山陰眼科集談会へ
日曜は出雲で開催された山陰眼科集談会へ参加して来ました。
前半は鳥取大学、島根大学、近隣の先生方からの一般講演15題!でした。緑内障に対するサプリメントのお話しなどもありました。
特別講演は愛媛大学 白石敦先生から「涙道診療のUp-date」と題して御講演いただきました。日常診療の中で「涙出ます」という訴えは非常に多く、そして意外と困ります。純粋な閉塞性涙道疾患のみならず種々の病態による流涙症、涙と実用視力との関係などもお話しがありました。ドライアイや涙液不足からの摩擦によるLid Wiper Epitheliopathy (LWE)も流涙症の原因となりえます。患者さんにお話しすると「涙で困ってるのにドライアイって??」的な反応されることもありますが。
また最近手術のトレーニングとして解剖学教室と外科系が連携して、亡くなられた方のご献体を用いて行う事例についても紹介がありました。我々が医学生時代に解剖実習でお世話になった通常のホルマリン固定と異なり、新しい固定法で保存されたご献体は生体のように組織の弾力性が保たれており、また当然出血もないため解剖学的にも理解しやすく優れているのだそうです。すごい時代になってきています。