第57回山陰眼科集談会

集談会カット
13日(日)は「第57回山陰眼科集談会・第86回鳥取大学眼科研究会」へ参加してきました。鳥取島根両県の眼科医が集まり、一般演題9題と特別講演として杏林大学医学部眼科主任教授 平形明人先生がおいででした。
平形教授のご講演は「乳頭形態異常に伴う網膜剥離における眼内液と脳脊髄液の交流の可能性」。Pit-macular症候群や朝顔症候群等の視神経乳頭異常に伴う網膜剥離について、その機序・病態に対する考察と、治療法・理論についての解説でした。普段そうしょっちゅうお目にかかる疾患ではないですが、非常に説得力が有り大変勉強になりました。また質疑応答では日本人に多い正常眼圧緑内障に絡めた質問もあり、眼圧と脳脊髄圧との関係というのも今後大切ではないかとの示唆もなされ興味深いお話でした。
一般演題の方では手術時の抗生剤眼内灌流のお話もありました。眼内炎は内眼手術時の忌むべき合併症の一つです。演者の先生より準備手技の実際も教授いただきましたので、また当院でも適宜取り入れていく予定です。