第47回日本眼科手術学会学術総会

土曜早朝からポンコツロードスターで京都へ。京都国際会館で開催された第47回日本眼科手術学会総会へ参加してきました。朝一番に聞きたい白内障難症例対策のセッションがあったので午前4時出発。ポンコツ号、基本寒い時は調子良く、先日バッテリー交換したおかげで始動性も良好、心持ちライトも明るくなったような気がします。道路も凍結や積雪がなく往路は気持ちよいドライブで会場にはなんとかギリギリ滑り込みました

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Deep set eye(奥目)の対処、散瞳不良はIFIS(術中虹彩脆弱症候群)の恐れあり、水晶体嚢の色素付着分布から水晶体傾斜(チン小体断裂)の予測など、術前の評価と備えの重要性を再確認しました。また眼球そのものの問題以前に患者さんのキャラクターとしての問題、認知症(安静保てない)や不安に対する対処などのお話も参考になりました。術中ビーズクッションをニギニギしてもらうと精神安定に良いそうです。当院ではスタッフさんがなるべく患者さんの手を握ってくれてますが、外回り業務でどうしても離れざるを得ない事も多々あります。クッション併用も検討してみようと思います。
今回の学会はポスターからして一世風靡した某アニメを意識しておられるようですが、会場内でもBGMに「Fly me to the moon」が流れているなど、なかなかの徹底ぶりでした。
あとこれまで自分の主な手術方式は一番オーソドックスなDivide & Conquer法の変法だと信じていましたが、じつはStop & Chop法という名前があるらしいことも新鮮な発見でした。また以前JSCRSで仕入れてきて硬い核に多用している方式、名前がわからず院内では適当に「穴掘りチョップ」などと呼称していましたが、正式名称はHole assisted Chop法ということがわかり、大変スッキリしました。

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帰路「満月」さんへ。医院へのお土産に
大量の阿闍梨餅買って帰りました。
美味しいです。