院内研修〜日眼参加報告・他〜
木曜日の昼休憩は月例の院内勉強会。今回は事務さんが先日参加してきた日本眼科学会総会の報告をしてくれました。
色々と見聞きしてきた中で、結膜弛緩症とその治療について教科書的にも補足して解説してくれました。
その後は各部署の担当さんから連絡事項や相談、取り決め、手術の体制の話し合いも行いました。お疲れ様でした。
Webシンポジウム〜近視進行防止〜
全国の会場をネットでつないで行う講演会で、大阪大学の不二門尚先生が「近視進行防止のアプローチ」と題してお話くださいました。
小児の近視の統計的なお話から実験等でわかってきた近視進行の機序、オルソKや低濃度アトロピン点眼など進行予防治療、患者さんに指導すべき内容について等トータルで詳しくお話くださり、大変勉強になりました。ありがとうございました。
山陰EDOFミーティング
土曜日は手術担当の看護師さん2名と共に、米子ワシントンホテルプラザで開催された「山陰EDOFレンズミーティング」ヘ参加してきました。
EDOFとはExtended Depth Of Focus(焦点深度拡張)の略になります。多焦点眼内レンズはこれまで二重焦点レンズが主流でしたが、近年盛んに使われるようになって来ているEDOFレンズは多焦点レンズにつきもののハローグレアが低減、コントラスト感度も単焦点レンズ並みに良好とされ、当院でも最近はAMO社のシンフォニーをメインで使っています。ただ、ネガティブが少ないのはいいですが、やはり裸眼近見視力は以前メインで使っていた二重焦点レンズのほうが良好なようです。
一題目、倉吉市の松井寛先生からは実際に多重焦点レンズ、EDOFレンズを入れた患者さんの生の声や考察などお話くださいました。
二題目は福山市の三好眼科、三好輝行先生からEDOFレンズについて解説いただきました。よくわからなかったEDOFレンズの光学的な面についてもカメラ業界でのお話を引き合いに説明してくださいました。大変勉強になりました。
また近日某社から新しいレンズが発売になるとも聞いています。月末にはJSCRS(東京)へ参加してくる予定ですのでまた詳細を聞いてこようと思います。
院内研修〜糖尿病網膜症・黄斑症〜
糖尿病黄斑症に対する抗VEGF製剤硝子体注射治療のお話のほか、スタッフさん向けに網膜症&黄斑症の疾患解説から患者さんへの接し方のお話もありました。糖尿病の患者さんは病状を甘く見がちな方もおられ、受診が遅れて進行してしまう場合もあります。患者さんがどのような思いでおられるのか?うまく受診行動に導けるようスタッフさんが心得ておくべき要点などもケースレポートを例に解説があり勉強になりました。ご多忙中ありがとうございました。
日整全国少年柔道大会島根県予選
日曜日は島根県立武道館で行われた島根県柔道整復師会少年柔道大会へ次男坊の応援に行ってきました。この大会は日整全国少年柔道大会の島根県予選で、5,6年生からそれぞれ上位2名と4年生優勝者が県代表チームとして全国大会へ進めます。
4年生の次男坊は善戦しましたが準決勝で敗退、3位でした。ここ最近の特練や毎晩自宅での練習(お父ちゃん投げられ役で腰が・・)の成果もあって上位陣にかなり追いついて来ていたのですが、残念でした。
大外刈りからの押さえ込み!
感染対策 周術期抗生剤
白内障手術の最も忌むべき合併症に術後眼内炎があります。これは原因菌にもよりますが一度おこると失明もありえる非常に重篤な合併症です。当院ではイソジン皮膚消毒とPAヨードによる念入りな洗眼はもちろんとして、抗生剤術前点眼やオペ終了時の抗生剤添加灌流液によるBag & Chamber Flushingも全例に取り入れ、術中も適宜PAヨードによる術野洗浄を行うなど有効とされる予防策は積極的に行なっています。
もちろん抗生剤点滴もおこなっているのですが、多恵副院長が演者の先生に当院の使用方法を相談しアドバイスを受けて来てくれました。現在は術前から控え室で滴下開始し、術中投薬用のラインがてら手術中も維持するようにしていましたが、短時間に落として一気に血中濃度をあげる必要があり、また投与タイミングもオペ開始時には血中濃度が上がりきっていないと意味がないとのお話だったようです。オペ前の処置やスタッフ体制にも関わるので、よく相談して見直していこうと思います。
幸いにして開院以来一例も眼内炎を経験していませんが、今後も一例たりとも起こしたくはないものです。
マルちゃん杯へ
日曜日は早朝から出発して広島へ。マルちゃん杯へ出場する長男坊を応援にいってきました。
長男坊は今回副将として出場、開星中学は緒戦は問題なく勝ち上がりましたが、二回戦で強豪とあたり2-2で分けたのち決定戦で惜敗。今回はそこを抜ければもしかして全国行きの上位6位に食い込めるかも?などと甘い期待を抱いていましたが残念でした・・。
マルちゃんラインナップやこんな展示も・・。
今年も応援の父兄にまでお土産カップ麺大判振る舞い。QTTAカレー美味しいです。
背負いに入る長男坊。二戦とも一本勝ちで副将としての義務は一応果たせたようです。
院内研修〜VIBRANT Study〜
昼休憩は参天さんとバイエルさんがおいでになり、抗VEGF製剤アイリーア®(アフリベルセプト)硝子体内注射についての勉強会でした。今回はBRVO(網膜静脈分枝閉塞症)に伴う黄斑浮腫に対する治療としてアイリーア硝子体注射と黄斑部レーザー加療と比較した国際スタディである「VIBRANT試験」について、その概要と結果、考察を解説してくださいました。やはり硝子体注射の方が早期から成績良好なようです。実際の治療ではどちらかだけということではなく、硝子体注射、病変部レーザー、黄斑レーザー、トリアムシノロンテノン嚢下注射等組み合わせて行うのですが、早期の硝子体注射で黄斑浮腫に対処したほうがやはり視力の回復、その後の経過もいいようです。ご多忙中ありがとうございました。
第12回四国Eyeランドセミナー
今年もまた例年通り好天に恵まれてドライブも気分良しです、と言いたいところですが、好天すぎて暑すぎました。中国道に乗った頃たまりかねて今シーズン初エアコン作動させてみたら熱風が・・・。油断大敵、ポンコツ号またエアコンガス漏れでしょうか?。窓全開、リアスクリーンもおろして風通し良くしたらまずまず快適でした。
与島SAにて。今年もまた晴天。
今回こそメロンパン!と期待して与島に立ち寄ったのですが、やっぱりメロンパン屋さんはおられません。出店をやめられたんでしょうか?残念です。
ちょっと遅刻で会場にたどり着いたときはちょうど緑内障のセッションが始まったところで、MIGS(低侵襲緑内障手術)のお話などを拝聴しました。引き続いてドライアイのセッションでしたが、患者さんの自覚症状と角膜知覚閾値の関係や心因性、神経因性に関連したお話もあり大変興味深い内容でした。
我々が診察した際の他覚的所見と患者さんの自覚症状に大きな乖離があることは時に出くわすのですが 神経因性の可能性もあるようです。レーシック難民等と言われるレーシック術後の原因不明の症状との関連やペインクリニック治療への言及もあり、実際にリリカ等の内服薬が用いられることもあるそうです。勉強になりました。
幸い当院は眼科&ペインクリニックですので神経因性が疑われる患者さんは多恵副院長に相談してみるのも手かもしれません。