮮なお話でした。
ありがとうございました>アルコンさん
院内研修〜視力検査他〜
当院ではスタッフが一人ずつ患者さんに付いて問診を取りつつ各種検査を行い診察の時点までにあらかたの情報と検査データを揃えてくれます。もちろん医師に確認してから検査追加のことも多々ありますが、必ず行う検査に加え、患者さんの訴えに応じて必要な検査をあらかじめおこなっておいてもらえることで待ち時間の短縮や患者さんの疲労軽減にもつながります。ただそれには眼科疾患の知識と検査項目それぞれの意義について理解が必要です。入職して浅いスタッフさんたちもおられますし、患者さんの訴えや基礎疾患、受診間隔等と必要な検査などフローチャートも作って解説してくれました。またその中でも視力検査についてはやはり基本の検査ですし、より正確を期すための手順やコツを話してくれました。お疲れ様でした。
本日のおたのしみ弁当は「かぷりこ」さん。他に大人のお子様ランチボックスていうのを頼んでいる人も多かったですが美味しいはもちろん、目にも楽しいお弁当でした。
院内研修〜レンティストーリック〜
レンティスコンフォートはこれまで当院でも使っていますが軽い多焦点機能をもった眼内レンズです。多焦点ではあるのですが保険診療上は通常の単焦点レンズ扱いとされているレンズです。今春から多焦点眼内レンズを使用した白内障手術が先進医療から選定医療へ移行したのに伴い患者さんが個人加入されている生命保険特約でカバーできなくなりました。多焦点レンズご希望の場合はかなりの自己負担が出ますので通常の保険診療でできるこのレンティスを選ぶ方が増えてきています。一定以上乱視のある方は使うことができませんでしたが今回乱視矯正機能を併せ持つトーリックレンズが出たことで適応の幅が広がります。
院長はちょっと遅れて個別に伺いましたが、特に挿入後の回転操作(軸合わせ)のコツなど上手な先生方の手術動画なども拝見し大変参考になりました。
ありがとうございました>参天さん
院内研修〜周術期チェックリスト〜
本日はオペ担当スタッフさんたちから周術期のチェックリスト(術前病歴や検査値チェック、術中バイタルチェック、異常時の対応)などの再確認と、多恵副院長(麻酔科)から手術時の血圧や脈拍のコントロールと用いる薬剤、その特徴や安全性、効果など解説してもらいました。そしてだいぶ溜まっていたインシデント報告や各部署からの報告相談を行いスタッフ全体での意思疎通を図りました。
本日のおたのしみ弁当は「焼肉韓食房だんだん」さんの和牛カルビ弁当でした。豪勢です。
おお・・お肉。
美味しゅうございました。
院内研修〜ベオビュ〜
複数回に分けてスタッフさん向けの解説と院長はまた別に詳しく特に炎症等の副作用、その頻度や対策について重点的に教えてくださいました。ご多忙中ありがとうございました。>ノバルティスさん
院内研修〜アイラミド点眼〜
今回は千寿製薬の担当さんがおいでになり同社から発売となったアイラミド配合懸濁性点眼液について解説してくださいました。同社のアイファガン(ブリモニジン)と炭酸脱水素酵素阻害剤(CAI)ブリンゾラミドの配合剤です。
昨年も同社のアイベータ配合点眼剤発売になりましたが点眼の組み合わせ幅が広がり大変ありがたいです。患者さんの身体的経済的負担軽減に非常に役立ちます。
密をさけるためスタッフさん達も2回に分けて解説&さらに院長も個別で詳細にお話しくださいました。ご多忙中ありがとうございました。>千寿さん
第106回鳥取大学眼科研究会
いつ以来でしょうか?本当に久しぶりのリアル研究会です。
ソーシャルディスタンス。贅沢な間取りです。
マスク、手指消毒はもちろん非常に厳重に配慮された会場でした。
医局の先生方から三題の御発表の後、特別講演は浦添さかい眼科の酒井寛先生から原発性閉塞隅角緑内障についてご解説頂きました。久米島スタディ(沖縄県における緑内障疫学調査)の結果や考察を交えながらリモートでのご講演でした。ありがとうございました。
最近はコロナのおかげでリモート研究会が主体になってしまっていますが、やはりリアルの会の合間、他の先生方とのちょっとした雑談こそが大切なんだなぁと実感しました。紹介治療をお願いした患者さんについて指導いただいたり、治療に難渋している患者さんについてご相談したり、ちょっとした雑事のお願いや伝達事項なども直接顔を見ながらだと捗ります。早く元どおりの平穏な日々が戻ってきてほしいものです。
電話不通:台風被害
台風の風で揺れたご近所さんの木の枝が当院の光回線を切断してしまいました。
現在電話&インターネットが全て不通となってしまっております。
NTT &関連業者さんが対応してくださっていますが、復旧にしばらくかかりそうです。
お急ぎのご用件は
080-7933-7433
にお電話ください。
ご迷惑をおかけしております。
ベオビュ発売記念Web講演会
先週木曜日と今週金曜日の2回に渡り発売記念のweb講演会があり聴講してみました。この分野の治療薬としては8年ぶりの期待の新薬だそうで、既存の薬剤と比較して浸出液のコントロールに優れ、投与間隔の延長が見込めるようです。
現状、硝子体注射の投与間隔が伸ばせず頻回な注射となってしまっておられる患者さんも多くおられます。薬価が高価なこともあり患者さんの肉体的金銭的負担は大きく、そういった方々の投与間隔が伸ばせるようであれば非常にありがたいです。
既存薬と比して重篤な副作用はないようですが軽微な局所炎症事例はあったようで、もう少し情報収拾した上で使用を開始したいと思っております。
鳥取県中西部眼科研究会
特別講演として倉敷成人病センターの岡野内俊雄先生から硝子体手術のお話を拝聴しました。沢山の難症例の動画を御呈示下さり鮮やかな手際にも感動しましたが、理論や考察に基づいた手技の工夫や新しい手法等など大変勉強になりました。ありがとうございました。
第7回中国四国レチナミーティング
土曜日の診療後、車で一路岡山へ。ホテルグランヴィア岡山で開催された第7回中国四国レチナミーティングへ今年も参加してきました。
中四国の大学の先生方から一般講演のあと、特別講演は東京女子医大の飯田知弘先生から「加齢黄斑変性治療最前線」と題して最新のお話を拝聴しました。現在加齢黄斑変性(AMD)に対する治療は抗VEGF抗体硝子体内注射がやはり治療のメインとなるわけですが、効果が薄いノンレスポンダーや繰り返し治療による効果減弱例タキフィラキシーのお話、主流となりつつある投与法Treat and Extend(TAE)法についても数日前に論文掲載されたばかりというスタディの結果も紹介してくださいました。また疾患概念に対する日本人と欧米人の考え方の違いやドルーゼンの有無の重要性、そう言ったこともふまえた上でのPachychoroidという新しい概念の捉え方、等々大変勉強になりました。
院内研修〜日本視能矯正学会報告〜
本日は今年初の月例院内勉強会があり視能訓練士(ORT)さん2名が、先日石倉副院長と一緒に参加してきてくれた第60回日本視能矯正学会(福岡)について報告してくれました。
とくに小児の近視進行予防について、低濃度アトロピン点眼とメガネでの予防について解説してくれました。
0.01%の低濃度アトロピン点眼は海外では「マイオピン点眼」として販売されており、日本では認可がおりていませんが個人輸入して処方しておられる先生方も多いです。日本人のスタディでも特に問題ないようであれば当院でもいずれ始めたいと考えており、すでに開始しているオルソKと組み合わせてさらなる進行抑制が図れればと思っております。
またメガネのほうは以前からツァイス社のメガネは聞いた事がありましたが、確か効果のほどは厳しかったと記憶しております。今回ORTさんが聞いてきてくれたレンズはDIMS(Defocus Incorporated Multiple Segments)レンズと言うそうで、これまでの累進レンズとは全く違う原理とのことで興味深いです。また気をつけてチェックしておこうかと思います。
お楽しみ弁当は定番のぴえろ弁当さん。
やっぱり美味しゅうございました。
第43回眼科手術学会学術総会
金曜午前、前日手術の患者さんの経過を確認したのち急ぎ東京へ。国際フォーラムにて開催された眼科手術学会へ参加してきました。
到着早々まずはまたしても白内障手術トラブル対応のセッションへ。何回聞いてもやはり得ることがあります。最近は幸いにして滅多に術中トラブルも起こっていないんですが、久しぶりに起こると慌てることもあります。また初心忘るるべからず、トラブルを呼ばないためにも基本の操作をしっかりすることが大切です。慣れっこになってなんとなくしている動作一つ一つにも理論があったことを再確認しました。
多焦点眼内レンズの話も色々と見聞きしてきました。次々と新レンズがでてきて状況が変わってきており、4月からは先進医療から多焦点レンズがはずれる事もあり当院でも相談にいらっしゃる患者さんもぼちぼち増え始めています。その辺りも見据えて今後当院で用いるレンズも検討していこうと思っております。
土曜夜は九州で頑張っている同期の先生と久々に食事しました。もともと先約がおられた所に飛び入り乱入で申し訳なかったです。ご一緒させていただいた方は眼科医になった頃に大変お世話になった方でした。かれこれ20年ぶりの再会で現在は某社の偉い人になっておられました。他業種の方のお話は興味深いです。海外本社の偉いさんと英語でのカンファやその取り仕切りなんて聞くだけで胃が痛くなります。
留学経験したにも関わらず今だにカタコト英語しか話せません>院長。「留学しただけで英語ペラペラなんて幻想だぞ?」と諸先輩に聞いていましたが身をもって実感しました。何事もしっかり目的意識をもって努力しないと身になりませんよね。
懐かしい話などもたくさんして楽しい時間でした。
しつこくやってるポケモンGo。
次男坊のカビゴンと記念撮影してみました。
院内研修〜EDOFコンタクト〜
昼休憩は今年初の院内勉強会でした。本日はシードの担当さんがおいでになり同社がこの度発売されたEDOF(焦点深度拡張)コンタクトレンズについて解説してくださいました。
EDOFレンズというのは多焦点眼内レンズでは主流になりつつありますが、コンタクトレンズでは初めてです。これまでも各社さんとも遠近両用コンタクトレンズはありますが基本的には同心円上に遠近ないし遠中近の度数を配置した構造になっています。それにたいし今回のレンズは年輪のように多重構造に配してあり、レンズズレや瞳孔径の変化(環境の明暗)に強いとのことです。レンズ自体の性能も定評あるものですし、なかなか評判も良いようです。当院でも導入を検討したいとおもいます。
お忙しいなかありがとうございました > シードさん。
院内研修〜近視&オルソK〜
本日は全身麻酔下での内反症手術(石倉副院長執刀、多恵副院長麻酔)が行われ、今年の予定手術が全例終了しました。院長の白内障手術も含め特に問題なく納める事が出来ました。執刀させて頂いた患者さん方、そして安全第一!で頑張ってくれたスタッフさん達には本当に感謝です。来年も安心丁寧な手術を心掛けたいと思います。
また昼休憩には月例院内勉強会がありこちらも今年最後でした。本日は看護師さん担当で近視進行のメカニズムからその予防策、先日当院でも開始したオルソケラトロジーの実際について解説してくれました。今年もたくさんの勉強会開催、学会参加お疲れ様でした。
お楽しみ弁当はまたぴえろ弁当さん。美味しゅうございました。
第2回鳥取県ロービジョン講習会
日曜は朝から鳥取市へ。ホテルニューオータニでの鳥取県眼科医会役員会参加ののち、とりぎん文化ホールへ移動し第二回鳥取県ロービジョン講習会へ参加してきました。
前半は鳥取大学ロービジョン外来担当の大松先生、鳥取県ライトハウスと鳥取県立盲学校の方からご講演がありました。
後半は日本ロービジョン学会理事の山縣祥隆先生から「ロービジョンケアの基礎と実践」と題しての特別講演を拝聴しました。長年ロービジョンに携わってこられたなかでのご経験、ロービジョンケアの考え方とその手法、補助具の実際などお話くださいました。
また多職種連携については顔を合わせて共同で事にあたることが大切で顔見知りになることでより緊密に連携が取れるようになるとのことでした。大変勉強になりました。
鳥取大学眼科同門会
土曜日はワシントンホテルプラザ米子にて開催された鳥取大学眼科同門会講演会に参加してきました。
近隣の先生方からの沢山の一般演題の後、特別講演は鹿児島大学の坂本泰二先生から「ビッグデータと人工知能」と題してのお話を拝聴しました。前半はトリアムシノロン併用硝子体手術の研究で旧来の手法がいかに大変かというお話からビッグデータの活用への流れについてお話がありました。
最近よく耳にする「ビッグデータ」。不勉強で「なんのこっちゃ?」とよく理解してませんでしたが大変よく分かりました。網膜剥離のデータ等を少し披露されましたが、これまで常識と信じられていたことが覆されたりして非常に興味深い内容でした。また玉石混交の多量なデータから必要な情報を抽出解析するのに人口知能(AI)が活用され、現在眼底画像からAIで9割程度診断が可能だそうです。それどころか眼底画像一つからその人の人物像(年齢性別体重等々)まである程度判別可能というお話もあり空恐ろしくすらあります。今後本当に診断はAIがするような時代が来るのかもしれません。
懇親会では久しぶりにお会いした先生方とまた飲んで騒いで3次会にまでお邪魔させていただいて楽しい限りでした。
院内研修〜アイベータ点眼〜
ご多忙中ありがとうございました。>千寿さん
院内研修〜アレジオンLX点眼〜
昼休みは院内勉強会。参天製薬の担当さんがおいでになり新発売となったアレジオンLX点眼液について、アレルギー性結膜炎患者さんのWebアンケートの結果を交えつつ解説してくださいました。アレジオンLXはこれまであった同社のアレジオン点眼の高濃度版で、1日2回の点眼となります。元々のアレジオンは4回点眼ですが、アンケートの結果からは「痒い時にさす」というような使い方の患者さんがおおいようでした。症状強いときにはきちんと回数を守り持続的にしようした方がやはり効果は高いとのお話でした。そういったアドヒアランスの面でも点眼回数半減はありがたいです。またCLとの併用も可能とのことで使い勝手もよさそうです。
ご多忙中解説ありがとうございました>参天さん。
院内研修〜臨眼報告〜
木曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は視能訓練士さんと事務さん1名ずつが先日院長と一緒に参加してきた臨床眼科学会の報告をしてくれました。
事務さんのほうは診療報酬請求関連のテーマについて。視能訓練士さんのほうは最近院長ともどもロービジョンについて勉強を担当してくれており、今回もその辺りの解説をしてくれました。お疲れ様でした。
お楽しみ弁当は今回も定番のぴえろ弁当さん。いつもながら美味しいです。
祝御開院 かわぐちクリニック
鳥取駅近く、イオンすぐそばで開院された「かわぐちクリニック」さんの内覧会へお邪魔してきました。
副院長先生が鳥取大学眼科同門後輩の先生で先日まで鳥取県立中央病院で活躍しておられました。今回は皮膚科(院長先生)&眼科(副院長先生)で開院され、来年4月には御主人も合流され整形外科&リハビリテーション科も開設されるとのことです。
例によって院内を無遠慮に拝見いたしましたが、患者さんの動線もよく考えられており診察室もうちと違って広々で羨ましい限りです。(毎度言ってます・・)
リハビリのスペースにはなんだかとっても多機能そうなウォーターベッドが!「横になってみられませんか?」とメーカーさんでしょうか?お声かけいただきましたが、さすがにその度胸はありませんでした。
気持ち良さそうです。
ウォーターベッドは撮ったのにクリニック全景を撮り忘れる大失態・・・
ご開院おめでとうございます。
臨床眼科学会へ
週末は3人のスタッフさん達とともに京都国際会館で開催された臨床眼科学会へ行ってきました。
アルコンさんから新発売になる多焦点眼内レンズについて関連のセミナーやメーカーブースへ足を運んでいろいろ見聞きしてきました。国内初の3重焦点レンズで光学ロスも少なめ(88%有効利用)、遠・中・近ともかなりよく見えるようです。現在当院では焦点深度拡張(EDOF)レンズをメインで使用しておりますが、このレンズも導入を検討しています。ただやはりハローグレアについてのお話はそれなりにあるようですし、年明けの手術学会位までは様子見てからにしようかと考えています。
金曜夜は勉強してくれたスタッフさんたちと会食でしたが、土曜日はひとりメシでしたので京都駅ビルの「京都拉麺小路」へいってみました。
一回いってみたかった「ラーメン東大」生玉子を添えてすき焼きのようなお味でちょっとカルチャーショック。美味しゅうございました。
学校医・園医講習会
久しぶりに鳥取方面へいきましたが、山陰道が開通してくれたおかげで鳥取ー米子間が随分近くなっています。関西方面に向かうには山陰道&鳥取道経由も結構使えそうですね。天気もよく屋根おろして帰ってきましたが気持ちよかったです。
いい季節です。
第1回鳥取県ロービジョン講習会
月曜日は米子コンベンションセンターにて開催された第一回鳥取県ロービジョン講習会へ、石倉副院長と視能訓練士(ORT)さん一名と一緒に参加してきました。
特別講演は岡山大学の守本典子先生のお話しを拝聴しました。守本先生は長い間非常に熱意をもってロービジョンに携わっておられます。これまで「せめて手帳くらいは」と比較的に視覚障害申請のオススメ&お手伝いはしている方だと思っておりましたが、まだまだ知識不足、認識不足で耳が痛いお話も多々ありました。
補装具の話、改正になった視野障害の認定上の注意点、障害年金の話、生命保険の重度障害保険金など、色々とタメになるお話しをたくさん頂戴しました。生活上の知恵、特にクロックポジションでの方角の表し方などは大変参考になりました。
我々開業医は慌ただしい外来診療のなかでロービジョンの患者さんにゆっくりお話できにくい面があります。また障害認定、障害年金や福祉の面でも正直ややこしくて院長自体よく理解しきれていない部分も多いです。スタッフさんにもORTの一名を担当に決め、先日来ロービジョン学会(東京)をはじめ、関連する話題の研究会に一緒に参加するなど勉強してもらっています。
「眼科スタッフが拾い上げなくてどうしますか?ロービジョンの患者さんを1人にしないでください、そのまま家に返さないでください」というお言葉を肝に銘じたいと思います。
院内研修〜抗VEGF剤投与方法〜
昼休みは院内勉強会。バイエルの担当さんがおいでになり、抗VEGF剤硝子体注射の投与方法、とくにTreat and Extend法について紹介してくださいました。他院、他大学での状況やちょうど先日伯耆眼科医の会で伺った北九州での病診連携のお話にも触れて詳しく解説してくださいました。
ご多忙中ありがとうございました>バイエルさん。
第104回鳥取大学眼科研究会
土曜日夜は米子ワシントンホテルプラザにて開催された第104回鳥取大学眼科研究会へ参加してきました。前半は鳥取大学の先生方から三題の一般演題のご発表のあと、特別講演は北海道大学教授、石田晋先生から加齢黄斑変性の繊維化に関連するお話を拝聴しました。冒頭「ガレクチンって聞き覚えのある人はおられますか?」と会場に尋ねられましたが、大学の先生方か手をあげられる中、小生は初耳でチーン・・。不勉強でお恥ずかしいかぎりです。難しくなりがちな基礎のお話をわかりやすく解説いただき、大変勉強になりました。
瀬戸内眼科コロシアム
土曜日の診療後車で急ぎ岡山へ。岡山国際ホテルで開催された瀬戸内眼科コロシアムに今年も参加してきました。毎度のことですが、岡山インター降りてからが長いです〉国際ホテル。例年通り白内障&緑内障は間に合わず、角結膜のセッションにかろうじて滑り込みました。
角膜ジストロフィーのお話がありましたが、ちょうど立て続けに初診の患者さん来られており、本日も治療や家族内発症など熱心に尋ねられて答えに若干しどろもどろになることがありましたのでタイムリーでした。今後の治療に繋がるお話などもあり興味深く拝聴しました。
メディカルレチナのセッションでは、加齢黄斑変性と全身血管イベントとのお話がありました。近年我々が多用している抗VEGF抗体硝子体注射は元より脳梗塞や心筋梗塞のリスクが言われていますが、投与に際し患者さんの病歴や生活歴も踏まえてのリスクの考え方や血圧のコントロール、睡眠時無呼吸症候群治療の重要性などもお話があり大変参考になりました。
二日目は少し早めに失礼して関西高校へ。高校一年の長男坊がたまたま柔道の泊りがけ遠征に来てましたので応援に行って拾って返ってやりました。とてもいい練習をさせてもらってました。引率下さいました先生方、またおせわになりました関西高校の先生、選手の皆さんありがとうございました。
院内研修〜接遇研修〜
昼休みは院内勉強会。開業以来ずっとコンサルとしてお世話になっている千寿製薬MMSの担当さんがおいでになり、接遇マナーについて研修会を開いてくださいました。これまでも数年ごとに何回も接遇研修会はおこなっていますがスタッフさんの入れ替わりもありますし、ちょうど患者さんからご指摘いただいたこともあり、その辺り重点にお話いただきました。キーワードは「気遣い」で大変為になるお話でした。
スタッフさんももちろんですが院長が一番反省点が多い気がします。ご多忙中ありがとうございました>千寿さん。
院内研修〜アジマイシン点眼〜
昼休憩は千寿製薬の担当さんがおいでになり同社が新しく発売される「アジマイシン点眼液」について解説してくださいました。
マクロライド系抗生物質アジスロマイシンの点眼剤で結膜炎、麦粒腫、眼瞼炎、涙囊炎が適応症となります。使用法にちょっとくせがありますが、点眼回数も少なくキレがよいとのことで、またとくにマイボーム腺機能不全(MGD)等の眼瞼疾患関連には非常に期待の新薬のようです。当院でも処方可能となりますのでまた適応をよく選んで使用してみようと思います。ご多忙中解説ありがとうございました>千寿さん。
第11回伯耆眼科医の会
特別講演二題で一題目は1題目は日本眼科医会社会保険担当常任理事、柿田哲彦先生から、レセプトに関連したお話を頂戴しました。保険請求、レセプトのルールや基本事項、法令なども含めて実際の実例を挙げつつ解説していただき大変勉強になりました。内容的に事務さんにとっても非常に役立つ内容でしたので、当院も事務長さんを始め8名参加してくれてましたが、他院も多数のスタッフさんたちが参加しておられたようです。
2題目はJCHO九州病院の藤澤公彦先生から硝子体注射の病診連携について北九州地区での御経験を元にお話下さいました。加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑症など抗VEGF抗体硝子体注射の患者さんの数は増える一方で、なおかつ特定の基幹病院に患者さんが集中して医師、医療機関が疲弊してしまう現状があります。我々の地域でも鳥取大学に患者さんが集中して困ったことになっており現在開業医との連携を模索しておられます。地域の眼科医院とどのように段階を踏んで連携を取っていかれたかお話があり大変参考になりました。
スタッフさんたちも熱心に勉強してくれていました。
情報交換会にて。何がみえるのやら?楽しそうです。
お疲れ様でした。
院内研修〜ヘルペスウイルス〜
火曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は看護師さん担当でヘルペスウイルスとその引き起こす疾患についてまとめて解説してくれました。ヘルペスウイルス関連の疾患は眼科にも、ペインクリニック(麻酔科)にとっても非常に大切で比較的よく遭遇します。院長は急用で急遽不参加となってしまいましたが、あとでもらった解説用資料はウイルスの分類や疾患病型など綺麗な画像や表も配置して分かり易くよくまとまっていました。お疲れ様でした。
遠近コンタクト・EDOFセミナー
土曜日の診療後急ぎ広島へ。J&J Vision(AMO)さんのお誘いを受けてリーガロイヤルホテルで開催された「遠近両用コンタクトレンズ・EDOFセミナー in 広島」へ参加してみました。ちょうど翌朝次男坊を広島へ連れて行く予定があったため前夜から一緒に広島入りです。
普段ORTさんにおまかせになってしまっている遠近両用コンタクトレンズについて再確認になりました。また多焦点眼内レンズの満足度をあげる方法について、術前のアンケートやお話の仕方等お話がありました。ORTさん主体の会でしたが、大変参考になりました。AMOさんありがとうございました。
終了後は情報交換会を失礼して急ぎ次男坊の待つホテルへ。腹ペコ二人で「お好み焼き、お好み焼き・・」呟きながら広島駅ナカへ。みっちゃんは残念ながらラストオーダー終了でしたが、近くにも美味しそうな店がありなんとかギリギり滑り込みました。
美味しい!そして、でかい!!。
次男坊食べきれずお持ち帰りしてお父ちゃんの朝ごはんになりました。
第34回JSCRSサマーセミナーへ
土曜日の診療後急ぎ東京へ。御茶ノ水ソラシティで開催されたJSCRSサマーセミナーへ参加してみました。有水晶体眼内レンズICLのスタートアップセミナーが聞きたかったのですが、ただでさえ遅刻のところ夏休みのためか?さらに飛行機が大幅遅れで大遅刻。汗だくでたどり着いた時には肝心のセッションは終わってました・・・orz
ただ、つぎのICLナイトメアというセッションも非常に有意義な内容で、いろいろとトラブル事例の話や注意すべき点、参考になるディスカッションがありました。「一杯ひっかけながら」と後ろの方にはお酒とおつまみまで準備してあり汗だくの体に冷え冷えのビールがしみました〜。
翌日帰りの羽田ではなにやら面白そうな展示が。あまり時間なかったのですが駆け足で見てみました。
なんだかいいですね〜。ロマンです。置いてあるおもちゃたちは院長よりちょっと上の世代に馴染みがありそうです。
院長的にはこの二つに妙に惹かれました。
北原照久さんがいらっしゃいました。最近はTV自体見なくなっちゃいましたが昔は鑑定団でよく拝見してました。
遠目から勝手に撮影、失礼しました。
院内研修〜JSCRS報告〜
火曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回はスタッフさん担当で先日院長と一緒に参加してくれたJSCRSで見聞きしたことを報告してくれました。今回全国学会初参加の人もいましたが、刺激になってくれれば幸いです。お疲れ様でした。
鳥取県眼科フォーラム
土曜日はANAクラウンプラザホテル米子で行われた第13回鳥取県フォーラムへ、視能訓練士さんと参加してきました。
特別講演二題で一題目は理化学研究所の仲泊聡先生から、二第目は馨風会徳島診療所の中川尚先生からのお話を拝聴しました。。
1題目の仲泊先生からは「ロービジョンケアと視覚医学」と題してお話があり、錯視など視覚の不思議から、ロービジョン患者さんとIoT活用のお話し、人工視覚などロービジョンと眼科最先端領域との関連について大変興味深く拝聴しました。
変わった症状の患者さんのお話もありましたが、我々が日常診療で遭遇したら原因不明もしくは不定愁訴として片付けてしまいそうな症状に6年間も付き合い理論的に原因究明されたお話など感服いたしました。大変勉強になりました。
第34回JSCRSへ
石倉副院長に診療をお願いして金曜朝からポンコツ号で京都へ。手術担当のスタッフさん3名とJSCRS屈折矯正手術学会へ参加してきました。
今回は眼内レンズ強膜内固定のフランジ法についても色々と見聞きしてきました。最近複数の業者さんから経結膜にてダブルニードル法を安全簡便に行うガイド器具の紹介を受けて興味を持っていました。このダブルニードルスタビライザーを用いてフランジ法で行えば結膜切開もなく低侵襲で行えますし、レンズループの伸展による傾斜や破損の恐れもありません。取り入れてみたいと考えています。
そして今回もまたトラブルシューティングも聴講。演者の先生が提示される動画を見つつ、自分がやらかした執刀医の気持ち(になると冷や汗でてきますが)で自分なら次どう動くかな〜?とイメージしながら勉強してきました。
金曜夜はスタッフさんたちと合流してお食事会。
ふとした小径も風情があっていいですね。
駅前のホテルから先斗町まで歩いてみましたが結構距離ありました。
今回は国際会館ではなくみやこめっせでした。
すぐそばには平安神宮。初めてきました(中ははいってませんが)
院内研修〜消防訓練〜
院長はちょっと所用があり失礼しましたが、副院長&スタッフさんたちで役割分担して頑張ってくれました。講師の先生、ご多忙の中有難うございました。
院内研修〜糖尿病黄斑症〜
昼休憩はバイエルさん、参天さんがおいでになり院内勉強会。糖尿病黄斑症の糖尿病黄斑性の病態と治療についてスタッフさん向けにわかりやすく解説してくださいました。ちょうど医学部の学生さんも実習でいらしていたのでちょうど良い内容だったと思います。お忙しい中ありがとうございました。
山陰眼科集談会へ
日曜は出雲で開催された山陰眼科集談会へ参加して来ました。
前半は鳥取大学、島根大学、近隣の先生方からの一般講演15題!でした。緑内障に対するサプリメントのお話しなどもありました。
特別講演は愛媛大学 白石敦先生から「涙道診療のUp-date」と題して御講演いただきました。日常診療の中で「涙出ます」という訴えは非常に多く、そして意外と困ります。純粋な閉塞性涙道疾患のみならず種々の病態による流涙症、涙と実用視力との関係などもお話しがありました。ドライアイや涙液不足からの摩擦によるLid Wiper Epitheliopathy (LWE)も流涙症の原因となりえます。患者さんにお話しすると「涙で困ってるのにドライアイって??」的な反応されることもありますが。
また最近手術のトレーニングとして解剖学教室と外科系が連携して、亡くなられた方のご献体を用いて行う事例についても紹介がありました。我々が医学生時代に解剖実習でお世話になった通常のホルマリン固定と異なり、新しい固定法で保存されたご献体は生体のように組織の弾力性が保たれており、また当然出血もないため解剖学的にも理解しやすく優れているのだそうです。すごい時代になってきています。
院内研修〜サプリメント:サンテ ウェルビジョン〜
昼休憩は参天さんがおいでになり、同社がこのたび販売された眼のアンチエイジングに着目したサプリメント「サンテ ウェルビジョン」について説明会を開いてくださいました。ルテインとヒシ果皮ポリフェノールを配合し、水晶体の蛋白変性(老視、白内障)の原因となる酸化、糖化を抑えるものだそうです。ルテイン、ゼアキサンチンが入ってますので同社のサンテルタックス、ボシュロム社のオキュバイトといった、加齢黄斑変性向けのAREDSに準拠した既存商品とすみわけをどうしようか悩みます。
先日同じく参天さんから緑内障をターゲットにしたサプリもでていますし、あちこちでWeb講演会なども催されるなど眼科関連のサプリもホットな分野になりつつあるようです。
ロービジョン学会へ
土曜日朝一番の飛行機で東京へ。視能訓練士さん一人を連れて御茶ノ水ソラシティで開催された日本ロービジョン学会へ参加してきました。
普段臨床&手術方面の学会にはわりと参加していますが、ロービジョン学会は今回初めての参加です。この春から鳥取大学の方でもロービジョン外来を立ち上げられ、また県眼科医会のほうでも先輩の先生が現在鳥取県版スマートサイト立ち上げに奔走してくださっています。
どうしても普段治療ばかりに気を取られてしまい、ロービジョンケアのことが不勉強だと感じていました。ロービジョン外来のようなことまでは無理ですが、せめて患者さんへ適切なアドバイスなりはできるように、とスタッフさんも1名連れてのお勉強です。
会場は医療関係者はもちろんとして、多くの白杖を携えた方達もいらっしゃいました。演者も眼科医はもちろん、社会で活躍していらっしゃるロービジョンの方々や盲学校の先生、大学&行政の方々などから多方面のお話がきけました。フロアバレー、サウンドテーブルテニス、ブラインドサッカー等スポーツのお話や拡大鏡処方の実際、臨界文字サイズのお話などこれまであまり知らなかった(反省)内容も多く大変勉強になりました。
ロービジョンに関連した企業出展も多数ありました。
たくさんの拡大読書機もじっくり見せてもらいました。
院内研修〜点眼瓶とアドヒアランス〜
昼休みは千寿製薬の担当さんがおいでになり、点眼アドヒアランスと同社の点眼瓶について解説してくださいました。
患者さんが点眼を少しでもさしやすくなるように各社さんとも日々工夫を凝らしておられます。円筒形の硬い点眼瓶などはリウマチなどの患者さんやご高齢で力が弱い患者さんなど、潰して液を出すことがそもそも困難な場合もあります。同社の場合も軽い力で適切な量が滴下できるよう扁平型の点眼瓶とし、また点眼瓶本体に着色することで滴下口とのコントラストをつけて患者さんが見ながら狙いを定めやすくしているとのことでした。
最近点眼アドヒアランス関連のお話などを聞くにつれ、いかに患者さんの目に点眼液を届けるか?患者さんの点眼行動、点眼成功率をいかにあげるか?の重要性をひしひしと感じます。
お忙しい中ありがとうございました>千寿さん
第123回日本眼科学会総会
土曜日の診療後、夕方の便でまた東京へ。国際フォーラムで開催されていた第123回日本眼科学会総会へ行ってきました。
とはいえ今回は学会そのものにはほぼ参加できず、日曜日の眼科学会主催講習二つを受講するためのとんぼ返りです。屈折矯正手術講習の更新と、ついでにオルソケラトロジーの講習会も再確認のため受けてきました。
オルソケラトロジーも近々開始予定です。
院内研修〜抗VEGF製剤〜
昼休みアルコンファーマ改めノバルティスファーマの担当さんがおいでになり、加齢黄斑変性症とこうVEGF製剤治療について解説してくださいました。主要な2剤、ラニビズマブとアフリベルセプトを比較したRIVAL試験についてや、ラニビズマブの分子量や構造のおさらいのお話もあり勉強になりました。お忙しい中有難うございました。
院内研修〜オルソケラトロジー〜
昼休憩はシードさん、ユニバーサルビューさんがおいでになり当院で近々開始予定であるオルソケラトロジーのメーカー講習会を開いて下さいました。座学とスタッフさんに被験体になってもらっての実技をご指導いただきました。お忙しい中有難うございました。
オルソケラトロジーは夜間就寝時に特殊なコンタクトレンズをつけて角膜の形を矯正し、日中は外して裸眼で過ごすものです。これまでは20歳以上とガイドラインに明記されていましたが小児期の近視進行予防に効果があることがわかってきており、先日のガイドライン改定で子供さんにも慎重処方が認められるようになっています。処方には眼科専門医で日本眼科学会主催&メーカー主催の二つの講習会を受講している必要があります。院長も実は眼科学会主催の講習会は開院当初から受講して資格更新していたのですがなかなか踏ん切りがつかずにいました。
今月の日本眼科学会総会(東京)にてまた講習会がありますので再確認のためにもう一回勉強してくる予定です。
エイベリス発売記念講演会
週末は参天製薬さんのお誘いを受けて、ヒルトン東京お台場で開催されたエイベリス発売記念講演会に参加してきました。
エイベリス(オミデネパグ イソプロピル)は一応既存のプロスタグランジン(PG)製剤の範疇に入るものの全く新しい作用機序を持つ、日本発の期待の新薬です。黄斑浮腫が起こりやすく白内障術後の方には禁忌であるなど注意すべきところもありますが、PG剤につきものの眼局所副作用(多毛、色素沈着、DUES:上眼瞼溝深化、等)がないとのことで若い人や美容上気にされる方などにありがたいです。既存のPG無効症例に対しても眼圧下降が得られる場合もあるようで、今後この辺りもまたはっきりしてくるかと思われます。
緑内障の世界のそうそうたるメンバーの先生方からのご講演を拝聴しました。それぞれのお待ちの時間が短く、駆け足な感じではありましたが、PG剤を含め緑内障治療の現状、疫学、問題点から今後の展望まで幅広いお話があり大変勉強になりました。
前夜お台場に到着してホテルに着く前に通りがかってみた1/1ガンダム立像。以前子供達と行ってみたときと変わって新型になってます。ちょうど演出の時間だったようでたくさんの外国人観光客がスマホをかざしておられました。音楽と照明に合わせて顔やツノ等が微妙に変形したりしています。派手です。
でかいロボットはいいですね。ロマンです。
RVO講演会
週末はポンコツロードスターで一路大阪へ。アルコンさんのお誘いを受けて「学術講演会 明日からの診療に役立つ網膜静脈閉塞症(RVO)診療」という講演会に参加してきました。・・長い名前ですね。アンサーパッドを使った聴講者参加型の講演会でご参加の先生方がどうお考えなのか?がリアルタイムにパーセンテージでわかり自分の考えと比較できて参考になります。
RVOは日常診療で比較的よく出くわす疾患ながら治療に難渋することもしばしばです。網膜内層構造破壊(DRIL: Disorganization of Retinal Inner Layers)やfoveal bulgeと視力予後の話、また演者には内科の先生もおられそちらからのお話もあり大変勉強になりました。
お招きくださいましたアルコンさん、ありがとうございました。
鳥取県眼科医会総会・講習会
日曜日はワシントンホテルプラザにて開催された鳥取県眼科医会総会講習会へ参加してきました。
午前の役員会の後、午後の総会を経て講演会は特別講演二題で、一題めは井上眼科病院の井上賢治先生から緑内障ガイドライン第4版に沿った薬物治療について解説いただきました。第二題は参議院議員で眼科医の羽生田たかし先生から生育基本法の成立までのご苦労など、我々が普段計り知ることのできない政治の舞台でのお話もあり大変興味深く拝聴いたしました。
送別会
金曜日の夜は医院近く「SHIPS」さんで送別会が開かれました。開院当時から長らく勤務してくれたスタッフさんで、当院を盛り上げてくれた非常に熱心なスタッフさんでした。正直、退職されるのは非常に残念ですが新たな目標に向かって頑張っていただきたいと思います。涙、涙の良い送別会でした。
幹事、司会を務めてくださったアフロ&大根娘さんたち。
どこから持ってきたのやら・・。お疲れ様でした。
院内研修〜ビラノア〜
昼休憩は大鵬薬品の担当さんがおいでになり、同社の内服薬「ビラノア」を中心に解説してくださいました。ビラノアは眠くなりにくい優れた薬剤ですが、食事に影響を受けやすいそうで空腹時に飲むことが大切だそうです。他、抗ヒスタミン薬の薬剤耐性のお話も初めて聞きました。三環系薬剤とその他での切り替え等々勉強になりました。ご多忙中ありがとうございました。
中国四国レチナミーティングと・・
土曜日の診療後、ポンコツ号で一路岡山へ。ホテルグランヴィア岡山で開催された中国四国レチナミーティングへ参加してきました。近隣の先生方から一般演題のあと、特別講演は鹿児島大学の園田祥三先生のお話を拝聴しました。脈絡膜画像解析の新しい手法、AIの活用、脈絡膜血管の対称性考察など大変興味深い内容で勉強になりました。お誘いいただきました参天&バイエルさん。ありがとうございました。
往復とも晴天でドライブも気分良好でしたが、ポンコツロードスターはまたトラブルが・・・
帰路高速で追い越しかけて戻る際左ウインカーが「カッチ!カッチ!カチカチカチカチ」と急にハイフラッシャーに。球切れかな?とパーキングエリアに入ろうとするとなぜか左ウインカー復活してます。前横後の3箇所はずしてチェックしてみましたがどれも切れているようには見えません。???
一応すべて携行してた予備バルブに交換しておきましたが、接触不良でしょうか?また面倒になりそうな予感しかしません・・・
院内研修〜加齢黄斑変性〜
昼休憩は参天さんとバイエルさんがおいでになり加齢黄斑変性の解説とその治療ついてお話しくださいました。コメディカルさん向けの内容で新しいスタッフさん達にはちょうど良い勉強になったようです。お忙しい中有難うございました。
院内研修〜眼内レンズ(テクニス)〜
昼休みはJ&J vision(AMO)の担当さんがおいでになり、同社の眼内レンズテクニス全般について解説してくださいました。
現在当院で最も使用させていただいているレンズがテクニスシリーズになります。(プリセット型シングルピース、乱視矯正、多焦点)
こだわりの製法や素材の光学的優位性など全般の解説と、レクチャー後も個別に色々と最近の多焦点眼内レンズ(他社さん含む)の動向について伺いました。お忙しい中ありがとうございました。
第42回日本眼科手術学会学術総会へ
石倉副院長に診療をお願いして、金曜早朝から横浜へ。第42回日本眼科手術学会へ参加してきました。
最近大きな学会へ参加すると東京(国際フォーラム)か京都(国際会館)の事が多く、ひさしぶりのパシフィコ横浜でちょっとワクワクします。幸いの好天に気温もほどほど、景色も最高でホテルから会場の行き帰りも気分がよいです。
会場からの景色。綺麗です。
今回も白内障手術をメインで聞いてきました。
一番はやはり多焦点眼内レンズ関連。多焦点レンズは患者さんの期待も過剰になりがちなこともあり、術後満足度でトラブルを抱える場合もあります。高名な先生方のお考えや患者さんへの説明方法、レンズ選択など非常に参考になりました。マイクロモノビジョンで明視域を拡大する、先行眼での測定値や患者さんの感想を聞いてから反対眼IOLを最終決定する等当院でも気をつけているテクニカルなお話のほか、患者さんとの信頼の築き方のお話もありました。診療時の適切な立ち居振る舞い会話術のお話などもあり手術説明のみならず診療全てに通用する内容でした。ちょっと普段の診療態度を反省しました。
また今回の目的の一つ、参天から近日発売になる眼内レンズ「レンティスコンフォート」についても勉強してきました。一応多焦点レンズの範疇に入るレンズですがなんと保険適応の通常レンズ扱いとなっています。文節型のプレートレンズでこれまで当院で採用しているレンズとは形が違いますし、計算式もSRK/T式ではなくHaigis式推奨とのこと。当院でも採用予定ですのでランチョンセミナー等重点的に見聞きしてきました。
そのほか白内障手術の基本手技のセッションも久々に聴講して見ました。わかっているつもりでもやはり再確認すべき注意事項、手順というのはありますね。普段何気なく無意識にしている事も改めて画像や解説で聴くと「おお、なるほど」と再発見があり勉強になりました。
久しぶりに同期の先生にも会いましたが出会うなり「おおっ人相かわってるぞ?」って。やばい、痩せねば・・・と思いつつも夜ごはん御一緒しました。たのしくてちょっと飲みすぎ、ますますやばいです。
会場近くにあった巨大スヌーピー。
筋肉ゴリラな肉体とスヌーピーLoveな乙女心を合わせ持つ長男坊にお土産買って帰りました。
山陰手術談話会
土曜日の夜は松江赤十字病院で開催された「第12回山陰手術談話会」へオペ担当の看護師さんと参加してきました。
手術関連のみならず、一例報告、日常診療で困った症例などざっくばらんにディスカッションが行われる面白い会です。
特別講演では角膜内皮減少と関連して、閉塞隅角緑内障治療のLI(レーザー虹彩切開術)の是非についてのお話があり熱い議論が交わされていました。また島根大の先生から眼内レンズ強膜内固定のフランジ法の紹介もあり大変勉強になりました。
新年会&歓送迎会
金曜日の診療後、「GIARDINO」さんで新年会&歓送迎会を行いました。歓送迎会は寿退職される看護師さん1名と新たに仲間に加わってくださった事務さん2名です。ビンゴゲームなどもあり楽しい時間でした。幹事さんありがとうございました。
院長当選のビンゴ商品。これは一体!?
どうしたものでしょうか・・・
寿退職の看護師さん。花束贈呈ではちょっとホロリ。
お疲れさまでした。お幸せに!
院内研修〜ミケルナ配合点眼液〜
昼休憩は大塚製薬さんがおいでになり、同社の緑内障治療薬であるミケルナ配合点眼液について解説してくださいました。
近年緑内障点眼は患者さんの負担を減らして点眼アドヒアランスを向上するため2種の点眼剤をまとめた配合点眼液が増えてきています。ミケルナもそのひとつでプロスタグランジン(PG)製剤であるラタノプロストとβブロッカーの組み合せとなります。同様の組み合わせの点眼は数種類ありますが他剤はβブロッカーがチモロールであるのに対しミケルナはカルテオロールとなります。角膜上皮に優しい事、薬価が安くて患者さん負担が少ない事などの長所も含めて、かいつまんでお話しくださいました。
ご多忙中ありがとうございました > 大塚製薬さん
眼科医局忘年会
幹事さん、お誘い&どうもありがとうございました。
夜の青石畳通り
二階から。
玄関&一階奥から
鳥取大学眼科同門会
土曜日は第35回鳥取県眼科学術講演会・第68回鳥取大学眼科同門会講演会へ参加してきました。
鳥取大学、近隣の先生方から11題の一般講演の後、特別講演は東邦大学主任教授の堀裕一先生でした。糖尿病角膜症を中心としたお話から始まり、角膜上皮障害と角膜知覚神経、角膜温度との関係など新しいお話をたくさん頂戴しました。
堀先生は院長一家がボストン留学した際に大変お世話になった先生で、学生時代にボート部だったと伺い勝手に親しみを覚えさせて頂いていました。向こうで重なった時期は短かったんですが生活立ち上げで四苦八苦するなか、たくさんアドバイスをいただきました。
またお話ができて嬉しい限りでした。ありがとうございました。
院内研修〜エイベリス&ウェルウォッシュアイ〜
昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、同社が最近発売された緑内障新薬「エイベリス」と点眼型洗眼薬「ウェルウォッシュアイ」の説明会を開いてくださいました。
エイベリスは一般名オミデネパグ イソプロピル(長い・・)というそうですが、一応既存のプロスタグランジン(PG)製剤の範疇に入るものの全く新しい作用機序を持つ期待の新薬です。黄斑浮腫が起こりやすいようで白内障術後の方には禁忌であるなど若干注意すべきところもありますが、PG剤につきものの眼局所副作用(多毛、色素沈着、DUES:上眼瞼溝深化、等)がないとのことで若い人や美容上気にされる方など、症例を選んで使えば良さそうです。なんにせよ選択肢が増えるのはありがたいです。
ウェルウォッシュアイは言ってみればホウ酸水で、目を洗うことに特化した点眼薬です。基本的に不要な洗眼は元来ある目の保護物質等も洗い流してしまいますので推奨してはいませんが、目になんらかが入った場合や花粉症等の場合には特にアレルゲンを洗い流す効果もあります。市販でアイボン等がありますがカップ型のものは眼周囲の汚染物質も入れてしまうため、これまではソフトサンティア等の人工涙液を使って頂くことが多かったです。専用の点眼ができたことでお勧めしやすいかと思います。
ご多忙の中、解説ありがとうございました。
院内研修〜眼瞼手術&まつげダニ〜
火曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は石倉副院長が担当で眼瞼手術のお話と今流行り(?)のまつげダニ「デモデックス」の解説をしてくださいました。顔ダニやまつげダニ。そんなのがうねうねしてるかとおもうとぞっとしますが油っこい院長の顔にも多分たくさんいるのでしょう。
まつげエクステ等をつけていらっしゃると脱落をおそれて洗いが不十分になりダニが増えるケースも多いようです。毛根のあたりをきちんと洗うことがまず第一のようですが、目にしみない専用のアイシャンプー等もあるようです。勉強になりました。
本日のおたのしみ弁当もまたぴえろ弁当さん。久々にエビフライをいただきましたが、やっぱり美味しいです♡。
ビジョンケアセミナー(品川)
週末は東京へ。東京コンファレンスセンター品川で開催されたビジョンケアセミナーへ参加してきました。涙道診療からロービジョンケアまで、眼科多領域に渡って幅広く最新のお話を聴いてきました。
結構大きな全国学会にも参加させてもらうのですがどうしても自分が聴講したい内容ばかりに偏ってしまいます。四国アイランドセミナーや瀬戸内眼科コロシアム、新眼科診療アップデートセミナー(京都)など、これら眼科多領域に渡ってお手軽に勉強できる機会は非常にありがたいです。
最後のセッションはロービジョンケアで演者は井上眼科病院の井上賢治先生でした。視覚障害の患者さんを多く抱えながら、眼科医がなかなか適切にお手伝いができておらず患者さんが社会に出れずこもりがちなっておられる現状をお話されていました。開業医が多忙な日常診療の合間にロービジョンケアまで行うことは難しいですが、せめて適切なサポート窓口へ導いて差し上げる必要があります。現在日本眼科医会&各県眼科医会が眼科スマートサイトの整備を進めていますし、鳥取大学の方でもロービジョン外来が立ち上がるそうです。我々も積極的に関わっていかなくてはなりません。
院内研修〜抗VEGF療法、緑内障点眼〜
昼休みはアルコンの担当さんがおいでになり網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に対する抗VEGF抗体療法のお話と、また同社も緑内障点眼の補助具を開発されたとのことでその紹介も頂けました。抗VEGF抗体療法のお話では製剤の構造の違いと全身合併症への影響、また黄斑浮腫後の視力予後不良に関係のある所見のお話を伺いました。また緑内障点眼はご高齢の方や手先の不自由な方(パーキンソン、リウマチ等)などは特に点眼困難が問題になります。これらの方は補助具を使用することで成功率を上げることが出来る場合があります。他社さんにもありましたが今回アルコンさんは2色準備されたとのことで、複数の点眼をされる方には間違い防止に良さそうです。ご多忙の中ありがとうございました >アルコンさん。
それぞれ自社の点眼にしか対応できないところはやむを得ませんが、汎用性のある「らくらく点眼」という補助具も当院では扱っておりますのでお困りの方はご相談ください。
第11回鳥取県中西部眼科研究会
土曜日夜はANAクラウンプラザホテル米子にて開催された第11回鳥取県中西部眼科研究会に参加してきました。
特別講演として岡山大学の内藤知子先生から「緑内障診療ブラッシュアップ」と題してのお話でした。点眼アドヒアランスにつづいて、先般改定となった緑内障ガイドラインも踏まえて早期緑内障である前視野緑内障(PPG)の治療についてのお話もありました。機器の発達により通常の視野検査で異常が出る前段階という早期で見つかる方も増えているのですが、治療を始めるタイミングに悩むこともしばしばです。眼圧や乳頭出血といった悪化の危険因子、また患者さんの余命との兼ね合いなど詳しく解説していただき大変勉強になりました
また以前出雲の研究会でも拝聴しましたが、現在第一選択薬であるプロスタグランジン(PG)製剤の副作用による治療の妨げのお話もまた詳しく伺うことができました。DUES(上眼瞼溝深化)による眼圧測定困難や、とくに眼瞼硬化による緑内障濾過手術後の成績不良は今後の日常診療で点眼薬を選択する上で大変参考になりました。ありがとうございました。
院内研修〜緑内障ガイドライン〜
昼休みは千寿製薬の担当さんがおいでになり、先般改定になった緑内障ガイドライン第4版について解説してくださいました。概要と特に重要なポイントをかいつまんでお話くださり、スタッフさんにもわかりやすい内容だったと思います。
ご多忙の中、ありがとうございました。
院内研修〜小児麻酔〜
火曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は多恵副院長が担当で先日参加してきた日本小児麻酔学会(神戸)報告をしてくれました。
当院での全身麻酔は基本的に小児がメインですので、子供さんを如何に不安にさせずに麻酔に持ち込むか?いつも多恵副院長はじめ、看護師さん、スタッフさん達が苦心してくれています。手術台に寝ると天井にアンパンマンが貼ってあったり、あちこちに楽しい仕込みもいろいろ。白内障の患者さんには不思議がられることも多々ありますが・・
多恵副院長が色々見聞きしてきてくれた中には「医療者も歌を歌い、踊りながら入室する」なんてのもありました。・・いいかもしれません。
本日のおたのしみ弁当はいつものぴえろ弁当さん。安定の美味しさです。
突然の来訪
先週、診察中突然に鶴瓶さんが来院されました。NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」が今回米子市だったようです。ゲストはなんと柔道オリンピック三冠の野村忠宏さん!お二人とも優しくてお話も面白くて気配りもされる素敵な方たちでした。
最初院長は患者さんを診察中でご挨拶できませんでしたが、後ほど鶴瓶さんが戻ってきてくださり色々お話するうち、長男坊が野村さんの大ファンで著書の「戦う理由」をバイブルのように愛読していることをお伝えしたところ、今度は夕方に野村さんがまた訪ねてきてくださいました。
長男坊はもちろん不在ですが、丁度次男坊が小学校から帰ってきて野村さんとお話したりサインをもらったり技をかけさせてもらったり、と大サービス頂いたそうです。夜帰宅したお兄ちゃんが地団駄踏んで残念がったのはいうまでもありません。2年前に開星中学・高校に大塚製薬の部活応援キャラバンで野村さんがおいでになった時からすっかり憧れてしまったようです。「そんなに尊敬してるんだ?」とうっかり聞いたら野村さんの略歴から、医学博士をお持ちで文武両道でいらっしゃることや、脱力の柔道が・・等々止まらなくなって大変でした。
残念だったね〜なんて言ってたんですが、なんとその後NHKのご厚意で長男から野村さんへのメッセージを撮影いただくことに。
またたまたま今週には野村さんがまた開星中学・高校へ講演会と柔道部への指導にきてくださり、そこで直接お会いできてお話&サインいただけたようです。長男坊、野村さんの前では借りてきた猫のようにおとなしかったらしいですが、帰宅したあとは近年見たことがないくらい興奮してました。「まあちょっとおちつけ!」と何度言ったことか、よっぽど嬉しかったようです。ありがとうございました。
11月12日 19:30から放送のようです。当院も映るかも? ぜひご覧ください。
院内研修〜緑内障・キサラタン〜
院長は手術中にて失礼してしまいましたが、石倉副院長、スタッフさんたちが参加してくれました。
キサラタンが現在の緑内障治療でPG製剤が第一選択として用いられるようになった先駆けの薬で、発売から随分たちますがいまだに一番頼りにすることが多い点眼です。 ご多忙中、解説ありがとうございました。>ファイザーさん
第102回鳥取大学眼科研究会
土曜日夜は視能訓練士さんと共にワシントンホテルプラザて開催された第102回鳥取大学眼科研究会に参加してきました。
鳥取大学の先生方から一般演題三題の後、特別講演は高知大学医学部准教授福田憲先生から「一日一膳で治るアレルギー」と題してお話しくださいました。経口免疫寛容を利用した減感作療法のお話しで大変面白い内容でした。遺伝子組み換えにて抗原を発現したお米を主食として食べているだけで花粉症が治るという夢のようなお話で、現在スギ花粉だけではなく、シラカバ、ブタクサ、ダニなども研究されているようです。そのほかドライアイとアレルギーの関係や、薬剤耐性菌の問題に関連して細菌感染に対するバクテリオファージを用いた療法のお話もありました。
近い将来、アレルギー、細菌感染症に対する治療がガラッと変わるんでしょうか?非常に楽しみです。
瀬戸内眼科コロシアム
土曜日の午前診終了後、車で急ぎ岡山へ。岡山国際ホテルで開催された瀬戸内眼科コロシアムへ今年も参加してきました。会場は高速をおりてから市内を通り抜けて行かなくてはいけないのですが雨の岡山市内、混みすぎです。たどり着いた時には白内障と緑内障セッション終わってしまいました。残念でしたが、一番聞きたかったメディカルレチナのセッションは最後でよかったです。
普段日常診療でよく見かける中心性漿液性脈絡網膜症では脈絡膜の肥厚、脈絡膜血管拡張が見られるというのは聞き及んでいますが、それらの脈絡膜変化を備えたPachychoroid関連疾患という疾患概念ははじめて知りました。大変勉強になりました。
しかしまあ昨年に続き今年も台風直撃でした。チャーミーなんて可愛らしい名前ですがとんでもないです。初日も例年より随分参加者が少ない印象でしたが、二日目のほうは残念ながらのキャンセルとなってしまいました。
院内研修〜消防訓練〜
(火)昼休憩は月例の院内勉強会。今回は消防訓練でまた消防署から講師においでいただきました。診療中の出火との設定で訓練通報や患者さん役を誘導避難、等々実際のロールプレイも行いました。最後は外にでて実際の消火器を用いた訓練です。消火器、といっても中身は水ですが非常に強力です。この夏も次男坊と強力水鉄砲を求めて色々やっていた院長、興味津々です。ちょっとほしい・・・。
お忙しい中、ご指導有難うございました。
第10回伯耆眼科医の会
土曜日は全日空ホテルで開催された第10回伯耆眼科医の会へ石倉副院長と4名のスタッフさん達と共に参加して来ました。
特別講演二題で一題目は周南市の広田眼科 広田篤先生から、眼科術者が白内障になったらどうなのか?実際に白内障手術を受けられてどうだったか?ご自身の体験談に考察を加えてお話しくださいました。単焦点眼内レンズと焦点深度拡張型(EDOF)多焦点レンズを組み合わせたハイブリットモノビジョンのお話や、手術前後やそれぞれのレンズ下でのハローグレアなど体験された眼科医ならではの非常に興味深いお話でした。
またバックフローハイドロという白内障手術時の水晶体水流分離を安全に行う方法もご教示くださいました。当院の手術にもとりいれるか検討してみたいと思います。
二題目は不詳院長が座長を努めさせていただきましたが金沢市のおおくぼ眼科クリニック 大久保真司先生からご講演いただきました。光干渉断層計(OCT)等診断機器を駆使した緑内障の進行判定のお話や、患者さんの治療継続についてのお話を頂戴しました。患者さんがドロップアウトしないように治療を軌道に載せるためにはどうするか?また治療に積極的になってくださっても今度は点眼がなかなか上手にさせていない、などの問題もあり難しいところです。詳しくお話いただき大変勉強になりました。
スタッフさんたちも熱心に勉強してくれていました。
お疲れ様でした。
院内研修〜OCTによる緑内障診断支援〜
いまやOCTは緑内障診断になくてはならないものとなっていますが、参天さんが各医院さんの所有するOCTメーカーさんとそれぞれコラボする面白い企画です。当院の場合はニデック社製のOCTを使用しておりますのでニデックの担当さんを連れてきてくださいました。緑内障について少々の解説と当院で使用しているOCTを診断に活かす上でのコツや設定などを教えていただきました。大変勉強になりました。
ご多忙中ありがとうございました。
島根県眼科臨床研究会
日曜は出雲で開催された島根県眼科臨床研究会に参加してきました。
前半は岡山大学の内藤知子先生から緑内障のアドヒアランスについてのお話を拝聴しました。点眼の問題ではきちんと点眼行動ができているか?患者さんの申告とモニターした実情では随分差があることや、そもそも点眼自体の成功率の低さ、点眼指導の重要性などお話がありました。
ロービジョンケアについてのお話や緑内障治療薬の副作用の症例提示などもありました。現在第一選択でつかっているPG製剤にはDUES(上眼瞼溝深化)や眼瞼色素沈着&多毛などがみられますが、眼瞼硬化という緑内障治療上非常に都合の悪い副作用についてのお話もあり、大変考えさせられました。
子供のお迎えがあり早目に失礼しましたが、勉強になりました。
フォーサム2018へ
土曜日の診療後東京へ。京王プラザホテルにて開催されたフォーサム2018へスタッフさん1名と共に参加してきました。スタッフさんは土曜日の朝一番から、院長は土曜の診療後に上京です。会場ではいつもお世話になっている鳥取大学の先生方、近隣の基幹病院、こ開業の先生方とも多数お会いしました。
色々と聞いてきましたが印象深かったのはスマホ老眼、テクノストレスといった最近話題になる事の多いテーマでした。
ランチョンセミナーで聞いた、コンタクトレンズの処方と合わせての解説でしたが、調節の基礎のお話から最近若者にもみられるスマホ老眼といわれる症状やその対策などのお話がありました。老若男女問わず携帯デジタル機器が普及しつつある現在、屈折矯正のみの「視力補正」ではなく、屈折と調節と眼位といった「視機能補正」として充分考察する必要があるとのお話でした。
夜は寂しく一人ご飯。コンビニで済ませようかとホテルの前に出たら真ん前になんだかすごく気になる小さなお店が・・。「山珍居」という台湾料理のお店で調べてみたら有名な老舗でした。店内天井には所狭しと色紙が貼ってあるのですが、SF文学や漫画界の巨匠達が通った名店なんだそうでなんだかちょっと凄いです。料理を待つ間「ほえ〜・・」と眺め続けて首が痛くなりました。
お料理はちょっと贅沢してカラスミチャーハンとラオーバという豚肉をいただきましたが美味しかった〜。
OPHTHALMIC SURGERY VIDEO LIVE
夜は診療後急ぎ大塚製薬さんの米子営業所へ。「OPHTHALMIC SURGERY VIDEO LIVE」を見に行ってきました。三第目の眼内レンズ交換がお目当てだったのですがなんとか間に合って駆け込んでみるとオペ担当看護師さんも参加してくれていました。
一度いれた眼内レンズの交換というのは経験はありますが、これまで滅多にあることではありませんでした。ですが多焦点眼内レンズが増えつつある現在、術後度数が予測と大きくずれた場合や患者さんに満足いただけなかった場合などレンズ交換の可能性が増えると思われます。大変勉強になりました。
第33回JSCRSへ
金曜日早朝から東京へ。国際フォーラムにて開催された第33回JSCRS学術総会へ参加してきました。
「とりあえず・・・」と白内障難症例対策のセッションへ。毎回聴いているのにやっぱり得るものがあります。水晶体の支え(チン小体)の弱い患者さんへの補助具「CTR」挿入のコツなども勉強になりました。認知症の患者さんなどどうしても動いてしまう患者さんは「スタッフに手を握ってもらう」のが非常に効果的とのお話もありました。当院は以前から手術患者さん全例に看護師さんが行なってくれておりますがやはりかなり不安が和らぐようです。その他、某社の低加入度多焦点レンズやピンホールを利用した新しいEDOFレンズなどの情報入手、眼内レンズ強膜内固定についてももう一度勉強し直してきました。
機器展示会場ではペッパーくんが3分間で多焦点眼内レンズの説明をしてました。
うちにも欲しい・・・
帰りの羽田で見かけたスターウォーズ仕様の飛行機。なんでも3種類あるようでこれはC-3PO
のようです。R2-D2も見てみたいですね。
院内研修〜日眼参加報告・他〜
木曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は事務さんが先日参加してきた日本眼科学会総会の報告をしてくれました。
色々と見聞きしてきた中で、結膜弛緩症とその治療について教科書的にも補足して解説してくれました。
その後は各部署の担当さんから連絡事項や相談、取り決め、手術の体制の話し合いも行いました。お疲れ様でした。
Webシンポジウム〜近視進行防止〜
全国の会場をネットでつないで行う講演会で、大阪大学の不二門尚先生が「近視進行防止のアプローチ」と題してお話くださいました。
小児の近視の統計的なお話から実験等でわかってきた近視進行の機序、オルソKや低濃度アトロピン点眼など進行予防治療、患者さんに指導すべき内容について等トータルで詳しくお話くださり、大変勉強になりました。ありがとうございました。
山陰EDOFミーティング
土曜日は手術担当の看護師さん2名と共に、米子ワシントンホテルプラザで開催された「山陰EDOFレンズミーティング」ヘ参加してきました。
EDOFとはExtended Depth Of Focus(焦点深度拡張)の略になります。多焦点眼内レンズはこれまで二重焦点レンズが主流でしたが、近年盛んに使われるようになって来ているEDOFレンズは多焦点レンズにつきもののハローグレアが低減、コントラスト感度も単焦点レンズ並みに良好とされ、当院でも最近はAMO社のシンフォニーをメインで使っています。ただ、ネガティブが少ないのはいいですが、やはり裸眼近見視力は以前メインで使っていた二重焦点レンズのほうが良好なようです。
一題目、倉吉市の松井寛先生からは実際に多重焦点レンズ、EDOFレンズを入れた患者さんの生の声や考察などお話くださいました。
二題目は福山市の三好眼科、三好輝行先生からEDOFレンズについて解説いただきました。よくわからなかったEDOFレンズの光学的な面についてもカメラ業界でのお話を引き合いに説明してくださいました。大変勉強になりました。
また近日某社から新しいレンズが発売になるとも聞いています。月末にはJSCRS(東京)へ参加してくる予定ですのでまた詳細を聞いてこようと思います。
院内研修〜糖尿病網膜症・黄斑症〜
糖尿病黄斑症に対する抗VEGF製剤硝子体注射治療のお話のほか、スタッフさん向けに網膜症&黄斑症の疾患解説から患者さんへの接し方のお話もありました。糖尿病の患者さんは病状を甘く見がちな方もおられ、受診が遅れて進行してしまう場合もあります。患者さんがどのような思いでおられるのか?うまく受診行動に導けるようスタッフさんが心得ておくべき要点などもケースレポートを例に解説があり勉強になりました。ご多忙中ありがとうございました。
感染対策 周術期抗生剤
白内障手術の最も忌むべき合併症に術後眼内炎があります。これは原因菌にもよりますが一度おこると失明もありえる非常に重篤な合併症です。当院ではイソジン皮膚消毒とPAヨードによる念入りな洗眼はもちろんとして、抗生剤術前点眼やオペ終了時の抗生剤添加灌流液によるBag & Chamber Flushingも全例に取り入れ、術中も適宜PAヨードによる術野洗浄を行うなど有効とされる予防策は積極的に行なっています。
もちろん抗生剤点滴もおこなっているのですが、多恵副院長が演者の先生に当院の使用方法を相談しアドバイスを受けて来てくれました。現在は術前から控え室で滴下開始し、術中投薬用のラインがてら手術中も維持するようにしていましたが、短時間に落として一気に血中濃度をあげる必要があり、また投与タイミングもオペ開始時には血中濃度が上がりきっていないと意味がないとのお話だったようです。オペ前の処置やスタッフ体制にも関わるので、よく相談して見直していこうと思います。
幸いにして開院以来一例も眼内炎を経験していませんが、今後も一例たりとも起こしたくはないものです。
院内研修〜VIBRANT Study〜
昼休憩は参天さんとバイエルさんがおいでになり、抗VEGF製剤アイリーア®(アフリベルセプト)硝子体内注射についての勉強会でした。今回はBRVO(網膜静脈分枝閉塞症)に伴う黄斑浮腫に対する治療としてアイリーア硝子体注射と黄斑部レーザー加療と比較した国際スタディである「VIBRANT試験」について、その概要と結果、考察を解説してくださいました。やはり硝子体注射の方が早期から成績良好なようです。実際の治療ではどちらかだけということではなく、硝子体注射、病変部レーザー、黄斑レーザー、トリアムシノロンテノン嚢下注射等組み合わせて行うのですが、早期の硝子体注射で黄斑浮腫に対処したほうがやはり視力の回復、その後の経過もいいようです。ご多忙中ありがとうございました。
第12回四国Eyeランドセミナー
今年もまた例年通り好天に恵まれてドライブも気分良しです、と言いたいところですが、好天すぎて暑すぎました。中国道に乗った頃たまりかねて今シーズン初エアコン作動させてみたら熱風が・・・。油断大敵、ポンコツ号またエアコンガス漏れでしょうか?。窓全開、リアスクリーンもおろして風通し良くしたらまずまず快適でした。
与島SAにて。今年もまた晴天。
今回こそメロンパン!と期待して与島に立ち寄ったのですが、やっぱりメロンパン屋さんはおられません。出店をやめられたんでしょうか?残念です。
ちょっと遅刻で会場にたどり着いたときはちょうど緑内障のセッションが始まったところで、MIGS(低侵襲緑内障手術)のお話などを拝聴しました。引き続いてドライアイのセッションでしたが、患者さんの自覚症状と角膜知覚閾値の関係や心因性、神経因性に関連したお話もあり大変興味深い内容でした。
我々が診察した際の他覚的所見と患者さんの自覚症状に大きな乖離があることは時に出くわすのですが 神経因性の可能性もあるようです。レーシック難民等と言われるレーシック術後の原因不明の症状との関連やペインクリニック治療への言及もあり、実際にリリカ等の内服薬が用いられることもあるそうです。勉強になりました。
幸い当院は眼科&ペインクリニックですので神経因性が疑われる患者さんは多恵副院長に相談してみるのも手かもしれません。
院内研修〜春季カタル他〜
昼休みは千寿製薬の担当さんがおいでになり、春季カタルに対する治療について同社のタリムス®(タクロリムス)点眼のお話を交えて解説してくださいました。
また新しくなった緑内障ガイドラインも踏まえて、特に眼圧以外の因子について効果が記載されたアイファガン®(ブリモニジン)点眼のこともお話くださいました。ご多忙中ありがとうございました。
院内研修〜ドライアイ治療〜
お忙しい中有難うございました。
医学部6年生の学生さんも参加してくれました。
山陰眼科集談会
日曜日はANAクラウンプラザホテル米子で開催された第63回山陰眼科集談会へ石倉副院長共々参加してきました。
近隣の先生方から11題の一般演題の後、特別講演として地域医療推進機構大阪病院 大黒伸行先生から非感染性ぶどう膜炎についご講演いただきました。
古くからあるステロイドや免疫抑制薬治療に加え、近年用いられる様になったレミケード®(インフリキシマブ)やヒュミラ®(アダリムマブ)といった生物学的製剤の詳しいお話もありました。ベーチェット病はなるべく早くレミケードを使用すべきとのお話や他科の先生との連携の重要性、強膜炎に対するトリアムシノロン結膜下注射等々、大変勉強になりました。ありがとうございました。
院内研修〜仰臥位低血圧症候群〜
昼休みは月例の院内勉強会。今回はペインクリニックの内容で、看護師さんが「仰臥位低血圧症候群」について解説してくれました。妊娠後期の妊婦さんが仰向けになる事で、大きくなった子宮に下大静脈が圧迫され血圧低下症状から最悪ショックになることがあるそうです。左側臥位(左を下にした横向き)になれば速やかに回復するそうですが、知らなければアワアワしそうです。勉強になりました。
眼科ではあまりお目にかかることがなさそうですが、もちろん妊婦さんに仰臥位処置をする可能性はあるわけですし、頭の片隅にとどめておこうと思います。
第122回日本眼科学会総会
閉会式にて
中四国 Retina Conferenceへ
道中、例によって与島PAでメロンパンを食べようと思っていたのですがメロンパン屋さんがおられません。
いつもの歌が聞こえないとさみしいですね。微妙にがっかりしつつ高松へ。
会場は予想していたよりずっと少数席&御高名な先生ばかりで「最近硝子体ご無沙汰だし、ちょっと勉強に」なんて安易な気持ちでうっかり参加してしまい、とっても場違いな感じでした・・・。
特別講演は杏林大学の井上真先生から、視神経乳頭周りの先天異常に伴う網膜剥離や網膜分離症などの解説とそれに対する硝子体手術のお話しなどを拝聴しました。アトピー患者さんの巨大裂孔を伴う網膜剥離や、若年者の眼底疾患など再手術を繰り返してなんとかされたお話など淡々と説明されてましたが、手術動画見てるだけで気が遠くなるような難症例ばかりで凄かったです。
その後近隣の先生方から現在主流の硝子体機器の比較などお話があり大変参考になりました。
帰りの与島SA。お客さんが一斉に手を振っておられ、なんだろうと振り返ったら列車が通過中でした。トロッコ列車なんでしょうか?気持ち良さそうです。
歓送迎会
金曜日の夜は医院近く「SHIPS」さんで歓送迎会でした。寿退職される視能訓練士(ORT)さんの送別会と、新規に入ってくれたORTさん、看護師さん、事務さんの歓迎会です。今回辞められるORTさんは初期から長く勤めてくれて学会参加や大学病院での研修等非常に頑張ってくれました。優しい旦那さんに付いて遠い南の島へ転居されます。お幸せに。
退職ORTさんに送る映像上映もありました。「なんだか一生懸命作ってくれてるなあ?」とは思ってましたがまさかあそこまでの超大作だとは!ちょっと驚愕でした。指揮したスタッフNさんの才能にもびっくりです。そういえば以前も医院旅行のときに凄く綺麗な旅行のしおりを作ってくれてましたがセンスあります。院長知らなかったんですが、大学のORTさん方、普段お世話になっている業者さん、担当MRさん、(ついでにどこぞの将軍様)まで多数出演して下さっていて恐縮でした。有難うございました。
会を催してくれたスタッフの皆さんお疲れさまでした。良い会でした。
お店のサービスで花火のぶっ刺さったデザートが。吹いても消えないと思いますが(笑)。
院内研修〜緑内障〜
昼休憩はアルコンの担当さんがおいでになり勉強会でした。緑内障について簡単な説明からアドヒアランス(患者さんの積極的な治療参加)のこと、同社の緑内障配合点眼剤アゾルガ®についてなど解説してくださいました。
「ViaOpta Simulator」というというソフトウェア(無料)も紹介してくださいました。iPadのカメラで景色を映すと眼科各種疾患で患者さんがどのように見えるか?擬似的に表示してくれます。今はやりのAR(拡張現実)ソフトというのになるのでしょうか?患者さんやご家族さんへの説明に良さそうです。
アドヒアランスについてのお話では治療開始から3ヶ月で4分の1の方が脱落するというデータなどもお話されました。最近各社さんとも患者さんの治療継続やアドヒアランス向上に向けての啓蒙活動や取り組みを活発におこなっておられ有り難い限りです。また診療に取り入れていきたいとおもいます。有難うございました>アルコンさん。
院内研修〜いろいろ盛りだくさん〜
木曜日の昼休みは月例の院内勉強会。今回は視能訓練士さんが検査や疾患のことから、眼科全般にいろいろと話しをしてくれました。当院初期から勤務してくれて大学への研修や学会参加等熱心に頑張ってくれていましたが、間もなく寿退職される予定です。
今回の内容は眼科領域全般に箇条書きの備忘録のようなものでしたが、なんというか「私が覚えた事を皆に残していきたい!」という気持ちが強く感じられる、なんだか嬉しい勉強会でした。最後の勉強会担当お疲れさまでした。
本日のお楽しみ弁当は「大連」さんのお弁当。いつも通りボリュームたっぷりで美味しゅうございました。
眼科診療アップデートセミナーへ
会場、むっちゃ広くて立派です。
丁度花粉症シーズンで午前診の患者さんが多く、出発が遅れて初日のプログラムは半分以上聞き漏らしてしまいました。ただ例によって非常に立派なハンドアウトも頂戴できるのでそれを見るだけでも勉強になります。
ビジネスホテルが祇園の辺りで、離れた提携駐車場から少し歩いたのですが風情があっていいですね。外国人観光客も非常に多かったです。元気が有れば散歩してみたかったのですが疲れ果てていたので通りがかった「天下一品」でラーメン食べてホテルでバタンキューでした。
帰路、蒜山SAにて。大山が非常に綺麗でした。
今回はちょっと寒くて断念しましたがそろそろ幌を下ろすのに良い季節です。
院内研修〜多焦点眼内レンズ(乱視矯正)〜
昼休みはJ&J vision(AMO)の担当さんがおいでになり、同社が先日発売された乱視矯正機能を持つ多焦点眼内レンズSymfony Toricの解説をしてくださいました。現在当院でメインで使っている多焦点レンズは同社のシンフォニーですが、焦点深度拡張型レンズというのに分類されます。多焦点レンズの短所であるハローグレアが少なくコントラスト感度の落ち込みもなく見え方も自然で患者さんの評価も上々です。これまでは一定以上の乱視が有る患者さんにも使えませんでしたが今回乱視矯正機能を併せ持ったレンズが発売となったことで適応が広がります。術前の検討はしっかりやらないといけませんが・・
またトーリックレンズならではの術後の軸ズレについてのお話もありました。当院でも時々術後にレンズが回転して乱視矯正効果が落ちてしまい追加の小手術で修正することがあります。丁度先日もあったばかりでその予防や対応等勉強になりました。
ご多忙中有難うございました。
第100回鳥取大学眼科研究会
土曜日はANAクラウンプラザホテル米子にて開催された鳥取大学眼科研究会へ参加してきました。なんと記念すべき第100回です。凄いです。
特別講演二題で一第目は鳥取大学山崎厚志准教授から「網膜硝子体疾患の診断と治療」と題してご講演くださいました。
非常に綺麗な眼底写真やOCT画像などを用いた分かりやすい解説で、臨床に直結した御研究の成果のお話などもあり大変勉強になりました。鳥取大学眼科研究会の歴史も振り返られ、第一回のプログラムも披露されましたが昭和59年だったそうです。
二題目は東京女子医科大学の高村悦子先生から「アレルギー性結膜疾患の治療戦略」と題してのご講演を拝聴致しました。アレルギー性疾患の病型とメカニズム、重症のアレルギー疾患である春季カタルに使用する免疫抑制剤点眼の特徴や使い方などの詳しい説明など沢山の内容をお話下さいました。
ちょうどシーズンの始まる花粉症の話題もあり、患者さんが自分で気をつける「セルフケア」についてもお話しがありました。メガネやつば付き帽子での花粉予防、人工涙液での洗眼(アレルゲン除去)、冷罨法による症状低減など患者さんに指導するのにすぐにでも役立つ内容も盛りだくさんでした。人工涙液や点眼を冷蔵庫で冷やしておくと冷罨法の効果も期待できる、というのは目からウロコでした。有難うございました。
院内研修〜ロービジョンケア〜
院内研修〜アレルギ−性結膜炎〜
昼休みはアルコンファーマの担当さんがおいでになり、そろそろシーズンが訪れる花粉症、アレルギー性結膜炎についての解説をしてくださいました。点眼に限らず抗ヒスタミン剤の歴史や同社のパタノール点眼のCAC試験(抗原誘発試験)の結果のほか、患者さんのセルフケアについても解説頂き、抗原を避ける知恵や人工涙液でのアレルゲン除去、掻痒時の冷罨法など大変勉強になりました。ご多忙中ありがとうございました。
第41回日本眼科手術学会学術総会へ
石倉副院長に診療をお願いして、金曜から京都で開催された眼科手術学会へ参加してきました。本当は未明から車で向かいたかったのですが前日が手術日でしたので術後患者さん達の経過が問題ないことを確認して、ついでに医院駐車場の雪かき大会にも参加してから列車で向かいました。やっぱり特急やくもは苦手です。新幹線でも回復せずややヘロヘロになりながら京都国際会館へ。
夕方で丁度聞きたかったCTR(白内障手術の補助具)のセッション最中でした。CTRは最近当院でも使用頻度が増えてきています。やはり一部でもチン小帯(水晶体の支え)断裂や脆弱が有る場合には後ほど断裂の進行や水晶体嚢の収縮、眼内レンズの変位等が懸念されます。最近はCTRを入れて嚢のテンションを確保した後予定通りのワンピースレンズをいれていますが、その後の経過が非常に良好な印象です。
そのほか、今回はトーリツクや多焦点レンズの知識のアップデートを主眼に見聞きしてきました。当院では現在多焦点レンズはAMO社の4種類の中から選択して使用しています。元々の二重焦点3種類に対して新しいレンズ「シンフォニー」は焦点拡張型とされます。コントラスト感度が良好で見え方も自然なようですが、近方は若干弱いです。その選択と戦略など大変参考になりました。また乱視矯正のトーリックレンズは角膜後面乱視の考え方や軸ズレの際の対応、修正する場合の時期や方法など大変勉強になりました。この学会後から乱視矯正効果も併せ持った多焦点レンズ「シンフォニートーリック」も発売になり、術前の検討がさらに重要となります。眼内レンズ決定の基本となる計算式では新しいBarett式等のお話もあり、また今後当院でも十分検討しようと思います。
疲れ果てているとなかなかホテルから出て食事するのがおっくうになります。よくコンビニ弁当ですます事が多いのですが一階ローソンに向う途中、ロビー横のレストランになにやら人だかりが。駅前のドーミーインというホテルだったのですが宿泊者に無料サービスで「夜鳴きそば」というのを振る舞っておられました。「もうこれでいいや」と頂いてみたらこれが侮れない美味しさでした。
海苔が良い香りです。
夜鳴そばを頂いたら元気がでたのと微妙に小盛りで余計小腹がすいてしまい、以前食べログで気になっていたお店がすぐそばだったので行ってみました。
京都タワーのすぐ横にある「へんこつ」さん。「一見さんお断り」「会員制」等々のお話がありましたので非常に緊張しながらドアを空けてみましたが、普通に笑顔で入れてもらえました。早速ビールとサルベージというのをいただきました。美味しかった〜。
院内研修〜点眼アドヒアランス〜
昼休憩はファイザーの担当さんがおいでになり、緑内障患者さんの点眼行動について解説してくださいました。アドヒアランス(患者さんの自発的な治療遵守)の向上は重要でそれ自体もなかなか大変なんですが、いざ点眼してくださってもその失敗率の高さがまた問題とされています。点眼って意外と難しいんです。
解説では某教授の参加された再現VTRも紹介してくださいましたが、患者さん本人さんは点眼はしっかりしているつもりでも実際にはまぶたに落ちて全く眼内に入っていない、しかも患者さんは上手く入ったと勘違いしておられる事も多いようです。
普段の診療でもどの点眼もなかなか眼圧の下がらない患者さんが時々おられますが、怪しい場合にはやはり実際に点眼動作のチェックと指導が必要だと痛感しました。ご多忙中有難うございました>ファイザーさん。
今年も沢山の院内勉強会開催、学会研究会参加をして頂きました。スタッフの皆さんお疲れさまでした。
またご協力頂きました各社MRの皆様、本当に有難うございます。来年も宜しくお願い致します。
院内研修〜ドライアイ問診票〜
解説中ドライアイの重症度について、診察所見からの眼科医の評価と患者さんの自覚症状には随分開きがあるとのお話がありました。肝に銘じたいと思います。
鳥取大学眼科同門会
土曜日は第34回鳥取県眼科学術講演会・第67回鳥取大学眼科同門会講演会へ参加してきました。
医局、近隣の先生方から多数の一般講演の後、特別講演は富山大学の林篤志先生から「黄斑疾患の新しい検査と治療」と題してのお話しを頂戴しました。補償光学眼底カメラや黄斑円、や網膜血管疾患の治療など新しいお話しを沢山伺い大変勉強になりました。有難うございました。
例年は懇親会で遅くまで楽しく飲んだくれるのですが、今年はちょっと所用がありノンアルコールで早々に失礼しました。
翌日次男坊が参加する柔道大会に向けて深夜車で移動、次男坊と2人山口県周南市の運動公園にたどりついたのは夜中の2時前でした。今時珍しく野良犬の群れがおり、なぜか遠巻きにこちらを伺っているのでおっかなびっくりおびえながら車中泊です。
最近手に入れたダウンのマミー型寝袋は安物ですがものすごく温かくて車中泊に最適です。次男坊と2人ミイラになって眠りました。
院内研修〜クイックチェイサーadeno眼〜
昼休憩はニッテン(日本点眼研究所)さんがおいでになり、アデノウイルス結膜炎の最近の動向(54型、3型が流行っている)等と、同社からこのたび発売になった検査キット「クイックチェイサー®Adeno眼」について解説してくださいました。
検出率向上に加え流行っている53型、54型にもつよいとのこと、またこれまでの綿棒擦過のものと違い濾紙で吸着するため点眼麻酔が不要なので、子供さんにも施行しやすそうです。早速導入を考えてみます。お忙し
い中有難うございました。
ところで名称の読みが「くいっくちぇいさー、あでのめ!」なんだそうで口にだしてみると「め!」がちょっと独特な感じです。
第11回山陰手術談話会
土曜日の夜は松江赤十字病院で開催された「第11回山陰手術談話会」へ看護師さんと参加してきました。
シンポジウムは「対決!トーリックIOL VS. AK」と題して座長始め四名の先生方がパネルディスカッションしてくださいました。角膜に切開を加えて乱視を矯正するAKやLRIでは切開が原因でドライアイを招く可能性があるとのお話もありました。当院では白内障手術の際ある程度の角膜乱視を有する方には乱視矯正機能をもつトーリック眼内レンズを使用していますが、軸合わせのための術前マーキングや術後のズレへの対応など、他院の先生方のお考えが聞けて大変参考になりました。
いつものように最後まで参加したかったのですが、翌日の子供達の柔道大会に向けて広島県廿日市市に移動せねばならず早々に失礼しました。毎年熾烈な場所取りの有る会場で他のご父兄のお世話になってばかりでしたが今年こそはお父ちゃんも頑張ります。カイロと寝袋もって会場前の階段で夜明かしです・・・。
院内研修〜アイファガン〜
院内研修〜コンタクトの週末〜
コンタクトレンズ三昧な週末でした。土曜日夜はANAクラウンプラザホテル米子で開催された、平成29年度鳥取県眼科医会コンタクトレンズセミナーへ。特別講演2題で、一題めは大阪大学の高静花先生からドライアイについて解説いただきました。TFOT等ドライアイ診療のお話とコンタクトレンズと関連した話題についてお話下さり大変勉強になりました。また二題目は京都府の小玉眼科、小玉裕司先生から遠近両用コンタクトについて解説頂きました。遠近コンタクトはなかなか処方が難しい印象があり上手く行く患者さんは大変満足されますがなかなか満足されない患者さんもおおく、実はちょっぴり苦手意識がありました。患者さんの利き目を基準にしてそれぞれどのように処方を調整していくか?実例を挙げつつ分かりやすく解説してくださいました。単焦点眼内レンズの挿入後の患者さんに遠近両用コンタクトが喜ばれるとのはなしは目から鱗でした。
日曜日は車で岡山へ。岡山県医師会館にて開催された高度管理医療機器販売業の管理者講習会へ参加してきました。
コンタクトレンズは実は人工呼吸器等と同様に高度管理医療機器に分類されており、販売管理者である我々も講習会の毎年参加を義務づけられています。コンタクトは身近な存在ではありますが実はそれだけのリスクがあるものなんです。最近当院でも通販や量販店の粗悪カラーコンタクトによる角膜障害の患者さんが増えてきている印象がありますが、カラコンに限らずですがくれぐれも眼科医指導のもとでの正しい装用をお願いいたします。
院内研修〜臨眼報告〜
木曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は視能訓練士さんと事務さん1名ずつが先日院長と一緒に参加してきた臨床眼科学会の報告をしてくれました。コンタクトレンズの事や斜視の検査についてなど、それぞれが興味をもって聞いてきた事を皆で共有しました。お疲れ様でした。
月例勉強会の後は引き続いて連絡事項や各種協議を行うのですが、今後の外来診療について相談をしました。当院はペインクリニック(麻酔科)があり眼科医2名もそれぞれオペ日があるなど、かなり不規則な所があり特定の日に患者さんが集中してお待たせしてしまう事があります。各職の立場からもお話を聞いて喧々囂々しましたがなかなか難しいです・・・。
院内研修〜緑内障かわら版〜
木曜日の昼休憩はアルコンの担当さんが同社発行の「緑内障かわら版」なるリーフレットを持参され、いろいろとレクチャーをしてくださいました。
薬剤の効能効果等のよく有る話しではなく、一般論として緑内障を取り巻く社会的なお話(診断年齢や平均余命との兼ね合いなど各種統計データ)、点眼アドヒアランス、超高齢化社会における治療の重要性などお話下さり大変勉強になりました。
ご多忙中有難うございました。
臨床眼科学会
週末は数人のスタッフさん達とともに東京国際フォーラムで開催された臨床眼科学会へ行ってきました。
院長は一足先に金曜日の一便で東京へ。今回は石倉副院長に診療をお願いして、いつもより一日早くから参加させてもらいましたのでゆっくりいろいろなお話を聞く事ができました。
糖尿病黄斑症に対する閾値下レーザーのお話なども聞いてきました。先日当院もニデック社製のパターンレーザーを導入したのですが、閾値下レーザーに対応する低出力モードという機能がありソフトウェアのアップグレードで対応可能なようです。また眼内レンズ強膜内固定のちょっとしたコツなど為になるお話も伺うことができました。
土曜のランチョンセミナー(お弁当食べながら聴講するセミナーです)は先日当院でも使用開始したAMO社の新しい多焦点眼内レンズ「シンフォニー」の会場へ。勿論チケットは取れませんでしたので元より昼ご飯抜きの立見覚悟だったのですが、会場の戸をあけるとチョット躊躇する位のギューギューぶり。むりやりムギュムギュ入らせてもらいましたが、ものすごい注目度の高さです。
来年には乱視矯正機能も併せ持ったトーリックのシンフォニーも出るとのことで、さらに適応拡大が見込まれそうです。
土曜日の夜には後発組のスタッフさん達と合流してお食事会。今回が学会初参加のスタッフさんもおられましたがよい経験になったようです。
機器展示。最近話題のかぶる視野計「アイモ」のブースが人気でした。持ち運び可能なヘッドマウント型で測定時間もかなり早いようです。
最近はポスター発表もデジタルでかっちょいいです。
久々の東京、空港モノレール改札で颯爽とiPhone7+をかざしたらゲートが開かずぶちあたりました。恥ずかしい・・。
平静を装って一旦ひきアプリ確認再トライ、するもやはり開かず今度は後続の人の御迷惑に。ちょー恥ずかしい・・。
(でも切符を購入したら負けだ!)と悩んでいると改札のお兄さんが優しく手招き。「半年以上使わなかったでしょう?Suicaロックされてますよ。」と解除してくださいました。そういえば春の眼科学会総会から半年ちょっと越えてました。Suicaにそんな罠があるとは知らず今回一番勉強になりました。
院内研修〜緑内障サプリ:グラジェノックス〜
昼休憩は参天さんがおいでになり、同社がこのたび販売された緑内障向けサプリメント「グラジェノックス」について説明会を開いてくださいました。松樹皮エキス(ピクノジェノール)とビルベリーエキス(ミルトセレクト)配合にて、眼圧下降や抗酸化ストレスによる神経保護作用が期待されるようです。緑内障の治療はやはり眼圧下降を第一に考えますが、以前から眼圧非依存因子も有る事は言われています。そういった部分への一手としても期待されます。
当院でも併設のほんどおりコンタクトで取扱いしますので、ご興味の有る方はおたずね下さい。
緑内障学会
土曜日の午前診療後ポンコツロードスターで急ぎ広島へ。リーガロイヤルホテル広島で開催された「第28回日本緑内障学会」へ参加してきました。会場に滑り込んだときはアドヒアランスのセッション最中でした。
アドヒアランスというのは患者さんが自発的に治療行動を実践することですが、一生懸命診断して頭を悩ませて治療を行っても、治療の主役たる点眼がしっかりと患者さんの眼に届いていないのでは意味がありません。
患者さんの聞き取りでは点眼遵守をいかに正直に答えていただけないか?、アドヒアランス不良を過小に申告されがちという内容もありました。当院でもしばしば不自然に点眼が長持ちする患者さんなどには使用状況やさし方等確認させて頂く事があるのですが、だいたい皆さん一言目には「きちんとしているんだけどねぇ〜」とはおっしゃいます。医療者側からの問いに対する患者さんの言動の端々から真の点眼状況が推測できる、など興味深い内容でした。
そして点眼行動に導けたとしても、今度はその点眼の成功率の低さがまた問題になります。点眼が上手くささっていない人を指導していくと5回でまずまず点眼不良の人はいなくなるというデータもあるそうで、点眼効果不十分な人は実際の点眼状況をチェックして根気強く指導していく事の大切さを伺いました。病診連携のお話やロービジョンケアまで幅広いお話で大変勉強になりました。
広島の街はあちらこちら優勝ムードでした。
会場は原爆ドームに近かったので学会帰りに立ち寄ってみました。
小学生以来かもしれません。凄まじいです。
そして夜はついに振られ続けていた「お好み焼き みっちゃん」へ。学会場のそばにもお店がありぎりぎり滑り込めました。整理券を取った途端に「本日は貸し切りのためここまでで〜す!」とのこと。ラッキー。地ビールも頂いて幸せでした。
復路はポンコツ号の幌をおろしてかえってきましたが気温天気とも丁度よく気持ち良いドライブでした。道中沢山のオープンカーやライダーの皆さん、珍しい車とすれ違いました。カルマンギア&VWタイプ2の団体さんもおられましたがミーティングでもあったのでしょうか?良い季節です。
院内研修〜近視進行予防〜
昼休みは月例の院内勉強会で本日は院長が担当で近視進行予防の話しをしました。2年半前に一度話した内容を少し手直しして、最近あちこちで見聞きしてきた内容を加えて説明しました。近視進行(眼軸伸展)予防について以前から効果が言われていた低濃度アトロピン点眼も国内での試験(ATOM-J)が近々結果がでるようですし、オルソケラトロジーの方も強度近視の人への部分的オルソKやアトロピン点眼併用等々また新しい話しが出てきています。
オルソKもこれまではガイドラインにて20歳以上とされていますが、今後は原則20歳以上となる見込みのようですし裁量で小児への使用も拡大してくると思われます。当院ではまだオルソKをおこなってはおりませんが一応処方資格は更新しており、今後の流れによっては対応も考える必要でてくるかもしれません。
瀬戸内眼科コロシアム
土曜日の午前診療後、車で急ぎ岡山へ。岡山国際ホテルで開催された「瀬戸内眼科コロシアム」へ今年も参加してきました。午前診が長引いて出発がおくれたため、白内障と緑内障のセッションを聞き漏らしてしまいましたが聞きたかったメディカルレチナには何とか滑り込めました。
加齢黄斑変性のお話ではとくにOCTでの診断のコツ、RAPの見分け方など非常に参考になりました。また網膜硝子体分野のトピックスでは非常に興味深いお話が盛りだくさんでした。SLEの治療薬ヒドロキシクロロキンによるクロロキン網膜症の診断やフォローアップの肝、バイアグラ大量摂取による中心視力低下の話題、OCTや広角眼底撮影機器の発達などなど多岐に渡るお話をかいつまんで説明して頂き、欲張りな内容でした。
今回は台風直撃が予想されたのでいつものポンコツ号ではなくMPVで向かいましたがさすが2トン近い重量級、荒れてる時の運転は車重半分のポンコツロードスターより随分楽です。雨も漏りませんし・・。参加者も例年よりは少なめな印象でしたが、それでも2日とも100人以上の盛会だったようです。
院内研修〜抗VEGF製剤長期成績〜
院長は来客対応があり後ほど要点だけ伺いました。有難うございました。
同窓会のような講演会
土曜日は米子全日空ホテルで開催された鳥取臨床学術講演会(とりりんカンファ)に参加して来ました。鳥取大学時代の同級生を対象に診療科の垣根を超えた研究会という珍しい試みです。
今回は脳神経外科、泌尿器科でそれぞれ准教授としてご活躍中のお二人から貴重な話を頂戴しました。演者、座長、聴衆全てが同級生というのはなんだかとても新鮮でした。
脳神経外科の坂本誠先生からは取り組んでいらっしゃる最新の血管内治療をはじめ、脳卒中とその治療などわかりやすく解説いただきました。泌尿器科の本田正史先生からはロボット手術のお話などもたくさん聞かせていただき、非常に新鮮で興味深い内容でした。お二人とも山陰地域のみならずそれぞれの分野をリードされるような立場で精力的に頑張っておられ、嬉しくなると同時に負けていられないなという気持ちになります。
会の後は場所を移してプチ同窓会。久しぶりの機会なのでしっかり飲んで語りたかったのですが、翌日の次男坊の柔道合同練習の為山口県萩市に向かわねばならず、顔出し後早々に失礼しました。非常に嬉しく楽しい会でした。企画してくださった先生方、第一三共さん、ありがとうございました。
質疑応答で某先生「皆、学生時代の講義と座る位置が一緒」と。
院長は一番後ろの一番端っこでした・・
第99回鳥取大学眼科研究会
鳥取大学の先生方から一般講演3題ご発表頂きました後、特別講演は宮田眼科病院 宮田和典先生から「角膜内皮障害の原因と治療」と題してご講演を拝聴いたしました。
宮崎県を引き合いに気候や食文化、民族(アイヌ、本土日本人、琉球民族等)での疾患の違いなどのお話しから始まり、大変興味深い内容でした。角膜内皮減少について原因となりやすい閉塞隅角関連のお話やその考察、また治療については人工角膜移植についても解説頂き大変勉強になりました。ありがとうございました。
院内研修〜SMARPP〜
昼休みは月例の院内勉強会で本日は看護師さんが担当。多恵副院長とともにペインクリニック学会に参加してくれていたのですが、そこで聞いた薬物依存に対する治療の取り組み、依存症集団療法「SMARPP」を紹介してくれました。
「意思を強くして誘惑に立ち向かう」のではなく「自分の弱さを知って、賢く避けよう」というのは眼からウロコでした。説明の1例として「夜のラーメンの誘惑」を挙げてくれていましたが、暗に院長向けのような気が・・・
なかなか興味深い内容でした。「夜中にラーメンたべたくなったら布団かぶって寝てしまえ!」実践したいと思います。
第9回伯耆眼科医の会
土曜日は全日空ホテルで開催された第9回伯耆眼科医の会へ石倉副院長と4名のスタッフさん達と共に参加して来ました。
特別講演二題で一題目は不肖院長が座長を努めさせて頂きましたが、北里大学の川守田拓志先生から「眼光学から考える眼鏡の基礎とポイント」と題してご講演頂きました。屈折の基礎から、眼科領域における屈折についての様々な話題を幅広くわかりやすく解説頂きました。
二題目は東北大学の横山悠先生から「前視野緑内障を考える」と題して解説頂きました。
網膜を立体的に解析できる光干渉断層計など各種機器の進歩で、視野異常の出る前段階の早期緑内障も検出できるようになってきています。この「前視野緑内障」についてその診断や治療の考え方、進行リスクのある因子のお話など大変勉強になりました。
ありがとうございました。
第3回鳥取県眼科アカデミア
日曜日は全日空ホテルで開催された第三回鳥取県眼科アカデミアに参加して来ました。内容的にかなりコメディカルさん向けな部分も多く、視能訓練士さんはじめ沢山の医院スタッフさんたちも参加しておられ盛会でした。
一題目の演題は視能訓練士さんから光干渉断層計撮影のコツなどたくさんの綺麗な動画を用いてお話し頂きました。後部ブドウ腫など眼底が傾いている人はあえて測定光を瞳孔中心からずらして測定結果を最適化する、眼表面の油分が多い方は洗眼を行う等々いかに綺麗な画像をとるか?など、目から鱗のお話しをたくさん頂戴しました。
二題目は岡山大学の守本典子先生からロービジョンケアのお話を伺いました。視覚障害の患者さんにオススメすべき補装具や日常生活用具、福祉制度、普段何気なく接している日用品にも色々工夫がしてある事等々、非常にためになりました。重度の視覚障害の場合は個人の生命保険で死亡保険金がおりる場合があるということも知りませんでした。視覚補助具も患者さんはご存知ないことが多く啓蒙が大切とのことで、ロービジョン学会の視覚補助具ハンドブックも購入して患者さんに配布したいと思います。
次男坊の水泳大会と重なってしまったため、最後の演題は失礼しましたが大変勉強になる会でした。
院内研修〜オクルパッド〜
昼休みは月例の院内勉強会。本日は視能訓練士さんが担当で、最近弱視の視能訓練で話題の「オクルパッド」について解説してくれました。当院も導入してしばらく立ちますがかなり効果は良いようです。モノ自体はフィルタに加工を施したiPadで専用の眼鏡ごしでないと画面は見えません。両眼開放下で楽しくゲーム等に熱中しながら弱視眼の視能訓練ができます。石倉副院長からも補足解説をいただきましたが、週二回程度の訓練でもアイパッチ訓練と遜色ない効果がえられるようです。ご興味がおありの方はご相談下さい。
本日のお楽しみ弁当はいつものピエロ弁当さん。今回は焼き肉にしてみましたがやっぱり美味しいです。
院内研修〜多焦点眼内レンズ〜
木曜日の昼休憩はAMO(Johnson&Johnson Vision)の担当さんがおいでになり、同社がこのたび発表された新しい多焦点眼内レンズについて解説してくださいました。
当院は先進医療施設の認定を受けて多焦点眼内レンズも取り扱っており、現在はAMO社の2重焦点レンズ(近見距離によって三種類あります)を使用しております。これらも非常に評判の良いレンズではありますが、やはり多焦点につきものの夜間の光の散乱(ハロー、グレア)やコントラスト感度低下などは言われていました。
今回のレンズは技術的な細かい事はよく分からなかった(笑)のですが、遠近の二重焦点というよりはその間の中間も含めてずらーっと見えて焦点の谷間がないようです。いい具合に懐の広いレンズのためある程度の乱視も許容でき、ハローグレアも低減、コントラスト感度は単焦点レンズ以上に良好等々良い事ずくめすぎてちょっと怪しい位です。世界での評価も高く日本が最後の発売とのことですが既に欠品で大人気のようです。当院でも使ってみるのが楽しみです。
ご多忙中、解説有難うございました >AMOさん。
フォーサム2017
土曜日の午前診療後、やくも&新幹線で大阪へ。グランキューブ大阪で開催されたフォーサムへ参加してきました。
寝不足&微妙に体調不良のせいか久々の振り子電車にやられ新幹線でもおさまらず、こみ上げるものと闘いながら大阪へ。大阪駅から会場まで歩いたら猛暑でさらにヘロヘロに。やっぱり車で行った方が楽だった・・とあらためて感じました。
夜は以前感動したラーメン「ムタヒロ」にいってみたかったんですが疲れ果てて気力が出ませんでした。食べログアプリで調べると丁度ホテルそばに「ラーメンzikon而今」というところがあったので入ってみました。ら、これがまた予想外に美味しくて癖になりそうなお味で幸せでした。
院内研修〜緑内障治療継続のために〜
木曜日の昼休憩は参天製薬の担当さんがおいでになり、同社がいま力をいれて取り組んでいらっしゃる緑内障の治療継続について、解説と患者さんに渡す資料等の説明をうけました。
緑内障の治療ではいかににきちんとフォローアップに来て頂いて点眼加療を続けて頂くか?が大切です。点眼行動を守って頂く事(点眼アドヒアランス)や点眼方法(技術的に正確に摘下できているか?)も勿論大切ですが、そもそも治療の初期段階でドロップアウトして受診されなくなる方が多数おられます。
診断がついて治療開始となった患者さんの実に30〜40%が1年以内に受診されなくなるとのお話もありました。検診&治療継続の重要性が分かって頂けない場合や、「緑内障」と聞いただけで必要以上に重く考えすぎて怖くなってしまったりする患者さんもおられます。「過度に怖がる事はなく、でも仲良く一生つきあわないと行けない病気ですよ」とよく説明をするように心掛けてはいますが、今回参天さんはそういった患者さんの理解と自覚を促してドロップアウトを防ぐ手助けを始められたそうです。
ファイザーさんも点眼アドヒアランス向上の取り組みをしていらっしゃいましたし、各社さんとも自社製品にこだわらずこのような活動をしてくださっており有り難い限りです。ご多忙中有難うございました。
第11回鳥取県眼科フォーラム
土曜日の夜は米子全日空ホテルで開催された第11回鳥取県眼科フォーラムへ参加してきました。
特別講演二題で一題目は静岡がんセンターの柏木広哉先生から眼腫瘍の診断と治療、二第目は東京大学の臼井智彦先生から角膜診療についてのお話を拝聴しました。。
柏木先生のご講演では眼瞼から結膜、眼内、眼窩内、涙道など非常に多岐にわたる様々な腫瘍とその治療についてのお話があり、普段眼腫瘍についてしっかり聴く事があまりなかったので大変勉強になりました。
また全身的な抗癌剤の眼科的副作用についても解説がありましたが、TS-1による眼表面障害や涙道障害、パクリタキセルの黄斑浮腫など当院でも結構経験したことがあり、TS-1の患者さん達は涙道が癒着しないようにこまめな涙道洗浄と人工涙液点眼で何とか乗り切りました。主治医の先生が心得てくださっていて早めに紹介頂けたおかげですが、発見した段階で不幸にして全涙点閉鎖してしまっていた患者さんもまた経験があります。我々眼科医も各薬剤の副作用把握は勿論として患者さんの問診等発見に努めないといけないなと改めて思いました。
院内研修〜ラタチモ〜&Otsuka Video Live
木曜日の昼休憩は千寿製薬の担当さんがおいでになり、この度発売になった同社の「ラタチモ点眼液」について解説してくださいました。成分自体は新しいものではなく、ラタノプロスト&チモロール配合剤の後発品(ジェネリック)になります。
ラタノプロスト等は非常に多くの後発品がありますが成分が同じでも添加剤が異なりますので、メーカーによっては角膜の障害が強いものもあり、これまで積極的には処方していませんでした。今回ラタチモは3社発売になるようですがいずれも老舗の眼科薬剤メーカーさんで内容的にも信頼でき、価格がグンと安い分患者さんの負担は減りますので選択肢としては良いかもしれません。
慌ただしかったのですが、夜は診療後急ぎ大塚製薬さんの米子営業所へ。「OPHTHALMIC SURGERY VIDEO LIVE」を見に行ってきました。二第目の松江赤十字病院谷戸先生のTrabeculotomy ab internoがお目当てだったのですが、既存の手術との比較等詳細な解説があり大変勉強になりました。白内障術者にも導入しやすい手技で患者さんへの負担は少ない上成績がよく、これからどんどん普及していくと思われます。
当院ではこれまで緑内障に対して点眼治療やSLT(レーザー手術)を行い、オペが必要となった患者さんは鳥取大学へお願いすることが多かったのですが、丸投げして御迷惑をおかけする前のもう一手になれば、と考えています。
院内研修〜手術体制検討〜
現在院長の手術を火曜日&金曜日の昼休憩時間中に、石倉副院長の手術を(木)午前中にさせて頂いているのですが、より効率的に行うために日程や体制、外来との兼ね合いをどうすべきか?等相談しました。
有り難い事に手術件数も順調に伸びてきておりますが、手術を御待ち頂くことも増えてきており申し訳なく思っております。
勿論これまで通り安全安心を第一に、職員皆で頑張って参ります。
本日のお楽しみ弁当は五つ星お米マイスターの「米蔵」さん。やっぱり美味しゅうございました。
第32回JSCRSへ
週末は博多で開催された第32回JSCRS学術総会に参加してきました。今回一番重点に聞いてきたのは白内障手術難症例に対する備えです。チン氏帯脆弱例に対する水晶体嚢拡張リング(CTR)の使い方のコツなどのお話も聞いてきました。CTRは講習会も受講済みで手術室に一応常備してはいますが実はまだ使用経験がありません。これまではある程度チン小帯断裂を認めた場合は眼内レンズ縫着や強膜内固定にコンバートすることが多かったのですが、今後症例によっては使用してみようと考えております。
その他角膜混濁症例や膨化水晶体、進行著しいモルガニー白内障等々、百戦錬磨の先生方の対処法&アイデアは大変参考になりました。
夜は近くで開業している同期の先生と久しぶりに会いました。お互い開業医ならではの悩みや愚痴(のようなもの)も聞いてもらったりして楽しい時間でした。
博多に来ると必ず寄ってしまう「一蘭」。やっぱり美味しいです。
今回は職員さんのお土産も一蘭のお持ち帰りラーメンにしました。
次男坊のカビゴン対博多のカビゴン。
帰りの道すがらおじさんのたしなみポケモンGo。新しく実装されたレイドバトルなるもので博多駅近くにカビゴンが!。近くのポケモントレーナーさん達と謎の連帯感を共有しつつ、無事ゲットしてかえりました。しかし揃いも揃って40代以降のおじさん達がスマホをつっつきまくっているのは異様な光景です・・・。
院内研修〜抗VEGF剤 全身への影響〜
昼休憩はアルコンの担当さんがおいでになり、抗VEGF製剤の副作用について、特に全身的なところについて解説してくださいました。
同社のルセンティスの解説もありましたが、最初から注射シリンジに装填されたプレフィルドタイプなのは有り難い所です。準備操作の手数が増える事はわずかではありますが感染リスク増加にも繋がります。ご多忙中有難うございました。
山陰眼科集談会
日曜は出雲で開催された山陰眼科集談会へ参加して来ました。
超高齢の白内症手術の話もあり非常に興味深く拝聴しました、当院でも90歳台の患者さんの手術はしばしばありますが、やはり大体進行白内障で難症例のことが多く十分な準備とさらなる気合を以って臨むことが多いです。が、100歳越えはまだ経験がありません。それどころか県内最長寿レベルの方の手術って凄いです。
毛様体解離による低眼圧にトリアムシノロンのテノン嚢下注射が著効するというお話もありましたが、ちょうど治療に難渋している患者さんがおられ、非常に有難い情報でした。
特別講演は九州大学の園田康平先生から「感染性ぶどう膜炎の臨床」と題して解説頂きました。感染性と非感染性の見分け方、考え方、フェーズごとの治療など大変勉強になりました。スライドの合間にボストン留学していらした頃のお写真もありましたが、タングルウッド音楽祭やナンタケットなど院長一家も訪れた場所の写真が出て来て懐かしくなりました。
タングルウッド音楽祭
ボストン生活当時の若かりし多恵副院長&長男坊。ムチムチで可愛かった長男坊も今やムキムキのまっちょ・・。
第14回山陰緑内障フォーラム
一部の緑内障教育委員会(ネーミングがいいですね!)では松江赤十字病院の谷戸先生の御考案になられたマイクロフックを用いたtrabeculotomy ab internoと、チューブシャント手術のお話が伺え、勉強になりました。
点眼等の保存的加療で行き詰まった患者さんは手術が必要なのですが開業医は手術紹介が遅れがち、との耳が痛いお話もありました。肝に銘じたいとおもいます。
第11回四国EYEランドセミナー
与島にて。メロンパン美味しいです。
いいおっさんになっても瀬戸大橋を渡る時はワクワクします。恒例行事のように与島SAで流れるメロンパンの歌にやられながら「萌えmoeメロンパン」を食し、耳に残るフレーズと戦いつつ高松へ。
ちょっと遅刻でしたが、聞きたかった加齢黄斑変性のお話には間に合いました。抗VEGF剤硝子体注射治療はどうしても患者さんが特定の病院に集中し、現場が疲弊してしまう現状があります。演者の先生がいらした大学病院でも患者さんが殺到し、来院〜帰宅まで12時間を記録した事もあるとの驚愕のお話でした。治療方法についてのお話では、これまで主流だったPRN法(pro re nata 悪化時必要に応じて再治療)ではやはり長期視力が保てないとのお話でした。「悪化時投与」では少なくともダメージが発生してからの治療となるわけですし、またその日その場で即再注射できるか?というとこれまた難しい事も多く、こういった事の蓄積で視力低下を来すようです。
Treat and Extend法(受診時=投与だが経過良ければ間隔延長)であればダメージが出る前の予防投与的な面もありますので視力維持良好のようです。ただどうしても一年目の投与回数はかなり多くなりますので患者さんの経済的負担の面ではマイナスで、なかなか難しいところです。
晩ご飯は去年美味しかった駅近くのめりけんやといううどん屋さんへ。やっぱり非常に美味&リーズナブルでした。
蒜山SAにて。大山は霞んで残念でしたが、往復とも晴天でドライブも気分良しでした。
今年で6年連続参加だとおもいますが、やたら晴れの確立が高いような気がします。
院内研修〜間欠性外斜視〜
昼休みは月例の院内勉強会。本日は石倉副院長から斜視診療について、とくに日常診療で出会う頻度の高い間欠性外斜視について解説いただきました。分類や治療、当院で行って頂いている手術についてもお話頂き、大変勉強になりました。
本日のお楽しみ弁当は当院定番のぴえろ弁当さん。海老フライいつもどおり美味しゅうございました。が、事務長さんのエビチリ弁当もとっても気になりました。まっすぐでやたら姿勢の良いエビチリ・・・。次回はあれにしようかな・・。
院内研修〜ドライアイ診断基準〜
昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、昨年改訂になったドライアイの診断基準を説明してくださいました。これまで含まれていた角結膜上皮障害とシルマーテスト(眼瞼に濾紙を挟んで分泌量を測定する検査)が外され、自覚症状とBUT(Break Up Time:涙液破壊時間)のみのシンプルなものとなっています。
またあわせてTFOT(Tear Film Oriented Therapy:涙液の層別治療)について、同社の点眼剤ジクアス(ジクアホソルナトリウム)のお話も交えながら解説して下さいました。
大変勉強になりました。お忙しい中有難うございました。
院内研修〜保険証〜
昼休みは月例の院内勉強会。本日は事務さん担当で保険証について特別療養費や被保険者資格証明書のことなどを交えて解説してくれました。普段から眼科&ペイン診療や疾患の事のみならず、事務受付から防災等々、幅広く熱心に勉強会をしてくれるスタッフさん達でありがたい限りです。お疲れさまでした。
院内研修〜加齢黄斑変性&抗VEGF製剤〜
昼休憩は参天さんとバイエルさんがおいでになり、コメディカル向けに加齢黄斑変性とその治療ついて解説してくださいました。
スタッフさんは勉強になったようです。また院長もまた少しVEGF製剤関連の新しいお話を頂戴しました。お忙しい中有難うございました。
院内研修〜遠近両用コンタクト〜
昼休憩はボシュロムの担当さんから遠近両用コンタクトレンズについて解説頂きました。
老視に直面する40代〜50代のコンタクトレンズユーザーの実情や、遠近両用ソフトコンタクトレンズの仕組みや一般論、適応の判断、処方や患者さん説明のコツなど大変勉強になりました。
同社の遠近両用コンタクトレンズ「バイオトゥルー・ワンデー マルチフォーカル」についても紹介がありましたが、バイオトゥルーは以前にも勉強会して頂きましたが新素材・生体模倣を取り入れたという装用感の良いレンズで当院でも良く処方しています。今回の両用レンズも焦点を通常の遠近だけではなく遠中近と三段階にした「ごきげん」がキーワードなちょっとプレミアムなレンズとのことです。お忙しいなかありがとうございました。
日本眼科学会総会&オルソケラトロジー講習会
土曜日の診療後、東京へ。東京国際フォーラムで開催されていた日本眼科学会総会へ行ってきました。今年はそもそも参加するつもりではなかったのてすが、5年前に受講したオルソケラトロジーの講習の期限が切れるため、再受講してきました。結局当院では導入せぬまま過ぎていますが、処方資格は一応保持しておきたいのと、導入しないとしても患者さんからの質問に適切に答えられるように、との考えからです。
オルソケラトロジーの歴史から理論、処方の実際や合併症など一通りのお話しの後、新しい改定ガイドラインのお話しもありました。これまで適応に「20歳以上」と明記されていたのを、「原則20歳以上とし20歳未満は慎重処方」とする方向だそうです。文言としては少しですが、内容は大きな変化です。オルソKには近視進行予防効果があるといわれているため、これまでも医師の裁量として小児に多く処方されている実態があります。この通りにガイドラインが改定されればもっと普及してくる可能性もありそうです。
合間に流される関連学会のお知らせ。来年度の日本眼科学会総会学会長は我らが鳥取大学井上幸次教授です。
大阪国際会議場&リーガロイヤルホテル大阪で開催されます。
院内研修〜アレルギー性結膜炎〜
昼休みは月例の院内勉強会。本日は事務さん担当でアレルギー性結膜炎について解説してくれました。アレルギー性結膜炎、春期カタル、巨大乳頭結膜炎など、沢山の本を読んで分かりやすい資料にまとめてくれていました。丁度時期的にも花粉症の患者さんも多く、タイムリーな内容でした。お疲れさまでした。本日のお楽しみ弁当はNon cafeさん。ボリューム&お肉類たっぷりで美味しゅうございました。写真取り損ね・・。
鳥取県眼科医会総会・講習会
日曜日は米子全日空ホテルにて開催された鳥取県眼科医会総会・講習会へ参加してきました。
役員会&総会の後、講習会は特別講演二題で一題目は柏井眼科の柏井真理子先生から学校検診の場における色覚検査についてのお話を拝聴しました。色覚異常の方の見え方のシミュレーション等たくさんの綺麗なスライドを御呈示下さり、バッテリー充電のLEDなど日常生活の中で色覚異常の方が誤認しやすい状況やその対応等のお話もあり大変勉強になりました。
色覚異常に対する先生方や親御さんのご理解不足から子供さんが悲しい思いをされた事例のお話もあり、学校医としての関わりのなかで先生ご父兄に対する啓発の重要性もお話しされ、非常に考えさせられる内容でした。
二第目は愛媛大学の白石敦先生から瞬目関連疾患 Blink Associated Disease (BAD) についてのご講演でした。人間の瞬きは1日17000回にもなるのだそうで、眼表面と眼瞼の摩擦に起因する種々の疾患(LWE、SLK等)があります。発症のメカニズムや治療法などのお話も勿論ですが、いかにして瞬きの摩擦力や眼瞼圧を測るか?など眼表面の摩擦に対する非常に熱い思いが伝わってくるご講演で大変興味深かったです。最近もBADと思われる治療に難渋する患者さんがおられましたし、大変勉強になりました。
広島緑内障研究会へ
現在緑内障診療には光干渉断層計(OCT)を用いた診断が欠かせなくなりつつあります。この機器の普及によって診断が容易になった視野異常が出る前段階の早期緑内障「Preperimetric Glaucoma(PPG)」について、どのように治療すべきか、様子を見るべきか悩む事があります。緑内障診療は視野の進行具合とその方の余命とを天秤にかけるような所が有り、やはり若い方や進行に寄与する因子の有る方などは積極的な治療を考慮し患者さんとよく相談しなくてはなりません。PPGは日本語で「前視野緑内障」とすることも決まったというお話もありました。
上記のOCTの発達でおろそかにしがちになってた視神経乳頭所見の見方など緑内障診断の基礎から治療、新しい知見、紛らわしい疾患との鑑別など大変勉強になりました。
点眼アドヒアランスのお話もありましたが、受診が途絶えてしまうドロップアウト組を除いた患者さんの中でも点眼行動を厳密に守れている率は予想以上に悪く、また点眼方法も液がキチンと眼内に入っている確立が驚く程低いというお話は、聞いていて暗澹たる気持ちになりました。治療の主役である点眼がそもそも眼に届いていないのでは治療の根底から崩れます。改めて点眼指導や家族も巻き込んだ点眼チェック体制の見直し等の大切さを痛感しました。また患者さんによっては当院でも行っているレーザー手術(SLT)など点眼治療以外の選択肢ももう少し考慮すべきかと感じました。
研究会後はダッシュで駅へ。腹はお好み焼きと決まっていましたので「今回こそ『みっちゃん』へ!」といそいだのですが現地でのトンデモナイ行列に心折れました・・。前回おせわになった高砂まるさんの向かいにも徳兵衛さんというお店があったので入ってみましたが、こちらも非常に美味しかったです♡。ビール片手にお好み焼きとついでにホルモン焼きまで。至福のひとときでした。
第2回Retina Lecture Conferenceへ
土曜日の夜は米子全日空ホテルで開催されたRetina Lecture Conferenceに参加してきました。
大学の先生から2第ご講演頂いた後、京都大学医学部の村上智昭先生から「糖尿病黄斑浮腫の診断と治療」と題しての特別講演を拝聴いたしました。
糖尿病黄斑症は網膜の中心に水がたまり徐々に視力低下を来す疾患で、日常診療でしばしば遭遇します。抗VEGF抗体硝子体注射療法で効果が出る事が多いものの薬効がきれると再発を繰返し治療に難渋する事が多いです。抗VEGF療法に関連した新しい知見やその投与方法、また従来の治療法との兼ね合い等々、大変勉強になりました。ありがとうございました。
院内研修〜サンセーフティ〜
近年ハードコンタクトを作る人はかなり減ってきていますが、やはり安全で乱視矯正効果が高く、光学的、コスト的にも優れていることから根強いユーザーもおられますし、円錐角膜等の治療のために必須な場合も有ります。
サンセーフティは同社独自のハードコンタクトレンズ保証&サポートシステムで月々わずかの支払は必要ですが、カスタムメイドが売りの同社ならではのレンズ加工調整や、レンズ交換等に対する手厚い保証が受けられます。また通常はカバーされない紛失に対する保証があることも大きいです。ご興味がおありのかたはスタッフに御尋ね下さい。
ご多忙中有難うございました。>サンコンさん
第98回鳥取大学眼科研究会
土曜日の夜は第98回鳥取大学眼科研究会に参加して来ました。石倉副院長と手術担当の看護師さん2名も参加してくださっていました。
前半は大学&近隣の先生、視能訓練士さんから一般演題。Capsular Block Syndromeという白内障術中に水晶体が眼内に落下してしまうトラブルについてのお話しがありましたが、手品のように一瞬で消える水晶体の動画はトラウマになりそうでした。硬い核、小さな前嚢切開は要注意とのことで肝に銘じたいと思います。
特別講演は東京女子医科大学東医療センターの須藤先生から患者満足度の高いレンズ処方のコツと題して解説いただきました。
白内障手術は「見えるようにする」開眼手術なのは勿論ですが、近年は「より良い見え方を追求する」屈折矯正手術の側面も強くなってきています。眼内レンズも球面から非球面レンズへ、また乱視矯正レンズや多焦点レンズといったいわゆるプレミアムレンズも一般的になってきています。いかに誤差を少なくしまた患者さんのニーズに対応するかが非常に重要となります。
測定機器の進歩や計算式についての解説、特に今後増えるであろうLASIK眼への対応など大変勉強になりました。有り難うございました。
院内研修〜全身麻酔〜
昼休みは月例の院内勉強会。本日は看護師さん担当で全身麻酔について解説してくれました。
石倉副院長執刀の斜視や眼瞼手術がだんだん増えてきていますが、子供さんの手術には全身麻酔がかかせません。オペ室に出入りするメンバー以外にはなかなかなじみがないので、すべてのスタッフに分かりやすい資料を作ってくれました。全麻の原理や役割など全般的な事から、実際当院での術前検査〜手術当日〜リカバリーして日帰りされるまで流れを追って解説してくれました。
非常に綺麗な資料。患者さん説明用に使いたい位です。
学校医研修会・岡山合同練習
「点ではなく線で」複数回検討して成長曲線と平行でない場合を見極めるのが大切で一回のみの点の判定では見つけられないこと、
正常な成長曲線から外れて急激な伸長や停滞があるばあいには種々の疾患の事があり要注意とのお話でした。特に女児に多い思春期早発症などは発見にとくに成長曲線が有用で早期なら治療可能だそうです。
眼科学校医があまり関与する分野ではありませんが、丁度我が家では「伸ばせ身長!増やせ体重!!」で頑張っている中1の柔道少年がいますので興味深い話しでした。
もう1人の小2の柔道少年はお母さんと遠征で岡山県赤磐市へ。岡山県の強化練習兼合同練習に米子市柔道少年団もお呼ばれだったようです。沢山の試合&乱取りがあったようですが、最近釣手と引手の良い練習道具を見つけて頑張っている効果がでていたようです。遠征の皆様お疲れさまでした。
院内研修〜花粉症と食物アレルギー〜
花粉症、そろそろシーズンに入ってきますが今年は山陰両県「かなり多い」だそうで注意が必要です。
今回は花粉症の眼症状に限った話しではなく、花粉症と食物アレルギーの関連についてレクチャー下さいました。花粉・食物アレルギー症候群について恥ずかしながら院長不勉強でしたが、もとは花粉症が原因で特定の食物に反応がでてしまうことがあるとのこと。とくにハンノキ、シラカンバはかなりの種類の食物と関連があるようです。通常の血液検査では当該食物にアレルギー陰性とでてしまうこともあるようで、皮膚テスト(プリックテスト)のほうが正確で眼瞼浮腫にも要注意とのお話でした。
勉強になりました。有難うございました。
第40回日本眼科手術学会学術総会へ
金曜日の診療後、最終便で東京へ移動。 国際フォーラムで開催されていた「第40回日本眼科手術学会学術総会」へ参加してきました。
今回も白内障手術の術中トラブル対応、術後の患者さん満足度向上を主眼に見聞きしてきました。トラブル対応のテーマ、しょっちゅう聴講してるような気もしますが、当たり前の基本のようでいて毎回結構得る物があります。セッションの冒頭に「このテーマを過去にも聴講された方?」と壇上から質問がありましたが結構な数の先生方が手を挙げておられました。トラブルの徴候を早期に把握してまずは深みにハマらないこと、ハマっちゃった場合は如何にリカバリーするか、百戦錬磨の先生方のお話はとてもためになります。
ところで今回の東京行きで院長恥ずかしながらSuica初体験でした。先日替えたばかりのiPhone7PlusについてるApple Pay。「本当に使えるの?・・」とモノレール改札でおっかなびっくりな姿はおのぼりさん丸出しだったと思います。しかし、使ってみるとこれは本当に便利ですね。コンビニでも早速使ってみましたがiPhoneはベルトホルダから瞬時に取り出せますし「財布出す、お金払う、おつり受け取る」が無いって事が予想以上に快適で癖になりそうです。
あけましておめでとうございます。
今回から患者さんの手術台もタカラベルモントの最新MEPRO IVを導入。これまでの手術台は全身麻酔や小児手術のときに使い分けていく事になります。MEPRO IVは移乗も容易で座り心地もよく、よりリラックスして手術を受けて頂けるかと思います。
本日は白内障5件で新年早々から散瞳不良、超浅前房、術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)、前嚢石灰化etc.となぜかヘビーでしたが問題なく終了でき幸先の良いスタートを切れたかと思います。
今年もスタッフ一同頑張って参りますので宜しくお願いいたします。
院内研修〜色覚異常〜
昼休みにアルコンとノバルティスの担当さんがおいでになり、以前に聞きそびれてしまったWebカンファレンスを紹介してくださいました。色覚についてで東京女子医科大学の中村かおる先生からのお話でした。
色覚異常は男性の5%(女性は0.2%)と比較的高頻度であり、40人クラスなら男子の1人という比較的頻度の高いものです。軽度異常は生活上も全くこまらないため本人家族の自覚がないことすらあり、学校健診の項目から外されたことで知らないままに成長して社会に放り出されてしまうということがあり得ます。以前より改善されたとはいえ職業選択や進学面での制限は厳然としてあり、当院でも実際ありましたが、いざ就職や進学という時になって目標としてきた道を断たれるという気の毒な事例が相次いでいます。
検診から外される原因となった差別に繋がる事がないようプライバシーへの配慮は十分過ぎる程行った上で、検査して気付いて貰う事は非常に大切だと痛感します。
「過度に問題視はしない。しかし忘れないよう指導する」「子どもには教えず親任せ、ではなく医師からキチンと穏やかに諭すべき」「進路選択までには本人に自覚させ、色誤認による失敗への対策を教える」肝に銘じたいと思います。有難うございました。
今年も沢山の院内勉強会開催、学会研究会参加をしてくれました。スタッフの皆さんお疲れさまでした。
ご協力頂きました各社MRの皆様、本当に有難うございました。来年も宜しくお願い致します。
今年最後の予定手術
本日が年内最後の予定手術で抗VEGF抗体硝子体注射3例で締めくくりました。白内障手術も順調に増えつつあり熟成の進みすぎた難症例も数多く有りました。眼内レンズ縫着や強膜内固定等させて頂くことになった方もありましたが、幸い眼内レンズの入らなかった方や大きなトラブルもなく秋の術中地震ものりこえて、今年も無事終了できました。執刀させて頂いた患者さん方、そして頑張ってくれたスタッフさん達には本当に感謝しております。来年も安心して頂ける丁寧な手術を心掛けてがんばりたいと思います。
鳥取大学眼科同門会
医局、近隣の先生方から多数の一般講演の後、特別講演は信州大学の村田敏規教授でした。現在盛んに行われている抗VEGF抗体療法について、非常に良く効くのですが高価な薬を繰り返し投与しなくてはならない問題があります。レーザー治療を併用して如何に投与を減らしていくかというお話で大変勉強になりました。光干渉断層計(OCT)で撮影するOCTアンギオのお話もあり蛍光眼底造影(FAG)との差異、新生血管は鮮明に描出されるが漏出点は分かりにくい、など長所短所等レクチャーいただきました。御呈示頂いたOCTアンギオ画像は非常に綺麗でため息ものでした。有難うございました。
その後の懇親会では例年どおり、久しぶりの先生方と話しが弾み非常に楽しい時間でした。
院内研修〜高齢者体験〜
フル装備したスタッフさん、手足も伸びきらず前屈で手袋や白内障ゴーグルも装着して大変そうです。なにやら玄関を出入りしたりしてウロウロしてるとおもったら、患者さんの動線を実際に確認してくれていました。
院長も白内障ゴーグルを被ってみましたが、これは厳しいです・・・。
院長のiPhoneも白内障ゴーグルを被ってみました。
貴重な経験でした。また日常診療のなかで生かしていきたいと思います。ファイザーさん有難うございました。
院内研修〜ミケルナ配合点眼液〜
昼休憩は大塚製薬さんがおいでになり、同社の新しい緑内障治療薬、ミケルナ配合点眼液について解説してくださいました。
緑内障点眼の問題の一つに点眼アドヒアランス(服薬尊守)があります。点眼をどうしても守れない方もおられますし、種類が多いと日常生活にも支障を来します。近年は患者さんの負担を減らすために配合剤という2種類の成分を1本にまとめた点眼が多く出てきていますが、ミケルナもその一つでプロスタグランジン(PG)製剤&βブロッカーの組み合せとなります。ただこれ迄の既存数種類すべてβブロッカーがチモロールであったのに対し、ミケルナはカルテオロールとなります。また配合剤には成分それぞれの元の点眼よりも回数が減ってしまっているものがありますが(元来2回なのに配合剤では少ない方にあわせて1回、等)、ミケルナはそれぞれ元々が一回の点眼成分を配合しているとのこと。単純にそれだけで優劣はつきませんが、効果に期待は出来るのではないか?とのことでした。また角膜上皮に優しい事、薬価が安くて患者さん負担が少ない事も売りのようです。なんにせよ選択肢が増えるのは有り難い事です。ご多忙中ありがとうございました > 大塚製薬さん
院内研修〜抗VEGF製剤投与方法〜
初回の3連続投与後の維持期の治療については種々の方法があり、当院でもこれ迄の主流であったPRN法(pro re nata:定期診察、悪化時投与追加)をメインとしていますが、他にも定期投与やTreat and Extend法(受診時=投与だが経過良ければ間隔延長)があります。とくに今回はT&E法について某大病院のプロトコルなどを参考に解説してくださり、大変勉強になりました。
何年か前の瀬戸内眼科コロシアムでも聞いた覚えがありますが、T&E法は患者さんの心理的負担も軽減できるというお話がありました。PRN法は受診するまで治療が必要かどうか分からず毎回気をもんでしまうのに対し、T&E法は「受診=投与」ですから悩む必要がなく、診察と投与が同日ですから来院回数も減らせて、経過良ければ間隔も伸びるので気分的にもハッピー、との事だったと思います。
実際には画一的ではなく個々の患者さんの病状や社会的背景にもあわせて選択する必要がありますが、大変参考になりました。お忙しいなか有難うございました。
院内研修〜臨眼報告〜
(木)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は視能訓練士さん担当で先日一緒に出かけてきた臨床眼科学会で見聞きしてきたことを報告してくれました。視神経症についてやコンタクトレンズのケア用品等の情報など資料をまとめてくれました。初めての全国学会参加&報告、お疲れさまでした。
本日のお楽しみ弁当は米蔵さん。五つ星お米マイスターさんだそうです。写真取り忘れましたが、いつもながら美味しゅうございました。
院内研修〜デイリーズトータルワン〜
昼休憩はアルコンのコンタクトレンズ担当さんがおいでになり、ドライアイについての解説と同社レンズ「デイリーズ・トータルワン」について解説してくださいました。
院長は出だし遅れてしまいましたが、ドライアイについては涙液各層を含め眼表面の状態とコンタクトレンズの関係についてお話下さったようです。後半部分にデイリーズトータルワンについて説明がありました。同レンズはベースの部分は現在主流の素材で酸素透過性が非常に良いシリコンハイドロゲル素材とし、目に触れる部分は含水率が高く柔らかい素材としたもので装用感がとにかく良いとのことです。また乾燥にも強いとのことで小型送風機などデモ用のキットまでご持参下さいましたが、一定時間乾燥後グニャグニャに歪んだ他レンズと違いしっかりした形態が保たれていました。
お忙しいなか解説有難うございました。
院内研修〜術後ドライアイ&接遇マナー〜
勉強になりました&雑学が増えました。お忙しい中有難うございました。
第10回山陰手術談話会
土曜日の夜は松江赤十字病院で開催された「第10回山陰手術談話会」へ参加してきました。石倉副院長も参加してくださっていました。
鳥取大学の井上幸次教授から最近の角膜移植の話題について解説頂いたあとは、手術に限らず近隣の先生方、視能訓練士さんからのご発表や症例報告、ディスカッションがあり勉強になりました。視能訓練士さんが活発に発表しておられたのが印象的でした。
開院5周年
11月5日で開院5周年を迎える事ができました。沢山のお花や電報を頂戴し有難うございます。
当初は眼科単独で開院させて頂き、その後ペインクリニックを開設。医療法人化やペインクリニック増築、石倉副院長による小児眼科診療開始、等々思い起こせば大きなイベントもいろいろあったはずですが、実感的には何が何やらあっという間の5年間でした。
温かく支えて頂いた患者様、地域の皆様、近隣医療機関や大学病院の先生方、業者の皆様には本当に感謝しております。
勉強熱心なスタッフさん達にも恵まれ、尻も叩いてもらい、何とか大過なくやって来れました。
開業当初一番大切に考えていた「何でも気軽に相談しやすい医院」になれているかどうか?今一度思い返しています。
初診を忘れず勉強も怠らず、地域の皆様のお役に立てるよう頑張って参りたいと思います。これからもよろしくお願い致します。
第70回日本臨床眼科学会
京都国際会館で開催された第70回日本臨床眼科学会へ院長、石倉副院長、視能訓練士さん2名と事務長さんの5名で参加してきました。院長は一足先に水曜深夜ポンコツロードスターで京都へ移動。診療&家庭の細々を済ませて出発したら22時回ってしまい京都のホテル着は2時過ぎ・・。受付のお兄さんが微妙に不機嫌でした。すみません・・。
さすがに朝一番から会場入する元気はなく10時頃行ったらランチョンセミナー整理券は早くも完売。予約無しの列に並んでみましたがお弁当は売り切れ、あえなくお昼抜きの憂き目に・・・。さすが臨眼、凄い人出でした。
(金)の晩には一旦米子に舞い戻り、土曜日の午前診を通常通りこなして再び京都へ。ポンコツ号での京都2往復。学会参加時間とのべ運転時間が同じ位の気がします。
土曜日の夕方には石倉副院長とスタッフさんたちと合流して駅近くでお食事へ。華やかな女子会をむさいおっさん1名が邪魔しているような構図でした。新人視能訓練士さんは初めての全国学会で一生懸命勉強してくれたようです。刺激になれば幸いです。お疲れさまでした。
院内研修〜抗VEGF製剤〜
院長は午前診が長引いてしまい後ほど要点のみ伺う形になってしまいましたが、製剤間での血中濃度の違いや使い分けのお話など教えて頂きました。お忙しい中有難うございました。
祝御開院 富長眼科クリニック
日曜日は富長眼科クリニックさんの内覧会へ。院長先生は医局の後輩にあたる先生で、もともとご両親が診療していらっしゃる「富長内科眼科クリニック」の眼科部門を引き継いで、元の医院の少し奥まったところに分離独立されました。
院長直々に院内を御案内頂きましたが、院内の動線も考えられており診察室もうちと違って広々で羨ましい限りです。(毎度言ってるような…)
11月2日御開院との事です。おめでとうございます。
その後は大急ぎで岡山へ。今年も高度管理医療機器販売業の管理者講習会へ参加してきました。
コンタクトレンズは人工呼吸器等と同じように高度管理医療機器に分類されており、装用にはそれだけ十分な注意が必要です。販売管理者である我々にも毎年の講習会参加を義務づけられていますので、退屈な内容ではありますが2時間みっちりお勉強です。
ポンコツロードスターでの往復ドライブは気温もちょうど良く、幌を下ろしてかえってきましたが気分良好でした。岡山道では何台もの昭和な車やバイク集団とすれ違いました。ツーリングに良い季節ですね。
蒜山SAで大山をみるのが好きなんですが、日没間際&雲でちょっと残念な感じでした。
院内研修〜ドライアイ診療TFOT〜
(水)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は院長担当でドライアイのお話をさせていただきました。定義や診断基準と特に先日瀬戸内眼科コロシアムで聞いてきたTFOT(Tear Film Oriented Therapy)について紹介しました。
涙液破壊のパターンによっては、これ迄長い間ドライアイ診療の主流で使われてきていたヒアルロン酸でかえって角膜障害悪化もあり得るという事です。「これはキチンと勉強しなおさないと!」と思っていた所に「来月は院内勉強会、先生の当番ですよ〜!」と言われたので、これ幸いとテーマに選びました。学んだ事をしっかり生かして涙液動態をキチンと見極めた治療を心掛けたいと思います。
本日のお楽しみ弁当はいつものピエロ弁当さん。海老フライ美味しいです。大半は子供達に食べられました・・・。
第97回鳥取大学眼科研究会
大学&近隣の先生方の一般講演3題の後、特別講演として京都府立医科大学教授の外園千恵先生から「角膜上皮ステムセル疲弊症のリスクマネジメント 」と題して、眼化学外傷(特にアルカリと熱傷)、Stevens Johnson症候群、眼類天疱瘡などを中心にお話下さいました。
アルカリ外傷は開業医でも時に出くわす疾患です。早期の厳重な洗浄は勿論ですが、角膜上皮幹細胞を含めた障害範囲の的確な把握につとめることと、早期の消炎治療が予後に対してきわめて重要とのことでした。また慢性の類天疱瘡が白内障手術をきっかけに増悪する場合もあるとのこと。肝に銘じたいと思います。
培養口腔粘膜上皮シートによる外科的治療や特殊なコンタクトを用いた視機能回復など非常に興味深いお話も沢山頂戴しました。ありがとうございました。
手術中に地震!
幸いにも手術は佳境を過ぎた所でスタッフさんたちの適切な行動のおかげもあり、ゆらゆらと揺れるなか眼内レンズを挿入して無事終了する事ができました。残り3件の手術は余震の恐れから延期させて頂くこととなり、ご家族様共々予定をあわせて来院頂いておりましたのに本当に申し訳なく思います。
昨年導入したZEISSの手術顕微鏡が電磁ロック式で本当に良かったです。大揺れの最中も視野は術野からほとんどズレずに保持できていました。締付けタイプであの横揺れだと鏡筒が振られて術野を見失ったかもしれません。地震想定して購入したわけではありませんが思わぬ効果でした。
ゆれくるコールがけたたましく鳴っていました。
当院は被害ありませんが、鳥取県中部の方では医院やご自宅に被災された先輩先生方もいらっしゃると出入りのMRさんから伺いました。大きな被害でなければよろしいのですが・・・
祝御開院 白根医院眼科
日曜日、瀬戸内眼科コロシアムから帰ったその足で安来市荒島の「白根医院 眼科」さんの内覧会へ。
院長先生とは医局関連で直接一緒にお仕事させてもらった事はないのですが、多恵副院長と高校の同級生です。
元々あるお父様の整形外科医院の敷地内に眼科の建物が併設されており非常に綺麗で各部屋も広々と取ってありました。うなぎの寝床な当院と大違いで特に診察室の広さが羨ましいです。柔らか素材で出来た秘密基地のようなキッズスペースもありました。あれこれ図々しく見せて頂き、有難うございました。
10月3日御開院とのことで、おめでとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
瀬戸内眼科コロシアム
土曜日の午前診療後、ポンコツロードスターで急ぎ岡山へ。岡山国際ホテルで開催された「瀬戸内眼科コロシアム」へ今年も参加してきました。二日間に渡って各分野第一人者の先生方からレクチャー頂ける会で診療を休まず参加できますので開業医にとって非常に有り難い会です。
遅れて会場にたどり着いた時は角結膜・眼感染症のセッションで、京都府立の横井則彦先生からドライアイについて、涙液動態を見極めて分類&治療する新しい考え方:TFOT (Tear Film Oriented Therapy)の解説がありました。パターンを把握して的確な治療を行わないとドライアイ点眼しているのにかえって悪くなる事もある、というのはショッキングでした。きっちり勉強しなおして普段の診療に活かしたいと思います。
ところで、会場の岡山国際ホテル駐車場にはなんだか素敵な車達がいました。
「Vecchio Bambino」というイベントがあったようで、その関係車両のようです。美しい・・。
ベントレーのEGフードに「爺76+婆78+車90=244歳」。凄い&素敵ですね。
帰路ホテル下の信号待ち中、目前を運ばれてくるアルピーヌA110。
素晴らしい曲線美。眼福です。
院内研修〜消防訓練〜
(木)昼休憩は月例の院内勉強会。本日は消防署から講師においでいただき消防訓練を行いました。術中の手術室無停電電源から出火との設定で実際のロールプレイも行いました。手分けして患者さんを誘導する人、通報を行う人、初期消火に当たる人、それらを指示する人。頭で考えると簡単なんですが、実際に動いてやってみると意外に・・。いざというとき慌てないように消火器の位置も時々再確認が必要です。普段からの打ち合わせ、訓練の大切さを痛感しました。最後は外にでて実際の消火器を用いた訓練も行いました。
講師の消防隊員さんは院長&副院長が医学部漕艇部時代に大変お世話にになった漕艇協会の方でした。「市民レガッタにもまた出てください」とのことでした。一回こっきりの参加となってしまっていますが、チャンスがあればまた参加してみたいです。
お忙しい中、有難うございました。
本日のお楽しみ弁当は「よし喜」さんの丼。
院長は穴子丼でしたが非常に美味でした。おすすめです。
院内研修〜新人スタッフ指導〜
(月)の昼休みは臨時の院内勉強会。本日は千寿製薬さんにおいでいただき、院内での新人スタッフさん指導についてレクチャー頂きました。
新人さんがくじけずに成長していくように如何にして導くか?大学時代にも「指導医講習会」に参加したことがあり、この時にも実感しましたが新人さんに指導して成長してもらうというのは非常に大変なことです。正直、できる人がさっと手助けしてカバーしてしまう方が遥かに簡単ですがそれではいつまでも成長は見込めません。
これまで沢山の勉強会もしてきましたがこういった観点はこれまで抜けていました。今回開院からずっとサポートしてくださっている千寿製薬MMSの担当さんに改めて指導頂きました。
お忙しい中有難うございました。>千寿さん
鳥取県眼科アカデミア
土曜日はホテルサンルート米子で開催された、鳥取県眼科アカデミアへ参加してきました。
特別講演2題で1題目は鳥取大学井上教授から感染性角膜炎診療ガイドラインについて、2第目は大阪大学の橋田徳康先生から「ぶどう膜炎診療の観点からみた術後炎症管理」としてお話頂きました。
が、運悪く呼び出しで一時的に医院に戻りましたため一題目の後半分と二題目の前半分という絶妙な所を聞き漏らしてしまいました・・・(泣)。
院内研修〜急激な視力低下〜
(木)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は視能訓練士さんが急激な視力低下を来す救急疾患についてまとめてくれました。といってもメジャーな物だけでも多数あり可能性をあげればそれこそきりがなくなりますが、そのような患者さんがいらしたときにすべき対応や検査についても確認がありました。お疲れさまでした。
本日のお楽しみ弁当はガストで後ほど子どもと分けて食べましたが結構美味しいです。
第8回伯耆眼科医の会
特別講演二第で一題目は香川大学の辻川明孝教授より網膜静脈閉塞症とその診断、治療について解説頂きました。画像所見の見方や病期の見分け方、早期に抗VEGF抗体療法に踏み切るべき徴候など大変勉強になりました。
二題目は広島大学の木内良明教授より緑内障について点眼治療を中心にお話頂きました。点眼による上皮障害についての考察や、単剤投与と2剤目3剤目の併用投与での効果の差、各種点眼剤の長短所や合併症、使い分けのお話など豊富なデータをもとに解説下さいました。各社MRさんからは聞けないようなお話もあり今後点眼治療を考える上で大変参考になりました。
当日は看護師さんと事務さんも参加、石倉副院長に至っては岡山で開催されていた斜視弱視の研究会からとんぼ返りのはしごで参加してくださいました。お疲れさまでした。
AMO Premium Meeting in 広島
土曜日の診療後、ポンコツロードスターで一路広島へ。シェラトンホテルで開催されたAMO Premium Meeting in 広島へ参加してきました。道中やたら機動隊のバスをみたのはやはり8/6の広島ならではでしょうか?
白内障手術に使用する眼内レンズには、近年乱視矯正や多焦点レンズなど付加機能を与えたレンズが増えてきています。
現在当院では多焦点レンズとしてAMO社のレンズを使用しています。依然は遠方をバッチリあわせた場合近方距離は33cm程度となるレンズ一種のみで中間距離に少し視力の谷間がありましたが、先日近方42cmと50cmのバリエーションが増えました。通常は遠見&近見ともにライフスタイルに併せてターゲットを絞り左右同レンズを入れるのですが、最近では「Mix & Match」「Custom Match」という左右にあえて異なるレンズを入れることで視力の谷間を埋め、明視領域の拡大を図る方法が話題となっています。今回実際の症例のお話なども伺え、大変勉強になりました。
第10回鳥取県眼科フォーラム
土曜日の夕方はホテルサンルート米子で開催された第10回鳥取県眼科フォーラムへ。
特別講演形式で一題目は東京警察病院稲用和也先生から未熟児網膜症についてお話がありました。低出生体重で早くに生まれてしまった赤ちゃんは眼底の血管が十分に伸びていないことがあり、放っておくと両眼失明してしまうことがあります。大学時代には未熟児網膜症部隊の一員としてNICUに通ってましたので興味深く拝聴しました。開業してからは縁遠くなってますが当時レーザー治療担当させてもらった子が先日も経過観察に来院してくれました。両眼とも裸眼視力で1.2も出ていたのは大変嬉しかったです。
二題目は東北大学 中澤徹教授から緑内障についてお話を頂きました。中澤教授は院長一家がボストン留学した際に大変お世話になりました。一年目に入居していたアパートの別棟にお住まいでしたので暮らしの事から研究生活、また奥様にも子供の病気の事など沢山アドバイス頂きました。最近では学会・研究会でご活躍を遠くから拝見するだけでしたが、講演会後の懇親会&二次会までご一緒させて頂き久々に沢山お話させて頂く事ができました。相変わらずのパワーです。
緑内障についても如何に早く進行の徴候を捉えるか?また眼圧非依存因子はなにか?それに対する治療は?等々、本当に多方面に渡る研究、考察、治療を行っておられます。また医局運営についても熱く語っておられました。日付が変わる迄ご一緒させて頂きましたが楽しい時間でした。有難うございました。
院内研修〜眼瞼・斜視手術〜
(木)の昼休みは月例の院内勉強会。本日はオペ担当の看護師さん2名が、最近本格的に稼働し始めた石倉副院長の眼瞼・斜視手術について、およその所要時間やその対応(外来診療との兼ね合い)について解説してくれました。
夏休みに入り、副院長2名による全身麻酔下での小児手術も増えてきております。
本日のお楽しみ弁当は「有幸園(高島屋)」さん。ボリュームもたっぷりで美味しゅうございました。
学生実習最終日
今年は例年どおり6年生さんの「クリニカルクラークシップ(臨床参加型実習)」の他に入学したての1年生さんの「早期体験・ボランティア実習」もありました。皆さんとても礼儀正しく、好感の持てる生徒さんたちばかりで我々の当時と大違いです。6年生さんは先週(火)が最終、本日は1年生さんの最終日でした。1年生さんには患者さんの誘導等もお願いしましたが一生懸命で初々しいですね。慣れない事で緊張されたと思います。お疲れさまでした。
診療見学に快くご協力下さいました患者の皆さまには本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。
院内研修〜第三者行為〜
その名のとおり第三者が原因で起きた怪我や病気のことで、例えば交通事故や喧嘩による怪我などがあります。
原則医療保険の適応外となるため、診療を行う上で通常の医療保険とのややこしい兼ね合いがあり、その辺の基本知識と対応について解説してくれました。
本日のお楽しみ弁当は「LAND & YEARS」さん。美味しゅうございました。
院長的には一緒に入っていたビアホールのチラシも大変気になります。夏間近です。
第31回JSCRSへ
京都で開催された第31回JSCRS学術総会には土曜日の朝から参加です。インストラクションコースでは「白内障術者のための硝子体手術入門」を興味深く拝聴しました。大学病院に勤務させて頂いていた頃は、准教授のご指導下で一応硝子体術者の端くれでした。当院でも硝子体も含めて対応できる機器は準備しておりますが、やはり開業以降はぱったり途絶えております。ただ最近白内障手術も難症例が続いたりしており、幸い上手く行ってはいますが備えはしておかないといけません。
復路の道中は往路と違い、幸いの好天でした。エアコンは相変わらず調子わるいのですがリアスクリーンおろして窓全開にすると風通しがよくて快適です。
蒜山SAにて見かけた凄い車と素敵な車。眼福です。
京都へ
往路の米子道はあいにくの土砂降り&強風。そこかしこに深い水たまりができており、タイヤ溝はまだ有るはずなのに轍では水に乗っちゃうらしく手応えが怪しくなります。おっかなびっくり運転していると山中のカーブを曲がった先で中央分離帯に刺さった車が!。事故直後のようなので慌てて少し先の非常駐車帯にとまり、せめてけが人の確認と発煙筒設置!と懐中電灯片手に向かいましたが、途中に橋があるためガードレール外を戻る事が出来ません。緊急ダイヤルに連絡したところ、直前にも連絡が来て対処をはじめている事、道路内を歩くのは×なのでそのまま行きなさいとの指示を頂き、その場を離れました。「大丈夫かな・・?」とモヤモヤ気分を抱えながら深夜1時ごろ京都のホテルにたどり着きました。けが人がいらっしゃらなければよいのですが・・・。
院内研修〜シェルガン〜
木曜日の昼休憩は参天製薬の担当さんがおいでになり、同社が新しく発売される眼科手術補助剤のシェルガン®について解説してくださいました。
白内障手術の際には眼内の空間を維持するため等に粘弾性物質(OVD)と呼ばれる補助剤を使用します。OVDには複数の種類と特徴があり、分散型と凝集型を組み合わせて角膜内皮を術中障害から効果的に保護するソフトシェルテクニックという技術があります。ここからのシェルと、同社の他のOVDシリーズ「オペガン®」が命名の由来のようです。
ソフトシェルテクニックは当院でも全例に行っておりますが、現在使っている薬剤とまた使い勝手を比べてみようと思います。
Retina Lecture Meetingへ
CSCは網膜の中心、黄斑が腫れる病気で日常診療で割とよく出くわす疾患です。自然治癒することが多く視力予後も比較的良好な病気ですが、再発率が高くて繰り返したり視力が下がってきて治療に難渋することもあります。光線力学療法(PDT)が効きますが保険適応がなく、開業医では対応が困難なため大学病院にお願いせざるを得ない事も多いです。
大学の先生方から類似疾患を含めた症例の提示と考察を頂きました後、特別講演として東京女子医科大学の丸子一朗先生からCSCの基本と臨床について解説頂きました。疾患と絡めた脈絡膜の詳細な考察もあり大変勉強になりました。
祝御開院 さいはく眼科クリニック
2時過ぎ頃次男坊とお邪魔したら内覧会終ってました・・・。
が、運良くたまたま駐車場に院長先生がおられ、直々にご案内くださいました。院長先生は私が眼科医成り立てほやほやの頃大学で可愛がって頂いた先輩です。新築の綺麗な診療所で当院のようなうなぎの寝床とは違い、院内をぐるりと回れる広い廊下で動線もよいです。
院長先生&スタッフさんに御迷惑をおかけして恐縮しまくりのお父ちゃんと違い、なんでもかんでも質問しまくる次男坊。好奇心の固まり小学2年生、恐るべしです。院内外のカメラモニタなど特に興味津々で「このテレビなんですか??」と。
すると「お、ちょっとここ見てろよ?」と言い残して走り去る院長先生。スタッフさんと画面の中に出演してくださり次男坊大はしゃぎです。有難うございました。
6月1日御開院とのことで、おめでとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
院内研修〜小児の眼鏡〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は4月から副院長としてお招きした石倉先生から、ご専門の斜視弱視等小児眼科と子供さんの眼鏡処方について解説頂きました。子供さんの弱視治療に用いる眼鏡は保険や行政からの援助があります。そのあたりのお話や、また近隣の眼鏡店さんがどの程度の保証制度をとっておられるか?膜プリズム等特殊な眼鏡に対応してくださるか?等の資料も御呈示あり興味深い内容でした。
本日のお楽しみ弁当は定番のぴえろ弁当さん。あいかわらず美味しゅうございました。
EYEランドセミナー → 第61回山陰眼科集談会
Eyeランドセミナーを早めに失礼し急いで帰宅。米子全日空ホテルで開催された第61回山陰眼科集談会・第96回鳥取大学眼科研究会へ参加です。今年は米子でしたので多少楽でした。
ちょびっと遅れて会場入しましたが、石倉副院長と看護師さん一名も参加してくださっていました。
近隣の先生方からの多数の一般演題の後、特別講演として日本医大の高橋浩先生から超音波白内障手術と角膜内皮障害について解説頂きました。超音波機器の歴史から白内障手術における障害機序等、とくにフリーラジカルの関与などは恥ずかしながら全く不勉強でしたので興味深く拝聴しました。今話題の水素水についての解説もあり、水素の白内障手術に於ける角膜内皮保護への応用など大変勉強になりました。
第10回四国EYEランドセミナー
天気も良くドライブも気分良しです。途中与島SAでは例によって聞こえてくるメロンパンの歌。今年は誘惑に勝てずお昼ご飯に焼きたて「萌えmoeメロンパン」を頂きました。外はサクサク中はもっちりで美味しゅうございました。
与島SAに寄った後はしばらくメロンパンの歌が耳から離れません。しょうがないので眠気防止にメロンパン熱唱しながら高松へ。何とか2つ目の演題中に会場入りしましたが、スクリーンも複数用意された広い会場で今年も非常に盛会でした。
晩ご飯は無性にうどんな気分でしたので駅近くでみつけためりけんやというお店に入ってみました。チェーンらしいですが非常に美味しかったです。しかもびっくりする位リーズナブル。
肉ぶっかけうどん。特盛は予想以上の量でやり過ぎでした。
もっちもちです。
学生実習受け入れ
外来見学と午前診&午後診の合間には4件の白内障手術見学にも入って頂きました。ご協力下さいました患者の皆様有難うございました。下記の日程で学生さんが来訪予定です。
5月17日(火)、24日(火)、6月14日(火)、21日(火)、7月12日(火)、19日(火)、20日(水)、27日(水)
期間中ご協力の程、どうかよろしくお願い申し上げます。
学校検診
さて今年も小学校3校(崎津、就将、彦名)と湊山中学の眼科学校医を担当させて頂きます。残り3校、5月16日(月)、23日(月)、30日(月)の昼休みにそれぞれ検診に出向きますので、午後の診察開始が若干遅れる場合がございます。ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。
院内研修〜眼科予約制〜
木曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は看護師さん担当で5月から試験的に開始する眼科一般診療の予約制について、現在当院でオンライン受付システムに使用しているiTicket上での操作方法や対応について解説してくれました。設定等大変だったと思います。お疲れさまでした。
ペインクリニックと小児眼科外来は元より当院電子カルテシステム上での予約制としておりますが、一般眼科診療の方も待ち時間短縮にむけてオンラインから可能な一部予約制を試みてみようと考えております。iTicketを操作しつつの解説でしたのでいつもと違って外来待合室での勉強会です。なんかちょっぴり新鮮です。
iPad抱えて四苦八苦。なかなかうまく行かない場面も・・
一部予約制の開始直後は院長もスタッフさん達も慣れておらず、多少の不手際も予想されます。何卒ご容赦下さいませ。
院内研修〜糖尿病黄斑症〜
立て続けでしたが木曜日の昼休憩はバイエルと参天製薬の担当さんがおいでになり、糖尿病黄斑症(DME)の加療について説明してくださいました。院長は診療が長引いて遅刻してしまいましたが、スタッフさん向けに簡単な基本の話しからしてくださったようです。
現在ではDMEも抗VEGF製剤硝子体注射が治療の主流となりつつありますが、その投与間隔についてはまだはっきりと定まってはいません。当院ではこれまで初期単発投与後のPRN法(悪化時投与)をメインで考えておりましたが、最近では加齢黄斑変性(AMD)のように初期連続投与が推奨されたりもしています。ですが糖尿の患者さんはAMDの患者さん達より若い方が多いので自己負担額も多く、高額な注射を毎月打ち続けるのも大変です。難しい所です。
お忙しい中有難うございました。>参天さん&バイエルさん
院内研修〜遠近両用コンタクト〜
水曜日の昼休憩はボシュロムの担当さんがおいでになり、同社の遠近両用ソフトコンタクトと処方のコツをレクチャー下さいました。
院長はまたしても診療で間に合わず、最後に資料を片手に個別にお話頂きました。二度手間ですみません。
お忙しい中有難うございました。
院内研修〜接遇研修〜
木曜日の昼休憩は参天製薬の担当さんがおいでになり、接遇改善についてレクチャー下さいました。
当院も先月より一名新しい視能訓練士を迎えており、この機会に今一度再確認との事で患者さんに対する言葉遣いや身なり、職場での振る舞いについてなどをメインにお話くださいました。新人さん対象と言いながら、実は院長が一番思い当たる節が多すぎる内容でした。反省です。
お忙しい中有難うございました。>参天さん。
院内研修〜ムコスタ点眼〜
水曜日の昼休憩は大塚製薬の担当さんがおいでになり、同社のドライアイ点眼剤ムコスタについて解説してくださいました。
元はと言えば胃薬ですが、眼表面でも消炎作用&粘膜の修復作用を発揮するとされます。苦みや懸濁液ゆえのかすみ、一回ずつ使い切りの容器でやや煩雑ではありますが、効果は高いお薬です。
最近話題になっていた、涙道トラブルとの絡みなどトピックスも交えてお話下さいました。お忙しいなか有難うございました。
新年度
一番大きな変化としてはこれまで鳥取大学で斜視弱視等小児眼科診療に長年従事していらした石倉涼子先生をもう1人の副院長としてお迎えしました。小児眼科診療の拡充に伴い視能訓練士(ORT)さんも1名増員の3名体勢とし、先月より勤務開始しております。
また多恵副院長も長年お世話になった鳥取大学医学部を年度末で辞し、当院でのペインクリニック診療日を増やします。
診療の幅を拡げ待ち時間の短縮にも繋がるよう、院長以下スタッフ一同心機一転頑張って参ります。
医院真向かいに4/1より調剤薬局さんが新規出店してくださいました。当院駐車場専用通路横ですので患者さんにとって非常に便利で助かります。今後ともよろしくお願い致します。
工事終了に伴い当院駐車場専用連絡通路も復活です。
御迷惑をおかけ致しました。
院内研修〜抗VEGF製剤〜
金曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は久々に院長担当で、先日来立て続けに聞いてきていた抗VEGF製剤硝子体注射を用いた治療について解説しました。加齢黄斑変性(AMD)、網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う嚢胞様黄斑浮腫、糖尿病黄斑症について、それぞれ治療法の変化と現在の状況をお話し、今後の当院での対応について確認しました。特に投与方法は今後も良く考慮していく必要があります。
本日のお楽しみ弁当はまた川花さん。相変わらず美味しゅうございました。チャーハン最高です。
鳥取県眼科医会総会・講習会
日曜日はワシントンホテルプラザで開催された鳥取県眼科医会総会講習会へ参加してきました。
午前の役員会の後、午後の総会を経て講演会は特別講演二題で、一題めは小沢忠彦先生(小沢眼科内科病院)から新専門医制度についてのお話がありました。まだ定まっていない部分も多いようですが、現在の眼科学会専門医と日本専門医機構専門医の違い、その移行など詳しく解説してくださいました。色々とお上の御意向も透けて見え、特に学会参加軽視の単位制度は非常に気になりましたが、粛々とやっていけば特に問題はなさそうです。
第二題めは秋田の吉冨先生から緑内障全般について基礎から最新のお話しまで解説くださいました。至極単純な仕組みで眼圧測定の出来る眼内レンズや最新のステント手術など非常に興味深いお話しもあり大変勉強になりました。有難うございました。
院内研修〜ネパフェナク〜
(金)の昼休みはアルコンの担当さんがおいでになり同社の点眼薬ネバナック®(ネパフェナク)について解説してくださいました。
白内障術後には時に眼底が腫れることがあり(嚢胞様黄斑浮腫)これを防ぐためにステロイドだけではなく術後非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の点眼も併用します。
大学時代にも一度説明会をうけた事は有りますが、ネパフェナクはプロドラッグで角膜移行がよく同種他剤に比べて眼内移行性が高いとされます。また術前からの投薬も認められているそうで、抗生剤の術前等薬(術前減菌法)と合わせての点眼スケジュール例など示してくださいました。欠点は濁っている懸濁液ですので点眼後若干かすみを訴えられる患者さんがおられるようです。
また当院でも周術期点眼の変更を含めて考慮したいと思います。お忙しい中ありがとうございました。
製剤見本でなにやら盛り上がっています。
院内研修〜糖尿病合併症〜
(水)の昼休みはノバルティスの担当さんがおいでになり眼合併症も含め、糖尿病について解説してくださいました。眼科のことも勿論現在主流の治療薬について、その機序など勉強になりました。特に糖の再吸収阻害で「飲んだら痩せる」新薬についての説明のときは皆なにか目が輝いていました。
お忙しい中ありがとうございました。
アイリーア発売3周年記念講演(東京)へ
土曜日の診療後飛行機で東京へ。参天さんとバイエルさんにお誘い頂き、ホテルニューオータニで開催されたアイリーア発売3周年記念講演会へ参加してきました。演者、座長の先生方とも超豪華メンバーで、会場も非常に大きく参加者は550人を越えていたとのことです。現在アイリーアを始めとする抗VEGF製剤硝子体注射が盛んに用いられている三疾患についてそれぞれ3人の先生方からご講演があり大変勉強になりました。
網膜静脈閉塞や糖尿病黄斑症については既存の治療との役割分担をどうするか?とくにレーザーは、勿論虚血からの新生血管が懸念される状況には必須ですが、単純に浮腫のコントロールによる視力の長期予後的には微妙で、少し悪い可能性もあり得るようです。旧態依然とした治療を続けるのではなく良く考えていく必要があります。
ただそうはいえどもすべて抗VEGF剤にすると患者さんの負担も大変ですし、結局個々の病状や社会的背景に応じて検討するしかなく難しいところです。
講演会の最後には両社の社長さんから挨拶がありましたが、参天の社長さんが高コストな硝子体注射増加による医療経済の問題や、地方での注射可能施設の集中&疲弊の問題とそれを避けるための病診連携にまで言及しておられたのが印象的でちょっと好感がもてました。
往路の機内でのこと。ふと外に目をやると夕暮れの雲海にぽっかりと富士山。
綺麗でしばし見惚れてしまいました・・・。
院内研修〜網膜静脈閉塞症〜
昼休憩は参天製薬とバイエル薬品の担当さんがおいでになり、抗VEGF製剤アフリベルセプト(アイリーア®)を用いた網膜静脈閉塞の治療について勉強会を開催してくださいました。大規模スタディの結果もふまえての解説で再確認になりました。ご多忙の中ありがとうございました。
当院では今のところ初回投与後、悪化時に追加投与するPRN法で行っておりますが、加齢黄斑変性症(AMD)の治療と同様に初期は3回連続投与すべきと言う意見もあるそうです。初期投与をどうするのか、またその後はPRNでいくのか、はたまた定期投与やTreat and Extendでいくのか?悩ましい所ですが、結局のところ画一的ではなく個々の病状や患者さんの社会的状況にもあわせて、となるのかなあ?と思います。
院内研修〜小児眼科機器〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は視能訓練士さん担当で、小児眼科(斜視弱視)診療に於ける新しい機器について説明してくれました。4月からの小児眼科(斜視弱視)専門外来開設にむけていろいろと機器購入や導入検討をしているのですが、今回シクロメータとWelch Allyn社のスポットビジョンスクリーナーについて解説してくれました。シクロメータは院長も不勉強で知らなかったのですが、回旋斜視を簡便に検出できる機器です。
スポットビジョンスクリーナーは先日業者さんが現物を見せてくれましたが、非接触でやや離れた位置から患者さんの屈折値などを検出できる優れものです。子供さんの場合には大人のように「ハイ、顎のせて〜」とはいきませんので正確な屈折検査にはハンディタイプの手持ちレフという機械が必要になります。しかも子供さんをなだめすかしながら接近して測定するので視能訓練士さんの熟練した技が必要です。スポットビジョンスクリーナーは実際に使用してみた視能訓練士さん達からすると手持ちレフより若干精度は劣るらしく、またある程度の瞳孔サイズが要るので場合によっては暗い部屋で測定する事も必要なようです。でもかなり離れた場所から音と光で気をひきつつ短時間測定できるので熟練不要、かつ定価も安い、と。
「どっちでもいいから早く買って!」という無言のプレッシャーをひしひしと感じる勉強会でした。またじっくり検討します。
本日のお楽しみ弁当は川花さん。酢豚等も勿論ですが、椎茸の香りの濃いチャーハンが絶品でした。おすすめです。
黄斑疾患セミナー(岡山)へ
土曜日は診療後ポンコツロードスターで一路岡山へ。岡山国際ホテルで開催された第二回黄斑疾患セミナーへ参加してきました。
現在抗VEGF製剤が盛んに用いられている三疾患についてそれぞれ3人の先生方からお話しがありました。
滲出型加齢黄斑変性(wAMD)では増え続ける症例数にどう対応するか?治療効果と患者さんの満足度を上げつつ効率化を図る為、治療法、処置体制などの工夫をお話し下さいました。また網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症については抗VEGF抗体アフリベルセプト治療を絡めた大規模スタディの結果(Copernicus、Galileo、VIBRANT)についても解説があり、大変勉強になりました。
翌朝所用があった為早朝5時前から米子を目指しましたが、蒜山付近は大雪。道路はなんとかなりましたが、蒜山SAにうっかり入ったら駐車場が除雪不十分でハマって大変でした・・・。
院内研修〜今後の方針〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は4月からの診療体制変更を見据えて、打ち合わせや各個人の目標を確認する会でした。
現在鳥取大学で斜視弱視等小児眼科を御専門にしておられる石倉涼子先生が、4月より当院に赴任してくださる予定になっています。(現在も月1回おいでになっております)
現在、手術日の設定や診療体制を見直し中です。詳細が決まりしだい、またお知らせ致します。
本日のお楽しみ弁当は花風船さん。駅前近くにあるお店は知っていたのですが、お邪魔した事は有りませんでした。
ボリュームもしっかりあり、美味しゅうございました。また一度お店にもいってみたいと思います。
緑内障治療フォーラムへ
土曜日の夜はワシントンホテルプラザで開催された緑内障治療フォーラムへ参加してきました。興和創薬さんから新薬グラナテック(リパスジル)の説明の後、鳥取市立病院の高橋耕介先生が近隣数カ所の協力施設での使用成績を報告して下さいました。
特別講演としては東邦大学大橋病院の富田剛司先生から最新の緑内障診断と治療としてレクチャー頂きました。視野検査と今や緑内障診断になくてはならなくなったOCT(光干渉断層計)を絡めた診断のコツや、グラナテック、アイファガン等新薬についての新しい知見も交えてお話があり、大変勉強になりました。
40年ぶりともいわれる寒波襲来により翌朝の飛行機欠航が決まったとの事で、最終便に乗るため急ぎ空港に向かわれたそうですが、無事お帰りになれていると良いですが・・・
院内研修〜デイリーズトータルワン〜
昼休憩はアルコンのコンタクトレンズ担当さんがおいでになり、同社レンズ「デイリーズ・トータルワン」について解説してくださいました。
ベースの部分は現在主流の素材で酸素透過性が良いシリコンハイドロゲル素材を用い、目に触れる部分は含水率が高く装用感の良い素材としたものでウォーターグラディエントコンタクトレンズというそうです。
実際トライアルをためさせてもらった当院スタッフさんの評価も上々でした。また今後採用も検討させて頂きたいと思います。
ご多忙中有難うございました。
院内研修〜PFデラミ容器〜
昼休憩、日本点眼薬(日点)の担当さんがおいでになり、同社の新しいPFデラミ容器について解説して下さいました。
PFとはPreservative(防腐剤) Freeの略です。点眼薬に含まれる防腐剤、とくに塩化ベンザルコニウム(BAC)は角膜上皮障害を起こす事が良く知られており、ドライアイのある方や多剤併用しておられる方ではかなり問題となることがあります。同社のPF容器はフィルターや弁を組み合わせた特殊構造の点眼瓶で定評のあるものです。今回は新容器使用後の実際の容器汚染状況の検討結果(瓶内の残液は無菌!)や点眼全般に汚染防止のための点眼指導や注意事項なども解説してくださいました。
お忙しい中有難うございました。
院内研修〜EOG滅菌〜
(金)の昼休みは今年最後の院内勉強会。本日は看護師さん担当でEOG(エチレンオキサイドガス)滅菌について解説してくれました。当院では手術器具等はオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)をメインで滅菌しておりますが、素材や機器によっては高温が適さない物も有ります。原理の違いやまたEOGは有毒ですのでとくにその扱いの注意について、など他の滅菌方法も紹介しつつレクチャーしてくれました。
今年も沢山の院内勉強会開催、学会研究会参加をしてくれました。スタッフの皆さんお疲れさまでした。
ご協力頂きました各社MRの皆様、本当に有難うございました。来年も宜しくお願い致します。
今年最後の予定手術
本日が年内最後の予定手術日でした。当院でもやはり白内障手術が一番多いですが、眼内レンズの入らなかった方や大きなトラブルもなく今年も無事終了しました。手術させて頂いた患者さん方、そして頑張ってくれたスタッフさん達には本当に感謝しております。
今年の漢字は安心の「安」でした。来年も安心&安全を第一にがんばりたいと思います。
鳥取大学眼科同門会
土曜日はワシントンホテルプラザ米子にて開催された鳥取大学眼科同門会講演会に参加してきました。
近隣の先生方からの沢山の一般演題の後、特別講演は鹿児島大学の坂本泰二先生から「ビッグデータと人工知能」と題してのお話を拝聴しました。前半はトリアムシノロン併用硝子体手術のお話などから、ランダム化比較試験の大変さビッグデータへの流れについて解説くださいました。
最近よく耳にする「ビッグデータ」不勉強でよく理解してませんでしたが、よく分かりました。
網膜剥離のデータを少し披露されましたが、これまで常識と信じられていたことが覆されたりして興味深かった。
駄々、玉石混交の多量なデータからどのように必要な情報を抽出するか?→AIの活用への流れ
現在眼底画像から診断 9割程度正診される
眼底画像一つからその人の人物像(年齢性別体重等々)までAIで判別可能というのは空恐ろしくすらあります。
していった過程、
土曜日は32回鳥取県眼科学術講演会・65回鳥取大学眼科同門会講演会へ参加してきました。
大学医局、山陰両県の先生方から14題もの一般講演のあと、特別講演は東京大学の相原一先生でした。
現在緑内障の第一選択に使われるプロスタグランジン製剤について、その由来や経緯、それぞれの構造や作用機序の違いなど、非常に深く掘り下げて解説頂きました。ちょっとマニアックな内容で勉強になりました。
懇親会では久しぶりの先生方と話しが弾み、つい飲みすぎました。非常に楽しい時間でした。
院内研修〜ジクアス(ジクアホソルナトリウム)〜
昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、コンタクトレンズ装用者のドライアイと同社の点眼剤ジクアス(ジクアホソルナトリウム)について解説して下さいました。
ジクアスは水分とムチンの分泌を促進し涙液を改善する薬ですが、今回コンタクトレンズ装用下での使用が公に可能となったそうです。ドライアイ患者さんのコンタクトレンズ装用に於ける障害発症メカニズムについてレクチャーがあり、それに対しジクアスがどのように作用するのか?実験モデルでの結果も交えてお話下さり、非常に分かりやすい内容でした。
また最近変わられた担当さんが自己紹介までしてくださり、大学時代の所属サークルや経歴をお伺いしてなるほどその体格の良さと折り目正しさ、爽やかさに納得いった次第です。中四国エリアのプロモーション担当さんまでおいで下さり、お忙しい中有難うございました。
第9回山陰手術談話会
鳥取市立病院の細川満人先生から「近視性牽引黄斑症の治療」としてお話下さったあとは、近隣の先生方からのご発表や症例報告を持ち寄ってのディスカッションがあり、今年も大変勉強になりました。
院内研修〜遠近両用ソフトコンタクト〜
昼休憩はクーパービジョンの担当さんがおいでになり、遠近両用ソフトコンタクトレンズの処方について解説して下さいました。当院でも取り扱いを始めて大分たちますが、需要は伸びてきているように感じています。
自社製品でのお話のみならず、他社製品も交えてのちょっとしたコツまでお話くださり、大変勉強になりました。
お忙しい中、ありがとうございました。
中国四国眼科コメディカル講習会
日曜は米子コンベンションセンターで開催された中四国眼科コメディカル講習会にスタッフさん全員と参加してきました。会の名前の通り、医師向けではなく眼科で働くスタッフさん向けの会です。
参天製薬の方から接遇関連についてのお話の後は、鳥取大学の佐々木慎一先生から白内障について、また宮浦眼科の宮浦徹先生からは中高生のコンタクトレンズについてのお話がありました。
スタッフさん向けとはいえ、眼科医にとっても非常に興味深い内容でした。眼科でも白内障、緑内障、黒内障、他科でも内障がつく病名が多数あります。佐々木先生のお話で、内障という言葉の語源についても恥ずかしながら初めて知りました。
第3回中国四国レチナミーティング
土曜日の診療後、ポンコツ号で一路岡山へ。ホテルグランヴィア岡山で開催された第3回中国四国レチナミーティングへ参加してきました。
中四国の大学&総合病院の先生方から糖尿病黄斑症についてのお話しのあと、特別講演は東京医科歯科大の大野京子先生から病的近視診療における最新のお話を拝聴しました。
病的近視による新生血管黄斑症や牽引黄斑症候群などに対する治療や画像診断の進歩によりえられた新しい知見など、大変勉強になりました。
院内研修〜院内感染対策〜
昼休みにアルコンとノバルティスの担当さんがおいでになり、院内感染とその対策、特にアデノウイルスについて全国調査の結果を踏まえて解説下さいました。お忙しい中有難うございました。
この夏はアデノウイルスによる「はやりめ(流行性角結膜炎)」の大変な流行があり当院でも対策に大わらわでした。
最近ようやく少し下火になってきてくれたように思います。
医院旅行〜USJへ〜
文化の日は日帰り医院旅行でユニバーサルスタジオジャパンへ行ってきました。スタッフさんがお洒落な旅のしおりまで作ってくれて遠足気分が盛り上がります。早朝マイクロバスで医院を出発。一部の若い人達は別便で早めにUSJ入り。元気です。
エクスプレスパスを駆使しながら足早に回りましたが、結構疲れました。院長は乗り物も得意では有りませんが、映像と組み合わせたライドは特に苦手です。ハリーポッターのライドに乗った後はしばらく死んだ目をしていたと思います。
ハロウィンの時期でしたので仮装したお客さんも一杯。いろいろなイベントも催されており、夜は園内をうろつくゾンビから逃げ惑いながら帰ってきました。楽しい一日でした。
鳥取大学緑内障眼底読影勉強会III
土曜日の夜は全日空ホテルで開催された鳥取大学緑内障眼底読影勉強会IIIへ参加、福島アイクリニックの狩野康先生からレクチャー頂きました。緑内障は日常診療で最も多い馴染みの疾患の1つではありますが、実は「本当に緑内障か?治療を開始すべきか?」と悩む事は結構あります。鑑別診断から、なぜ鼻側の視野から障害されやすいか?などその機序、また沢山の実症例を呈示頂きながら、視野、眼底、光干渉断層計(OCT)を用いたその判断過程を解説頂き大変勉強になりました。
またこの会は非常に役立つ立派なテキストも貰えますので有り難いです。
院内研修〜臨眼報告〜
金曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は事務さん2名担当で、先日院長に同行して参加した臨床眼科学会で見聞きした内容の一部を解説してくれました。1人はマイボーム機能不全についてとカラーコンタクトについて。もう1人はレセプト関連について報告&考察してくれました。お疲れさまでした。
本日のおたのしみ弁当は舶来亭さんのお弁当。美味しゅうございました。
院内研修〜アイリーア〜
(水)の昼休憩は参天とバイエルの担当さんがおいでになり、抗VEGF治療薬アイリーア(アフリベルセプト)の解説をして下さいました。薬剤の構造や作用機序、眼内動態など基礎的なことから臨床事項迄、先日の網膜静脈分子閉塞症に伴う黄斑浮腫への適応拡大もふまえてお話下さいました。
院長的にはなじみのある内容でしたが再確認になりました。スタッフさんにもよい勉強になったと思います。
お忙しい中、有難うございました。
第69回日本臨床眼科学会
週末はスタッフさん2名と名古屋で開催された第69回日本臨床眼科学会へ参加してきました。
金曜の診療後、院長はやくも&のぞみの最終で名古屋へ。土曜日早朝のモーニングセミナーから参加、コンタクトレンズとドライアイ関連のお話を聞いた後は、有水晶体眼内レンズ(ICL)、白内障手術トラブル対応などインストラクションコース主体に勉強してきました。
今回は会場が国際会議場と金山駅前の全日空と2カ所でしたのでシャトルバス移動が面倒でした。移動に時間取られて目当てのインストラクションコースに遅刻も・・。
機器展示も全国学会のお楽しみの一つなんですが、某ブースには今話題のペッパー君が!!
なぜか来場者はそっちのけ。
コンパニオンのお姉さんにばかり話しかけるペッパー君・・。
瀬戸内眼科コロシアム
土曜日の午前診療後、急ぎ岡山へ。今年も瀬戸内眼科コロシアムへ参加してきました。二日間に渡って各分野第一人者の先生方からレクチャーいただけるのですが今年も豪華な講師陣でした。ボストン時代に大変お世話になった東北大学の中澤先生もおいでになっており、緑内障進行について、その判定や眼圧以外の危険因子などご講演下さいました。緑内障の進行判定は日常診療で常々悩む所で、進行の遅いものは何年もかけてやっと判断出来る場合もあります。視野やOCT上での変化をセクター毎で判断する等々、また普段の診療で考慮してみようかと思います。
日曜は午後から別会場で高度管理医療機器販売の管理者講習がありましたので、少し早めに移動しましたが今回も大変勉強になる会でした。
初日の晩御飯は岡山の美味しいラーメンを食べてみよう、と食べログチェック。宿からすぐの「浜ラーメン」に行ってみました。ちょっと入店を躊躇するような佇まいでしたが、予想以上に美味しくてびっくりしました。オススメです。
帰りは例によってポンコツ号の幌下ろして帰ってきましたが、いい季節になってきました。
蒜山SAから望む夕暮れの大山。晴天で非常に綺麗でした。
第94回鳥取大学眼科研究会
土曜日夜はワシントンホテルプラザにて開催された「第94回鳥取大学眼科研究会」へ参加してきました。
特別講演は順天堂大学医学部附属浦安病院の海老原伸行先生で「アレルギー性結膜疾患の基礎と臨床 up to date 2015 」と題してお話下さいました。基礎の難しい内容も分かりやすく解説頂き、臨床についても花粉症に対する初期治療や免疫舌下療法、春期カタルに対するプロアクティブ療法など、新しい治療法をお話下さり大変勉強になりました。
DM Network Meeting
金曜日夜はホテル全日空米子にて開催されたノバルティス主催の「DM Network Meeting」へ参加してきました。
糖尿病(DM: Diabetes Mellitus)の主要な合併症の一つが糖尿病網膜症で、緑内障と1,2位を争う失明原因です。今回の会は眼科内科合同というちょっと珍しい会でした。
Keynote Lectureとして鳥取大学の山﨑厚志准教授が「糖尿病網膜症の診断と治療 Update」と題してお話くださったあと、DIscussionでは内科、眼科双方の立場でのお話やお考えが伺え、大変勉強になりました。
研究会後の情報交換会では普段糖尿病のコントロールをお願いしている内科の先生方ともお話でき、最近の糖尿病治療の実際について伺い、日頃感じていた疑問も解消できました。非常に有意義な会でまた開催して頂けると有り難いです。
院内研修〜サンセーフティ〜
(水)の昼休みはサンコンタクトレンズの担当さんがおいでになり、同社のハードコンタクトレンズ保証システム、サンセーフティについて解説してくださいました。
今や使い捨てソフトコンタクトが全盛であえてハードコンタクトを作る人はかなり減ってきています。ですが安全で乱視矯正効果が高く、光学的、コスト的にも優れていることから根強いユーザーもおられます。また円錐角膜等の治療のために必須な場合も有ります。
ただ長期間使用するレンズですので紛失や破損、汚れの沈着、フィッティング変化などの不安もつきまといます。サンセーフティは同社独自のハードコンタクトレンズ保証&サポートシステムで月々わずかの支払が必要ですが、カスタムメイドが売りの同社ならではのレンズ加工調整や、レンズ交換、紛失に対する手厚い保証が受けられます。
お忙しい中、説明有難うございました。
院内研修〜患者さんへの接し方〜
(木)の昼休みは月例の院内勉強会でした。本日は副院長担当でテーマは「患者さんへの接し方、問診の取り方」。
痛みと精神状態にはつよい関連があり、ペインクリニックでは精神的な側面での加療も重要です。副院長はそのあたりにも力を入れており、九大の心療内科カンファに参加させて頂いたり、先週末も東京の学会へいって勉強してきています。
今回もそのあたりをふまえながら、患者さんはなぜ訴えるのか?その訴えを減らして楽にしてあげるにはどうしたらいいのか?など患者さんの気持ちをうまく導く話しの聞き出し方などを話してくれました。クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンという言葉も恥ずかしながら初めて知りました。
我々は「問診」となると症状経過の聞き取りにばかり注力しがちです。これは少しでも正確な診断と治療につなげたいが為です。ですが日常診療のなかでは「病は気から」ということを強く感じることもしばしば有ります。疾患に対する治療は勿論ですが、患者さんの気持ちに沿う話し方や態度等今一度反省して考えるよい機会になりました。
本日のおたのしみ弁当はたこ八さんのたこ焼きとお好み焼き。かなり美味しかったです。
子供達にも食べさしてみたら「おいしい!!」とえらい勢いでバクバク完食。おすすめです。
院内研修〜糖尿病合併症〜
同社のルセンティスを始めとした抗VEGF製剤を用いた糖尿病黄斑症についても勿論ですが、その他にも末梢神経障害など全身的なところもお話下さいました。お忙しいなか有難うございました。
第二回OCT読影セミナー
OCT(光干渉断層計)は黄斑疾患、緑内障診療に絶大な威力を発揮します。肉眼所見は勿論おろそかにしてはいけませんが、気付きにくかった極早期の緑内障や黄斑上膜が見つかる事もしばしばあり、いまや日々の診療になくてはならない機器です。各施設とも視能訓練士さんが撮影してくれる事も多いのですが、第一部はまさにコメディカルをターゲットにされた内容で、鳥取大学の佐々木先生と山﨑准教授がOCTについて基礎と注意事項などお話下さいました。うちの看護師さんにも「分かりやすかった!」と大好評でした。
第二部の特別講演は白井病院の水川憲一先生でOCTの基本的なお話から最近のトピックスのお話まで伺いました。有難うございました。
院内研修〜骨粗鬆症プラリア〜
院長と眼科オペ担当スタッフはオペ日でしたので参加できませんでしたが、副院長とペイン担当スタッフさんが中心に勉強してくれたようです。第一三共さん、セイエルさん共々、御多忙の中ありがとうございました。院長不参加で失礼しました。
第7回伯耆眼科医の会
特別講演二題で一題目は同志社大学の小泉範子先生から角膜内皮再生医療のお話を伺いました。角膜の裏側にある角膜内皮細胞というのはポンプの働きをしているのですが、減ってしまうと水泡性角膜症という黒目の水ぶくれを起こして濁ってしまいます。これまでは角膜移植手術しか治療法がありませんでした。
内皮細胞&薬剤の注射や軽症の場合には薬剤点眼での治療が可能になるというお話で、その成績の一端も披露下さいましたが非常に感動的でした。水疱性角膜症治療がガラリと変わる時代がすぐそこに来ているようです。
二題目は笠岡市の永山眼科クリニック永山幹夫先生から緑内障点眼選択の話でした。自院でのアンケート結果を元にお話しされ、患者目線からの薬剤選択という非常に興味深い話でした。また緑内障新薬のアレルギーの話などもあり、患者さんの訴えによく耳を傾けることの大切さを再確認しました。有難うございました。
お盆休みにつきまして
お盆の診療につきまして
8月13日(木) 〜 16日(日) 休診とさせていただきます
ご理解とご協力の程、よろしくお願い致します。
家族でお墓参り。ぎりぎり天気がもってくれて助かりました。
院内研修〜アイリーア〜
昼休憩は院内勉強会。今回は参天とバイエルの担当さんがおいで下さり「アイリーア(アフリベルセプト)」について解説してくださいました。アイリーアはつい先日網膜静脈分子閉塞症(BRVO)に伴う嚢胞様黄斑浮腫に対する適応が追加されました。今回はこの事について、とくにレーザーとの治療効果を比較したVIBRANT試験の結果等もふまえて説明してくださり、大変勉強になりました。お忙しい中、有難うございました
院内研修〜ペインクリニック学会報告〜
金曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は事務さん担当。先日副院長が大阪で開催された日本ペインクリニック学会へ参加しましたが、スタッフさん2名も同行して勉強してきてくれました。
今回そこで学んで来た事を、普段副院長の診療についていて感じた事考えた事等を交えて解説してくれました。西洋医学と東洋医学との違い、漢方における「中庸」についての解説などなかなか新鮮でした。お疲れさまでした。
お楽しみ弁当はガスト。院長はハンバーグでしたが、ボリュームたっぷりでなかなか美味しゅうございました。
第9回鳥取県中西部眼科研究会
土曜日の夕方は全日空ホテルで開催された第9回鳥取県中西部眼科研究会-JOYの会-へ。
特別講演2題で一題目は兵庫医大の木村亜紀子先生が神経眼科疾患の診断、検査、治療についてお話下さいました。滑車神経麻痺の診断に無散瞳眼底カメラでの回旋チェックが有用というのは目からウロコでした。普段つい苦手意識を持ってしまいがちな神経眼科ですが、その機序に基づいて分かりやすく説明して下さいました。
二題目は総社市すぎもと眼科の杉本学先生から涙道診療について。シースを用いた内視鏡下涙道手術の第一人者の先生で、いま話題のムコスタ点眼によるムコスタ結石の話や小児の先天性鼻涙管閉塞に対する治療方針のお話などもあり大変勉強になりました。
一応世話人のはしくれとして散会後お二人とご一緒させて頂きましたが、とても気さくな先生方で楽しいひとときでした。ご講演有難うございました。
院内研修〜ブリンゾラミド〜
昼休憩は院内勉強会。今回はアルコンの担当さんがおいで下さり、同社のエイゾプト、アゾルガの話しを交えて緑内障について解説していただきました。日内変動チェックの重要性、とくに正常眼圧緑内障(NTG)進行例での夜間眼圧上昇の可能性や、それに絡めて体位変換による眼圧の変動(仰臥位による上昇→就寝時眼圧上昇の可能性)のお話もあり勉強になりました。お忙しい中、有難うございました
第9回鳥取県眼科フォーラムへ
土曜日の夕方は全日空ホテルで開催された第9回鳥取県鳥取県眼科フォーラムへ。
特別講演2題で星ヶ丘医療センターの佐々木香る先生から前眼部感染症についてと群馬大の岸章治先生から眼底の画像診断についてお話を頂きました。
Optos(超広角眼底SLO)を用いた蛍光眼底撮影やSwept Source OCTなど機械の進歩によって診断も様変わりしていく事、またいままで見えなかったものが見える事で得られた新しい知見について等、非常に興味深いお話でした。
フォーサム2015大阪へ
グランフロント大阪で開催されたフォーサム2015大阪へ参加してきました。金曜日の診療後ポンコツロードスターで一路大阪へ。夜半過ぎに到着し、(土)からの参加です。
ランチョンセミナーでは定番、若手のドクターが助っ人の助けを借りながら前眼部疾患難症例に挑む「知りオネア!」へ。鳥取大学井上教授の難解な問題と、さらに難解なヒントはお手上げでした・・・。
会場には愛媛から謎のゆるきゃらとポンジュースの蛇口(断水中)の出張も
福岡でご活躍中のS先生とも久々に御会いし、ちょっぴり会場抜け出して2人でラーメンへ。ムタヒロというところへ連れて行ってもらいましたが、久々にショックをうける美味しさでした。また見かけることがあったら多分入ってしまうと思います。
お店の人の感じも良く、つけ麺絶品でした。
院内研修〜JSCRS報告〜
JSCRS参加
院長は金曜日の診療後、最終便で東京に移動。土曜日の早朝からがっつり参加してきました。モーニングセミナーではメジャーどころの白内障手術機器を比較したテーマのものがあり、当院で活躍してくれているニデック社のFortasもあったので興味津々で聞いてきました。
Fortasは日本メーカー製で硝子体手術もこなせます。他の機種と違い白内障手術機器と言うよりは眼科手術機器、との前置きのうえでお話がありました。灌流、吸引、超音波発振の各ポジションごとに、またそれぞれのポジション内でも踏み加減で圧や流量などをリニアに細かく設定することができますが、正直多機能すぎて使いこなせてない部分も多かったりします。御高名な先生のお考え、設定や解説を聞き、改めて勉強になりました。
硝子体も出来るようにポンプ回路が二つありますが、多数例こなす先生は白内障に両方のポンプを使って超音波と灌流/吸引それぞれのハンドピースに接続する贅沢な使い方もある、と紹介されていました。灌流ボトルもカセットも2倍・・ちょっとカルチャーショックです。
その他には眼内レンズの強膜内固定もまた勉強してきました。Lock & Lead法という新しい方法のお話があり、以前練習してみた方法と比べて少し手間はかかりそうですが術中IOL落下の恐怖は少ないようです。いつでも使えるようにまた練習してみようかと思います。
今回は30周年ということでいろいろな催しがあり、なぜかビスコも配られてました。懐かしいお味でした。
院内研修〜緑内障啓発〜
昼休憩は院内勉強会で、今回は参天製薬の担当さんから緑内障関連でお話頂きました。御多忙の中、ありがとうございました。
緑内障と診断された患者さんを如何に治療継続に持ち込むか?、について解説して頂きました。緑内障は点眼治療がメインとなりますが、どうしてもいい加減になってしまう方もいらっしゃいます。そういった患者さん向けの啓発冊子やグッズも持ってきてくださいました。特に点眼忘れを防ぐ、点眼チェックボードはペン要らずで点眼ホルダーまでありなかなか秀逸です。
実際に診療をしていると患者さんもいろいろで、猛烈に几帳面に点眼される方もあれば、ついつい忘れがちな方、副作用が気になりすぎて自己調節や中断してしまう方、時には緑内障→必ず失明と早合点し、治療放棄してしまう方もあります。患者さんそれぞれの個性に合わせた説明、指導も大切だと痛感しています。
院内研修〜ルセンティス&黄斑浮腫〜
(水)の昼休みはノバルティスの担当さんがおいでになり、網膜静脈分子閉塞症にともなう嚢胞様黄斑浮腫など、黄斑疾患の一般論と、同社の抗VEGF製剤ルセンティス(ラニビズマブ)について解説してくださいました。
黄斑疾患に対する抗VEGF製剤としては参天製薬のアイリーア(アフリベルセプト)がシェアを延ばしてきている訳ですが、血中半減期など、これら2剤の相違点についても改めて解説頂き勉強になりました。お忙しい中有難うございました。
院内研修〜手術間接介助〜
金曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は手術時の間接介助&外回り業務について資料を作って解説してくれました。手術は1人では出来ません。執刀医の院長の他、隣で助手や器具出しを努めてくれる看護師さん、手術室内での各種確認業務を担当してくださる外回りスタッフさんの存在は欠かせません。綺麗な写真付きで普段手術室に入らないスタッフさんにもよくわかる保存板とも言える資料を作ってくれました。お疲れさまでした。
今回のお楽しみ弁当は舶来亭さん。チキンカツを頼んでみましたが非常に美味しかったです。
新 手術顕微鏡
前日届いた新しい手術顕微鏡での初手術日でした。
春先にZEISSさん&東和産業さんの御厚意でLumera iとVISU160をデモして頂いていました。最終的にLumera iかな?と思っていたのですが、奮発して上位機種のLumera Tにしてしまいました。やはり助手も術者と同じ術野が見えるというのは大きいです。
本日はやや難症例を含む5件の白内障手術だったのですが問題なく終了しました。Lumeraの素晴らしい徹照で、よく見えすぎて助手をつとめてくれた看護師さんともども、ちょっぴりクラクラします。
学生実習受け入れ
外来の問診〜検査〜診察までの一連の流れと、午前診&午後診の合間には3件の白内障手術見学に入って頂きました。
十分解説が出来ず申し訳なかったですが、開業医の日常診療はなんとなく分かってもらえたのではないかと思います。
ご協力下さいました患者の皆様有難うございました。期間中引き続きご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
学会はしご
丁度お昼時で大行列。購入のみとはいえ押しのけて入るのは気がひけました。
見込みの甘さから出雲へは特大遅刻。特別講演1を聞き漏らしてしまいました。山陰眼科集談会は山陰両県で持ち回りで開催されている研究会で昭和23年からこのたび60回を迎えました。記念撮影もあったようなのですがこれにも間に合わず。不覚です。
記念講演では過去なぜか第11回が2度開催された記録があり、実は今回は第61回かも知れないという驚愕の事実も明かされていました(笑)。
副院長の方もこれまた下関で開催された第25回中国四国ペインクリニック学会と第13回中国四国塾をはしごして帰ってきており、夫婦でヘロヘロです。
第9回四国plus one Eyeランドセミナーへ
土曜日の午前診終了後、ロードスターに飛び乗り一路高松へ。今年も第9回四国Plus One Eyeランドセミナーへ参加してきました。二日間に渡り各分野第一人者の先生方による特別講演形式で行われるもので、ここ数年は毎年参加させて頂いています。今年も変わらず盛会で非常に勉強になりました。
与島SA。いつものメロンパンの歌のみならず、たこ焼きの歌も流れていました。
これも強力に耳に残って困りました。たーたーたこ焼き♫。
夜は疲れ果てていたのでホテル前で簡単にすます事に。いつもうどんも芸がないなあ?と見回すと「徳島ラーメン 麺王」というのを発見。おお、地元ラーメン発見!と入ってみました。豚骨醤油のチェーン店だったようですが、かなり美味しかったです。出先で見つけたらまた入りそうな気がします。
生ビールも頂いて大満足、後は寝るだけ!とお店を出た所で気付きました。高松で徳島ラーメン?地元?・・・
いくら疲れていたとはいえ、我ながら落ち込むレベルの判断力低下です。
まあ美味しかったからヨシです。替え玉まで頂きました。
院内研修〜眼内レンズ強膜内固定〜
(日)は手術室に籠ってちょっと練習です。
参天製薬のサージカル担当さんから眼内レンズの強膜内固定練習用キットをお借りしました。強膜内固定とは白内障手術時の眼内レンズの新しい固定方法です。眼内レンズを納めるべき水晶体嚢という袋やその支えが弱くて保てない場合、縫着術といって眼内レンズの支えのループ部を糸で眼に縫い付ける方法があります。当院でも年間数例程度有りますが手技が煩雑で難しく、時間がかかる、レンズのズレや傾きが生じやすい(→乱視、視力不良)などの問題があります。
強膜内固定は眼内レンズの支持部分を直接強膜(眼球壁)内に通して固定する方法で短時間、侵襲が少ない、レンズのズレや傾きが少ないといったメリットがあります。手技自体はシンプルなのですが、やはり患者さんの眼でいきなり本番は躊躇しますのでこういった機会があると非常に助かります。模擬眼(机太郎ウエットラボ)をもちいて鉗子でつまむ方法とダブルニードル法を練習してみましたが、ちょっとした角度やコツなど頭でイメージしていただけでは気付かなかった部分もあり勉強になりました。
参天さん、有難うございました。
院内研修〜グラナテック〜
(水)の昼休みは興和創薬の担当さんがおいでになり、発売して間もない緑内障の点眼薬「グラナテック(リパスジル)」の解説をしてくださいました。外来が長引いてしまったため3回にわけてお話頂きました。
昨年11月にも一度解説頂きましたが、今回は臨床の場での実際の症例なども交えて補足をしてくださり、参考になりました。
お忙しい中有難うございました。
第13回中四国眼科手術フォーラム
土曜日の午前診終後、ポンコツロードスターで一路広島へ。ホテルグランヴィア広島で開催された第13回中四国眼科手術フォーラムへ参加してきました。
数名の先生方のご講演の後、特別講演として江口眼科病院の江口秀一郎先生から難症例の白内障手術についてのお話がありました。CTRを用いたチン小体脆弱例の話がありましたが、動画で拝見した水晶体のグラグラぶりは夢に出てきそうです。また角膜混濁を伴う白内障手術についてのお話もありました。先日当院でも思いのほか難渋した症例がありましたが、やはり見えない!、というのは本当にきついです。この度当院で購入した(まだ来てませんが・・)Zeiss社の顕微鏡Lumeraのステレオ同軸徹照はかなりの混濁にも対応できる、との話しもあり期待しています。
最終手段としてはシャンデリアによる後方からの照明ですが、これが必要な程の混濁であれば白内障手術をしても視力向上は難しいため、角膜移植のできるところで同時手術をお願いすべきでは?とのお話もあり考えさせられる内容でした。
フォーラム終了後は猛ダッシュで駅へ。以前食べて美味しかったお好み焼き「みっちゃん」へ向かったのですが、ぎりぎりアウトでした・・。美味しそうに頬張るお客さん達を横目にとぼとぼ、と思ったらお隣もお好み焼き屋さん。高砂まると言うお店で「まだいいですよ〜」と入れて貰えました。カキののった美味しいお好み焼き&生ビール。幸せでした〜。
院内研修〜近視進行予防〜
金曜日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。今回は院長担当で、近視の進行予防について先日京都アップデートセミナーで聞いてきたことも交えて説明しました。近視の進行原因となるのは眼軸(眼の前後長)の伸展が主で、視力低下は勿論として病的な近視となると将来的に眼底疾患のリスクも高まります。眼軸伸展抑制のために、薬剤的光学的に各種の治療が試みられています。効果の明らかなものも有りますが諸事情から一般的に普及するまでは至っておらず、今のところはこれまで通りの生活指導や弱めの眼鏡処方といった方策しかないようです。近業は姿勢を正しく30cm放して30分で休憩。また屋外活動(日光をあびる)も進行予防に効果があるとされます。
本日のお楽しみ弁当はぴえろ弁当さん。海老フライ弁当もプリンも相変わらず美味しゅうございました。
鳥取県眼科医会総会・講習会
土曜日午後からは鳥取県眼科医会総会&講習会でした。
お二人の先生方からの特別講演があり、お一人目は福山市三好眼科の三好輝行先生からのご講演を拝聴しました。非常に多数例の手術を行っておられる先生で、CTR(白内障手術時水晶体の支えが弱い場合に使う器具)の使用や手術終了時抗生剤添加灌流液による眼内フラッシングなど白内障手術をより安全に行うことについてお話下さいました。画像と動画を多用され、非常に興味深く、説得力のある御講演でした。
二題目は日本眼科医会の高野繁会長から現在の眼科医療を取り巻く話題をお話頂きました。眼科医会の活動、社会貢献(各種啓発事業、各種データ構築&調査、目の電話相談等々)や政治的な話など普段あまり耳にしない診療以外のお話は新鮮でした。眼科をとり巻く諸事情は厳しく、眼科医会、眼科医連盟等、下々の末端会員では有りますがきちっとサポートしていかねば、という思いを新たにしました。
院内研修〜遠近両用コンタクトレンズ〜
(水)の昼休みはシードの担当さんがおいでになり、同社の商品「1day pure マルチステージ」の説明を交えながら遠近両用コンタクトレンズについて、処方のコツなども含めて解説してくださいました。お忙しいなか有難うございました。
老眼の顕在化し始める年齢になると単焦点のコンタクトでは難しくなる事も多く、度を弱めて(遠方を犠牲にして)少し近見に寄せたり、コンタクトの上から老眼鏡を使われる方も有ります。
当院も同社のレンズを始め、2週間交換タイプ、1日交換タイプとも遠近両用コンタクトレンズを取り扱っています。向き不向きはありますが、うまくいくと遠近とも楽に見える方も多いです。ご興味がおありの方はご相談下さい。
眼科診療アップデートセミナー
会場も広くて、ハンドアウトもすごく立派です。
京都入りまでは順調だったのですが、京都市内渋滞がまた・・。2時間遅刻でなんとか会場にたどり着きましたが、何度きても京都市内の運転は苦手です。幹線道路でも左車線はなぜか駐車場状態ですし、原付&タクシーは怖いし田舎者には厳しい道路です。
幸い初日一番聞きたかった近視進行予防の話には間に合いました。開業医をやっていると、親御さんから良く相談を受けるテーマですが、考え方はおよそ間違ってないようでしたし、またちょこっと新しい知識も仕入れる事ができました。
さて晩ご飯は、京都にきたからには!で、またラーメンです。「天下一品 総本店」に行ってみました。
注文は勿論こってりスープです。米子店に一時期かよっていた事があり、総本店は味が違うとも聞きますし期待に胸膨らませて行ったのですが、残念ながら味音痴には今ひとつ違いが分かりませんでした・・・。
日曜日の帰路は幸いの好天に気温も上がってましたので今年初でポンコツ号の幌を下ろして帰ってきました。良い季節になってきました。春はすぐそこです。
蒜山SAにて。大山が非常に綺麗でした。
院内研修〜多焦点眼内レンズ検討〜
当院も多焦点(遠近両用)眼内レンズの使用を開始して1年が経過しました。症例数と施設基準を満たしたので現在先進医療の認定を受けるべく、申請中です。白内障手術時に多焦点眼内レンズを挿入した患者さんにはアンケートをお願いしており、今回の勉強会は視能訓練士さんがこれまでの結果をまとめて考察を加えてくれました。当院ではアルコン社のレストア(多焦点)とレストアトーリック(多焦点&乱視矯正)を採用しておりますが、狙い通りに行くと遠近とも裸眼で1.0見える等大満足の人も多く、症例を選べば非常に良い眼内レンズです。ただし基本的に疾患の有る方は適応外としていますし、やはり患者さん個々の眼の状態やお仕事、ライフスタイル等によって向き不向きがありますので、術前には十分相談、検討する必要があります。満足度や不満点など概ねメーカーさんから聞いていたとおりでしたが、再確認になりました。
本日のお楽しみランチは「大連」さんの出前。院長は豚角煮丼を頼んでみましたが、でかい!美味い!!幸せ!!!、でした。
写真写りはへたくそです・・
第93回鳥取大学眼科研究会
土曜日の夜は全日空ホテルで開催された第93回鳥取大学眼科研究会へ参加してきました。特別講演は東京女子医大、飯田知弘先生が黄斑疾患についてご講演下さいました。OCTでの脈絡膜所見や、自発蛍光ついてのお話など大変勉強になりました。また先生は考古学にお詳しく、講演会後ご一緒させて頂いた際には非常に興味深いお話も沢山伺えました。身近な妻木晩田遺跡が吉野ヶ里遺跡よりも大きいなんて知りませんでした。近すぎて「いつでも行ける」と思ってしまってまだ行った事が有りません。一度子供達と見学に行ってみようかと思います。むきぱんだもいるでしょうか?不気味なゆるキャラだとは思ってましたが、脱皮出来る設定だとは知りませんでした。
手術顕微鏡デモ
手術顕微鏡の更新を予定しており、現在ZEISSさんと東和産業さんの御厚意で最新式のLumera iを借りています。猛烈によく見えますが、SCIという照明系のど徹照ぶりにちょっぴり戸惑いも。まあ慣れの問題でしょうが・・。一型前のVISU160も試用させて頂けることになっていますのでその結果で決めようと思います。
しかし眼科機器というのは高価です。医療費の問題になると眼科の白内障手術がなにかと槍玉に上がりますが、これらの設備投資も必要なことは御理解頂きたいと思います。
写真の顕微鏡Lumera iと後ろの白内障&硝子体機器Fortas、フェラーリが買えます。院長の愛車なら新車時価格で15台位買えます。恐ろしいことです・・・。
第38回日本眼科手術学会
看護師さん2名と京都で開催された第38回日本眼科手術学会学術総会へ参加してきました。 院長は金曜日の診療後ポンコツロードスターで出発。日が変わってから京都入りしましたが、吹雪の米子道&濃霧の中国道、となかなかハードでした。
今回は白内障手術の精度向上、術中トラブル対応、術後の患者さん満足度向上をテーマに見聞きしてきました。とくに術中トラブルについては最近トラブルがほとんどないのは勿論いいことなんですが、久しぶりに起きた時に慌てる事もありえます。うまい先生方の対応方法やそもそもトラブルを回避する、深みにハマらない術を拝見して参考にしてきました。患者さんの頭位セッティング等、慣れてくるとつい蔑ろにされがちな当たり前の事も含めて今一度徹底しようと思います。
晩ご飯は京都のラーメンを食べよう、と駅そばの第一旭さんに行ってみました。以前鳥大医学部のそばにも第一旭さんという同名のラーメン屋さんがあり時々行ってましたが、どうも関連があるようです。薄いチャーシューが乗ってて、なんだか懐かしい味でした。
院内研修〜患者さんの周術期不安と対策〜
当院での白内障手術は15分程度ですがやはりリスクは伴います。近年は厳重なインフォームドコンセント(術前説明と同意)で合併症の危険性などもしっかり聞いてもらってますから不安ももっともです。ではどういった所に不安の要素があるか、またそれを解消するためにはどうしたらいいのか?等、資料をつくって解説してくれました。
スタッフさん達はそのあたり、常日頃から腐心してくれています。術前術中の頻繁な声かけ、外回りスタッフが術中手を握って不安を和らげたり、術前準備中も患者さんに雑談や冗談をいってよく笑わせています。
また普段の診察時や術前説明&検査時から患者さんをよく観察し、キャラクターに応じてリカバリールームの采配もしています。二つの部屋の割り振りは勿論、同室同士でもプライベートを大切にする方にはきちっと衝立でスペースを確保、またお一人で不安な患者さんの場合には逆に衝立をとりはらって患者さん同士で互いに話しをして頂いたり・・・。
院長も術中に順調な経過などはお話しつつ進めるように心掛けてはいますが、いかんせん手術操作に気を取られがちです。安心して手術をうけていただけるとそれだけ手術も安全になります。スタッフさん達の心配りには本当に感謝です。
本日のおたのしみ弁当は「れきっぷダイニングバー」さんのお弁当。見た目はオーソドックスなんですが一品一品すごく美味しいです。おすすめです。
緑内障治療フォーラムin米子
土曜日の夜は全日空ホテルで開催された「緑内障治療フォーラムin米子」へ参加してきました。
特別講演は熊本大学の井上俊洋先生で「新しい緑内障治療薬 ー ROCK阻害薬の作用機序と臨床成績 ー」と題してお話下さいました。
先日興和創薬さんから緑内障治療の新薬「グラナテック®(リパスジル)」が発売になっています。既存の薬と作用部位が異なる期待の新薬ですが、正直使いどころや実際の効果等まだ掴みきれていませんでしたのでタイムリーでした。
第一人者の先生から開発の経緯、作用機序、臨床効果と緑内障治療のなかでの今後の位置づけなど伺え、大変勉強になりました。
一過性の充血がほぼ必発で作用時間もやや短かそうなところが難点ですが、単剤投与、他剤への追加投与でも眼圧下降が得られ、ステロイド緑内障に有効であることや緑内障濾過手術後の瘢痕抑制があるよう等々。使い様によっては非常に役立ちそうです。
院内研修〜花粉症&パタノール〜
(金)の昼休みは本年最初の院内勉強会でした。アルコンの担当さんがおいでになり、同社の点眼剤「パタノール®」(オロパタジン)の作用機序や解説を交えながら、花粉症の基本的なお話や今年のスギ花粉飛散見込みなどもお話下さいました。
まもなくスギ花粉シーズンがやってきますが今年は全国的に昨年よりもかなり多く飛ぶようです。頂いた資料では幸い米子市は少なめな予報のようですが・・・。例年鳥取市の花粉測定量が異常に少ないのは測定点が海沿いなためかも?、など興味深い裏話も伺いました。花粉症は早めに抑えると症状が軽くすむと言われます。毎年スギ花粉にお悩みの人は早めの受診&対策をおすすめします。
アルコンさんお忙しい中有難うございました。
院内研修〜感染予防&消防訓練〜
(金)の昼休みは今年最後の院内勉強会でした。本日は看護師さん&事務さん担当でそれぞれ感染予防と対策(針刺し事故等)について解説、消防訓練の一環として有事の役割や手順など消化器の使用法など説明をしてくれました。感染症の方は総論的な話しや手術や患者さんの血液や体液からの感染防御の基本についてスライド&資料配布で解説してくれました。
本日のお楽しみ弁当はガストのお弁当。ハンバーグ等結構美味しかったです。
今年も沢山の院内勉強会開催、学会研究会参加をしてくれました。スタッフの皆さんお疲れさまでした。
またご協力頂きました各社MRの皆様、本当に有難うございました。また来年も宜しくお願い致します。
第64回鳥取大学眼科同門会講演会
土曜日は第64回鳥取大学眼科同門会講演会・第31回鳥取県眼科学術講演会に参加してきました。
近隣の先生方の沢山の一般演題の後、特別講演として長崎大学の北岡隆教授が「網膜硝子体〜手術効果と合併症の評価〜」と題してご講演下さいました。
今や硝子体手術も低侵襲な小切開硝子体手術(MIVS)全盛ですが、だからといって手術手技や使用機器薬剤による合併症がなくなった訳ではないことなどお話下さいました。網膜中心静脈閉塞に対する放射状視神経乳頭切開術(RON)についてもお話がありました。知識としては知っていても動画をみたのは初めてで、かなり衝撃的でした。
夜はそのまま懇親会。遠方からも沢山の同門の先生がいらっしゃって話が弾み、ついつい遅くまで飲んだくれてしまいました。皆様お疲れさまでした。
本年最後の定期手術
本日が年内最後の予定手術日でした。今年は順調に白内障症例数も増加し、全身麻酔手術も開始しました。当然難症例も多々ありましたが、幸い眼内レンズの入らなかった方や大きなトラブルもなく、無事終了しました。頑張ってくれたスタッフさん達、そしてなにより手術させて頂いた患者さんに感謝です。
今夜だけはいつものグリーンラベルではなく頂き物の大山Gビール♡です。
院内研修〜タプコム〜
(金)の昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、同社から新発売になる緑内障の点眼薬「タプコム®」の説明を交え、緑内障点眼治療の総論的な解説をしてくださいました。タプコムはタフロプロスト(タプロス®)にチモロールを加えた配合点眼剤です。他社さんでも同様のプロスタグランジン(PG)製剤&チモロールの配合剤は2種ありますが、タプコムはチモロールの房水移行性が良いのが売りなんだそうです。今後実際の使用経験でそのあたりがどうか?ですが、先日のグラナテックといい、選択肢が増えるのは有り難いです。ご多忙中ありがとうございました > 参天さん&セイエルさん
第2回中国四国レチナミーティング
土曜日の午前診終了後、ロードスターに飛び乗り一路岡山へ。岡山国際ホテルで開催された「第2回中国四国レチナミーティング」へ昨年に引き続き参加してきました。まずは一般演題で近隣の先生方から網膜疾患の症例等の提示があり、その後特別講演では加齢黄斑変性(AMD)治療の第一人者、日本大学医学部の湯澤美都子先生が最近の話題をお話下さいました。患者さんのQOLについての考察やAMD前駆病変、萎縮型(Dry Type)AMDの詳細な解説もありました。萎縮型AMDは進行が緩やかながら有効な治療法がないとされていますが、今後患者さんに福音となりそうな話もありましたし、日本人に多いPCVに対する抗VEGF抗体アフリベルセプト(アイリーア®)投与方法の比較検討のお話もあり、非常に勉強になりました。来年の開催日程もアナウンスされていましたので予定があえば是非また参加したいと思います。
スタッドレスは勿論、トランク内も例年どおりの冬装備を整えて出かけましたが幸い出番はありませんでした。
中華製のインチキアーミースコップ。大学勤務時代冬場の出張では何度も亀の子状態から救ってくれました。普段は折り畳んで小さくなりますのでロードスターの狭いトランクに最適です。
院内研修〜身体障害&自賠責〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は事務長さん担当で身体障害手帳をお持ちの患者さんや自動車事故の自賠責との保険診療の絡みについて資料を作って解説してくれました。院長は例によって午前診が終らず特大遅刻。スタッフの皆さんお疲れさまでした。
本日のお楽しみ弁当は「ベッカライひがしやま 麦の種」さんのお弁当。美味しいのは勿論、ボリュームたっぷりでした。お勧めです。
院内研修〜グラナテック〜
(金)の昼休みは興和創薬の担当さんがおいでになり、同社から新発売になる緑内障の点眼薬「グラナテック(リパスジル)」の説明会を開いてくださいました。外来が長引いたため3部にわけてお話下さいました。
緑内障では眼圧を下げる事をまず考えて治療に当たる訳ですが、眼圧は眼内の房水産生と排出のバランスから成り立っています。現在主流の緑内症治療薬は排出の副経路促進か房水産生抑制ですが、リパスジルは主経路からの排出促進とのことで、正常眼圧緑内障で低めの眼圧に於いても効果が期待出来るとのことでした。副作用として点眼後の一過性充血が高頻度で見られることや、眼圧下降の維持時間もやや短そうですが、なんにせよ全く新しい作用機序の点眼とのことで武器が増えるのは非常に有り難いです。
ご多忙中ありがとうございました > 興和さん
第68回日本臨床眼科学会(神戸) 2
学会終了後はせっかく神戸にきたので久しぶりに鉄人28号を見てきました。何年か前に次男坊連れで学会参加した時以来です。お台場のガンダムもすごかったですが、こちらの鉄人もまた迫力です。大きい事は素晴らしいです。
♪ビルの街にガオーっ♫ ちび達の土産も買いました。
帰りは幸いの晴天。ポンコツ号の幌下ろして帰りましたが、そろそろ高速道は寒い季節になってきました。
第68回日本臨床眼科学会(神戸) 1
金曜日の深夜、車で神戸へ移動。ポートアイランドで開催された第68回臨床眼科学会へ参加してきました。近々当院でも有水晶体眼内レンズICLの出来る体制を整えようと考えておりますので、インストラクションコース等そのあたりをメインに見聞きしてきました。
ランチョンセミナーではカラーコンタクトレンズについて聞いてきましたが、これも非常に勉強になりました。
当院でも大手メーカーのカラコンは扱っており希望の患者さんは増加傾向ですが、正直お勧めはしません。でも扱いません!処方しません!!と突っぱねるとネット等で怪しげなアジアンブランドのものを買われるわけです。それくらいならまだ素性のたしかなものを眼科医処方のもとで使って欲しいという気持ちでやっています。カラコンの問題やトラブル事例、統計等お話がありましたがとくに安物レンズの着色がサンドイッチでないものの電顕画像は色素が金だわしみたいでぞっとしました。
また患者さんをいかに導くか?のお話もありました。コンタクト装用の知識もキチンとしらず、適当に通販や大手量販店で買っているような患者さん。トラブルを起こしてようやく眼科を受診されるかたも多いのですが、このとき叱って治療して終わり!では治った後はまたトラブルがあるまで受診しては頂けません。この貴重な機会にキチンとした装用の指導を行い、ケアにたいする意識を高めていただけるように諭して導く努力の重要性をお話されました。非常に考えさせられる内容でした。
夜は医局の先生方とご一緒させて頂いて中華街をうろついてからお店へ。中華料理も青島ビールも美味しゅうございました。
第6回伯耆眼科医の会
土曜日の夜は全日空ホテルで開催された「第6回伯耆眼科医の会」へ参加してきました。
特別講演二題で一題目は倉敷成人病センターの岡野内俊雄先生から加齢黄斑変性AMDと紛らわしい黄斑疾患についてのお話を頂きました。黄斑浮腫の新しい治療法のお話(我々一般開業医ではちょっとむりですが)や近視性新生血管黄斑症の進行見極めの注意など勉強になりました。
二題目は大分大学の久保田敏昭先生から緑内障の病態と手術についてのお話を頂きました。大変綺麗な電顕&光顕画像、免疫染色などのスライドを多数使用され、普段我々があまり目にする事のない緑内障のミクロ形態からの病態をお示し頂き、非常に説得力が有りました。
二第目の方は座長を努めさせてもらいましたが、何回やっても苦手で緊張します・・。
副院長のほうも、慢性疼痛に使うフェントスという薬の勉強会で東京日帰り出張でした。空き時間に国立博物館で国宝展を見てきたそうで、もう目がランラン。国宝の土偶が如何に可愛かったか?を熱く語ってくれました。
「もうつれて帰りたかった〜!お土産買えば良かった!!」と画像も見せられましたが、お父ちゃんとちびたちは賛同できませんでした。夜暗闇でみたらビビりそうです・・・
院内研修〜トーリック眼内レンズ〜
(水)の昼休みはアルコンのサージカル担当さんがおいでになり、トーリック(乱視矯正)眼内レンズについて、トピックスをお話下さいました。トーリックレンズは挿入するだけの通常眼内レンズと異なり、あらかじめ計算した角度にいかに合わせるか?が肝となります。当院でも2社のトーリックレンズを使ってますが、それぞれのメーカーで癖が違う印象があります。また若干狙いとずれることもあり、多少は問題ありませんがあまりにズレると整復する場合もあります。いろいろコツや角度ズレの統計もお話頂きました。術前マーキングの方法など含め当院のやり方で概ね間違い無いようでしたが、再確認になりました。
ご多忙中ありがとうございました >アルコンさん
第8回山陰手術談話会
近隣の腕自慢の先生方がご発表や症例報告を持ち寄ってディスカッションする会で、手術方法やちょっとしたコツなど毎年大変勉強になります。術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)に対する効果的な粘弾性物質の使い方等々、今回も良いお話を沢山伺えたのでまた当院での手術にも活用したいと思います。
院内研修〜コンタクトレンズ販売管理〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は事務さん担当でJohnson&JohnsonのMyアキュビュー導入にともなう、販売管理ソフトの解説でした。院長は普段関与しない部分なのでお弁当だけゲットしておサボりです。ごめんなさい・・。
スタッフの皆さんお疲れさまでした。
本日のお楽しみ弁当は「エルフィス エルルカフェ&デリカ」さんのお弁当。美味しゅうございました。
院内研修〜骨粗鬆症〜
(月)の昼休みは第一三共のMRさんがおいでになり、骨粗鬆治療薬について解説してくださいました。
院長は午前診が長引いてしまい、副院長とペイン担当スタッフさんが中心に勉強してくれたようです。両社のMRさん、卸のセイエルさん共々、御多忙の中ありがとうございました。院長不参加で失礼しました。
奥様が大学のみならず当院でもペインクリニック診療を行うようになって実際目にする機会が増えた訳ですが、その関与する領域が非常に広いのに今更ながら驚きます。麻酔の専門知識は勿論として、内科や整形外科、神経内科、心療内科的な知見も必要とし、漢方/
東洋医学も駆使して診療にあたっています。
暗い顔しておられた患者さんが晴れ晴れと帰っていかれるのを見ると感動すら覚えます。
第92回鳥取大学眼科研究会
土曜日の夜は全日空ホテルで開催された「第92回鳥取大学眼科研究会」へ参加してきました。
特別講演は北里大学の庄司信行先生で「緑内障治療の考え方」と題してお話下さいました。緑内障は「視野進行を抑える、遅らせる」事が治療目標になる訳ですが、日常診療のなかで視野進行の判断に悩む事はしばしばあります。各種指標の考え方、注意すべき落とし穴など解説頂き大変勉強になりました。
また治療のメインとなる点眼アドヒアランス向上の為、患者さんが忘れにくいタイミングでさしてもらう、複数点眼(夜2剤等)の場合は立て続けにさす事による効果減弱をさけるためあえて時間をずらす、等々点眼指導の重要性のお話もありました。開業医にとって非常にためになる内容でした。
院内研修〜Myアキュビュー〜
(水)の昼休みはJohnson&Johnsonの担当さんがおいでになり、同社のコンタクトレンズのポイントプログラム「Myアキュビュー」について解説してくださいました。登録店でコンタクトを購入するとポイントがたまり、商品やマイルに交換出来ます。購入時のポイントのみならず、キャンペーンでもかなりたまるようです。(送られてくるメールのリンク動画やクイズなど)
当院でも導入することとしましたが、眼科併設販売店での対面販売やメールによる知識の浸透や教育につながり、大変良い取り組みだと思います。
コンタクトレンズはネット購入されている患者さんも多いですがやはりトラブルは増えており、当院でも来院される患者さんが増加傾向にあります。時には全く眼科で指導を受けた事の無い初心者もおられ「友達に習ったのでバッチリです!」と悪気無く豪語されてびっくりした事もあります。やはりキチンと健診を受けておられない患者さんはコンタクトのケアがいい加減になる傾向があり、J&Jさんのレクチャーにもありましたが毎日消毒するのが当たり前なレンズを週に2〜3回、とか全く消毒はしない!なんていう強者も多いようです。
最近でこそLASIKがやり玉に上がっていますが、コンタクトの方がよっぽど障害や失明の多い危険なものだという認識を持って欲しいです。
通販で購入してしばらく眼科受診しておられない方、是非最寄りの眼科での検診を受けてください。自覚症状のない障害が進行している場合もあります。あとで後悔することのないように・・・。
瀬戸内眼科コロシアム
土曜日の午前診終了後、ロードスターに飛び乗り一路広島へ。今年もシェラトンホテルで開催された「瀬戸内眼科コロシアム」へ参加してきました。今回も松江道さまさまでなんとか2つ目のセッション中には到着。2日間、眼科全般に渡って第一人者の先生方から最新のお話を頂ける会で大変勉強になりました。
初日の会終了後は駅の名店街に入りお好み焼きのお店へ。先日久しぶりに広島風を食べて以来、なんだか無性に食べたくなっていました。
「みっちゃん」というお店で人気店らしく通路に行列ができていましたが、身軽なお一人様は比較的スムーズにカウンターに案内してもらえました。生中片手にいただきましたがものすごく美味しかったです。が、そばダブルはやり過ぎでした。ホテル帰ってから動けなくなりました・・。
道の駅たかのにて
短距離出張の楽しみ、幌を下ろしてのドライブは天気も良くて最高でした。中国道あたりでは沢山の昭和な車とすれ違ったり、SAにトライアンフ(TR4?)や古いアルファの集団がいたり、なにか旧車のイベントでもあったんでしょうか?目の保養になりました。良い季節です。
院内研修〜有水晶体眼内レンズ ICL〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は事務さん担当で有水晶体眼内レンズICLについてについて調べて解説してくれました。
スター社のICLは患者さんの眼内に特殊なレンズを挿入して屈折矯正を行うもので、先日出た新レンズはレンズ自体に水の通り道を設ける事で従来品のような事前の虹彩切開処置も不要となりました。水晶体前面の房水循環が改善することで白内障等の合併症リスクも減ったようです。白内障手術の出来る施設であれば、講習をうけて資格をとりさえすれば施行出来るようになりますのであらたな設備投資も不要で、今後LASIKと並ぶ手術に発展する可能性があります。メーカーのICL講習会は受講済みで、当院でも開始できる準備はしておこうと思っています。
本日のお楽しみ弁当はまた「あぷりこ」さんのお弁当で、院長は海老フライ弁当です。でかいエビが3匹も入ってて幸せでした。弁当横にはなぜかハリーポッターの変な味のあれが置いてありましたが、謹んで遠慮いたしました。
院内研修〜接遇マナー〜
(月)の昼休みは千寿製薬MMSの担当さんがおいでになり、接遇についての勉強会をしてくださいました。千寿MMSには開業当初から医院運営についてアドバイス頂き、接遇研修も何度も行ってもらっていますが、今回は新作スライドを披露してくださいました。
接遇ってできているつもりでも結構ダメだったりします。研修であらためて聞くと反省しきりで、目からウロコのこともありためになります。また日常診療に反映していきたいと思います。
お忙しい中ありがとうございました > 千寿さん。
鳥取県眼科アカデミア
土曜日はホテルサンルート米子で開催された、鳥取県眼科アカデミアへ参加してきました。
特別講演2題で1題目は関西医科大学の永井由巳先生から、硝子体内注射について解説頂きました。抗VEGF抗体療法は加齢黄斑変性のみならず網膜静脈閉塞に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑症、と適応が広がり症例数は増える一方です。患者さんが集中する病院では大変な状況になっており、硝子体内注射を効率的にかつ安全に行うことをテーマにお話下さいました。
2題目は藤枝市立総合病院の星最智先生から薬剤耐性菌の現状と対策についてのお話でした。
両方のお話に関連するテーマとして眼内炎の話しがでていましたが、硝子体内注射後の抗生剤点眼は眼内炎予防にあまり役立たない(硝子体内への薬剤移行性不良)だけでなく、毎月のごとく注射の前後に繰り返し抗生剤を使用することで耐性菌を誘導する危険性があるとの事でした。侵襲的治療のあとには慣例的に抗生剤を使ってしまっていますが、非常に考えさせられる内容でした。
第8回鳥取県中西部眼科研究会
特別講演2題でみなとみらいアイクリニック院長の坂谷慶子先生(横浜)とさがら眼科クリニック院長の相良健先生(萩)のご講演を拝聴いたしました。
坂谷先生は同門一つ上の先輩で、医局在籍時にはいろいろとご指導頂き大変お世話になりました。屈折矯正手術と円錐角膜治療の最新のお話がきけて大変勉強になりました。
相良先生からは緑内障診療におけるOCT(光干渉断層計)活用について伺いました。我々一般開業医でも今やOCTは無くてはならない診断機器になっています。当院でも活用しておりますが、肉眼診察で気付きにくかった極早期の緑内障や黄斑上膜が見つかる事もしばしばあり、その有り難さを実感しています。OCT機器の進歩についてもお話し下さいましたが、今後益々その診断価値は上がっていくものと思われます。ご講演ありがとうございました。
世話人の1人でしたので、研究会後は両先生とご一緒させていただいたのですが会場では聞けなかったお話や近況も伺え、また相良先生からはランニングやマラソンについてのお話なども伺え、楽しいひとときでした。
なんでも萩ではマラニックとかいう夜を徹して200キロ超走る恐ろしいマラソンがあるとか・・。7-8キロはしってへーへー言ってる人間には想像もできない世界です。
院内研修〜点眼アドヒアランス〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は事務さん担当で点眼アドヒアランスについてまとめてくれました。
眼科の治療にとって点眼は非常に大きな割合を占めますが、しばしば言われる問題点の一つがこの点眼アドヒアランス(服薬尊守)です。点眼を忘れてしまう、指示回数と違う、大量に使う、不自然に減らない、等々日常診療で「あれ、この患者さんちゃんと点眼使えてるかな?」と思う事はしばしばあります。正しい点眼がなされている事がまず治療の基本になりますので、点眼指導や点眼カレンダー配布等取り組んではいますがなかなか難しい所です。
そもそも「点眼」という行為自体が実は結構難しいもので、健常な若い人でもかなりの率で失敗するという報告もあります。ましてや視機能障害のある高齢患者さんにはさらに難しい事かと思います。点眼瓶の先が触れて汚染してしまったり、なかなか入らず多量に消費してしまったり・・。
点眼のさし方は「指差し法」「げんこつ法」がお勧めです。またメーカーによっては点眼補助具を用意してくださっている場合もあります。詳しくはお尋ね下さい。
本日のお楽しみ弁当はロッテリアのハンバーガー。
絶妙BLTバーガーなるものを頼んでみました。微妙でした。
院内研修〜多焦点トーリック眼内レンズ〜
(金)昼休みは院内勉強会。アルコンさんの眼内レンズ担当さんにおいでいただき先日発売となったばかりの多焦点乱視矯正眼内レンズを含め、多焦点レンズについて総論的に解説頂きました。
当院でも多焦点(遠近両用)眼内レンズの使用を開始して1年近くになります。保険がきかず自費診療とはなってしまいますが、適応をしっかり選べば患者さんの満足度は非常に高いレンズです。これまではある程度以上の乱視が有る方には不向きでしたが、今回乱視矯正機能も併せ持ったレンズが発売となった事で適応がぐっと広がると思われます。
御多忙の中、ありがとうございました。>アルコンさん
JSCRS参加
福岡国際会議場で開催されたJSCRS学術総会(白内障屈折矯正手術学会)に土曜日から参加してきました。
実はJSCRSは初参加なんですが、非常に面白い学会で勉強になりました。LASIKの最近の動向や、フェムトセカンドレーザーを用いたSMILE法、有水晶体眼内レンズなど屈折矯正手術の知識もちょっぴりアップデート。後房型有水晶体眼内レンズ(ICL)は当院でも導入を検討しており、参考になりました。
ディスカッションではLASIK患者さんの白内障手術の話題がでていました。白内障術前に屈折矯正手術後であることをキチンと申告してくださらない患者さんが割とおられ、トラブルになる事例が多いとのことでした。患者さんからすると重要な事とは思っておられず、また医師側としても確認不足とのことですが、LASIK眼は通常の眼内レンズ計算ではズレが生じる事は以前から言われています。屈折矯正手術後の患者さんは白内障術前に必ず医師に確認するようにお願い致します。
夜は同門&なじみの先生方と会食。福岡でご活躍中のS先生ご一家とも久しぶりの再会で楽しいひとときでした。手配等ありがとうございました。
日曜日の学会後はHOYA社の水晶体嚢拡張リングCTRの講習会へ参加。これは白内障手術時に眼内レンズを納める袋(水晶体嚢)が弱い症例に用いる補助具で受講者しか使用できません。術中助けられる事もあるかもしれないと思い受講してきましたが、使用する可能性は低いかなあ?という印象でした。眼内レンズ縫着に慣れている術者なら使用する局面は少ないかもしれません。
博多は丁度山笠シーズン真っ盛り。はじめて見ましたが勇壮でした。
博多へ
さて、飛行機orドライブ出張も好きですが、列車旅も勿論大好きです。流れる景色を眺めながらのビールは最高です。
豪華な晩餐も3割増しで美味しいです。
水泳とコンタクト
「コンタクトにゴーグルをつけて泳いでいます」という方が結構いらっしゃって驚きますが、プールの水や海水には塩素、微生物などが多く含まれ非常に危険であり、たとえゴーグルをしても完全に防げるものではありません。
「水泳後に新しい1DAYを付け替え」ならまだ理解できなくも無いですが、そのまま同じレンズを付け続けるなど自殺行為です。
水泳時にはコンタクトは装用出来ません。プールサイドでの眼鏡や度入ゴーグル等の使用をお勧めします。
学生実習最終日
診療の合間に出身等伺うと、男子学生さんはボート部の後輩さんでした。院長(OB)&副院長(OG)&オペ室ナース(OG)の医院での実習、さぞ居心地が悪かった事かと・・。
オペ患者さんの入れ替わり時などついついボートの話しになってしまったんですが、通例引退ずみの6年生にも関わらず「今年の夏も大会に出ます!」と、気合い十分でした。御健闘を祈ります。
診療見学に快くご協力下さいました患者の皆さまには本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。
Cataract Update Seminar(松山)へ
日曜は朝からロードスターで一路松山へ。
研究会立て続けでしたが「Cataract Update Seminar in 松山」へ参加してきました。当院でも力を入れている乱視矯正眼内レンズ(トーリック眼内レンズ)のアップデートや先日発売になったばかりの多焦点トーリックの話しが伺えて、勉強になりました。これまで多焦点(遠近両用)眼内レンズは乱視の少ない人しか適応が難しかったのですが、この乱視矯正と多焦点の両機能を併せ持ったレンズの登場で、多焦点レンズの適応もぐっと広がると思われます。
そして会場にはアルコン社の白内障手術機械の次世代機、近日発売のCENTURION Vision Systemが展示してありました。筑波大の大鹿哲郎先生からも詳細な説明がありましたが、最大の特徴は灌流液を機器内蔵加圧式とすることで、術中眼圧の設定が可能となり、安定性、対サージ性が圧倒的に向上したとのことでした。
松山は「ちょっと日帰りで」には思ったより遠かったですが、天気も良くドライブも最高でした。
最高でしたが、むちゃくちゃ暑かったです。たまりかねてエアコン入れたら熱風が・・。油断大敵、ポンコツ号エアコンガス漏れです。高速はリアスクリーンを下ろしてそこそこ快適でしたが、松山市内渋滞での蒸し風呂は修行のようでした。
往路与島。今回はメロンパンの歌の誘惑に負けず。
復路はしまなみ街道経由で帰宅。夕焼けの橋は綺麗でした。
積んでて良かった冷房器具。
第8回鳥取県眼科フォーラム
土曜日は看護師さん1名と鳥取県眼科フォーラムへ。
特別講演2題で大阪大学の瓶井資弘先生と岩手医科大学黒坂大次郎先生のご講演を拝聴いたしました。
瓶井先生からは、網膜静脈閉塞の治療について解説頂きました。とくに黄斑浮腫に対しての抗VEGF製剤の使い方&考え方、またレーザー治療の功罪について大変参考になりました。
2題め黒坂先生は鮮やかな白内障手術動画を多数用いられての御講演で一手法のメリットや、とくにCapsular Tension Ring(CTR)についてのお話など勉強になりました。
CTRは白内障手術時に水晶体の袋(眼内レンズを納めます)の支えが弱い方に用いる補助具で、このたび保険診療で使う事ができるようになります。ただし認定制で講習会を受講する必要がありますので7月に博多で行われる白内障屈折矯正手術学会時の講習会を受講予定です。丁度有り難い話題でした。
院内研修〜心因性視力障害〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は視能訓練士さん担当で心因性視覚障害についてその原因や治療、検査上の注意やコツなど総合的に解説してくれました。
心因性視覚障害は日常生活におけるストレス(家庭、学校、交友関係等)が原因で視力や視野、調節等各種視機能の異常を来す心身症の一種です。とくに視力障害は小学校高学年くらいの女児に比較的よく見られ、男児の2倍とも言われます。最近は丁度学校検診から受診されるお子様が多いのでタイムリーな内容でした。
本日のお楽しみ弁当は「籠乃鶏」さんのお弁当。院長は唐揚げ弁当を選びましたが、美味しゅうございました。
全身麻酔開始
いよいよ、全身麻酔も本格始動しました。本日は昼休憩に1例、幼児の霰粒腫(ものもらい)手術。
小児麻酔ですのでオペ室までの通路もいつもと違い、三角旗が張ってあったり、壁のあちこちで○○パンマン達が応援しています。看護師さんたちも皆可愛らしいエプロン装着で子供さんがリラックス出来るように努めていました。
術中術後問題なく、導入&覚醒ともスムーズでリカバリー室でしばらく休んで頂いた後問題なくお帰り頂きました。
副院長は成人の一般麻酔は勿論として、大学では小児麻酔を専門としていますので子供さんの手術でも非常に心強いです。
院内研修〜全身麻酔〜
2週間に渡って、副院長主導で全身麻酔のリハーサルを行いました。本日は副院長&看護師3名(とおまけで院長)でいろいろな場面を想定しつつ検証しました。元オペ室ナース2名(総合病院&大学病院)と副院長(麻酔専門医&指導医)との間では専門的なディスカッションが繰り広げられており、院長若干疎外感・・・。なんにしても心強い限りです。
子供さんのものもらい手術等、全麻の必要な眼科手術もぼちぼち予約が入ってきておりますし、日帰り手術センターとしても近日稼働を開始します。これは眼科手術のみならず他施設から執刀医&患者さんにおこし頂いての外科手術を受け入れ、全身麻酔業務を請け負うもので、こちらの方もお問い合わせを頂いております。
詳細はご相談下さい。参照ページ
院内研修〜結膜炎〜
(金)の昼休みは月例の院内勉強会。本日は久々に院長担当で結膜炎についてスライドで解説しました。
充血の見分け方から各種結膜炎、感染性結膜炎の主要なもの、感染対策&消毒など大まかに説明。といっても、当院のスタッフさん達はアデノウイルスの感染対策等よく勉強&徹底してくれてて、よっぽど院長よりしっかりしてますので目新しい内容では無かったかもしれません。まあ再確認になれば幸いです。
本日のお楽しみ弁当は「ぴえろ弁当」さん。副院長用は唐揚げ弁当、院長用は海老フライ弁当でしたが、なんとエビが5本も。香ばしくてすごく美味しゅうごいました。そして人気のぴえろプリン!夜ちび達と一緒の食べたのですがふわふわでおいしかったです。おすすめです。
第11回山陰緑内障フォーラム
日曜日は松江テルサで開催された緑内障フォーラムへ参加してきました。
会場で見回してみると、当院の看護師さん&視能訓練士さん2名の計3名も参加してくれてました。勉強熱心、本当に感謝です。
第一部は近隣で緑内障を専門とされる先生方をパネリストとしたディスカッションで、第二部では特別講師2名からご講演頂きました。とくにOCTの活用や眼軸長による測定誤差の話しなど参考になりました。
講演会後は奥様&ちび達が待つ島大そばの奥様実家までダイエットがてら歩いてみたんですが、これまた・・・。たかだか4Km程度ですが汗だくで息が上がります。
最近ミシュランマンのようになりつつある腹を何とかしようと強く決心しました。
ビブ
学生実習受け入れ
適宜疾患&治療解説等を交えつつ一連の外来診療の流れを見て頂き、午前診&午後診の合間には4件中2件の白内障手術(若年者の成熟白内障と多焦点眼内レンズ挿入)の見学にも入って頂きました。
解説に十分な時間を割いてあげる事ができず申し訳なかったですが、大学病院とはまた違った開業医の日常診療を見て頂けたかと思います。快くご協力下さいました患者の皆様、ありがとうございました。
第8回 四国Eyeランドセミナーへ
土曜日の診療後、ロードスターに飛び乗り一路高松へ。今年も四国Eyeランドセミナーへ参加してきました。二日間に渡り各分野第一人者の先生方による特別講演形式で行われるもので、非常に勉強になります。また開業医にとっては診療を休まずに行ける大変有り難い学会で、ここ数年は毎年参加させて頂いています。320席が用意されていたそうでしたが、結構ぎゅうぎゅうで盛会でした。
瀬戸大橋をわたるといつも与島SAに寄ってしまうんですが、車からおりると聞こえてくるのが「メロンパンのうた」。
癒されるというか脱力するというか・・・。実は結構メロンパン好きなので今回初めて買ってみました。ほかほかのふかふかで、かなり美味しかったです。
しかし「メロンパンのうた」、かなり強力です。与島を離れた後もフレーズがしばらく頭の中に繰り返してしまい、油断すると口ずさんでしまいます。
だけどメロンは入ってない♪ 残念!
第59回山陰眼科集談会
日曜午後はホテルサンルート米子で開催された第59回山陰眼科集談会へ。昼過ぎまで長男の柔道大会応援のため鳥取にいため特大遅刻、特別講演にぎりぎりすべりこみました。休日つぶして参加してくれていた当院看護師さんに申し訳なかったです。
特別講演は横浜市立大学の水木信久教授。「注意すべき炎症性眼疾患」と題してご講演下さいました。
症例形式でお話され、ぶどう膜炎の総論的な部分から、症状所見より診断に至るまでの考え方、筋道がよくわかり大変勉強になりました。また日常診療に生かしていきたいと思います。
院内研修〜静的量的視野他〜
(金)の昼休みはファイザーの担当さんがおいでになり、緑内障検査の静的量的視野検査について、その基本から結果の解釈、考え方、検査のコツや患者さんの励まし方など解説してくださいました。非常に良い内容で、スタッフさん達も勉強になりました。
また同社は緑内障の啓発に非常に力を入れておられ、例年のように郵便局と協力して一般の方向けにパンフレットを配布されるとのこと。そして点眼治療中の緑内障患者さん向けに「冷蔵庫に張って貰ってください」と点眼カレンダーなるものまで作ってきてくださいました。患者さんに点眼後チェックをつけてもらうのですが、他のご家族の目にもとまることで「今日点眼忘れてない?」と、ダブルチェックになります。なんでも一般家庭の冷蔵庫は1日平均32回も開閉されるとのことで目に留まりやすいそうです。緑内障治療の大きな問題の一つに点眼アドヒアランスがありますが、これはなかなか良いアイデアだと思います。
ファイザーさん、ありがとうございました。
学校検診
院内研修〜ペインクリニック他〜
副院長が担当するペインクリニックの方もお陰さまで順調に患者さんが増えてきておりますが、やはり眼科診療とは全くことなるため、スムーズに診療が流れるよう手順の再確認や患者さんへの配慮等について、担当のスタッフさんから話してもらいました。・・・ようです。院長はまた午前診終らず間に合いませんでした・・・。
駆けつけてみたら既に終ってこの状態。なにやらにぎやかで楽しそうでした。
資料とお楽しみ弁当だけ貰って撤収。本日は「さんぽう」さん。とりめし美味しいです♡。
院内研修〜アレジオン点眼〜
(水)の昼休みは参天製薬の担当さんがおいでになり、同社の新しいアレルギー性結膜炎治療薬「アレジオン点眼液」について解説してくださいました。薬効や既存他剤との非劣性試験結果などを中心にうかがいました。
これまで同系統の薬としてはアルコンさんのパタノールをメインで使わせてもらっていたのですが、またどう使い分けしたものか悩むところです。既存薬よりスギ花粉のハッチアウト(破裂)を抑える、という興味深い働きについては聞きおよんでいましたが、実際に1日4回点眼の眼表面でどれくらいの違いあるものなのでしょうか?気にはなります。
参天さん、卸のセイエルさん、お忙しい中どうもありがとうございました。
院内研修〜PF点眼〜
(金)の昼休みは(株)日本点眼薬研究所の担当さんがおいでになり、同社のPF(Preservative Free)デラミ容器と防腐剤の功罪について解説してくださいました。
点眼薬に含まれる防腐剤、とくに塩化ベンザルコニウム(BAC)は角膜上皮障害を起こす事が良く知られており、ドライアイのある方や多剤併用しておられる方ではかなり問題となることがあります。各社とも添加剤を変更したり、BACの濃度を落としたり、と工夫をこらしておられますが、日点さんのPFデラミ容器は特殊な二重構造の点眼瓶とフィルター&弁を組み合わせて防腐剤フリーとした画期的なものです。液を出すのにちょっと力が要るので高齢者やリウマチ患者さん等に使いにくい場合があるのが玉にキズ?ですが、定評の有る点眼です。
院長がまた午前診長引いてしまったため、2部に分けてお話下さいました。お忙しい中、卸のセイエルさんともどもありがとうございました。
医院改称 ふなこし眼科ペインクリニック
H23年11月の開院以来「ふなこし眼科」として診療させて頂いてきましたが、このたび診療所名称を
「ふなこし眼科ペインクリニック」へ正式に改称致しました。
昨年10月の医療法人化に伴い、副院長(麻酔科専門医)による痛みの専門外来「ペインクリニック」を開始。今年に入ってからは診察を本格化させております。ペインクリニックではすべての痛みが治療の対象となります。代表的な疾患としては帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛などの神経痛、腰痛、上下肢痛、肩こり、首肩の痛みなど整形外科的な疼痛、ガンの痛み、引き抜き損傷、手術後の痛みなどがあげられます。また眼瞼痙攣や片側顔面痙攣などに対するボトックス治療も行っております。お困りの方、ご相談下さい。
職員一同、また心機一転頑張って参りたいと思います。よろしくお願い致します。
フェイキックIOL(ICL)講習会
WOC最終日終了後、東京駅そばの朝日生命ビルへ移動。今回の東京出張のもう一つの目的、スター・ジャパン社のフェイキックIOL(ICL)の講習会を受けてきました。フェイキックIOLとは屈折矯正手術の新しい方法で、水晶体を残したまま眼内に特殊な眼内レンズを入れて近視や乱視を矯正するものです。使用できる認定医になるためには今回の講習会と、眼科学会主催の講習会を受けたあと、インストラクターの先生の指導などを受けなければなりません。お二人の先生方からICLの歴史や特徴、施術のコツや合併症など御講義頂き、大変勉強になりました。
スター社のICLは先月新レンズの認可がおりたばかりとの事でした。レンズ自体に水の通り道を設ける事で従来品のような事前の虹彩切開処置も不要、水晶体前面の房水循環が改善することで白内障等合併症リスクも低減、など安全性を増したようです。
当院にある設備でいつでも施術可能である事、いざとなれば取り出したり交換することも出来る事、というのは魅力です。導入は未定ですが、いつでも開始できる準備はしておこうと思います。
World Ophthalmology Congressへ
院長とスタッフさん全員で東京で開催されたWorld Ophthalmology Congressへ参加してきました。
金曜日の診療後、羽田行きの最終便に飛び乗り東京へ。東京駅前のスーパーホテルに夜半過ぎに到着、(土)からの参加です。
会場はいつもの国際フォーラムなんですが、海外からの多くの参加者、展示場も見慣れない海外企業のブースが多数あり、なんだか妙にわくわくします。約2万人(!!)の参加で初日には皇太子様もおいでになったとのことです。会場は国際フォーラムと今回は帝国ホテルも使っていますので、運動不足解消に会場間を歩いてみましたが何往復かしたら結構ヘトヘトになりました。
リゴネットキッチンさんにて
夜はスタッフさん達と会食。料理もお酒も美味しゅうございましたが、華やかな女子会に黒一点という微妙な構図でした。会場ではぐれたヒト、海外からの参加者に話しかけられまくったヒトなど、いろいろと経験を積んで楽しかったようです。
院長はその後大学の先生方と合流させて頂きましたが、楽しいひとときでした。
夜ホテル近辺を歩いていると、「八重洲富士屋ホテル」さんがありました。国際フォーラムに来るときはいつもここでお世話になってました。先月末で閉館されたとのことで残念な限りです。
休診のお知らせ(WOC)
iPhoneアプリもダウンロード
H26年4月5日(土)はWorld Ophthalmology Congress(国際眼科学会:東京)に院長及びスタッフ全員が参加のため勝手ながら休診とさせて頂きます。御迷惑をおかけ致しますが、ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。
学会は本日から東京にて開催されています。前回日本での開催は1978年に京都だったようで36年ぶりということになります。自国開催のWOCに参加出来る機会は生きてるうちにもう来ないかもしれませんし、しっかり満喫して勉強してきたいと思います。
院内研修〜テクニストーリック〜
(水)昼休憩はAMO社の担当さんがおいでになり、同社の新しい乱視矯正眼内レンズ(トーリックIOL)の解説をしてくださいました。午前診が長引いてしまったんですが2部に分けてお話下さり、ありがとうございました。
トーリックIOLとは眼内レンズ自体に乱視度数をもたせたプレミアムレンズで元々の角膜の乱視を打ち消すことができます。白内障手術は単なる「濁りをとる」開眼手術としてだけではなく、「より質の良い見え方」を求める屈折矯正手術としての側面もあり、当院でもトーリックレンズは積極的に使っています。
欠点としてはレンズが高価な事で、患者さんの負担は保険診療ですからどちらのレンズでも同じですが、診療機関側はトーリックレンズ1枚あたり2万円近くマイナスになってしまいます。今回競合レンズが増えた事で若干値が下がってくれたので、有り難い限りです。
元々アルコン社のトーリックIOLを使用しているんですが、このたびAMO社を数枚つかってみて感じた相違点などディスカッションできて有意義でした。AMOさんお忙しいなか、ありがとうございました。
院内研修〜中心フリッカー〜
(月)昼休憩は月例の院内勉強会でした。本日は視能訓練士さんが担当して中心フリッカー検査について解説してくれました。中心フリッカー検査は光の点滅がどれくらいの周波数まで分かるか?を調べる検査で視神経障害の診断に役立ちます。
一般論に加えて当院の機械も取りあげ、丁寧な資料もつくってくれてました。ご苦労様でした。
院長はまた午前診が長引いてしまい残念ながら間に合わず。駆けつけてみると既に勉強会は終っており、講師担当の視能訓練士さんはなにやら恐ろしげな杖を振り回していました。なにかの儀式も行われたかもしれません。
本日のおたのしみ弁当は「ベッカライひがしやま麦の種」さんのパン。凄く美味しかったです。
院内研修〜トラムセット〜
(月)昼休憩は持田製薬の担当さんがおいでになり、ペインクリニックの方で使用している疼痛治療薬「トラムセット」について解説してくださいました。院長は午前診が長引き大遅刻。すみません・・・・。
副院長とペインクリニック担当のスタッフさんたちが熱心に聞いていました。
持田製薬さんありがとうございました。
鳥取県眼科医会総会・講習会
日曜日午後からは鳥取県眼科医会総会&講習会でした。長男の柔道大会応援(倉吉)からとんぼ返りでぎりぎり間に合いました。小生、来年度から県眼科医会の広報担当理事を拝命することになってしまいました。責任重大・・・。
講習会では2名の特別講師の先生からお話を頂戴しました。
お一人目は鳥取大学動物医療センター・東京医科大学眼科学 伊藤典彦先生。獣医師で眼科専門にされる立場からお話下さいました。犬の白内障手術動画、初めてみましたがもれなく難症例って感じで大変そうです。ヒトとイヌ、共通の遺伝子をもつ疾患など非常に興味深いお話を頂戴しました。
千葉大学眼科 山本修一先生からは網膜色素変性についてのお話しを頂きました。現在治験進行中の点眼薬ウノプロストンは網膜感度の改善がみられるとのことで、使えるようになるのが待ち遠しいです。(緑内障点眼として古くから存在しているのですが網膜色素変性には保険適応がありません)その他人工網膜等のお話もあり、有効な治療法の無かった網膜色素変性にも今後光明が差しそうです。
また検査に光干渉断層計(OCT)や静的視野計の中心感度測定が有用とのお話もあり、さっそく実践しようと思います。
オペ室改
オペ室の工事が終了し、無影灯x2が設置されました。先日来た麻酔器に加え、術中モニターも新調で手術室がちょっとゴツくなりました。ボンベ等も着々と届いており、間もなく全身麻酔できる体制が整いそうです。
Webカンファ(小児眼科疾患の診かた)
全日空ホテルで開催されたファイザー社主催のWebカンファレンスに行ってきました。診療終了後、一軒往診に伺ってその足で向かったため、ちょっぴり遅刻。ネットで全国各地の会場をつないで行う講演会で、ナレーターさんのお話だと総勢1000人規模での参加者があったようです。
テーマは「小児眼科疾患の診かた!」と題して視機能の発達や小児の眼科疾患、小児診療におけるコツ、また一口に小児眼科といっても内容は非常に多岐にわたる事など解説頂きました。
内容柄、視能訓練士さん(ORT)の参加も多く、当院からもORT含む3名が参加してくれていました。勉強熱心で有りがたいです。
院内研修〜眼瞼下垂〜
(月)昼休憩は月例の院内勉強会。本日は看護師さんが担当で眼瞼下垂手術についてまとめてくれました。先日来、鳥取大学形成外科臨床教授、中山敏先生に御執刀頂いての眼瞼下垂手術を開始しており、理解を深める良い機会になったようです。
本日のおたのしみ弁当は「れきっぷダイニングバー」さんのお弁当。なんかとっても大人な感じのお弁当で、一品一品やたら美味しゅうございました。
多焦点眼内レンズセミナー(広島)へ
土曜日の診療後ロードスターに飛び乗り一路広島へ!・・・と思いきや市内すら抜け出せず故障するポンコツ号(泣)。リアサスのアッパーマウントブッシュも粉砕しました。「困った」より「近場でよかった」と考えるのはポジティブ思考でしょうか?。低速でゴトゴトいいながら一旦帰宅、ランティスで出直してシェラトン広島へ。AMO社主催の「多焦点眼内レンズセミナー」に参加してきました。お昼は抜きですが開始前になんとか到着でき、本当に松江道様々です。
当院ではアルコン社の多焦点(遠近)&トーリック(乱視矯正)眼内レンズを使用しておりますが、AMO社の多焦点はまだ使用経験がなく、また同社からは今月新しいトーリックも発売になったので合わせて情報収集です。4名の先生方から貴重なお話を頂き、勉強になりました。トーリックの方は当院でも近日使用予定にしてますが、現在のレンズとの使い分けにまた悩みそうです。
帰路早々サービスエリアでの給油中、スタッフさん2人が車をしげしげ見ながら「まだ生き残ってるんですね〜?マツダスピードランティス!」って。20年モノの超マイナー車なのにさすがはマツダのお膝元!と感心してたら
「壊れて大変でしょ?」でグサッとやられました。
第90回鳥取大学眼科研究会へ
土曜日の夜は全日空ホテルで開催された「第90回鳥取大学眼科研究会」へ参加してきました。
特別講演は東京女子医科大学眼科臨床教授 高村悦子先生からアレルギーのお話を頂戴出来る予定だったのですが、大雪のため飛行機が飛ばず、急遽鳥取大学井上教授が座長兼演者という力技で代役をつとめられました。
内容は過去スリーサム/フォーサムの学会ランチョンセミナーで行われた「知りオネアクイズ」。前眼部疾患の症例を呈示、若い先生にヒントを与えつつ答えて頂くという非常に面白いものです。ヒントはかなり無茶です(笑)。
非常に勉強になる内容でかつ楽しく、雑学知識まで増えてなんだかちょっと得した気分でした。
第5回伯耆眼科医の会へ
土曜日の夜はワシントンホテルで開催された「第5回伯耆眼科医の会」へ、スタッフさん2名と一緒に参加してきました。特別講演は東京大学&慶応義塾大学眼科講師、伊藤医院副院長、有田玲子先生で「マイボーム腺機能不全(MGD)診療アップデート」と題してご講演頂きました。
上下眼瞼にあるマイボーム腺からは涙液上に油分が分泌されており、その機能はドライアイに非常に関連があります。まぶたを暖める「温罨法」などMGDに対するケア、ドライアイの治療について詳しい解説を頂き、大変勉強になりました。
2年程前、たしか瀬戸内眼科コロシアムで有田先生のお話を伺って以来、当院でもMGDの患者さんには積極的に温罨法を奨めていますが、ドライアイや眼の違和感が劇的に改善したかたもおられ、効果を実感しています。最近はドラッグストア等にも温罨法グッズが沢山売ってますし、当院併設のコンタクト会社のほうでも扱っていますのでご興味あるかたはおたずね下さい。
院内研修〜緑内障患者啓発〜
昼休憩はファイザーの担当さんがおいでになり「緑内障患者さんへ対する啓発」をテーマに勉強会をして下さいました。とくに点眼のさし方は単純にみえて、結構みなさん使用方法に問題がある事が多く、眼に触れて点眼瓶が汚染してしまったり、さしたと思ったのに実は液がでていなかった、等々いろいろとデータを示して頂きました。患者さんへの点眼指導を徹底しただけで平均眼圧の下降が得られた、という論文も紹介いただき大変勉強になりました。若い方でも失敗率が驚く程高いとのことで、ましてや手元のおぼつかないご高齢の方は言わずもがなです。今一度患者さんへの点眼指導に力を入れたいと思います。お忙しい中ありがとうございました。
同社は結構こういう患者さんへの啓発に熱心で点眼補助具を積極的に配布されたり、緑内障患者さん向けのiPhoneアプリ(アンドロイド版もあり?)を作られたり、と感心します。また以前から緑内障早期発見の啓発サイト「NTG40.jp」を立ち上げておられますが、このサイト非常に良く出来ていて自己チェックのページなど眼科医がやってもなかなか面白いです。実際これを試してご自分で緑内障に気付き初診された方もいらっしゃいます。是非お試しください。
テレフォンカンファへ(アレルギー)
「かゆみ相談会 2014年の花粉シーズンはこう乗り切る!〜明日から使える「臨床ヒント」〜」という開業医にとって非常に魅力的なテーマで皮膚科と眼科の2名の先生からそれぞれアトピー性眼瞼炎とアレルギー性結膜炎についてのお話がありました。
皮膚科の先生からのお話は、アトピー性眼瞼炎に対する保湿の重要性や薬剤の選択、使用方法など非常に勉強になりました。
結膜炎のほうのお話では冒頭からアデノウイルス結膜炎とアレルギー性結膜炎の鑑別についてお話がありました。
アデノとアレルギー、所見が似ている場合もあり診断に悩む事も多いのですが判断を誤ると感染拡大の危険があり、患者さんとご家族、周辺に多大な影響を及ぼします。最悪2週間くらい出勤登園不可!なんてこともあり得ます。
現在当院近隣でもアデノウイルス結膜炎がかなりはやっている(連日検査キット陽性)のですが、正直「このまま花粉症シーズンに突入するとマズいなあ・・」と危惧しておりましたのでタイムリーな内容でした。
とりあえず診断に迷った時用にアレルウォッチ涙液IgEを導入しようと思います。
院内研修〜消防訓練〜
(金)昼休憩は米子消防署から講師においでいただき消防訓練を行いました。手術室付近から出火、2階にオペ患者さんも1人いらっしゃる、という前提で実際にロールプレイです。両サイドから患者さんを2人で抱えて階段を降りる方法も教わりましたが、介助者2名が患者さんの背中側で腕を組むのが楽に運ぶポイントだそうです。
消防署への訓練通報等もおこなったあと、実際の火災時に当院で想像される問題点や対処法などレクチャー頂き、最後は駐車場で消火器訓練をさせて頂きました。お忙しい中、ご指導ありがとうございました。
本番で慌てないよう実際に使ってみておく事って大切です。昨年よりちょっと難易度アップ。
練習用に連れてこられた脱力人形。またなんとも言えない良い表情です。
麻酔器導入
また副院長主導のもと、他医療機関からの手術を受け入れる日帰り麻酔センターとしても立ち上げる準備中ですが、こちらに関しては準備が出来次第またアナウンスさせて頂こうと思います。
眼科機器ではありませんが、新しい機械はやっぱりときめきます♡。
近々無影灯x2も設置予定ですし、だんだん手術室がゴツくなっていきます。
第37回日本眼科手術学会
金曜日の診療後、ロードスターに飛び乗り日が変わる頃に京都入り。土曜日のモーニングセミナーからがっつり参加!・・のはずが、疲れのためか痛恨の寝坊。会場入りが8時半頃になってしまいました(泣)。
気を取り直してお目当ての講演を聴講。さすが京都で、コングレスバッグも気が利いてます。今回も白内障手術をメインに、感染予防等安全性の向上、術眼の負担軽減をテーマに見聞きしてきました。
今回の学会ではアルコン社の多焦点乱視矯正眼内レンズの承認がアナウンスされてました。間もなくデリバリーも開始されるようです。当院も同社のトーリックレンズ(乱視矯正)、多焦点レンズ(遠近両用:自費診療)をそれぞれ使用しておりますが、その両方の機能を併せ持ったプレミアムレンズです。これまで多焦点は術後乱視が予測される方には適応外でしたのでお断りせざるを得ない患者さんもいらっしゃいました。このレンズの登場で随分適応が広がると思います。またAMO社からも新しいトーリックレンズがリリースされるとのことで選択肢が増え、楽しみです。
夜はスタッフさんと大学のI先生とご一緒して伊勢丹の中の「こけこっこ」という串焼き屋さんで会食。お料理も地ビールも美味しゅうございました。予想外の量でちょっと苦しかったり・・。
学会終了後、国際会館駐車場にて。こんもり・・。
代診お知らせ&手術学会アプリ
今週(金)から「日本眼科手術学会学術総会」が開催され、院長&看護師2名で参加してきます。
院長は金曜日の診療後から京都入りのため、土曜日は大学の先生にお願いしての代診となりますので、お急ぎでない定期受診の方は週明けにおいでいただけますと助かります。ご理解とご協力の程宜しくお願い致します。
さて、またiPhone用の学会アプリがリリースされてましたのでダウンロードしました。最近大きな学会では常識となりつつありますが、抄録が見れたりスケジュール管理出来たり、と非常にお役立ちで助かります。
手術初め&眼瞼下垂手術
(木)は今年初の白内障予定手術を無事終了。そして(金)はいよいよ、鳥取大学医学部形成外科診療教授、中山敏先生による眼瞼下垂手術を開始しました。本日は3件執刀頂きましたがやはりほれぼれするくらい綺麗です。
また手術適応の患者さんがおいでになれば適宜執刀頂く予定ですので眼瞼下垂でお悩みの方は是非ご相談下さい。
中山先生、今後ともよろしくお願いいたします。
院内研修〜まつげエクステ〜
(金)昼休憩は今年最後の院内勉強会。本日は事務さんが担当でまつげエクステについて、とその問題点と眼障害についてまとめてくれました。つけまつげ、まつげパーマ等、正直一般論としてはおぼろげに知りつつもその実際は理解してない事も多く、女性として、また医療資格者ではない一般の人(眼科知識は相当のレベルですが)としての視点での解説は非常に勉強になりました。
今年は院内&製薬会社さん含め、非常に沢山の濃い勉強会ができました。各社MRさん、スタッフさんとも、本当にありがとうございました。
眼科医局忘年会(美保館)
院内研修〜緑内障コソプト点眼〜
(金)昼休憩はMSDの担当さんがおいで下さり、同社の緑内障配合点眼「コソプト」の説明を交えて、緑内障点眼について解説してくださいました。お忙しいなかありがとうございました。
緑内障点眼の問題の一つに点眼アドヒアランス(服薬尊守)があります。点眼をどうしても守れない方もおられますし、種類が多いと日常生活にも支障を来します。(回数の異なる数種類の点眼を使うのは本当に大変です。)
コソプトなど配合剤は既存の薬剤成分2種を1本の点眼に混ぜ合わせた点眼であり、点眼本数を減らしつつ同等の効果を維持できるため、患者さんのQOL向上にも大きく貢献します。またアドヒアランス向上からか、同等以上の効果がでるとする報告もあるようです。
コソプトは定評の有る点眼で、当院でも使い慣れた薬ですが、先日アルコンさんから新発売になったほぼ同効薬の「アゾルガ」と今後どう使い分けたものか、悩む所です。
今年の手術納め
今日だけはいつもの発泡酒ではなく頂き物の大山Gビールを頂きます♡。
同門会
土曜日は第63回鳥取大学眼科同門会講演会・第30回鳥取県眼科学術講演会に看護師さん1名と参加してきました。
沢山の一般演題の他、特別講演は順天堂大学の村上晶教授が「眼科診療のための遺伝学」と題してご講演下さいました。
懇親会では同期の先生や遠方からいらっしゃった先生方と久々に御会いしてお酒と話が弾み、楽しいひとときでした。新入局の先生方のキュートななめこダンスも見事でした。当時自分たちがやったお寒いひげダンスを思い出しました。
院内研修〜うつと痛み〜
昼休憩は勉強会。塩野義製薬の担当さんがお越し下さり、ペインクリニックで使用しているお薬サインバルタに絡めて「うつと痛み」というテーマで解説下さいました。
疼痛と精神的な要因やストレスは非常に密接な関連があるという事はペイン担当の奥様から常々聞いていましたが、眼科医の自分にとってはなかなか新鮮な内容でした。
お忙しいなかありがとうございました。>塩野義さん
第1回中国四国レチナミーティングへ
土曜の診療後、ロードスターに飛び乗り一路岡山へ。岡山プラザホテルで開催された「第1回中国四国レチナミーティング」へ参加してきました。
加齢黄斑変性の治療薬アフリベルセプト(アイリーア®)が発売されて1年たちましたが、その効果の高さから随分治療のスタンダードが変わってきています。一般演題として各大学の先生方から使用経験のご発表がありましたが、やはりこれまでの抗VEGF製剤と比較し、特に日本人に多いポリープ状脈絡膜血管症(PCV)に良く効く(色素上皮下にキチンと作用する)とのことでした。
特別講演は関西医科大学の高橋寛二教授。アフリベルセプトに関して、これまでの主流だったラニビズマブ(ルセンティス®)からのスイッチ症例、初回治療症例についてまとめてくださり、投与方法についても主流のPRN法(定期診察、悪化あれば投与)の他、Treat and Extend法(受診時=投与だが経過良ければ間隔延長)、そしてとくに再発リスクの高い症例については計画的投与の重要性についてもお話下さいました。大変勉強になりました。
さて短距離出張の楽しみは往復のドライブですが、今回は天気がよくて最高でした。いつもなら迷わず屋根下ろすのですが、さすがに高速でのオープンは寒い季節になってきましたので、リアスクリーンだけ下ろして帰りましたが気分良好でした。
これができるのでNA用幌が好きです。すぐボロになりますが・・
院内研修〜アデノ感染対策〜
こたつ(笑)
昼休憩は月例勉強会。事務さんが担当でアデノウイルスをターゲットとした感染対策について勉強して発表してくれました。また合わせて当院での対応も再確認しました。
この秋には近隣でアデノウイルスの集団感染があり、連日検査キット陽性の患者さんがいらっしゃって対応が大変でした。
アデノが疑われる患者さんには特別対応が必要で、院内感染予防のため駐車場で診察させて頂く場合もあります。点眼も院外薬局さんでの感染拡大防止のため院内で処方してお渡しします。
ご家族に同様の症状の方がいらっしゃった等々、はやりめ感染が疑われる患者様は、来院前にお電話にてご一報、もしくは入口から受付にお声かけ頂けると助かります。
さて、本日のお楽しみ弁当はあぷりこさんのステーキ弁当(&ハーゲンダッツ付き!)でした。豪勢です。
院内研修〜ボシュロム新レンズ〜
(月)の昼休憩はボシュロムの担当さんから、近々発売予定のコンタクトレンズ「バイオトゥルー・ワンデー」について解説頂きました。現在のコンタクトレンズの素材は従来からのHEMAと酸素透過性のすぐれたシリコンハイドロゲルが主流ですが、今回の新レンズはまったくの新素材とのことです。酸素透過性はシリコンハイドロゲルより若干劣るものの優秀で、なんでも生体模倣を取り入れたレンズとのことで装用感が非常にいいようです。
実際トライアルを装着してみたスタッフさん達の評判も上々でした。
お忙しいなかありがとうございました。
祝御開院 みやけ眼科(松江)
明るい受付に広い!検査室。開放感があります。
診察室も広いです。勿論電子カルテ。
手術顕微鏡はライカの最上位機種。そしてアルコンのコンステレーション!!
さすが腕自慢の先生だけあって手術室には並々ならぬ気合いを感じます。
お客さん多数で御多忙の所、あれこれ質問攻めしてすみませんでした。19日が御開院とのことで、ご発展をお祈り致しております。
院内研修〜リリカ〜
昼休憩はファイザーの担当さんにおいでいただきました。ペインクリニックの方で使用している神経痛のお薬「リリカ」の説明会です。が、午前診が長引きまくってしまい、院長はまにあわず、スタッフさんのみでした。
お忙しいなかお越しいただいたのに申し訳ありませんでした。>ファイザーさん
院内研修〜漢方〜
昼休憩はツムラの担当さんにおいでいただきました。院長はこれまであまり漢方って処方したことがなかったのですが、副院長はペインクリニックのほうで結構多用しているようです。
今回は眼科疾患に関連した漢方薬の解説を頂きました。また使用を検討してみようかと思います。
第67回日本臨床眼科学会へ
パシフィコ横浜
金曜日の診療後、最終便で羽田へ。第67回日本臨床眼科学会(横浜)へ院長とスタッフさん5名で参加してきました。
今回、院長は当院で行っている白内障手術をもう一度見直そう、ということでそのあたりにテーマをおいて見聞きしてきました。土曜日の朝一番のモーニングクルズスは「角膜切開vs強角膜切開」。そして午後はインストラクションコースの「多機能眼内レンズ」。今更といわれるかもしれませんが単焦点レンズでも球面&非球面、着色&透明の詳しい解説があり非常にためになりました。またいわゆるプレミアム眼内レンズ(多焦点レンズ、乱視矯正レンズ)はその適応等の再確認になりました。現在は多焦点レンズは乱視の方には不向きですが、近日多焦点+乱視矯正の両方を併せ持つレンズも承認されそうとのことで楽しみです。また日本ではまだ現実的には使えませんが、調節機能をもつ眼内レンズの話しもでており興味深かったです。これまでいくつかあった水晶体嚢の収縮を利用しレンズ位置もしくは2枚のレンズ間距離を移動するものはどうやら今ひとつの結果だったようですが、毛様溝に固定するスライド機能をもった新しいレンズの成績が良さそうとのこと。今後が楽しみです。
機器展示会場では和製ビジョンバンが展示されていました。
外見はかわいらしいですが
OCT(眼底カメラも撮れる)装備
診察スペースも立派です。
大震災時、アメリカから空輸されて活躍したMission Vision Vanを模して作られたそうです。
(参照:ビジョンバンのHP)
夜はスタッフさんたちとともに中華街で会食。料理もチンタオビールも美味でした。
院内研修〜ボトックス〜
ここ2ヶ月程立て続けですが、昼休憩はまた院内勉強会でした。ペインクリニック開設にともない開始したボトックス治療(眼瞼痙攣・片側顔面痙攣)についてグラクソスミスクラインの担当さんがおいで下さいました。性質上、制約の厳しい薬品ですのでその登録〜使用の流れや取扱いの注意事項など説明頂きました。製薬卸のセイエルさんともども、お忙しい中、ありがとうございました。
院内研修〜ペインクリニック2〜
金曜昼休憩は月例勉強会でした。今回もペインクリニックについて再確認です。
10月から多恵医師によるペインクリニックを開始しぼちぼち患者さんもいらっしゃってます。先日はスタッフが鳥取大学麻酔科外来での多恵医師の診察や処置の見学に行く等スキルアップを図っていますが、患者さんへの接し方からして眼科とは大きく異なり、なかなか戸惑いもあるようです。
導入した各種機器、処置(エピオーネ、イオントフォレーシス、トリガーポイントブロック、硬膜外麻酔等)の準備や注意事項についての打ち合わせでした。
さて本日のおたのしみ弁当は「いなばや」さんのお好み焼き。貝柱を頼みましたが美味しかったです。
マヨラー。
カラコントラブル
当院でも最近トラブルの患者さんが増えている実感がありますが、全国的には相当な数の報告が上がっているようです。安価な海外ブランドのカラコンは酸素透過性がとても現在の水準でないものが多く、知らず知らずに角膜内皮障害のような永続的な障害を残す可能性もあります。単純な着色レンズは角膜や眼瞼への障害が強く論外ですし、安全なサンドイッチ着色構造を謳いながらも綿棒でこすると色落ちしてしまう物もあるなど、粗悪品も多いとのことでした。
そしてやはり最大の問題は、指導や診察も受けていない初心者が簡単に入手、継続使用出来てしまう事です。昨年の調査ではトラブル事例の大半が若年者とのことでした。(10代40%、+20代で86%)
最近の女子中高生の三種の神器は「スマホ、ツケマ、カラコン」なんだそうです。眼科医の嫌いな物ばかり・・。
親御さんに隠れてこっそり・・なんて話しも聞きますし、都会の方では通常のコンタクトと度無しカラコンの二重装着する強者も居るとか?。
「皆がやっているから大丈夫」・・なはずがありません。
「○○プロデュース!」の有名人が責任を取ってくれる訳でもありません。
トラブルがあったときには「若気の至り」ではすまない後遺症に一生苦しむ事もあります。本来カラーコンタクト自体、推奨されるものではないですが、せめて眼科医フォローのもと信頼出来る製品を使用して欲しいと思います。
山陽めぐり2
さて近距離出張の楽しみは行き帰りのドライブです。往路の松江道では昭和な車の大群やバイク集団とすれ違いました。ツーリングに良い季節です。が、帰路は残念ながらの雨でロードスターの幌は下ろせずじまいでした。
そしてまたしてもエンジン回転下がらない病再発。高速では2500回転キープでらくちん運転ですが、町中ではとっても面倒・・・。前回オイル注入してからしばらくもってましたが、そろそろ根本的に対策を考なくてはなりません。欠品のアクセルワイヤー、NB用流用可の噂をためしてみようかとおもいます。外しそうな予感・・。
山陽めぐり1
土曜日の午前診療後、ロードスターに飛び乗り一路広島へ。シェラトンホテルで開催された「瀬戸内眼科コロシアム」へ、今年も参加してきました。
松江道のお陰で広島がかなり近くなったように思います。なんとか4時前には会場入り、聞きたかった演題に間に合いました。
加齢黄斑変性に対する抗VEGF剤治療についてのお話しもありました。これまで主流の方法はPRN法(毎月受診、悪化あれば再投与)で当院もこれに準じてやっておりますが、Treat & Extend法が紹介されていました。後者はその名のとおり再診時は基本的に加療を行い、経過が良ければ間隔を延ばす方式です。これまでは、予防投与的側面をもった投与方法の一つ・・程度に思っていましたが、演者の先生の「患者さんの心理的負担が違う!」とのお言葉が興味深かったです。
PRN法の場合、再診時の患者さんは「よいか?わるいか?治療になるかどうか?」と気をもみ、もし悪化→治療となればがっかりです。後者の場合には受診時基本的には再注射であり悩む必要がなく、経過良ければ次回の注射間隔はのびる→Happy!と。
我々はどうしても治療内容ばかりに関心が行きがちですが、こういった側面からもよく考えないといけません。もちろん過剰投与にならないかも十分吟味が必要とは思いますが。
夜はちょっとお疲れぎみでしたので懇親会は失礼して駅なかで食事を取り、ホテルでバタンキューでした。それでもなにか広島のものを!と考え、お好み焼きと迷いましたが「三公」というお店で尾道ラーメンを頂きました。
かなり美味しかったです。でも、食べながら以前通いつめていた華遊軒の醤油ラーメンがなぜか妙に思い出され、また行きたくなりました。醤油では一番好きなラーメンです→華遊軒
院内研修〜緑内障アゾルガ点眼〜
お昼休みはアルコンさんが緑内障の新薬「アゾルガ」点眼の説明をしてくださいました。
アゾルガは既存の点眼成分、チモロールとブリンゾラミドの配合剤です。同様の配合剤としてはコソプト(チモロール&ドルゾラミド)がありますが、アゾルガはオリジナルの成分と点眼回数が変わらないところが一番の違いでしょうか?(コソプトは配合成分ドルゾラミドが元来3回→コソプトは2回)
うっかりしていて、一番気になっていた商品名の由来を聞き忘れました・・アゾルガ・・?
院内研修〜ルセンティス適応拡大〜
金曜お昼休みは院内勉強会でした。「ルセンティス(ラニビズマブ)」の適応が拡大したとのことで、ノバルティスの担当さんから説明頂きました。朝の外来が長引いてしまい、2部にわけて解説してくださいました。ありがとうございました。
これまでルセンティスの適応疾患は加齢黄斑変性(AMD)のみでしたが、今後は近視性脈絡膜新生血管と網膜静脈閉塞に伴う嚢胞様黄斑浮腫に対しても使えるようになります。とくに後者は比較的お目にかかる疾患ですので切り札ができるのは助かります。今後糖尿病黄斑症も適応に成りそうとのことで、使用する機会が増えそうです。
第89回鳥取大学眼科研究会
土曜夜は全日空ホテルで開催された「第89回鳥取大学眼科研究会」へ参加してきました。
一般講演として3題のご発表があり、その後名古屋市立大学の小椋祐一郎先生の特別講演を拝聴いたしました。話題の超広角走査レーザー検眼鏡「Optos」のお話しもありました。無散瞳でも眼底の大部分を撮影出来てしまう優れものの機械です。
開業医になって日常診療でいつも困るのが「散瞳検査」です。眼底を詳細に見る為には瞳孔を拡げての診察が必要ですが、診察後もしばらくは瞳が開きっぱなしと成るため、運転やお仕事のある患者さんの同意を得られない場合が多々あります。各種機器も組み合わせて出来る限りの診察をした上で「なるべく早く再診を!」とせざるを得ないのですが、この機器があれば随分助かると思われます。・・・といっても、とても手が出る値段では無いですが(泣)。
「虫や糸くずのようなものがゆらゆら見える」といった「飛蚊症」の診察には散瞳検査が必須です。このような症状のある方は目に衝撃がかかる事を避けて(バタバタしない)、早急に、ご自分で運転せずに来院して頂けると幸いです。
ところで、冷静に考えると89回ってすごいですね。
院内研修〜ペインクリニック〜
たて続けですが、また院内勉強会です。間もなく診療開始する麻酔科・ペインクリニックは眼科の診療とは全く違う世界になりますので、いろいろと勉強&準備が必要です。診療を担当する多恵医師から簡単に解説してもらいました。
(参考HP「日本ペインクリニック学会」パンフレット等もご覧頂けます)
普段眼科診療での患者さんとのちょっとした会話でも、神経痛や整形外科疾患等で頑固な痛み、眼瞼痙攣にお悩みの患者さんは、実はかなり多くいらっしゃるように感じています。お困りの方は一度ペインクリニック受診を考慮されても良いかもしれません。
本日のお楽しみ弁当は日々の糧さんのお弁当。ヘルシーで美味しゅうございました。
院内研修〜麻酔科開設〜
立て続けではありましたが、金曜日の昼休みも職員皆で集まって勉強会を開きました。
10月1日からふなこし眼科は医療法人として再スタートを切ります。これにともない診療科目として麻酔科も開設、ペインクリニックという痛みの専門外来を設ける予定ですのでそのあたりも含めた打ち合わせです。
院長の奥さんは鳥取大学病院で麻酔科医として勤務し、小児麻酔とペインクリニックを専門としております。ペインクリニックといってもピンとこない方も多いのですが、たとえば帯状疱疹後や三叉神経等の神経痛、肩、首、腰等の治療に抵抗する頑固な痛みを投薬や神経ブロック等でケア、緩和し生活の質の改善を図る専門家です。顔面神経麻痺や眼瞼痙攣(ボトックス治療など)などに対する治療も行います。また、当院での日帰り手術についても、術中全身管理の専門家である麻酔科医を配置することで、より安全に手術を行えるようになります。
さて本日のお楽しみ弁当は「大連」さんのお弁当でした。美味しいのも勿論、ボリュームたっぷりすぎです。
院内研修〜接遇研修〜
水曜日は千寿製薬さんから接遇研修を受けました。
先週末から視能訓練士さんが1名、新しく当院の一員に加わってくれましたのでこの機会に接遇マナーの再確認です。
また、患者さんの数が多くなると問題になってくるのが待ち時間対策ですが、これも皆で知恵を絞ってくれてました。できることから実践していこうと思います。
待ち時間、一番の元凶は院長の診察が相変わらず遅い事なんですが、どうしたものやら・・・。
第24回日本緑内障学会
日曜は朝から第24回緑内障学会参加のため、都庁すぐの京王プラザへ。直前で思い立ったため事前登録しておらず、今回は当日登録での参加です。
で、受付してみるとなんと「すみません。抄録集が足りなくなってしまいました。」とのこと。が〜ん(泣)。
お昼のランチョンセミナーは大塚製薬さんのところへ。広島大学の近間先生から薬剤毒性による角膜上皮障害に絡めて、ムコスタ®(レバミピド)のお話しがあり興味深かったです。緑内障の患者さんは複数の点眼を使用される方も多く、薬剤そのものの作用に加え防腐剤等による角膜障害を来す事がしばしばあります。ムコスタは結膜胚細胞の修復、正常化によるムチン産生の向上のみならず、上皮細胞の細胞間結合安定化に寄与している可能性があるとのことでした。
ひとしきり聴講してまわり、本を数冊購入。最近の参考書は実技のDVDが附属のものも多く分かりやすいです。積ん読にならないようにしっかり勉強しないと!です。
本屋さんではおまけとして名だたる先生方の手術を収めた「名人ビデオ」なるDVDまで頂戴してしまいました。手術学会で配布していたとのことですが、貰い損ねてたようなので有り難いです。
東京へ
土曜〜月曜の開催ですので「連休を利用していける!」と急遽思い立って初参加です。
9時過ぎ頃新宿に到着。ホテルまでの道すがら「ご飯どうしようかな?コンビニですますかな〜?」と思っていたら、通りかかってしまいました。吸い込まれるように「一蘭」へ。
替え玉まで頂きましたが、美味しかったです。とんこつではやっぱり一番好きなラーメンです。
院内研修〜アフリベルセプト〜
昼休憩に参天製薬さんからアイリーア®(アフリベルセプト)についてのレクチャーを頂きました。
ルセンティス®、マクジェン®につづき近日使用開始予定ですので、セッティングの注意事項等念のために説明に来てくださいました。院長は診療が長引いて残念ながら間に合わず。打ち慣れたルセンティスと使用法に大差ないようですが、フィルターに過大な陰圧をかけると微細な泡がでるのでゆっくり吸うように注意、とのことでした。
ルセンティスもアイリーアも近々、網膜静脈閉塞にともなう黄斑浮腫(眼底の腫れ)への適応が認可されそうとのことで、そうなれば使用頻度もさらに増えそうです。開業医としてはこれまで治療に苦慮した疾患に決定打ができるのは有り難いのですが、大学等でアバスチンをオフラベル使用してもらっていた患者さんからすると、保険適応薬が出た以上今後アバスチンは同疾患で使えなくなる可能性があり負担増につながるかもしれません。
はやりめ注意!
「はやりめ」はアデノウイルスによる感染症ですが非常に感染力が強く、対応を誤ると家庭、園内、職場内で蔓延することがあります。ひとたび感染すると休職、登園停止して頂く必要があり、長いと2週間くらいにも及びます。
普段ハズレばかり(?)のアデノウイルス検査キットで続々アタリ!がでており、「先生また結膜炎の初診さんです!」と言われるたびに冷や汗タラタラです。特定の園に限らず近隣複数箇所から発症があるようで、複数人でている園には注意喚起させて頂きましたが、感染拡大を心配しております。
のどの痛みや発熱、耳の前のリンパ節の腫れなどを伴う結膜炎に十分ご注意下さい。一般に両眼性ですが後から発症した眼は症状が弱いこともあり、片目の結膜炎でも注意が必要です。
また、はやりめ疑いの患者さんは他の患者さんへの感染予防のため特別な対応を必要としますので、眼科受診の際には入口から一言お声掛けをして頂けると助かります。
院内研修〜多焦点眼内レンズ術前説明〜
金曜昼休みはアルコンさんに勉強会をして頂きました。サージカルの担当さん&本社プレミアムレンズ部門の担当さんから前回のレンズ解説に引き続き、今回は実際に患者さんへの術前説明のポイントについてレクチャー頂きました。
ロールプレイとしてスタッフ同士で説明者、患者さん役(年齢、性別、屈折程度などアルコンさん設定)と問題点をチェックするオブザーバー役を分担します。ロールプレイってちょっと照れくさいですが、皆さんなかなか上手にやってました。
当院のスタッフさんたちは普段から患者さんへの説明に慣れてますし、多焦点の知識&説明も含めておよそ問題ないようでしたが、やはり専門の人からの指摘は「なるほど」と思うものがありました。
とくに多焦点レンズの適応を決める場合、患者さんの眼の状態(疾患や屈折状態、乱視など)に加えて、生活背景や趣味についてもしっかりお伺いして考慮しなくてはなりませんし、万能レンズではないことを理解して頂く必要があります。
「医療従事者側も患者さんの術後の見え方をしっかりイメージすること。」
「押し付けるのではなく、一生に一度の選択を患者さんにしっかり決めてもらうこと」
今一度肝に銘じたいと思います。
院内研修〜眼光学系の基礎2〜
昼休憩は月例勉強会でした。前回に引き続き、看護師さん&視能訓練士さんが担当してくれて光学系&視力検査、弱視のレクチャーです。追加資料に綺麗なパワーポイントまで用意してくれて、分かりやすい内容でした。
本日のお楽しみ弁当は「米蔵」さん。お店で頂く定食もとっても美味しいですが、お弁当もやっぱり美味しゅうございました。
ハーゲンダッツまでついて幸せでした。
アイファガン記念講演会
土曜日の夜は千寿製薬の「アイファガン点眼液発売1周年記念講演会in鳥取」へ参加してきました。
演者の先生は教育講演として鳥取大学の小松直樹先生、特別講演として浜松医科大学の佐藤美保先生、熊本大学の谷原秀信先生でした。アイファガン(ブリモニジン)は緑内障の新しい点眼薬で、眼圧下降のみならず「神経保護作用がある」とされるところが大きなポイントですが、谷原先生からはそのエビデンスやメカニズムをお示し頂き大変勉強になりました。
佐藤先生は「診療所でみる小児眼科」と題してのご講演でした。お子様の診察は難しいものですが、そのなかでも見落としてはならないポイントやちょっとしたコツなども紹介頂きました。
お子様の診察は泣かさない事が大切ですので、常に笑顔で時には白衣も脱ぎ、手持ち道具を駆使して、目線も低く等々極力警戒感を和らげる努力をしています。うちの陽気なスタッフ達は人形片手に院長の背後で踊ってくれます(笑)。
勝率は悪く無いと自負してはいますが、いかんせん40過ぎの小太りオヤジがニヤニヤ迫ってくれば、泣いちゃうお子さんもおられるわけで・・。
最終的には押さえつけてでも診察させてもらいますが、ご機嫌で見せてもらう方が圧倒的に所見がとれます。
「こどもって案外賢いんですよ。ちゃんと親ではなく自分に話しかけてくれてると分かるもんですよ」という言葉を肝に銘じたいと思います。
院内研修〜眼光学系の基礎〜
昼休憩は月例の院内勉強会でした。看護師さん担当で、眼球の光学系の基礎をおさらいです。
日本眼科医会の「眼科コメディカルのための眼科学ガイド」に沿って、補足資料まで作成して講義してくれました。この冊子、今回人数分購入しましたが眼科スタッフ向けに非常に良くまとまっておりおすすめです。
本日のお楽しみ弁当はほっかほっか亭。チキン南蛮スペシャル、久しぶりにたべましたが、ボリュームたっぷり過ぎでした・・。
院内研修〜抗生剤点眼他〜
昼休憩はまた院内勉強会でした。今回も(株)日本アルコンさんで、製薬の担当さんがおいで下さり抗生剤点眼についてレクチャー頂きました。勿論同社のベガモックス点眼の宣伝も微妙に交えつつでしたが、組織移行性がよいとされますので当院でも術後の抗生剤点眼の第一選択としてます。
また、今回行きそびれたフォーサム2013大阪でのトピックスなども紹介してくださり、参考になりました。ありがとうございました。
院内研修〜多焦点眼内レンズ〜
昼休憩は院内勉強会でした。(株)日本アルコンのサージカル担当さんと本社からプレミア眼内レンズ部門の担当さんもおいで下さり、同社の多焦点(遠近両用)眼内レンズReSTORの解説やアップデートを講義頂きました。
プレミア眼内レンズの勉強会にはちょこ ちょこ行ってますので私にとってはなじみのある内容でしたがスタッフさん達に取ってはいろいろ興味がつきなかったようで、活発に質問もありよい勉強会でした。患者さんへの説明での注意点やポイント、高度先進医療についての話しなどもあり参考になったようです。私もいくつかあった疑問点が解消できて助かりました。お話も上手で面白かったです。お忙しい中ありがとうございました。
院内研修〜往診&乱視矯正〜
昼休みは月例勉強会でした。本日は事務さん担当で往診と訪問診療についての解説をしてもらいました。当院でも時々往診させて頂く機会がありますが、このあたり保険診療上ややこしいところですので勉強になりました。
また看護師さんが先日聞いてきてくれたコンタクトレンズの講習会での内容をふまえて乱視の考え方とコンタクト処方における乱視矯正のコツを解説してくれました。
本日のおたのしみ弁当はミスター・バークのステーキ弁当。お昼からステーキ!その上ハーゲンダッツまで!!。
幸せなお昼でした。
院内研修〜OPD-SCAN III〜
昼休憩は院内勉強会で(株)ニデックさんにおいでいただき、先日導入した角膜形状解析&屈折力解析装置「OPD-SCAN III」の解説頂きました。
トーリック(乱視矯正)眼内レンズの術前後の検討など、白内障手術患者さんをメインに利用していますが、多機能高機能すぎて扱う側の人間がちょっとついていけてない部分がありましたので、いろいろとレクチャーしてもらいました。
御多忙のなか担当さんと本社の方までおいでくださり本当に感謝です。セッティングしてくださった東和産業さん、ありがとうございました。
第58回山陰眼科集談会
日曜は出雲で開催された「第58回山陰眼科集談会」へ参加してきました。
昼過ぎまで法事で倉吉におりましたので、ちょっと遅刻して一般講演の途中からの参加になっちゃいました。
特別講演は近畿大学医学部堺病院眼科教授、日下俊二先生で「小児網膜硝子体疾患の治療」と題してのご講演を拝聴致しました。
大学勤務医時代には毎週NICUで未熟児網膜症の治療に携わっておりましたので非常に興味深い内容でした。
早朝からバタバタ東へ西へ、でちょっぴりお疲れです・・。
院内研修〜緑内障啓発〜
昼休憩の院内勉強会で(株)ファイザーの担当さんにレクチャー頂きました。御多忙の中、ありがとうございました。
同社が以前から頑張っておられる緑内障啓発運動について、一般の方への検診を促し、患者さんの理解と治療への積極性をいかに向上させるかという事について伺いました。
緑内障は40才以上の20人に1人、と一般の方が考えておられる以上に多くの患者さんがいらっしゃいます。困った事に初期には自覚症状がほとんどなく、病状は一方通行で改善することは少ないため、早期発見&進行予防が重要な疾患です。また「緑内障」と聞くだけで患者さんは失明を連想し非常にショックを受けられます。適切な治療を行えば必要以上に怖がらなくてよいのですが、放置は禁物である事をキチンと説明する必要があります。説明に使う資料やグッズも沢山頂きましたのでまた活用させて頂きたいと思います。
先日の公民館の講演でも紹介させていただいたのですが、同社の啓発HP「NTG40.jp」は動画で視野チェックなど楽しみながら行える面白いサイトです。是非試してみてください。そして「40才過ぎたら眼科検診」をお勧めします。
プールとゴーグルと洗眼
以前は「プールの後は眼を洗う」が常識とされていましたが、近年はプールに限らず「不要な洗眼は害悪」とされています。実際眼科診療の現場でも洗眼をする事は稀になりました。生理食塩水を使いますので水道水よりはずっと優しいですが、それでもムチン等、眼表面の大切な保護物質まで失ってしまう為です。(勿論、異物や薬品が目に入ったときは早急な洗眼が大切です)
ではプールについてはどうかというと「全員ゴーグル着用!プール後は洗眼しない!!」がやはり正解です。
ですが、ここで悩んじゃうのが学校現場では未だにゴーグル無しがメインという所です。枯葉落ち葉や虫の死骸、時には子供さんのお小水まで混入している水です。塩素が不十分なら問題ですし、強すぎるのも又こまりもの。こんな水の中でさんざん目を開けて泳いだ後なら、弱い水流で数秒すすぐ程度の洗眼であればやはりメリットがあるように思います。勿論強力な噴水洗浄は御法度です。
本来であれば、学校でもゴーグル着用を基本にしてもらえるのが一番です。水難事故対応のため水中で眼を開ける事が出来るのは達成目標である、というのには一理ありますが、其の段階をクリアした児童は基本ゴーグルをしてもらえると良いのにと常々思っています。
10年程前某市に勤務していた時には担当した学校の校長先生から「ゴーグルは絶対に認めません。華美ですから!」といわれ、しばしお話させて頂いた事があります。30過ぎの若造にあれこれ言われて気分を害されたのか、ちょっと険悪なムードになってしまいました。当時は「華美に走りやすい」というなら帽子や水着と同じく指定にすれば良い、と思っていました。
幸い最近ではアレルギー性結膜炎のあるような子をはじめ、希望する子には着用を認めてくれる学校が大半になっているようです。
義方公民館 健康講座
本日は昼休憩時間に義方公民館で健康講座をさせて頂きました。
講演内容は「高齢者のかかりやすい眼の病気」と題して、白内障、緑内障、加齢黄斑変性を中心に病気の説明や検査、最近の治療についてお話させて頂き、最後に目の病気の自己チェック方法を簡単に説明いたしました。
ご参加頂きました皆様、いろいろ心配り頂きました健康対策課の方々、公民館長様、ありがとうございました。講演上手ではありませんので伝わりにくい部分もあったと思います。またなんでもお気軽にお尋ね下さい。
OCT読影セミナーin鳥取
土曜日夜は全日空ホテルにて開催された「OCT読影セミナー」へ参加してきました。
OCT(光干渉断層計)は黄斑疾患、緑内障診療に絶大な威力を発揮し、いまや日々の診療にもはやなくてはならない機器になりつつあります。
一般演題として鳥取大学の2先生より、様々な疾患の典型的なOCT&眼底造影画像の御呈示と御解説、クイズ形式でのご御講演&御解説頂きました。また特別講演は東京大学の柳靖雄先生で「黄斑疾患のOCT画像読影のポイント」との題で、ご講演を拝聴いたしました。
開業して1人っきりで診療してると所見の見方などにも自己流や思い込みの危険性が出てきます。こういった機会は非常に有り難く、勉強になりました。
同日、スタッフさんも別働隊?として松江でコンタクトレンズの勉強会に参加してくれました。持ち帰った知見を院内勉強会や回覧資料等で共有してくれますので非常に助かっています。熱心なスタッフ達で本当に有り難いです。
IOL Update Seminar へ
日曜は岡山で開催されたアルコン社主催の「IOL Update Seminar」へ。トーリック(乱視矯正)眼内レンズ&多焦点眼内レンズのお勉強です。すぐにでも役立つちょっとしたコツや、考慮すべき点などもいくつかあり、大変参考になりました。
当院でもトーリックレンズを使い始めて1年以上が経ちましたが実際に使用した患者さんにも非常に好評です。
現在は有る一定以上の術後乱視が予測される患者さんに限って使用しており、弱いかたには乱視を減らす方向での手術創作成(強主経線切開)としています。
先日のOPDスキャンIII導入で、術前術後より正確な検査もできるようになり、また術早期からレンズが狙い通りに入ったかどうか正確に判別できるようになりました。トーリックレンズのズレ具合の検討やズレた場合の補正を行うなどして精度をあげるとともに、少しトーリックレンズの適応も拡げてみようかと考えています。
院内研修〜ブルーライト〜
昼休憩は月例勉強会でした。本日は事務さん担当で、青色光の功罪についてまとめてくれましたが非常に興味深い内容でした。
最近爆発的に普及しつつあるLED照明にも青色光成分は多く含まれるとのことで、話題に上がる事が増えてきています。
青色光の網膜に対する障害性は以前から言われていますが、有害ばかりかというとそうではなく、サーカディアンリズムという体内リズムに重要な役割を果たすとされます。これが狂うと睡眠障害が起こる事もあり、就寝前のPCや携帯端末が良くないというのも液晶のバックライトが原因のようです。
白内障手術の眼内レンズにおいても青色光を遮るイエローレンズは以前からありますが、最近AMO社からは有害波長のみブロックしリズムに大切な青色波長は通すというOpti Blueというレンズもでました。実際に入れさせて頂いた患者さん方の評判も上々です。また患者さんそれぞれにあわせて適宜使い分けていきたいと思います。
本日のお楽しみ弁当は「笑い庵」にできたという「まちなかファーム」さんのタコス。量もたっぷりで美味しかった〜。
コロナビール等も飲めるとのことで、またお店にも行ってみようかと思います。
第10回 山陰緑内障フォーラム
日曜はスタッフさん4名とともに「第10回山陰緑内障フォーラム」へ。医師のみならず視能訓練士さん、スタッフさんも多数参加しておられ、非常に盛会でした。
第一部のパネルディスカッションでは、会場にも投票端末が配られていました。時折パネリストから出される質問やアンケートに参加者全員が答えるのですが、治療や考え方などなど、大多数の先生方がどのようにしておられるのか?がよく分かり、大変興味深いです。
第二部は福島アイクリニックの桑山泰明先生から「緑内障の生涯治療」と題して貴重な御講演を頂きました。視野狭窄の進行を正確に把握し、患者さんが一生涯困らないし機能を維持出来るかどうか?をしっかり検討する事の重要性を再確認しました。とくにハンフリー視野の検査モードの話しもありましたが、当院も30-2偏重の傾向があり、ある程度進行してしまった患者様では変化が追いにくい事があります。10-2もしっかり活用してきめ細かな把握を心がけようと思います。
関連病院実習
適宜疾患&治療解説等を交えつつ一連の外来診療の流れを見て頂き、午前診&午後診の合間には3件の白内障手術の見学にも入ってもらいました。
重症例が集まる大学病院のようなドラマチックなところはありませんが、開業医のありのままの日常診療を見て頂きました。将来の選択肢として眼科に興味をもって頂ければなぁ・・と思います。
快くご協力下さいました患者の皆様、ありがとうございました。
OPD-SCAN III 導入
ニデック社のOPD-SCAN IIIを導入しました。角膜の形状解析と眼球の屈折力解析を行う事ができ、角膜成分と眼内成分のそれぞれ分けて分析することが出来ます。円錐角膜等の病気の診断は勿論、特に白内障の術前術後の乱視管理、トーリック(乱視矯正)眼内レンズ使用前後の解析に特に有用です。手術精度の向上に威力を発揮してくれそうです。
院内研修〜加齢黄斑変性〜
昼休憩は月例勉強会でした。本日は久々に院長担当で「加齢黄斑変性」について、病気の成り立ちや治療方法と適応などスライドで簡単に解説しました。皆さんかなり眼科の知識も上がってきています。普段患者さんに接するときにも「病気の事は院長に聞いてください」ではなく、診察にさきがけて補足説明してくれたりもしますので患者さんの不安解消にも繋がり、本当に助かっています。
さて本日のお楽しみ弁当はご近所「Land & Years」さんのお弁当。ボリュームたっぷりな上、勿論美味しゅうございました。夕方になってもちょっとお腹苦しいです。
第7回四国Eyeランドセミナー
土曜日の診療後、ロードスターに飛び乗り一路高松へ。四国Eyeランドセミナーへ参加してきました。昨年も参加しましたが二日間に渡り各分野第一人者の先生方による特別講演形式で行われ、非常にためになります。今年もやはり4時前到着と1時間近くの遅刻ですが、診療を休まずに行ける貴重な学会で有り難いです。早朝に淡路島の地震があったばかりで、一抹の不安を抱えつつの参加でしたが杞憂に終わり、非常に盛会でした。
今回一番聞きたかったのは二日目、北海道大学の野田実香先生の「霰粒腫」でした。いわゆる「ものもらい」の一つで日常診療で良く出くわす基本疾患ながら、以外と厄介な奴です。薬で引かない場合、大人なら「麻酔して切りましょう!」と出来るんですが、結構お子様にも多く、小さな子供さんは局所麻酔手術にじっと耐えてくれませんから、最悪「全身麻酔のできるところに紹介しましょう」となってしまいます。全麻はリスクもありますし、紹介&手術に伴う時間、金銭面での負担も大変です。今回子供さんに対する手術にもかなり重点をおいたお話が聞けて大変参考になりました。
さて初日の夜、うどん県とはいえいつもうどんでは芸がないので今回は「一鶴」というお店に骨付き鳥を食べにいってみました。軽い気持ちでいったら有名店だったらしく大変な行列。幸い寂しいお一人様でしたので30分程で入れてもらえましたが、美味しかった〜♡。あんまり美味しかったので帰路にもう一度寄って家族のお土産に買ってかえりました。「親鳥」「ひな鳥」ありましたが親鳥の方が好みです。ちょっと噛みごたえはありますけど・・
帰路、今回も坂出で一度高速をおりて日の出製麺さんでお土産うどん購入。その後は例によって幌下ろしてかえってきましたが天候も良くて最高でした。
・・と油断してたら蒜山過ぎ辺りで突然の雷雨にやられました。米子道でオープンのまま(泣)。
院内研修〜視力検査〜
昼休みは参天製薬さん&MSDさんにおいでいただき視力検査についてのビデオ講習をしていただきました。
院長だけは他の方のアポとかぶってしまって、サボってしまいました。その上院長の手違いによりスタッフさんに伝えていた講習内容と異なる内容・・・。懺悔です・・。
お忙しい中ありがとうございました&申し訳ございませんでした > 参天さん&MSDさん
院内研修〜視力検査&視能矯正〜
昼休憩は月例の勉強会で、本日は視能訓練士(ORT)さん担当。
「雲霧法」や「クロスシリンダーを用いた乱視測定」など視力検査の難しい部分と斜視弱視児童の視能矯正について解説してもらいました。が、ちょっと(かなり)難易度高めでとくにクロスシリンダーの原理&手技などはスタッフさん達の頭に「?」マークがピヨピヨ。かくいう院長も若干ピヨピヨでしたので笑えません・・。研修時代&専門医試験にも勉強しなおしたはずなんですが、普段使っていない知識は耳からこぼれ落ちてしまいます。よい復習になりました。
昨今は性能のよいオートレフラクトメータがありますので、患者さんのおよその屈折度数(遠視、近視、乱視)はある程度簡便に把握できます。それを元に実際の視力検査を行うのですが、元来調節力の強いお子様や不正乱視の有る方など検査値が不安定な場合も多く、やはり最後は熟練した人の手が必要です。視野検査を始めとする各種検査も、正直我々眼科医の技量はORTの足下にも及びません。斜視弱視診療のみならず眼科診療全般に今やORTはかかせない存在です。
H25鳥取県眼科医会総会講習会
スタッフさん4名とともに鳥取県眼科医会総会・講習会に参加してきました。
講習会は特別講演2題で、1題目は日本眼科医会副会長の山岸直矢先生から「眼科社会保険の見方・考え方」と題してご講義頂きました。普段我々下々の眼科医があまり知らない医療政策、医療経済の成り立ちを解説頂き、興味深いお話でした。
2題目は神戸大学の中村誠先生から「緑内障診療におけるOCTの有用性と限界」と題してご講演頂きました。
現在緑内障診療におけるOCT(光干渉断層計)の役割は増しており当院でもニデック社のOCTを積極的に活用しておりますが、陥りがちな落とし穴や問題点について詳しくお話頂き、参考になりました。
また不勉強でしたが「交感変性」という概念も初めて知りました。片眼が眼圧上昇による障害を受けると中枢神経側で軸索変性→周囲のアストロサイト変化を介して反対眼の軸索にも影響が及ぶ可能性があるとのこと。大変勉強になりました。
院内研修〜パタノール&デュオトラバ〜
本日は昼休憩にアルコン担当さんから、同社の抗アレルギー点眼パタノールと緑内障点眼デュオトラバを中心にレクチャー頂きました。お忙しい中ありがとうございました。
パタノールは抗ヒスタミンH1拮抗とメディエーター遊離抑制の二重効果との事で、当院でも花粉症の第一選択で処方してますが実際良く効く印象です。(先週からの花粉症ラッシュで何本出したかわかりません・・)
また緑内障薬についてデュオトラバの宣伝頂いたのは勿論(笑)でしたが、あわせてこれらプロスタグラン(PG)製剤(及び配合剤)について最近話題になっている副作用、DUES(上眼瞼溝深化)についても解説頂きました。
現在緑内障治療の第一選択になっているPG製剤ですが、最近話題になっている副作用にこのDUESがあります。点眼を長期に使っているとだんだん目の上側が窪んでくる症状です。眼瞼の色素沈着や睫毛多毛といった高頻度にみられる副作用も相まって「点眼のせいで人相が悪くなったので何とかしてほしい」と訴えられる方は時々おられ、PG点眼休止や変更を試みている方もいらっしゃいます。他剤に変更して眼圧が維持できればいいですが、実際には上昇することもしばしばで、どうしたものかいつも腐心するところです。
花粉+α
今年は花粉も多く、加えて黄砂にPM2.5とやらまで加わったトリプルパンチ。「いつもは鼻だけなのに・・」「例年より格段に悪い」なんて方も多かったです。患者さんのお話からすると近隣の耳鼻科の先生も大わらわとのこと。夜ちょっと近くをジョギングしていたら口の中がジャリジャリになりましたので黄砂もかなりのようです。
花粉症をはじめ、アレルギー治療に大切なのは原因物質回避ですので、良く聞く話しではありますが花粉飛散が多い日は不要不急の外出を避けたり、保護眼鏡やマスクを装着することをお勧めします。またCL装用者は悪化の可能性が強いので極力休憩された方がよいです。帰宅時には良く衣服を払い、うがいや鼻かみするのも効果的です。ただ鼻うがいや洗眼はいい加減な仕方をすると粘膜をいためる可能性もあるので避けた方が無難です。
最近は保護眼鏡も結構おしゃれで、スポーティーなものも出ています。クスリに頼るだけでなく、花粉、黄砂を避ける工夫も必要です。
ボンネットがえらいことに・・
色覚のお勉強へ
「色覚の診かた!」と題して社会保険中京病院眼科部長の市川一夫先生が、色を感じる仕組みや検査理論の基礎から日常診療に役立つ知識迄幅広くお話下さいました。とくに年齢的な色覚の低下や白内障手術時の着色レンズについての考察などは興味深く大変参考になりました。白内障術後の色の変化というのは常々腐心するところなんですが、画家さんが術前術後それぞれ左右に描き分けた人形の絵などはすごく説得力がありました。ちょっとアシュラ男爵みたいでしたが・・
またもちろん先天性の色覚異常についても詳細に解説頂きました。
まもなく学校検診の季節がきますが、色覚検査については毎年考えさせられます。
色覚で差別があってはならないのは勿論ですが、だからといって検査自体しないというのは疑問に感じます。色覚異常は男性の5%(女性は0.2%)と比較的高頻度であり、40人クラスなら男子の1人という計算になります。以前より改善されたとはいえ職業選択や進学面での制限は厳然としてあります。軽度異常は自覚すらないこともあり、知らずに成長して社会に放り出されてしまうということもあり得ます。色の感じ方が他人とは少し違うんだということを、少なくとも本人ご家族&担任の先生には知って頂くことが必要ではないかと思います。
学校検診時の色覚検査の推奨(もちろんプライバシーへの配慮は十分に)を続けるとともに、担当している小学校3校(就将、崎津、彦名)の生徒さんについては、学校検診後も希望者は来院しての色覚検査をボランティアで受けつける予定です。
院内研修〜静的量的視野〜
昼休憩の月例院内勉強会。本日は視能訓練士さんが担当で緑内障の静的量的視野検査(HFA:Humphrey Field Analyzer)について理論、検査上の注意事項やコツ、所見の解説をしてくれました。当院での実例も呈示してよく出来ていました。
お楽しみのお弁当は「日々の糧」さん。ヘルシーで美味しゅうございました。(空腹のあまり写真撮り忘れ・・)
院内研修〜加齢黄斑変性&ラニビズマブ〜
ノバルティス担当さんにおいでいただき、加齢黄斑変性治療についてお話頂きました。
同社のルセンティス(ラニビズマブ)の解説を始め、とくに再治療の判断等について最近の流れを解説頂きました。
抗VEGF製剤もルセンティス、マクジェン(ペガプタニブ)に加え、昨年には参天のアイリーア(アフリベルセプト)も発売となり選択肢が増えました。今後使い分けや治療のスタンダードも変わってくるのかな?と思っています。
第88回鳥取大学眼科研究会
土曜日は夕方から鳥取大学眼科研究会に参加してきました。
特別講演は東京歯科大学水道橋病院のビッセン宮島弘子教授。「屈折矯正手術としての白内障手術の考え方」というテーマで、最近の眼内レンズ事情(乱視矯正、多焦点、ピギーバック)や、フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術などなど、最先端のお話を拝聴いたしました。とくに乱視矯正のお話は非常に考えさせられ、勉強になりました。懇親会の席では私のしょうもない質問にも気さくに大変丁寧にお答え頂き、ありがとうございました。
院内研修〜急変時対応〜
昼休憩に恒例の勉強会でした。今回は看護師さん2名が転倒骨折や低血糖等々、患者さん急変時の対応や手順の確認、解説をしてくれました。お楽しみのお弁当は今回も「あぷりこ」さん。豪勢にステーキ弁当を頂きました。美味しゅうございました。
第36回日本眼科手術学会
看護師さん2名を連れて、博多で開催された眼科手術学会に参加してきました。
毎回ある程度お目当てというか、テーマを決めて学会に参加していますが今回は眼内レンズ縫着手術をメインに行ってきました。白内障手術時に眼内レンズを入れるべき袋の支えが弱い方が時折いらっしゃいます。程度によっては袋も除去して眼球に直接レンズを糸で縫い付けるのですが、やはり術後のレンズ傾斜や偏心も生じやすいのが問題になります。最近これら固定位置の問題を克服でき、かつ短時間で手術のできる眼内レンズ強膜内固定法が登場しており、勉強してきました。
現在は7mmの球面折り畳みレンズを用いて小切開からのオーソドックスな縫着をしておりますが、今後検討してみようと思っています。
機器展示会場をみていると、参天さんのブースに当院の名が!。
アトラクションで看護師さんが栄えある一位をとったようです。でかした!!
博多に来たら「一蘭」は外せません!。2日連続で食べちゃいましたが美味しかった〜。
土曜夜は教授&同門の先生方とご一緒し、楽しいひとときを過ごしました。幹事のS先生ありがとうございました。
夜通りがかった櫛田神社のおたふく。びっくりしました。夢に出てきそうです・・・
院内研修〜バイオフィニティ〜
昼休憩にクーパービジョンの担当さんにおいでいただき、当院でも採用しているコンタクトレンズ、バイオフィニティについての勉強会を開いて頂きました。
シリコンハイドロゲル素材で酸素透過性が良いのは勿論として、タンパク&油汚れ、細菌やアメーバ等の微生物付着につよく、含水率が高く柔らかい、となかなか優秀なレンズです。通常のレンズとトーリック(乱視用)レンズがあり、患者さんの評判は上々です。お忙しいなか、エリアマネージャーさんまで御足労頂き、ありがとうございました。
奥大山のおいしい水
待合室にウォーターサーバーを設置致しました。
お水もいろいろな業者さんがありますが、ここはやはり我らが霊峰大山の水!、ヨーデルさんの「奥大山のおいしい水」にしました。冷水&温水ともに出るようになっています。是非ご利用下さい。
わたしも早速飲んでみましたが、評判通り美味しいです。
・・・美味しいんですが「ああ、米子の水ってやっぱり美味しかったんだよなあ」ということも再確認しました。(笑)
日本一美味い水道水と言われるだけのことはあります。>米子の水
術中川柳
さようなら おくふろくれた 目のウロコ(初回手術時)
目のウロコ はぐりとられて 天の川(反対眼手術時)
とくに初回手術時のものは私的にツボでした。普段白内障に対して執刀医からすると「えい、この濁りめ!一掃してやる!!」と思っている訳ですが、患者さんご本人からしたら、ああそういう感慨もあるんだなあ・・と妙にしんみりしてしまいました。
手術学会抄録
月末に福岡で開催される第36回日本眼科手術学会総会の抄録集が届きました。博多の夜に光る目(三日月)・・。ちょっと不気味で格好良い表紙です。
またiPhone用学会アプリも公開になってましたので早速ダウンロード。最近ではこういった学会アプリが普通になってきましたが非常に便利です。前もって気になる演題をピックアップしておきスケジュールに組んでおけば見逃しの心配がありませんし、重たい抄録を持ち歩くことも減ります。便利な世の中になりました。
1月26日(土)、27日(日)は院長&看護師2名で勉強にいってきます。御迷惑を御かけ致しますがご理解の程お願い申し上げます。
院内研修〜消防訓練〜
月例勉強会、今回は消防の方においでいただき、消防訓練を行いました。
訓練通報、院内で避難経路の確認等の後は駐車場で消化器訓練です。放水、不謹慎ながらちょっと楽しかったです。
前回の救急といい、消防の方は皆さんやたら爽やかです。お忙しいなかご指導ありがとうございました。
消火訓練後、お楽しみのお昼は「こめ蔵」さんのお弁当。量もたっぷりで美味しかったです。
今年最後のオペ日
本日は今年の予定手術最終日でした。
開院以来ニデック社のFortasを使っていますが、非常に前房安定性が良くて気に入っています。術中「ヒヤっ」とすることが減って、術者の心臓にも優しい?機械です。この一年間、結構な難症例もありましたが皆さん無事に手術を終える事ができて感謝です。今日だけは「週末のみ!」の禁を破ってビール(ではなく発泡酒・・)を美味しく頂きました。
来年もとにかく丁寧で安全な手術を心がけていきたいと思います。
同門会
沢山の一般演題の他、特別講演は関西医科大学教授の高橋寛二先生で加齢黄斑変性についてご講演頂きました。新しい治療指針についての解説や最近使用可能となった治療薬(アフリベルセプト)についても解説頂き大変勉強になりました。
さて同門会では遠方から沢山の先生方も帰ってこられるのも楽しみです。会に先駆けて眼科&脳病理で仲良くしてもらっていた先生もサプライズで医院に立ち寄ってくださいました。久々に二人でたべた「天心」のラーメン、いつにもまして美味しかったです。
講演会の後の懇親会も久しぶりの先生方と話しが弾み、ついつい飲みすぎてしまいました。訳あって二次会の途中で失礼しましたが非常に楽しいひとときでした。
ボンノスコープ
眼底検査に使う照明装置、ボンノスコープ(単眼倒像鏡)をLEDのコードレス(NEITZ社)に変更しました。写真右の手持ち細隙灯顕微鏡もLEDです。近年眼科の世界でもLED化がすすんでおり、手術顕微鏡の照明もLEDが登場しています。新しいボンノスコープは省電力はもちろん明るく均一な光で眼底も2割り増し位でシャープに見える気がします。診察のたびに嬉しくてニヤニヤしてしまいましたので不審だったかもしれません。
ところで市販の懐中電灯などにはサーチライトのように非常に強力なLEDもありますが、LEDは白熱灯に比べて光の指向性が高く、網膜障害を起こす青色光を多く出すとも言われています。眼科用ならまだしも、くれぐれも汎用LEDを直視されることのないように御願い致します。
山陰手術談話会
木曜日夜は診療後車をとばして松江へ。テルサで行われた山陰手術談話会へ看護師さん2名とともに参加してきました。
腕に覚えのある先生方の手術方法、難症例に対する対処法等々非常に勉強になり、毎年楽しみに参加させて頂いています。
ほんの数日前、当院でも眼内レンズ縫着症例がありましたがタイムリーな話題もあり参考になりました。
院内研修〜労災〜
昼休憩に月例勉強会を行いました。今回は事務さん2名が担当で、労災、自賠責等の診療を含め保険請求についての解説です。
当院も労災保険指定医療機関ですが、実際に該当の患者さんがいらっしゃるといろいろと細かい疑問点、問題点も出てきます。職員内で対応の統一が必要です。
お楽しみのお昼は「あぷりこ」さんのお弁当。各自好みで注文し、私は海老フライにしてみましたが、巨大エビが3匹も入っていて幸せでした。
中海テレビ 健康ぷらざ
昨日自分でもはじめて見てみたのですが、我ながら滑舌が・・・ごにょごにょもごもご(泣)。
診察時にももう少しハキハキしゃべるように気をつけよう!と反省しました。大変聞き苦しいとはおもいますが、ご興味のおありのかたはまた見てやってください。
院内研修〜ムコスタ(レバミピド)点眼〜
本日は大塚製薬の担当さんにおいでいただき、ドライアイの新しい点眼剤、ムコスタ点眼についてを解説頂きました。
最近ドライアイについてはムチンという粘液成分がトピックスになっています。ムチンが不足すると眼表面での涙液の安定性が落ち、涙の量ではなく質的な問題でドライアイの原因となります。
ここ最近参天製薬のジクアス(ジクアホソルナトリウム)点眼、ムコスタ(レバミピド)点眼と立て続けにムチンを改善するクスリが登場し、ドライアイ治療の選択肢が広がっています。最近NHKのガッテンでも紹介されたとの事で患者さんからの問い合わせも急増しており、タイムリーな勉強会でした。
開院一周年
若葉マークの診療所を温かく支えて頂いた近隣医療機関、地域の皆様、患者さんを受け入れてくださる大学病院の先生方には本当に感謝しております。向上心あふれるスタッフ(本当に勉強熱心です!)にも恵まれ、診療も随分スムーズになってきました。院長の診察が遅いのは相変わらずですが・・
また一周年に際し沢山のお祝い、電報を頂きました。この場を借り厚く御礼申し上げます。
これからも初診を忘れず、勉強を怠らず、地域の皆様のお役に立てるよう頑張って参ります。よろしくお願い致します。
これは予想外でした(笑)
ありがとうございました。
第66回臨床眼科学会2
白内障手術というのは濁りをとってクリアに見えるようにする!は勿論ですが、眼内レンズによって遠視近視を正すまたとない機会です。最近はトーリックレンズといって乱視を打ち消す事の出来るレンズも保険診療で使えるようになっています。当院でも術後にある一定以上の乱視が残存する見込みの患者さんには積極的に使用していますが評判も上々で、術後乱視がほぼゼロにきまった時はちょっと快感(?)です。レンズが高価で医院経営的にはよろしくないのが玉にキズですが・・・。(患者さん負担は変わりません)
臨眼後には同会場で開催されたオルソケラトロジーのメーカー講習会もついでに受講して帰りました。夏に横浜のフォーサムで眼科学会主催の講習会も受講したので一応処方の出来る立場(両講習受講した眼科専門医)にはなりました。が、導入するかどうかは未だ悩み中です。
講習会も終わり国際会館駐車場へ。「雨でも京都は風情があっていいねえ・・」なんて思いはロードスターのシートに座ったとたんに吹き飛びました。猛烈な雨漏りでおしりベッチョリ、やられました・・・。「あわよくば屋根あけて」なんて、ハードトップ置いてきたのが大失敗。帰路の大阪近辺では猛烈な雷雨にもやられ、車共々泣き濡れて帰ってきました。
第66回臨床眼科学会1
土曜からスタッフさん4名と共に京都国際会館で開催されたの第66回臨床眼科学会へ行ってきました。
朝一番のインストラクションコースに間に合わせるため午前4時前に単身ロードスターで出発。好天で気持ちの良い夜明けのドライブでした。思ったより早く会場入りでき、モーニングセミナーからがっつり勉強してきました。
今回は国際会館のみならず向かいのプリンスホテルまで巻き込んだ会場でしたが、これがまた大変・・。聞きたいセッションの噛み合わせが悪く、建物間を行ったり来たりで結構疲れました。
スタッフさんたちは初めての全国学会。眼科最大規模の学会の雰囲気だけでも味わってもらえればと思ってましたが、戸惑いつつも結構しっかり勉強してくれたようです。
院内研修〜救急〜
まずは看護師さんが眼科救急疾患への対応についてスタッフへレクチャーを行い、当院への来院や問い合わせ時の対応を確認。
お勉強会一番のお楽しみ、本日のお弁当は「ビストロ・ド・スズキ」さん。量もたっぷりあっていつも通り美味しかったです♡。
その後は西部消防局の救急救命士さんにBLS:一時救命処置の講師としておいでいただきました。AED使用、胸骨圧迫&人工呼吸をスタッフ全員が人形を使って実際に練習させて頂き、その他窒息時や溺水時などいろいろなパターンの救命方法や理論、注意点を伺いました。その他、青い目の人形は実は女性で人物設定もある(家族と海に来て溺れた?)etc.楽しいお話もあり、非常に新鮮な体験でした。
こういう事は知識としては知っていても、一度体験するかどうかで随分違うと思います。スタッフにとっても医院内に限らず(勿論出番がないことを祈りますが)またどこかで役に立つ事があるかもしれません。
お忙しいなか御講義頂きありがとうございました。
折り畳まれて切ない感じのお人形さん・・
コンタクトレンズ講習会(岡山)へ
コンタクトレンズは身近な存在ですが、人工呼吸器と同等の高度管理医療機器に分類されています。それだけ眼に重大な危険を及ぼす可能性のあるものだということで、販売管理者である我々も講習会を毎年義務づけられています。
講演中、昨今問題となっている通販のカラーコンタクトが話題に上がっていました。以前のような色素漏出するトンデモナイ物はへっているようですが、細胞毒性の報告もあるなどやはり激安アジアンブランドは品質に問題のあるものが少なく無いようです。
実際当院でも、おしゃれなカラーどころか真っ赤な眼をした若い娘さんが時々いらっしゃいます。眼に見える障害がなくとも、酸素透過性などに問題があると角膜内皮の障害が起こり、将来白内障手術できないような眼になることもあり得ます。
カラーコンタクトの推奨はしていませんが当院も信頼のおけるメーカー製品はそろえています。これはせめて眼科医フォローのもと、キチンとしたメーカー品を使って頂きたいためです。
後で後悔する事がないように・・・
さて道中はまた幸いの好天。勿論ハードトップは下ろして行ってきましたがしばらく畳みっぱなしだった幌は縮んでさらに惨い事になっていました。もはや雨を防ぐ用をなしません(泣)。
NAロードスターの幌交換はNB用のガラス幌に変えるのが定番ですが来春予定の幌交換も多分NA用にします。リアスクリーンだけ下ろす事もできるNA用はビキニトップ風も楽しめるので好きなんです。
往復道中では沢山の珍しい車達も見かけました。エリーゼ、NSX、セヴン系等々、みな団体さんでツーリングでしょうか?眼の保養をしつつ帰ってきました。良い季節です。
伯耆眼科医の会 学術講演会
古泉先生は「OCTを用いた黄斑疾患の診断アップデート」と題し、OCT:光干渉断層計(網膜断面図を撮影する機器)の理論から、実際の臨床面での各種疾患でのポイントなど解説頂きました。
森先生には「関西緑内障道場 伯耆編」と題し、治療方針の立て方や治療の現状、とくにOCTを用いた緑内障の早期診断についてもお話頂きました。当院でも使用しているニデック社のOCT画像が多数登場しており、ちょっと嬉しかったり。
緑内障では神経繊維層の欠損に伴って視野がかけてきます。当然網膜の構造的変化→機能変化(視野障害)の順に現れるので、形態を詳細にとらえるOCTを用いる事で、より早期に発見し治療開始につなげることができるため、当院でも活用に力を入れております。併設の別会場ではOCTのメーカー6社さんがそれぞれ自慢の機器を展示しておられました。これも新しい試みで大変興味深かったです。
西部医師会 一般公開健康講座
「目の病気あれこれとイマドキの治療」と題して白内障、緑内障、加齢黄斑変性を中心に病気の解説と治療、最近の流れなどをかいつまんでお話致しました。
あとで伺ったのですがなんと140名程もいらしていたとのこと。会場をみまわすと良く見知った患者さんから、地域の知り合いの方、出入りの卸さん、なんと私が小学校の時の担任の先生までいらっしゃってました。皆様お忙しいなか御足労頂き、本当にありがとうございました。
なにぶん話し下手な上に内容は詰め込みすぎ、時間も押して駆け足解説、と反省点の多い講演でした。また一般の方相手に講演させて頂くのは今回が初めてでいささか緊張もしており、聞き辛かった方は申し訳ありません。また機会あれば何でもお気軽にお尋ね下さい。
院内研修〜角膜〜
24日の昼休憩は月例の院内勉強会でした。本日は事務さん1名が担当で、角膜の解剖や基本事項、角膜病変について上手にまとめて発表してくれました。その他、前眼部病変について思いついた事や普段感じている疑問点などをディスカッションしたり、週末の瀬戸内眼科コロシアムで聞いてきた内容をちょっと紹介したり、と有意義な時間でした。
さて、勉強会最大のお楽しみ、仕出し弁当。本日は「味屋」さんの「ようかい弁当」でした。フタをあけると思わず感嘆の声が漏れます。きたろうにぬりかべ、いったんもめん etc. 食べるのがもったいないくらいでしたがさっさと完食(笑)。お味もばっちり美味しゅうございました。
瀬戸内眼科コロシアムへ
特に白内障関連のお話では眼内レンズに関連したお話や極小切開に絡めた超音波チップのお話などがありました。当院も現在は2.8mm創口での小切開白内障手術をしておりますが近々2.4mmをメインにしようと考えており、参考になりました。
その他、網膜色素変性の患者さんに福音となりそうな点眼のお話や、近々認可予定の加齢黄斑変性治療薬のお話、ドライアイと密接に関係のあるマイボーム腺機能不全の診断と治療、新しい検査機器の有用性などなど、多岐にわたる分野で最新のお話からちょっとした診療のコツまで、非常に興味深いお話が沢山聞けました。
さて近場出張の楽しみともいえる往復の道中ですが、また幸いの好天で気分良し!でした。
幌がさらに破れた事以外は・・(;д;)
いい季節になってきました。
鳥取大学眼科研究会へ
大学の先生方の演題のあと、特別講演は国立病院機構東京医療センターの山田昌和先生でドライアイについてお話頂きました。
我々も日常診療に多用しているフルオレセインによる前眼部染色の所見と考え方についてのおさらいと、ドライアイ治療を考える上で「ムチン」が非常に重要であることをお話頂きました。最近このムチンを改善する点眼として参天「ジクアス」、大塚「ムコスタ」と立て続けに登場しています。ムコスタはまだ新薬の処方制限があるため短期分しか出せず、ちょっと使い難い部分もありますが年内には解除とのこと。治療の選択肢が増えるのは有り難い事で、上手に使い分けしていきたいと思っています。
またお話の中で「人工涙液の有効時間は1分程度である」とのデータがあり、ちょっとショッキングでした。どうも差した瞬間のごく一時的な改善効果で「ほっとする」だけに過ぎず、眼表面のwash out効果も、同時に保護物質である大切なムチン等も流れてしまうため善し悪しであるとのこと。
普段日常診療の中で、コンタクトレンズ使用中ドライアイ症状を訴える方は結構いらっしゃいます。ある程度所見のある方にはなるべく装用を控えて頂いたり、防腐剤無添加のヒアルロン酸PF点眼を併用する場合もありますが、所見のはっきりしない軽度の方に対しては「人工涙液を併用しましょうね」なんて説明を半ば常識と信じてやっていました。
大変考えさせられるお話で、また今後の診療に役立てていきたいと思います。
院内研修〜糖尿病眼合併症〜
金曜日の昼休憩は月例勉強会でした。今回は私に順番が回ってきてしまいましたので、網膜症を中心とした糖尿病眼合併症をレクチャーしました。大学勤務時代に作った学生さん用スライドの改訂版でちょっぴり手抜きです。みんな熱心に聞いてくれてました。
勉強会のお楽しみ(メインイベント?)であるお昼ご飯、今回は「カフェレストあぷりこ」さんのお弁当でした。量もしっかりあって美味しゅうございました。
糖尿病は眼も含め全身に合併症を引き起こす怖い病気で、糖尿病網膜症(リンク参照)は失明原因の1、2位を争う疾患です。かなり悪化するまで自覚症状がないことも多く、治療開始が遅れると病気の進行に追いつけず、悲惨な結末になってしまう場合もしばしばあります。糖尿病と診断されたら眼科も定期受診が必須です。
片目のススメ
最近ノバルティスさんが「片目でチェック」のキャンペーンを張っておられます。一般の方達にとっては良い機会となったようで眼底の中心「黄斑」疾患の患者さんの来院が増えているように感じます。加齢黄斑変性はこの「黄斑」に出血等を起こす年齢的な病気で、見たい中心が歪んだり見えなくなってしまういやらしい病気ですが、これだけではなく黄斑上膜、黄斑円孔といった同じく中心に起きる病気に初めて気づいて来院された患者さんがたくさんおられました。
人間は普段両目で物を見ていますので、片目に異変が有っても意外と気づかないことがあります。黄斑疾患のみならず、白内障や緑内障であっても「なんでこんなになるまで気づかなかったの!?」とこちらがびっくりするような患者さんもしばしばいらっしゃいます。両目でみているときには脳のほうで左右の画像を補い合ってしまうんですね。
普段の診療でも良く患者さんにお話しているのですが、時々片目ずつ隠してみることをお勧めします。思わぬ病気に気づくかもしれません。
フォーサム2012横浜へ
フォーサム2012横浜へ行ってきました。日本眼感染症学会、日本コンタクトレンズ学会、日本眼炎症学会、日本涙道・涙液学会の4学会合同開催です。日曜早朝の便で飛んだのですが、聞きたかった眼内炎関連の発表にはなんとか間に合いました。
また月曜にはオルソケラトロジーの講習会も受講してきました。これは寝ている間に装用する特殊なコンタクトレンズで角膜の形を矯正するもので、一般のコンタクトと逆に日中は装用せず裸眼です。この講習会とメーカー講習会を受講した眼科専門医しか処方が認められておらず、適応も厳しく選ぶ必要があります。勿論保険適応外で自由診療です。これまでもときおり患者さんに尋ねられる事は有りましたが、ごく最近日本のメーカーとしては初で東レから専用レンズが発売されたとのニュースもあり今後一般の人の眼に触れる機会も増えると思われます。当院ではまだ早々に導入するような予定はありませんが、患者さんにきちんとした情報提供を行える為にも、資格取得がてら一度キチンと勉強しておく必要はあると考えた次第です。
学会場には鳥取からも教授をはじめ大学&関連病院、近隣の開業医の先輩先生がたが多数おいでになっており、夜は中華街でご一緒させて頂きました。適当に入った店でしたがビール越しの楽しい会話も相まってやたらと美味しかったです。
院内研修〜視覚障害者誘導法他〜
患者さんに接するスタッフは皆最低限の眼科知識は必要というスタンスでやっていますので、事務職であっても当番制でテーマを決めて勉強してきてもらい発表会のようなことをしています。とはいっても堅苦しい事はなしで、みんなでお弁当食べながら和気あいあいと楽しんでいます。
今回は2名の視能訓練士に担当してもらい、それぞれメガネ処方の理論&解説と視覚障害の方の誘導方法各種(ヒューマンガイドテクニック)をレクチャーしてもらいました。レクチャー担当者の好みで注文弁当を決めて良い事にしていますので、毎回いろんなお弁当(過去モスバーガーも有り)がやってくるのも楽しみです。今回はニューアーバンホテルの仕出しでしたが、煮物等すごくおいしかったです。
第6回 鳥取県眼科フォーラム
木村先生のお話の中には眼瞼けいれんに対する診断方法、ボツリヌス毒素(ボトックス)治療の実際の手技解説や動画もありました。眼瞼けいれんの患者さんは日常診療で割と高頻度でみられ、訴えの多いいわゆる不定愁訴とされてしまう症状にかなりの率でまぎれているとも言われます。現在は大学麻酔科のペインクリニック外来(奥様の診察担当日)に紹介して加療を行ってもらっていますが、近々当院でも導入を予定しておりますので大変勉強になりました。
乱視矯正眼内レンズ
白内障手術は眼の中のレンズ「水晶体」の濁りをとってクリアな視力を取り戻すことが主たる目的ですが、遠視や近視、視力の左右差をただすこともできるまたとない機会でも有ります。最近ではトーリック眼内レンズといって乱視を軽減する効果を持ったレンズも登場しています。当院もアルコン社製のアクリソフIQトーリックを採用し、使用開始いたしました。多少術前準備と術中眼内レンズ軸合わせの手間は増えますが、普段の手術と比較して特別難しい事もない印象です。
今回の症例でも術前あった強めの乱視はほぼ消失しており、「視力値の向上」だけではない見え方の「質の向上」に大きく貢献してくれそうです。
院内研修〜ウエットラボ〜
土曜日は午前の診療直後からニデックさん提供で「ウエットラボ」を行いました。ウエットラボというのは豚眼を用いた手術のシミュレーションで、大学&関連病院時代には各メーカーさんにお世話になりずいぶん手術の練習をさせて頂きました。当院で行うのは今回が初めてで、看護師2名とともに豚さんの白内障&硝子体手術を行いました。(写真右:顔型模型に豚眼をはめ込みます)
手術手技の変更や新しい方法、機器の各種設定などを試すのに非常に役立ちます。患者さんの眼でぶっつけ本番でやるわけにもいきませんので・・。豚眼と豚眼専用手術機材一式を持参頂き、遅く迄おつきあい頂いたニデック担当さんの御厚意に感謝致します。
当院も開院7ヶ月が経過しましたが、おかげさまで順調に手術件数も伸びて来ております。今回の経験も普段の手術にしっかり生かしていきたいと思います。
院内研修〜メダリスト新レンズ〜
新発売の2週間タイプ「フレッシュフィット コンフォートモイスト」ですが、従来品と比べて薄くなり、前面非球面レンズによるクリアな見え方、潤い、表面仕上げによる汚れにくさが売りとの事。推奨の使用方法は終日装用ですが1週間連続装用も可能とのことで、再発性角膜びらん等に対するメディカルユースとして使えそうな点も興味深いです。今後当院でも従来製品からの切り替えをお勧めしていく予定ですが、お値段も据え置きにしてくれるとの事で助かります。新製品解説のみならずコンタクトレンズの一般論も交えてお話頂き、勉強になりました。
規格や外見が一見同じでも、表面の仕上げやエッジ、素材(HEMAとシリコンハイドロゲルは勿論、保湿成分の有無や堅さなど)など、レンズごとにずいぶん特徴が有ります。同じパワー&ベースカーブでもレンズが変わればフィッティングや見え方は変わりますし、ドライアイの方、お化粧やアレルギー結膜炎等の分泌で汚れやすい方など、目の状態やライフスタイルにあわせてレンズやケア用品の使い分けが必要です。
四国Eyeランドセミナーへ
院内研修〜ロービジョンケア〜
視力、視野に著しい障害をお持ちの患者さんに対して、接し方や検査・診察時のちょっとした配慮や工夫などが紹介されており、目から鱗な内容も多々ありました。普段から当然気を配っているつもりですが、やはり健常者の視点からは抜け落ちている点があります。我々眼科医もどちらかといえば疾患や治療にばかり注意が行きがちで、反省させられる点が有りました。
日常診療のなかで出来る事から取り入れていこうと思います。
日食
日食当日、幸いの快晴でばっちり見えました。今日だけやたら早起きな長男となぜかおばあちゃんまで大はしゃぎ(笑)。3代にわたる血のつながりを強く感じます。写真はグラス越しにiPhoneで取ったものと納屋の壁に写った三日月型の木漏れ日です。
蝕が最大のときにはあたりもすこし薄暗くなり、快晴で太陽も高いのに暗いというのはなんだか怖いような不思議な感じがしました。全国的には雲に隠れてしまったところもあったようで、米子近辺はラッキーだったようです。
あとは日食網膜症の患者さんが出ないことを祈ります。
ところで今度は金星の太陽面通過が近々あるとか?。こちらも100年に一度の珍しいものだそうですので日食メガネはもう少し取っておく必要がありそうです。
日食グラス
新機種(SLT)導入&後発白内障
ルミナス社さんとエレクス社さんのデモさせてもらい、最終的にエレクス社「Tango オフサルミックレーザー」とさせて頂きました。この機械はSLT用としてだけではなく、YAGレーザーという切断レーザーとしての機能も持っており非常に切れが良いです。新型にうっとりした翌日、早速3名もYAGレーザーを必要とする後発白内障の患者さんがいらっしゃいました。虫の知らせの類いでしょうか?
白内障手術後しばらく経ってから「後発白内障」(リンク:白内障学会HP)といって再びかすんでしまう方があります。これは眼内レンズを支えている袋(水晶体嚢)が濁る病気で数ヶ月〜数年後でも起こります。使用した眼内レンズの種類にもよりますが5人に1人ともいわれる頻度の高いものです。「手術の直後はよかったけど、またかすんできて・・」という方は要注意です。治療は濁った袋をこのYAGレーザーで切って光の通り道を作るのですが、オペ自体はものの5分程度で痛みも有りません。
白内障手術が終わって眼科受診をやめてしまう患者様をしばしば見かけますが、この病気も含めて術後に起こってくる合併症もありますから定期チェックは必ず必要です。
第57回山陰眼科集談会
平形教授のご講演は「乳頭形態異常に伴う網膜剥離における眼内液と脳脊髄液の交流の可能性」。Pit-macular症候群や朝顔症候群等の視神経乳頭異常に伴う網膜剥離について、その機序・病態に対する考察と、治療法・理論についての解説でした。普段そうしょっちゅうお目にかかる疾患ではないですが、非常に説得力が有り大変勉強になりました。また質疑応答では日本人に多い正常眼圧緑内障に絡めた質問もあり、眼圧と脳脊髄圧との関係というのも今後大切ではないかとの示唆もなされ興味深いお話でした。
一般演題の方では手術時の抗生剤眼内灌流のお話もありました。眼内炎は内眼手術時の忌むべき合併症の一つです。演者の先生より準備手技の実際も教授いただきましたので、また当院でも適宜取り入れていく予定です。
色覚検査
絵を書くときなど「○○君の色って変!」などと言われて悲しい思いをする子が出ないか、またそのとき先生が(本人、親すら異常を把握していない子に対して)周囲の子との関係ともども上手にフォローアップできるのかどうか。通常の授業でも緑黒板に赤チョークなどは識別しがたいとされるため配慮が必要となりますし、教科書でも弁別困難な色使いがされている場合も有るとの話も聞きます。もちろん教育現場の事については部外者があれこれ心配すべき事ではないのだろうとは思いますが。
やはり一番心配なのは進路&職業選択の制限です。以前より門戸が広がったとはいえ、依然として進学や就職上の制限は存在します。程度の軽い異常であれば日常生活で本人が気づかない事も有ります。ずっと憧れていざ夢に踏み出そうとしたら門前払い、なんて事があれば非常に悲しい事です。色覚異常のある子供さんが例えばパイロットや運転士などに憧れているとして、やんわりと諭したり軌道修正してあげることの出来るのはやはりご家庭、親御さんだと思うのですが、まず異常があるということを知っていなければどうにもなりません。
男性の約5%(女性は約0.2%)に異常があるとされ、比較的頻度は高いものです。大半は軽度異常で日常生活を脅かすほどでは有りませんが、それでも信号機や見えにくい色の組み合せなど生活上気をつけるべき事も多々有ります(参照:日本眼科学会)。勿論検査に際しては個別検査とし十分なプライバシーへの配慮が重要なのは言う迄もありませんが、本人さん、親御さんに事実に気づいて頂く事というのは非常に大切じゃないか、というのが一眼科医としての正直な気持ちです。
白杖
しばし店内を物色して会計に並び、ふと出入り口をみると初老の男性が立っておられました。なにか戸惑っておられるように見受けられたのですが、よくよくみると白杖をお持ちでした。
と、商品整理をしていたお姉さんがさっと駆け寄り男性へ声をかけると、自分の上腕あたりを掴ませて前に立ち誘導を開始。二十歳そこそこに見える若い店員さんでしたが、その躊躇ない振る舞いと正しい誘導法に非常に関心しました。お店によるのかもしれませんが、視覚障害の方への対応も十分に研修しておられるのでしょう。
当院でもまたスタッフ間で再確認しておこうと思います。
金環日食(日食網膜症にご注意!)
5月21日には日本の広い範囲で金環日食がみられるとのことで、大変楽しみな天体ショーではありますが・・
「日食網膜症」というのをご存知でしょうか?簡単に言ってしまえば太陽を見た為におこる眼底のやけどですが、これは皮膚のやけどと異なり治らず、視力障害を残す場合が有ります。
くれぐれも太陽を直接みない!は勿論として実は
黒い下敷きやすすガラス、感光フィルムなども厳禁!です。実はこれらは赤外線を通してしまう場合が多く、可視光が遮られてまぶしさが減る分かえって長時間凝視してしまうため危ないとも言われます。かくいう私も昔は知らずにやっちゃったものですが、くれぐれもお気をつけ下さい。
太陽の観察には適切な日食グラスを用いる、間接法で観察するなどしましょう。
日本眼科学会&日本眼科医会の方でも注意喚起がされており、観察方法を含めた学校向け資料も日本眼科学会のホームページに公開されていますのでご参照下さい。
院内研修〜高齢者体験〜
9日は昼休みを利用して研修会を行いました。参天製薬さん、セイエルさんに講師となっていただき「高齢者体験」です。
ご高齢の方の見え方、聞こえ方、足の不自由さなどなどを実際に体験する試みで、いろいろとグッズを持ってきて頂きました。
上写真右は左と同じ構図を「白内障ゴーグル」をかけて撮影した物です。スタッフの「お財布の中のお金が区別しにくい」という言葉が印象的でした。
その他にも難聴耳当て、手足おもり、関節タオル固定、両手二重手袋・・etc.。「聞こえない〜。」「点眼つかみにくい」「こんなに大変なんだ。」などなど感想が飛び出していました。また日常診療のなかで生かしていきたいと思います。
フル装備視能訓練士さん。大変そうでした。
Advanced Technology IOL講演会へ
帰りは天気もよかったのでロードスターの幌を下ろして帰って来ました。今年初で気持ちよかったのですが越冬後の初オープンはやはり鬼門、また幌の裂け目が広がりました。テープだらけでますますオンボロに・・(泣)
泣きっ面にハチで、岡山を出る頃からエンジン回転下がらない病も久々に再発。加速後アクセル抜いても2500で引っかかってしまい、高速はまだしも町中では非常に乗りにくい。アクセルワイヤーが原因なのは分かってるのですが、昨年マツダに部品発注かけた時には「すでに欠品です」とのお返事。またグリスアップでしのぐか、お不動の銀から外してくるか。アクセルワイヤーくらい新品を奢りたいのですが、なんとか入手出来ないものでしょうか・・。NA型ロードスターも発表から20年以上、そろそろ旧車の仲間入りを果たしつつあるのをひしひしと感じます。
送別会
今回の主賓はお二人、お一人はながらく一緒に働かせて頂いた助教の先生で、国内留学へ。短期とのことですが、益々腕をあげてかえってこられる事と思います。挨拶に変えて得意のマジックを披露しておられましたが、相変わらずプロ級の切れ味でなにがどうなっているやら全く分かりません。もうお一人、若い先生は和歌山県串本の病院へ研修へ。ここは私も以前お世話になったところで、上司の先生にはネパールのアイキャンプにも連れて行って頂き、いまでも格別の思い入れが有ります。お二人のご健勝をお祈りしたいと思います。
さて、久々にいい調子で飲んでいたらサプライズが!。上記お二人の他、眼科病棟を離れる看護師さんと共に私にまでなぜか花束が用意されていました。大学での診療担当させてもらうのも今週が最後となるため気を使って頂いたようです。
出来上がっていた上に油断していたこともあり、ほんとに涙出そうでした。有り難い事です。
大学で診察させて頂くのもこれが最後かと思うと寂しいですが、これからも医局の皆さんとのつながりを大切にしていきたいと思います。
鳥取県眼科医会総会講習会
特別講演は2本立てでまずお一人目は衆院議員で眼科医でもある吉田統彦先生。
東北の大震災の際には眼科診療バス「VISION VAN」を米国から空輸、運用するためにご尽力されたことは有名です。
またその他、政策の裏話などもありめったに聞けない非常に興味深い内容でした。今回の診療報酬改定についても我々からしたら結果しか分からないわけですが、その過程には医療費削減ありきの中、医療の質を保つためにどれほどの攻防とご苦労が有ったか・・。
「政治が悪い!」などとぶつぶついうばかりではなく、こういった人達をきちんと支援するということが大切なんだなと改めて思いました。
もうお一方は東京歯科大市川総合病院教授 島崎潤先生。ドライアイと円錐角膜についてのお話でした。ドライアイはここ最近ジクアス、ムコスタと涙液の安定性を改善する点眼が立て続けに登場しておりますが、そのあたりも絡め診断のコツなどなど。
また円錐角膜はコラーゲンクロスリンキングという紫外線とビタミンを利用したコラーゲンの架橋構造強化による新しい治療の話が出ていました。とくに中高生くらいの早期に行うこともでき、安全で進行予防に有用との事でした。
その他にも角膜内リングの話などもでており、これまでハードコンタクトで不正乱視を矯正→限界を迎えると角膜移植、というような古い知識しか持ち合わせていなかったので非常に勉強になりました。
JOYの会へ
「コンタクトレンズケアの問題点」と題し、特別講演頂いたのはコンタクトレンズの世界で大変高名な植田喜一先生(ウエダ眼科)でした。ケアやケア用品の問題点、乱視&遠近コンタクトレンズ処方のノウハウなど目から鱗の話も多く大変ためになりました。
特にケアの問題。コンタクトは一般の方が考えるよりずっと危険なもので、医療機器のなかでも上位の「高度管理医療機器」(ペースメーカー等と同じ)に分類されるのは訳があります。そのために眼科医は対面販売を重んじ、ケアの指導に力を入れているわけです。当院でも重々指導はしているのですが、まだまだ甘い部分があるなと反省させられました。
特に現在ケア用品の主流である消毒洗浄保存ができるマルチパーパスソリューション(MPS)の問題は知識としては知っていても、実際にデータで見せて頂くとショッキングな内容でした。もともと消毒効果が弱いばかりではなく、ケアのどこか一つかけても不十分となってしまう可能性があります。関連して眼科での対面販売で購入し指導を受けたはずの患者さんであってもケアがきちんとできている方がいかに少ないか!というアンケート結果も有りました。ましてやネット販売や非医療器具のカラーコンタクト使用者は言わずもがなです。
手洗い、確実なこすり洗い、CLケースの洗浄&乾燥についても再度啓蒙すると共に、アカントアメーバも含めて消毒効果がダントツのヨード含有用品を当院で推奨する第一選択にする事も検討しようと思います。
大学時代にはアカントアメーバで長期入院を余儀なくされる可愛らしいお嬢様方を何人も見かけました。治療に伴う大変な苦痛や後遺症(視力低下や美容上の問題)はほんのちょっとのおしゃれとケア間違いの結果としては気の毒で仕方が有りませんでした。「これくらいなら大丈夫かな?」の自己流は厳禁です。
SLTデモ開始
治療機器にたいして不謹慎かも知れませんが、新しい機械はやっぱりわくわくします。
教授10周年記念式典
「記録より記憶に残る会を!」との同門会長のナイスなご提案にて皆生温泉で開かれたのですが、同門&医局在籍の先生方、近隣開業医の先生方が一同に会し、大変な盛り上がりでした。
10年間優しく、力強く導いて下さってありがとうございました。また残りの10年もご指導よろしくお願い致します。
(写真は教授と同期入局?の先生がたからの花束贈呈)
シルマーテスト
シルマーテストというドライアイの検査ですが、まぶたに濾紙を挟んで5分間はかるという結構つらい検査です。
患者さんの身になって体験するというのはとても大切な事で、暇さえあればこんな事やりだす熱心なスタッフ達でありがたいです。
ドライアイを疑った場合にこのシルマーテスト(当院では第一法変法:点眼麻酔を併用した基礎分泌測定)のほか、診察時に涙液三角(TM:tear meniscus、まぶたの縁にたまっている涙液量)、涙液破壊時間(BUT:角膜表面の涙膜が蒸発して途切れ始める時間)等で涙の量と質をチェックし、また眼表面の染色で傷がないかをみます。
治療は人工涙液やヒアルロン酸点眼を用い、重症例には涙点プラグで涙の排水口を塞いだりしますが、最近このBUT短縮型に効くとされるジクアスという涙の粘液(ムチン)成分を改善する新しい点眼もでましたし、涙点プラグの発展形で、注入するタイプのコラーゲンプラグ(当院も採用してます)も登場し、治療の選択肢が増えました。
ただドライアイは結構患者さんの生活環境やライフスタイル、職業などにも影響され、単純なようで奥が深くて難しいなあと常々感じています。
眼科手術学会参加
今回は近々当院でも導入予定のトーリック眼内レンズ(乱視矯正)と多焦点眼内レンズ(遠近両用)についてをメインにみっちり勉強してきました。これまで業者さんから受けたレクチャーや机上の知識は有りますが、やはりこれらの眼内レンズを数多く使用しておられる演者の先生がたの生の声や工夫は参考になります。
(土)の夜は教授や医局の先生方とお食事をご一緒しました。医局を離れ福岡や東京で活躍中の先生方もおられたのですが相変わらずで一安心(笑)。久々にビール飲み飲みゆっくりお話できました。また学会場では大阪で活躍中の同期と講演の合間に近況報告。こういう久々の再会も学会の楽しみの一つですね。皆さんかわりなくてほっとします。
さて機器展示会場ではちょっと探し物。千寿製薬の眼科雑誌「銀海」に掲載されていた大阪の柴宏治先生が特許をお取りになったサイフォン式吸引機。探していたらエムイーテクニカさんのブースにありました。
白内障手術をさせて頂く際に、眼が引っ込んだ「奥目」の方というのは手術がしにくいだけでなく、術中に水がたまってしまうため視認性が悪く苦労することがあります。吸引機をつかったり、目尻を少し切らせてもらったりするのですが、これがまた詰まったり、患者さんが痛かったり・・
この機器は一見単純なおもりのような外見ですが、表面張力によってどんどん水を吸い出す原理らしく、デモコーナーに設置してあった奥目モデル眼でも面白いように排水していました。出入りの担当さんがいらっしゃったので早速予約。使ってみるのが楽しみです。
眼科手術学会へ
そのためまことに申し訳有りませんが、28日土曜日は休診とさせて頂きたく思います。
開院早々ですし、また来院頂く患者さんにご迷惑をおかけするため悩んだのですが、新しい知識は待っていても入ってきませんから積極的に収集に行かなくてはなりません。
・・なんていいつつ、これまで「行きたい!行きたい!!」と常々思いつつタイミングのあわなかった眼科手術学会。初参加で内心ウキウキです。タイトル画の背景はミュシャですね。絵画等に造詣がないのですがこの方の絵、大好きです。
当院もやる気のあるスタッフ達のお陰で開院一ヶ月足らずで手術を立ち上げる事ができ、おかげさまで順調に症例数も伸びてきております。またなにか役立つ知見を持ち帰りたいと思います。
ところで、今回はじめて知ったのですが、最近はiPhone用の学会アプリという物が有るんですね。早速眼科手術学会アプリをダウンロードしましたが、聞きたい演題のスケジュール登録なども出来るみたいですし、重たい抄録を持ち歩かなくてすみそうで有り難いです。便利になったものです。