鳥取県眼科医会総会講習会

本日は鳥取県眼科医会総会講習会でした。
特別講演は2本立てでまずお一人目は衆院議員で眼科医でもある
吉田統彦先生。
東北の大震災の際には眼科診療バス「VISION VAN」を米国から空輸、運用するためにご尽力されたことは有名です。
またその他、政策の裏話などもありめったに聞けない非常に興味深い内容でした。今回の診療報酬改定についても我々からしたら結果しか分からないわけですが、その過程には医療費削減ありきの中、医療の質を保つためにどれほどの攻防とご苦労が有ったか・・。
「政治が悪い!」などとぶつぶついうばかりではなく、こういった人達をきちんと支援するということが大切なんだなと改めて思いました。

もうお一方は東京歯科大市川総合病院教授 島崎潤先生。ドライアイと円錐角膜についてのお話でした。ドライアイはここ最近ジクアス、ムコスタと涙液の安定性を改善する点眼が立て続けに登場しておりますが、そのあたりも絡め診断のコツなどなど。
また円錐角膜はコラーゲンクロスリンキングという紫外線とビタミンを利用したコラーゲンの架橋構造強化による新しい治療の話が出ていました。とくに中高生くらいの早期に行うこともでき、安全で進行予防に有用との事でした。
その他にも角膜内リングの話などもでており、これまでハードコンタクトで不正乱視を矯正→限界を迎えると角膜移植、というような古い知識しか持ち合わせていなかったので非常に勉強になりました。