片目のススメ

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最近ノバルティスさんが「片目でチェック」のキャンペーンを張っておられます。一般の方達にとっては良い機会となったようで眼底の中心「黄斑」疾患の患者さんの来院が増えているように感じます。加齢黄斑変性はこの「黄斑」に出血等を起こす年齢的な病気で、見たい中心が歪んだり見えなくなってしまういやらしい病気ですが、これだけではなく黄斑上膜、黄斑円孔といった同じく中心に起きる病気に初めて気づいて来院された患者さんがたくさんおられました。
人間は普段両目で物を見ていますので、
片目に異変が有っても意外と気づかないことがあります。黄斑疾患のみならず、白内障や緑内障であっても「なんでこんなになるまで気づかなかったの!?」とこちらがびっくりするような患者さんもしばしばいらっしゃいます。両目でみているときには脳のほうで左右の画像を補い合ってしまうんですね。
普段の診療でも良く患者さんにお話しているのですが、
時々片目ずつ隠してみることをお勧めします。思わぬ病気に気づくかもしれません。