鳥取県眼科医会総会・講習会
日曜日は米子全日空ホテルにて開催された鳥取県眼科医会総会・講習会へ参加してきました。
役員会&総会の後、講習会は特別講演二題で一題目は柏井眼科の柏井真理子先生から学校検診の場における色覚検査についてのお話を拝聴しました。色覚異常の方の見え方のシミュレーション等たくさんの綺麗なスライドを御呈示下さり、バッテリー充電のLEDなど日常生活の中で色覚異常の方が誤認しやすい状況やその対応等のお話もあり大変勉強になりました。
色覚異常に対する先生方や親御さんのご理解不足から子供さんが悲しい思いをされた事例のお話もあり、学校医としての関わりのなかで先生ご父兄に対する啓発の重要性もお話しされ、非常に考えさせられる内容でした。
二第目は愛媛大学の白石敦先生から瞬目関連疾患 Blink Associated Disease (BAD) についてのご講演でした。人間の瞬きは1日17000回にもなるのだそうで、眼表面と眼瞼の摩擦に起因する種々の疾患(LWE、SLK等)があります。発症のメカニズムや治療法などのお話も勿論ですが、いかにして瞬きの摩擦力や眼瞼圧を測るか?など眼表面の摩擦に対する非常に熱い思いが伝わってくるご講演で大変興味深かったです。最近もBADと思われる治療に難渋する患者さんがおられましたし、大変勉強になりました。