院内研修〜抗VEGF製剤投与方法〜

昼休憩は参天さんとバイエルさんがおいでになり、加齢黄斑変性治療薬 アフリベルセプト(アイリーア®)についてまた新しい情報の紹介と抗VEGF製剤の投与方法について解説してくださいました。
初回の3連続投与後の維持期の治療については種々の方法があり、当院でもこれ迄の主流であったPRN法(pro re nata:定期診察、悪化時投与追加)をメインとしていますが、他にも定期投与やTreat and Extend法(受診時=投与だが経過良ければ間隔延長)があります。とくに今回はT&E法について某大病院のプロトコルなどを参考に解説してくださり、大変勉強になりました。
何年か前の瀬戸内眼科コロシアムでも聞いた覚えがありますが、T&E法は患者さんの心理的負担も軽減できるというお話がありました。PRN法は受診するまで治療が必要かどうか分からず毎回気をもんでしまうのに対し、T&E法は「受診=投与」ですから悩む必要がなく、診察と投与が同日ですから来院回数も減らせて、経過良ければ間隔も伸びるので気分的にもハッピー、との事だったと思います。
実際には画一的ではなく個々の患者さんの病状や社会的背景にもあわせて選択する必要がありますが、大変参考になりました。お忙しいなか有難うございました。