第40回JSCRS学術集会へ
金曜の最終やくも&のぞみで夜半過ぎに博多へ。週末は福岡国際会議場で開催されたJSCRS学術総会へ参加してきました。
寝不足の目をこすりつつ朝一番のモーニングセミナーから参加。頂いた黒豚カツサンドを頬張りながら白内障難症例に対するデバイス活用法を聴講しました。水晶体核分割に用いる「分割君」の器具さばきなど、これまでお師匠様達から教わってきた自然とやってる手技も改めて解説を受ける事で再度意識できました。飽浦先生のクローバーリングも紹介されていました。ちょうど前日の症例でも使用しましたが本当に優れた機器で小瞳孔、術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)症例に対するストレスが無くなりました。眼内レンズ摘出に用いるレンズグラバーも、開発者の野口三太朗先生直々のご講演を拝聴しました。コツとして引っ張らず待つ、出てきたレンズの根っこを少しずつつまむ事で排出促進、眼内レンズを柔らかくするためOVD温める、など大変参考になりました。レンズグラバー、当院ではまだ一回しか使用経験がありませんが、本当にレンズを切らずに創口も拡大せずに取り出せ、まさに目からウロコ(レンズ)でした。
難症例白内障手術のセッションでは、長眼軸、短眼軸、角膜混濁眼、成熟白内障など解説があり、それぞれ留意すべき合併症やコツなど参考になりました。特に成熟白内障は次週に控えておられる患者さんもおられタイムリーでした。角膜混濁の白内障手術は動画がもう神業すぎて参考どころか感嘆するばかり・・・。角膜混濁について、術前に診察用の細隙灯顕微鏡のみならず実際の手術顕微鏡での徹照確認をして自分の技量で手術可能か判断すべしとのこと、肝に銘じます。
夜は同門の先生方と会食。食後何故か皆で櫛田神社にお参りしたのち、福岡で活躍中の先生に締めのラーメンに連れて行ってもらいました。海鳴というお店のジェノバラーメン。緑色のバジル?とんこつに面食らいましたが、衝撃的な美味しさでした。楽しいひとときでした。