広島緑内障研究会へ

土曜の診療後車で急ぎ広島へ。ファイザーさんのお誘いで、ホテルグランヴィア広島で開催された広島緑内障研究会へ参加してきました。最近緑内障診療で少し悩んでいることもあったので丁度良い機会でした。
現在緑内障診療には光干渉断層計(OCT)を用いた診断が欠かせなくなりつつあります。この機器の普及によって診断が容易になった視野異常が出る前段階の早期緑内障「Preperimetric Glaucoma(PPG)」について、どのように治療すべきか、様子を見るべきか悩む事があります。緑内障診療は視野の進行具合とその方の余命とを天秤にかけるような所が有り、やはり若い方や進行に寄与する因子の有る方などは積極的な治療を考慮し患者さんとよく相談しなくてはなりません。PPGは日本語で「前視野緑内障」とすることも決まったというお話もありました。
上記のOCTの発達でおろそかにしがちになってた視神経乳頭所見の見方など緑内障診断の基礎から治療、新しい知見、紛らわしい疾患との鑑別など大変勉強になりました。
点眼アドヒアランスのお話もありましたが、受診が途絶えてしまうドロップアウト組を除いた患者さんの中でも点眼行動を厳密に守れている率は予想以上に悪く、また点眼方法も液がキチンと眼内に入っている確立が驚く程低いというお話は、聞いていて暗澹たる気持ちになりました。治療の主役である点眼がそもそも眼に届いていないのでは治療の根底から崩れます。改めて点眼指導や家族も巻き込んだ点眼チェック体制の見直し等の大切さを痛感しました。また患者さんによっては当院でも行っているレーザー手術(SLT)など点眼治療以外の選択肢ももう少し考慮すべきかと感じました。
研究会後はダッシュで駅へ。腹はお好み焼きと決まっていましたので「
今回こそ『みっちゃん』へ!」といそいだのですが現地でのトンデモナイ行列に心折れました・・。前回おせわになった高砂まるさんの向かいにも徳兵衛さんというお店があったので入ってみましたが、こちらも非常に美味しかったです♡。ビール片手にお好み焼きとついでにホルモン焼きまで。至福のひとときでした。