新機種(SLT)導入&後発白内障

 機種選定していた緑内障レーザー手術機器(SLT)が納入されました。
ルミナス社さんとエレクス社さんのデモさせてもらい、最終的に
エレクス社「Tango オフサルミックレーザー」とさせて頂きました。この機械はSLT用としてだけではなく、YAGレーザーという切断レーザーとしての機能も持っており非常に切れが良いです。新型にうっとりした翌日、早速3名もYAGレーザーを必要とする後発白内障の患者さんがいらっしゃいました。虫の知らせの類いでしょうか?
 白内障手術後しばらく経ってから
「後発白内障」(リンク:白内障学会HP)といって再びかすんでしまう方があります。これは眼内レンズを支えている袋(水晶体嚢)が濁る病気で数ヶ月〜数年後でも起こります。使用した眼内レンズの種類にもよりますが5人に1人ともいわれる頻度の高いものです。「手術の直後はよかったけど、またかすんできて・・」という方は要注意です。治療は濁った袋をこのYAGレーザーで切って光の通り道を作るのですが、オペ自体はものの5分程度で痛みも有りません。
 白内障手術が終わって眼科受診をやめてしまう患者様をしばしば見かけますが、この病気も含めて術後に起こってくる合併症もありますから定期チェックは必ず必要です。