鳥取県眼科アカデミア

260831アカデミア

土曜日はホテルサンルート米子で開催された、鳥取県眼科アカデミアへ参加してきました。
特別講演2題で1題目は関西医科大学の永井由巳先生から、硝子体内注射について解説頂きました。抗VEGF抗体療法は加齢黄斑変性のみならず網膜静脈閉塞に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑症、と適応が広がり症例数は増える一方です。患者さんが集中する病院では大変な状況になっており、硝子体内注射を効率的にかつ安全に行うことをテーマにお話下さいました。
2題目は藤枝市立総合病院の星最智先生から薬剤耐性菌の現状と対策についてのお話でした。
両方のお話に関連するテーマとして眼内炎の話しがでていましたが、硝子体内注射後の抗生剤点眼は眼内炎予防にあまり役立たない(硝子体内への薬剤移行性不良)だけでなく、毎月のごとく注射の前後に繰り返し抗生剤を使用することで耐性菌を誘導する危険性があるとの事でした。侵襲的治療のあとには慣例的に抗生剤を使ってしまっていますが、非常に考えさせられる内容でした。