第11回鳥取県眼科フォーラム
土曜日の夜は米子全日空ホテルで開催された第11回鳥取県眼科フォーラムへ参加してきました。
特別講演二題で一題目は静岡がんセンターの柏木広哉先生から眼腫瘍の診断と治療、二第目は東京大学の臼井智彦先生から角膜診療についてのお話を拝聴しました。。
柏木先生のご講演では眼瞼から結膜、眼内、眼窩内、涙道など非常に多岐にわたる様々な腫瘍とその治療についてのお話があり、普段眼腫瘍についてしっかり聴く事があまりなかったので大変勉強になりました。
また全身的な抗癌剤の眼科的副作用についても解説がありましたが、TS-1による眼表面障害や涙道障害、パクリタキセルの黄斑浮腫など当院でも結構経験したことがあり、TS-1の患者さん達は涙道が癒着しないようにこまめな涙道洗浄と人工涙液点眼で何とか乗り切りました。主治医の先生が心得てくださっていて早めに紹介頂けたおかげですが、発見した段階で不幸にして全涙点閉鎖してしまっていた患者さんもまた経験があります。我々眼科医も各薬剤の副作用把握は勿論として患者さんの問診等発見に努めないといけないなと改めて思いました。